羽幌町議会 平成23年第6回定例会 2011年9月14日
道立羽幌病院の医師確保の取り組みについて
2011年9月14日、羽幌町議会の一般質問で、平山美知子議員が「道立羽幌病院の医師確保の取り組みについて」質問し、町長 舟橋泰博、福祉課長 鈴木典生が答弁しました。
- 質問者
- 平山美知子 議員
- 答弁者
- 町長 舟橋泰博、福祉課長 鈴木典生
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 平山美知子
私のほうからは、1件5点について質問させていただきます。道立羽幌病院の医師確保の取り組みについて。道立羽幌病院は、地域センター病院として位置づけがなされていますが、年々医師の減少が続き、今年7月からは4名の固定医となっています。このようなことから、入院病床の数も1病棟は休床、あとの1病棟も病床数が減らされております。規模の縮小にもなっており、2次医療が全うできていない現状だと思っております。22年度に実施した羽幌町総合振興計画策定に向けた町民アンケート調査では、安全、安心なまちづくりに福祉、医療体制の充実を望む声が最も多く、回答者の約8割を占めています。この結果は、道立羽幌病院の固定医の減少、医師不足から来る町民の医療に対する不安のあらわれだと思っています。このことから、道立羽幌病院への支援について以下の質問をいたします。1、アンケート結果から町民が望んでいる福祉、医療が充実した安心なまちづくりに対してどのように取り組んでいくのでしょうか。2、医師確保対策として医師研究資金等貸与条例が制定されましたが、現在の利用状況はどうなっているのでしょうか。また、今後の活用に向けた取り組みをどのように考えているのでしょうか。3、医師不足は全国的にも問題になっており、一つの町、一つの病院だけで考えているだけでは医師確保は難しいと思います。例えば留萌市立病院と連携して、羽幌町として一緒に医師確保に向け知恵やお金も出しながら取り組んでいく、このような方法も必要だと思いますが、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。4、北海道に対しての医師確保等の要請行動においては、優先する診療科目の医師など町民と一丸となって考え、行動を起こし、取り組むことも必要だと思いますが、どのように考えているのでしょうか。5、民間団体による地域医療を守る会、折り鶴の活動に対し、今後町としてどのような支援をしていくのでしょうか。以上です。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
平山議員のご質問、道立羽幌病院の医師確保の取り組みについてお答えをいたします。北海道は、道立羽幌病院を留萌第2次保健医療福祉圏における中核医療機関として地域の医療機関や他の地域センター病院等との連携を図りながら、地域の医療需要に対応し得る2次医療機能の確保に努めると定め、現在北海道保健福祉部医療政策局道立病院室におきまして地域センター病院及び地域の救急医療体制を確保するため、内科、外科、産婦人科、小児科、整形外科などの医師を募集している状況にあります。また、町といたしましても道立羽幌病院に対する独自支援はもとより、留萌中部、北部の市町村と連携をし、地域センター病院の確立を確固たるものにすべく、北海道に随時要請を行っているところであります。1点目の福祉、医療が充実した安心なまちづくりへの取り組みについてでありますが、道立羽幌病院が地域センター病院として確立し、地域の救急医療体制の中心的役割を果たせるよう北海道と協力体制をとり、必要な常勤医師の確保の支援、また重篤な救急患者の高次救急医療機関への搬送として、ドクターヘリが円滑に運航できるように施設整備等をしてまいりたいと考えております。2点目の医師研究資金等の利用状況と今後の活用についてでありますが、今年1月から施行し、現在までの利用件数は平成22年度3件、23年度3件で、合計6件となっております。あわせて住環境の整備として平成22年度1件、平成23年度2件の計3件に家具、家電等を貸与しております。今後におきましても医師研究資金等の貸与、また住環境整備の助成内容を医育大学等に対し広報活動をしてまいりたいと考えております。次に、3点目の他機関との連携による医師確保についてでありますが、留萌管内の市町村長と議会議長で組織されております留萌地域総合開発期成会において地域医療の確保について北海道等に対し提案を行っております。また、医療提供体制の充実を図ることを目的に留萌中部、北部の町村長と議長により留萌中部・北部地域医療対策協議会を昨年設立しております。道立羽幌病院の管理運営及び人事等は北海道が行っており、本町は側面からの支援のみとなりますことから、留萌市立病院と同一の立場での連携は難しいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。4点目の医師確保等の要請行動における町民と一丸となった取り組みについてでありますが、町民の皆様とお話しする機会がありますと、地元で出産ができるよう小児科、産婦人科医を、また交通事故等緊急時に対応できるよう整形外科、麻酔科医の常勤医師の確保が必要などとお聞きをいたします。そのほかにも眼科、耳鼻咽喉科等もございますが、住民が望む診療科目の設置は現状の医師不足の中で充足することは難しい状況にあります。しかし、町民一丸となってどのような行動が行えるのかも踏まえ、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。5点目の地域医療を守る会、折り鶴に対する支援についてでありますが、折り鶴は道立羽幌病院に対し民間の自由な立場及び発想で、我が町にある病院として利用する住民の声、また住民の力により医師初め病院スタッフを支援する組織であり、行政とは別に独自に活動している団体であります。町といたしましては、活動が円滑に進むよう活動費の一部を補助金により支援をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上、平山議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 7番 平山美知子
再質問させていただきます。まず、医師研究資金等の今後の活用の取り組みですが、医育大学等に対して広報活動をしていくことを考えているとご答弁がありましたが、羽幌町ではこのような制度があり、助成をしてくれる、本当に医師不足で地域の医療が困っているという思いが伝わり、そして羽幌病院に勤務してみようかと思ってもらえるような方向づける内容の広報活動が必要と思われます。どのような広報活動をしていくのか、考えがありましたらお聞かせください。
答弁 福祉課長 鈴木典生(福祉課長は2014年3月まで)
お答えいたします。まず、1点は、町長、議長等によりまして医育大学に行っていただいて、今の町の制度をご説明する。また、担当者としましても詳細につきましては私どもが行きまして事務の方等にご説明をして、羽幌町にこういう医師の研究資金が貸与の部分があるということをご説明して医師の確保に努めてまいりたいと考えております。
再質問 7番 平山美知子
説明はわかるのですけれども、先ほど私が申しましたように本当に羽幌が困っている、住民が困っているという思いをぜひ酌んで説明していただきたいと思います。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
議員おっしゃられるとおり、本当に非常事態というか、困っている状況にあります。そういった意味では、この制度等も直接お医者さんに会って3度ほど説明をしたりしておりますけれども、やはりそのことによってより困っているというような現状が相手に伝わるような、そういう努力も必要かというふうに思います。
再質問 7番 平山美知子
次に、他の機関との連携についてですが、確かに道立羽幌病院の管理運営、人事等は北海道で行っています。羽幌町は側面からの支援のみ、また留萌市立病院との同一の立場での連携は難しいと考えるとご答弁がありました。しかし、北海道としても医師確保については募集しているといってもなかなか医師の補充になっていない現状であります。北海道任せでいてもいい方向に向かっていかないのではと私自身も不安があります。今後羽幌町独自で医師確保に向けた取り組みもしていく、そういう考えも必要になってくるのではないかと思います。そこで、私が質問しております例えば留萌市立病院との連携ですが、これは同一立場での連携という意味ではなくて、羽幌町として補助をし、留萌市立病院と一緒に医師確保に向け取り組みをしていく。そして、留萌市立病院から医師を派遣してもらうことにより、羽幌病院で常勤の医師を確保しなくても毎日外来の診療ができる体制の道筋もできるのではないかと考えますが、町長のお考えはいかがでしょうか。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
留萌市立病院との連携ということでは、今も常勤ではないにしろ、週何とかという形の中で来ていただいております。また、北海道医師会のほうとの連携の中で土日だとか、急遽必要だというときにはお願いをしながら、何とか形にしているというのが現状です。どんな形にせよ、本当にきゅうきゅうとした状況の中で余裕のない体制が今組まれているというのが現状であります。医師確保というのは、確かに道立病院ですので、道が主体的な動きということになりますけれども、地域全体で道立病院を機能よく、2次医療を担う病院としての必要性ということで存在しているわけでありますし、それが今全く機能していないということでもございますので、やはり我々は我々の立場として道に協力するとか、留萌と連携を組むとかということも含めながら、我々も医師確保についての動きはしていかなければならないというふうに思っています。
再質問 7番 平山美知子
救急体制もそうなのですけれども、町民の人が望んでいるのは毎日診療してほしい。週何回ではなくて、その科によっては毎日診療してもらわないと困るということなのです。そのことも踏まえて今後考えていただきたいと思います。次に、北海道に対する要請行動についてですが、確かに医師不足は全国的に問題になっており、医師確保は難しい状況ではありますが、町民は本当にお医者さんがいなくて困る。高齢の人たちは、ぐあいが悪くなってもすぐ診てもらえない。遠くの病院へは行けない。死ねというようなものだと。また、子供さんを持っている親からは、働いているお母さんもたくさんいる。地元でぜひ診てもらえないと困るのだと。また、冬期間の交通状況、災害時の対応はできるのだろうかと、このような声を聞いてきました。先ほども言いましたが、羽幌町民が本当に困っている、大変不安に思っているこの実態を生の声を形にして北海道に訴えていかなければならないと考えます。町民一丸となった行動を早急に検討し、実現してほしいと思いますし、来年4月からの道立羽幌病院の医師の配置がどうなるかにもかかわってくると思います。早急な取り組みがぜひ必要と考えますが、どのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
議員おっしゃられるとおり、住民の方々のさまざまな要望というか、声は私自身も耳には入っております。今の現状、本当に全くこれで満足できるものではないということはご承知かと思いますけれども、やはり管内全体でそれぞれの組織をつくりながら、そして北海道に対して地域の現状というものも本当に強く訴え続けております。ただ、先ほどの質問にも重なる部分はございますけれども、あらゆる手段をとりながら、そして医師の確保ということがある意味では一つの究極の目標ということでもありますので、診療科目のことも含めながら、強く要望を続けていきたいと。医師に対する情報そのものは、決められたさまざまな形としてはあるわけですけれども、それが本当に実のなる情報につながっていくのかということになると、確率としてはまことに低いものがございます。そんなことも含めてあきらめずに、本当に地域の窮状というものを訴え続けて、そして一つでも二つでも住民の要望がかなう、そんな活動を続けていきたいというふうに、粘り強く続けていきたいと思っております。
再質問 7番 平山美知子
ぜひ住民が一丸となった行動を早急に実現していただきたいと思っています。次に、折り鶴に対する支援についてですが、折り鶴は民間の組織であり、活動が円滑に進むよう活動費の一部を補助金により支援していくとお答えがありました。折り鶴の会員も羽幌町民であり、地域医療のことが大きな不安となって、知恵を出し合い、考え、そして町民を代表するような形で設立してくれた会ではないかと受けとめております。補助金の支援のほかに考えている支援はないのでしょうか。
答弁 福祉課長 鈴木典生(福祉課長は2014年3月まで)
お答えいたします。先ほどの町長の答弁にもございましたとおり、なるべく民間の方それぞれ自由な立場で考えていただいて、行動していただきたいと。町は町として要請行動を起こしますし、側面的にご支援はいたしますけれども、なるべくなら行政の力でないところで、力が出せないところを民間の方に新しい発想で要請していただきたいということで、側面からの補助金という形で支援するというふうに考えておるところでございます。
再質問 7番 平山美知子
民間団体の会ということで、側面的な支援はしていくということですが、やはり先ほど言いましたように町民を代表するような会なのでありまして、行政としてもお互い情報を共有して、連携をとって、そうすることによって羽幌病院の医師、スタッフの支援のみならず、医師確保に向けた取り組みもつながっていくのではないかと考えております。最後にですが、町民が望んでいる福祉、医療が充実した安心なまちづくりのためにも道立病院だから道でやるという意識ではなく、我が町の病院という意識を持つ考えも必要であり、町民の不安を少しでも軽減でき、安心して暮らしていけるように羽幌町の取り組みが急務と考えます。また、北海道病院事業改革プランについてですが、2008年から5年計画で2012年まで指定管理者制度導入ということが出されていましたが、このプランはなかなか厳しい状況であるということで見直しの計画が出されてきます。どのような計画案が北海道から出されてくるかわかりませんが、離島を抱えている羽幌町としては道が責任を持って羽幌病院を運営してもらうことを強く要望していくことも大きな課題と思っています。以上で質問を終わります。
再質問 7番 平山美知子
はい、いいです。私の意見というか、そういう形で最後に言わせていただきました。