羽幌町議会 平成19年第1回定例会 2007年3月12日
(1)羽幌町における障害者福祉の取り組みについて/(2)羽幌町における救急搬送及び医療体制について
2007年3月12日、羽幌町議会の一般質問で、寺沢孝毅議員が「羽幌町における障害者福祉の取り組みについて」「羽幌町における救急搬送及び医療体制について」について質問し、町長 舟橋泰博、福祉課長 柳田昭一が答弁しました。
- 質問者
- 寺沢孝毅 議員
- 答弁者
- 町長 舟橋泰博、福祉課長 柳田昭一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 10番 寺沢孝毅
私からは、大きくわたって2点について質問したいと思います。まず、1点目ですけれども、羽幌町における障害者福祉の取り組みについてお尋ねいたします。平成18年4月に制定された障害者自立支援法に基づいた内容を盛り込み、このたび羽幌町は、はぼろ障害福祉計画を策定しました。この計画の基本理念は、障害のある人もない人もともに生き生きと生活できるまちづくりであります。町長は、これまで機会あるごとに福祉の重要性を述べられており、心の通う福祉への道を強調されていることなど、その考え方に大いに共感し、期待するところであります。これを言葉だけの抽象論にしないため、その言葉をさらに具現化し、目に見えるわかりやすいもの、さらには行動に移さなければなりません。そうした観点で以下の質問をいたします。まず、1点目は、心の通う福祉にするためには障害者福祉においてはまず障害を持つ人に会い、生活環境や障害の状況などを把握することが基本だと考えますが、職員などの体制はどのようになっているのでしょうか。2点目は、この計画策定に当たり、これまで行われてきたサービス内容について検討されたのでしょうか。その際に問題になった点はなかったのか、また変更、見直しがされた点はあったのかお尋ねいたします。3点目に、町民に対し障害者福祉の提供内容をわかりやすく知らせるべきだと思いますが、どのようにするのかお尋ねいたします。次に、当町における救急搬送及び医療体制について質問いたします。今般の当町を取り巻く医療の環境は、道立羽幌病院の医師の引き揚げが象徴するようにこれまで経験したことのない厳しい状況となっています。それは同時に両島の道立診療所の先行きにも不安を与える現状です。こうした地方医療の現状は我慢の限界を超え、町民には不安だけではなく憤りの声が増大していることは町長もご承知かと思います。北海道全体が医師不足であることや国の医療制度による影響であることを考慮しても、道立病院、道立診療所を管理する北海道に対しこうした現状に強く抗議し、遺憾の意を表するものであります。新聞報道にもあったように昨年6月には天売島の妊婦が急患として運ばれ、道立羽幌病院に収容されたものの何の対応もできず、留萌市立病院に転送されました。その結果、胎盤剥離のため胎児が亡くなり、母体も危険な状態だったためドクターヘリによる札幌医大への搬送となりました。母体は翌朝安定した状態となったものの、天売島を出発して札幌医大へ到着するまで実に6時間を要したのであります。この事例は、当町の救急搬送、医療体制について多くの重大な問題を含んでいることから、当事者や家族からの聞き取り調査を行い、事実公表の了解を得ました。事実経過と私の意見を整理した書面を町長を初め北海道知事、一部の政治家やマスコミの方々に配布をいたしました。こうした事例が二度とあってほしくない、そういう当事者と家族の強い思いを知っていただき、問題解決への力になっていただくためです。この事例を検証しながら、救急搬送及び医療体制について質問したいと思います。まず、1点目、町長は、道立羽幌病院の医師引き揚げによる常駐医師の減少に対しどのような考えでおられるか。また、地域医療の充実についてどのような動きをされているのか。2点目、道立羽幌病院の救急指定病院としての機能を医療の質、診療科や医師の数などの面からどのように判断しているのか。3点目、この事例での救急搬送では、道立羽幌病院が救急指定病院であることや産婦人科医師がいるという理由で、直接留萌市立病院へ搬送してほしいという家族の希望はかないませんでした。救急搬送における法的根拠等があれば示していただきたいと思います。4点目、母体を救うことができたのは、札幌からのドクターヘリによる迅速な搬送があったからです。ドクターヘリの飛行可能地域は、拠点となる札幌の病院から半径約100キロ以内であり、したがって留萌市がぎりぎりカバーされる範囲です。ドクターヘリとは、救急医療に必要な機器を装備し、医薬品を搭載しているヘリコプターのことであります。現行の防災ヘリとの違いというのは、防災ヘリは丘珠から飛び立ってきて、そこまで医師が駆けつけなければならない時間を要すること、それから防災にも使われますので、医療機器等は一切積み込まれていないという点であります。こういうドクターヘリは、救急救命センターなど地域の中心的な病院に配置され、医師や看護師が直ちに搭乗可能で、ドクターヘリの中で救急救命医療が受けられます。しかも、短時間で高度医療を受けられる病院まで搬送できるため、北海道のような広大な土地の救急医療の切り札です。離島を含む道北をカバーできるドクターヘリの導入が急務と思いますが、北海道などに強い要請活動を行ってほしいと思います。町長、いかがでしょうか。5点目ですが、離島の救急搬送に係る経費を一部であっても住民が負担している現状は、本町側が無料であるのに対し矛盾をするのではないかと思っております。ぜひ無料化を実現してほしいと思います。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
寺沢議員のご質問にお答えをいたします。最初に、ご質問1件目の羽幌町における障害者福祉の取り組みについてお答えをいたします。議員ご説明のとおり障害者自立支援法が施行され、本年度中に障害者に対する福祉サービス等の平成23年度までのサービス見込み量などを定めた障害福祉計画の策定が義務づけられたところであります。現在障害者団体及び関係機関等の代表者で構成する障害福祉計画策定委員会を設置し、策定に当たっておりますが、委員から抽象論的な計画では意味がないとの意見が出され、本町の現状と課題を把握し、実践的な計画となるよう努めているところであります。ご質問1点目の心の通う福祉にするため障害者に会い、生活環境や障害の状況などを把握するための職員体制についてでありますが、現在身体、知的障害者については社会福祉係、精神障害者については保健係が窓口となっております。障害者自立支援法による各種サービスの利用を希望される方については、障害程度区分認定や生活状況を確認することが必要とされますので、障害認定調査員の研修を受講した職員が障害者本人から直接状況を確認するため自宅や入所施設を訪問して生活状況等を調査、確認し、適正なサービスが受けられるよう努めております。また、障害者本人や家族、民生児童委員などから相談や連絡が寄せられた場合は可能な限り訪問調査等を行い、生活や障害の状況を把握するよう心がけております。限られた職員の中で障害を持つすべての方々の生活状況等を把握することは難しいところではありますが、今後とも民生児童委員や方面委員、ボランティアなどのご協力をいただきながら、障害者の支援に努めてまいりたいと存じます。ご質問2点目の計画策定に当たり、これまでのサービス内容の検討や問題点、変更、見直しがされた点があったかについてでありますが、障害者に対する福祉施策はこれまで支援費制度等に基づき障害の種別ごとにサービスが提供されてきましたが、これまでのサービス内容に関する個別調査や問題点の把握はしておりません。町としては、在宅の方、施設に入所されている方を問わずサービスを利用された方に対しては、その都度必要な相談やサービスを提供してきたものと考えております。障害者自立支援法が施行され、障害の種別にかかわらずサービスを利用するための仕組みが一元化され、サービスの利用量と所得に応じた負担となるなど障害者に対する福祉施策は大きく変わり、特に市町村が責任を持ってサービスを提供することとなりました。本町のようにサービス提供事業者や施設などが限られた地域においては、障害を持つすべての方のニーズに対応できない場合も考えられますが、サービス提供事業者や各施設との連携を密にし、適正なサービスが受けられるよう努めてまいりたいと考えております。ご質問3点目の町民に対する障害者福祉に関する周知についてでありますが、日ごろから各種福祉情報の速やかな提供を心がけておりますが、障害者自立支援法に関しては既に広報はぼろに概要を掲載済みでありますが、引き続き制度全般について広報はぼろ等で周知したいと考えております。また、現在障害を持つ方に関するさまざまな公的制度や施策、サービスなどをまとめたガイドブックを作成しており、公共施設の窓口や手帳交付時等に配布するなど、障害者福祉に関する周知を進め、障害者の自立に向けた支援をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、ご質問2件目の羽幌町における救急搬送及び医療体制についてお答えをいたします。昨年6月、天売島に居住されている妊産婦の方が急患として救急搬送されたものの残念ながら胎児は亡くなられ、本人も危険な状態となりましたが、一命を取りとめられたと聞き、このようなことが二度と起きてはならないと痛感しているところであります。ご質問1点目の道立羽幌病院の常駐医師の減少に対する考えや地域医療充実についてどのような動きをしているのかについてですが、地域住民が待望していた新病院は地域センター病院として医療機能が充実され、地域住民への高度な医療提供が図られるものと期待が大きかっただけに、常駐医師の減少などはまことに残念であり、地域住民の不安は広まっているものと考えております。これまで北海道や関係機関に対し本町単独で、あるいは道立病院を有する紋別市、江差町と合同で要望を重ね、また道立羽幌病院が開催した留萌中部北部地域医療連携検討会議において各町村長と連携のもと医師や医療技術者の不足、地域医療の充実等について協議を重ね、2次医療を担う地域センター病院として圏域全体の医療向上を図ることを強く訴えてまいりました。今後も引き続き機会あるごとに北海道や関係機関に対し要請してまいりたいと考えております。ご質問2点目の道立羽幌病院の救急指定病院としての機能を医療の質、診療科や医師の数などの面からどのように判断しているかについてですが、新病院は新たな診療科の設置や最新機器の導入、病床数の増、救急室の拡張など、病院機能の強化が図られたものと考えておりますが、麻酔科が週1日の派遣医師であることや本年4月から整形外科も派遣医師による診療体制となるなど、緊急手術を要する患者については他の病院へ搬送する場合が多くなるものと危惧しております。今後道立羽幌病院では、病院、留萌保健所、留萌中北部消防署及び行政等関係者による救急医療連携会議を開催し、救急医療体制について具体的な協議を進めると聞いておりますので、地域住民の不安が少しでも緩和される救急体制となるよう町としても要請してまいりたいと考えております。次に、ご質問3点目の救急搬送における法的根拠等があれば示してほしいとのことでありますが、消防法では救急業務を傷病者のうち緊急に搬送する必要のある者を救急隊によって医療機関その他の場所に搬送することをいうと定義づけており、その医療機関については厚生省令の救急病院等を定める省令により定められているところであります。それが救急告示医療機関と位置づけられ、羽幌町における最寄りの機関としては道立羽幌病院が指定されているところであります。したがって、法律上はこの救急告示医療機関へ搬送しなければならないことになっております。その要領については、通常消防署では救急業務運用規程に基づき、指定医療機関等に搬送しなければならないと規定しており、前段ご説明のとおり道立羽幌病院に搬送しているところであります。議員ご説明の家族が直接留萌市立病院へ搬送してほしいと申し出たことについてでございますが、事例を調査したところ医師等が同乗していなければ留萌到着までの間病状が悪化し、最悪の事態も考えられることから、まずは救急指定病院である道立羽幌病院に搬送し、その後医師の判断により転院搬送の要請があったため、医師の同乗のもと留萌市立病院へ搬送したと消防署の回答でありましたので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、ご質問4点目のドクターヘリの導入を北海道などに強く要請活動を行ってほしいとのことでありますが、議員ご説明のとおりドクターヘリによる輸送手段は医療機器も装備されており、医師と看護師が同乗し、迅速に対応できることから搬送時間も短縮されるなど、有効な手段であると考えております。平成13年にドクターヘリ導入促進事業が始まって以来、全国的にその理解と機運が高まりつつありますが、現在全国で9道県10病院で導入され、北海道では札幌市の手稲渓仁会病院で導入し、道央120キロメートル圏内で活躍しているところでありますし、道東方面でも導入の期待が高まっているところであります。昨年5月のドクターヘリに関する新聞記事を見て、これが道北方面にも導入されたならば大変心強いと感じたところであります。搬送する病院や運航費用が多額に要するなど課題もあり、北海道も2機目の導入に慎重な姿勢がうかがわれますが、内容や方法を調査研究し、関係機関に要請してまいりたいと考えております。次に、ご質問5点目の離島の救急搬送に係る経費の無料化についてでありますが、離島における救急患者の緊急輸送は搬送中の事故発生などを考慮し、第1次はヘリコプターの要請、第2次は巡視船の要請を基本として行っております。現在天売焼尻救急患者搬送協議会が主体となって実施されております建船による搬送は、平成8年4月からヘリコプターも巡視船も悪天候により運航が不可能な場合など、医師の判断のもとに協議会が漁船を借り上げして搬送しているものでありますが、町としては離島という特殊事情や保健福祉の観点から、建船に支払う経費の2分の1を助成しているところであります。建船による救急搬送に係る経費については、今後協議会と協議し、検討させていただきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上、寺沢議員の答弁とさせていただきます。
質問 10番 寺沢孝毅
それではまず、障害者福祉の取り組みについて質問していきますが、質問の項目の1点目と2点目、それほど区別なく質問していきたいと思います。まず、職員の体制、障害者と会う体制がどうなっているかということに対する答弁の内容を精査させていただきました。端的に申し上げますと、障害者自立支援法による各種サービスの利用を希望する人にはお会いしているというそのこと、それから障害者本人や家族、民生児童委員などから相談や連絡が寄せられた場合は、これは可能な限り訪問調査をしていると。つまり何がしか相手からアクションがない限りにおいては、町側から訪問して面接することはないという、そういう中身であります。その理由といたしまして、限られた職員の中では障害を持つすべての方々の生活状況を把握することは難しいと、そんなことなのですけれども、これでは障害者の実態把握について非常に受け身的であり、積極的ではない、そういう現状が見えております。しかも、限られた職員では無理だというあきらめ的な答弁というふうに私は解釈せざるを得ません。会うことによって初めて、気づかない問題や、それから障害者の方々の思い、そういったものが理解できることもあるのではないでしょうか。それらを取り入れた計画でないとするならば、私は質問でも触れましたように言葉だけの福祉、計画、そう言わざる得ないと思うのですけれども、本当に受け身的なこういう面接でよろしいのでしょうか。それとも現状の職員数ではやむを得ない、そのようにお考えなのでしょうか。町長、その辺ご答弁いただきたいと思います。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
答弁に対するご指摘でございますけれども、現状を答弁した中で確かに心と心のつながり、また本当に心のこもった障害者への対応という意味からは、今までの対応としては無理があった部分がありました。しかし、答弁でも述べましたとおり、これからある意味では今までご指摘のあったところをより一層の触れ合いを求めながら民生児童委員、方面委員、ボランティアなどを含めた中で前向きにより一層の対応をしていきたいというふうに考えております。答弁では間違いなく今までの対応の仕方と、そして今までの手薄だったいわゆる訪問についてということを申し上げてもおります。これからは、それらのことをできる限りカバーをする体制を整えていきたいということも答弁で述べておりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。
質問 10番 寺沢孝毅
そのような答弁の中身なのですけれども、具体策としてではどのように例えば民生委員の方だとか、あるいはボランティア関係の方だとかやっていこうというふうに考えてられているのでしょうか。その辺の具体論が出てこなければ、また言葉だけで流されるということもあるので、担当課長の方からその辺のお考えがあればお聞かせ願いたいと思います。
答弁 福祉課長 柳田昭一(福祉課長は2009年3月まで)
お答えいたします。町長の行政執行方針の中でも一言触れておりますけれども、実は昨年の1月にひとり暮らしの老人が亡くなられて、1週間ほど後に発見されたという事態を深く受けとめまして、本年の5月に地域見守りネットワーク会議を発足いたしております。これには町内の民生児童委員、老人クラブの代表、障害者協会の代表、方面委員の代表、ボランティアの代表、地域福祉委員の代表、それから認知症の人と歩む会の代表、あるいは福祉協議会、町職員、関連する課の職員という形の中で会議を持たせていただいております。この大きな目的は、高齢者あるいは障害を持つ方々の日常の生活の状況と、それから災害が発生した場合にその人方に対してどういう支援をするのかというものを今後地域の方々の協力を得ながら進めていきたいという考えで発足したものでございます。それを受けまして、昨年度は民生委員が主体になりまして、日ごろは自分の担当地区をおおむね把握はしているのですが、改めて調査票をつくりまして、その調査票に基づき高齢者ひとり暮らし、あるいは高齢者ご夫婦の方、そして障害を持っている方々、各世帯を訪問して情報を収集しております。ただ、障害を持つ方につきましては、どうしても緊急時だとか災害等を想定しているものですから、どうにかすると寝たきりだとかそういうような重度の方々が主になりますけれども、そういう情報の収集を昨年1年間やってまいりました。今後につきましては、この情報をもとに地域のいわゆる方面委員さん、あるいは福祉協議会が置いております地域福祉委員、そして民生児童委員、そういう方々が実践活動をどう展開するかという大きな課題があります。それらについては時間かかるかと思いますけれども、少しずつご理解をいただきながら、全町一体となった取り組みとなるようにこれから努めていきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 10番 寺沢孝毅
ぜひ具体的な実践の活動として結びつくように、時間がかかるのではなくて時間がかからないように、やはり真剣に詰めていっていただきたいというふうに思います。それから、もう一つ、答弁の中にこれまでのサービス内容に関する個別の調査や問題点の把握はしていないというふうにありましたけれども、なぜいろいろな調査だとか問題点を知ろうとしないのかなとちょっと疑問に感じたわけです、これは2点目の質問の答弁になるわけですけれども。私の解釈では、自立支援法というのが新しく始まりまして、その自立支援法の中で手続やサービス内容が法の中でマニュアル化されていると、ある程度。それで、それに従いながらサービスを提供する形になるので、町独自で検討する中身というのはほとんどないという、そういうような意識もあるのかなとちょっと感じたのですけれども、それについてはどうなのでしょうか。
答弁 福祉課長 柳田昭一(福祉課長は2009年3月まで)
お答えいたします。まず、先ほど地域見守りネットワークの発足の月日を本年5月と申し上げましたけれども、昨年の5月でございますので、ご訂正をお願いいたしたいと思います。それから、今の障害者自立支援法に伴います地域福祉サービスでございますけれども、いわゆる法で定められたサービスのほかに羽幌町が独自で行える地域支援事業というサービスもございます。それらを含めて今後羽幌町が中心となって障害者に対するサービス提供を進めていくということになっていますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 10番 寺沢孝毅
地域支援事業、いわゆる町単独で行う部分については今後そういったことを進めていくというような解釈で私受け取ったわけですけれども、実際町の中でいろんな方にお会いをする中で、当然その中には障害を持った方も含まれます、私自身会う中で。今個人情報の問題がデリケートなものですから、障害を持つ方々にどんな方がいるのかとお尋ねしてもなかなか教えていただけないという現状がある中で、限界があって私が知り得た情報というふうにちょっととらえていただきたいのですけれども、こういう方がいらっしゃいました。何人かのうちの一人と思ってください。65歳で男性で、片方の足がひざの上から病気で切断されている方です。平成17年、一昨年の12月に退院してまいりまして、そして町の住宅に入っておられます。退院するときに医者から一人では無理だから、とにかくケアをすぐ頼んでくださいよと念を押されまして、そして退院してまいりました。その直後役場の窓口に相談のために電話をしたそうです。そこで、担当の方が窓口まで来てくださいと、そういうふうに言われたそうです。その方は非常に精神的にも当然落ち込んでおります。私片足ないのだよと、そのように言ったそうです。ところが、再度車でもいいから来てくださいと言われたそうです。それ以来その方は窓口とのやりとりをやめてしまったそうです。そのような対応しかできないのかどうか。何か法律的にでも役場職員は出向いて面接をしてはいけないとか何かあるのですか。
答弁 福祉課長 柳田昭一(福祉課長は2009年3月まで)
お答えいたします。電話とはいえそのような対応をしたということ大変申しわけなく思っております。その方がはっきりと足が不自由だということを答えられている点からしますと、当然職員が出向いて状況を把握するのが筋かというぐあいに思っています。大変申しわけなく思います。
質問 10番 寺沢孝毅
こういうことというのは、やはり実際にいろんな人と会わなければ出てこない事実なのです。だから、心と心を通い合わせるためには、人と会うということがまず私は基本だということを言いたいわけです。その方は町の住宅におりまして、町の住宅というのは古いところには風呂がないのです。ですから、片足が不自由なためにタクシーで風呂に通っているそうです。それしか方法がないのです、結局。何かで転んだら困るので、付き添いの人もお願いをしてタクシーで通っているそうです。タクシーチケットを町で交付している制度がありますよね、12枚つづり、24枚つづり。当然私このような方にはそういうチケットが当たるものだと思いました。ところが、町の方に問い合わせますと、一覧表になっていまして、障害の程度の区分によって交付が決められていると。この方は、2種4級というレベルでチケットが当たらないのです、これ見ると。この方は生活保護を受けています。先ほども言ったようにひとり暮らしです。必要な方に必要なサービスを提供するという、計画にものっていますが、一番必要な方です、僕たくさん会った人の中で。私担当窓口に行って、見直してはどうかという話を1度しました。そういう見直しは行われていますか。
答弁 福祉課長 柳田昭一(福祉課長は2009年3月まで)
ハイヤー券の助成事業長年やってきているわけですけれども、基本的には下肢障害ですとかそういう重度の1、2級に相当する方については24枚、あとの3、4級、内臓も含めてですけれども、やっていますが、肢体不自由者については第1種ということで、よほど介助を必要とするというふうな方でなければなかなかもらえないという状況になっております。ただ、私どもで把握している状況を申し上げますと、その方は足は失われていて、義足の交付を受けていらっしゃいます。民生委員さんもその家庭を訪問しておりまして、義足を使って歩くことは可能なので、訓練がてら義足で買い物すると、少し頑張ってみましょうということでお話をさせていただいているのですが、なかなかおっくうなせいか、自宅から出られるのを余り好まれる方でないというぐあいに聞いておりますけれども、それは別としてそういう範囲を個々の状況を確認しながら今定めている要綱を拡大していくかという点については、これからどの辺まで拡大するのかという課題もあります。その辺不公平にならないような拡大を考えなければなりませんので、その辺は今後必要性について内部でも協議していきたいというぐあいに思います。
質問 10番 寺沢孝毅
むしろ私の方からそれを今言おうと思ったのですけれども、私は特定しておりませんけれども、何か特定されて答弁されているようなので、ちょっと気をつけていただきたいと僕は思います。そうやって見ますと、その方をサポートされている方というのも実は障害を持っている方がサポートしているのです。付き添いをしたり、買い物行ったり。これでは国で今盛んに格差、格差と言われていますけれども、この町の中にも格差があるのだ、私は非常に実はショックを受けて、情けない気持ちでいっぱいでした。ぜひともそういうことの起きないように今後人に会うということを大事にしながら、心と心の通う福祉を目指していただきたいと思いますけれども、町長、いかがでしょうか。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
障害を持った方のみならず、高齢者の方だとかひとり暮らしだとか、さまざまな状況の中で生活をされている方はたくさんいるわけでありますし、今言ったような我々が知り得ないと言ったらちょっと語弊があるかと思いますが、私たちの目に入らない、耳に入らないというような状況もあったのかなというふうに思います。やはりそういう観点からしても、ふだん心と心の通う温かな、そして直接お話しする、直接自分の目で確かめるというそんな行動が必要ではないのかなというふうに思ったところであります。具体的なことをどうするこうすると言わなければだめだというようなご意見ありましたけれども、先ほど担当課長の方からのお話にあるとおり、やはり今ご指摘にあったことを再度見詰め直しながら、自分たちの仕事として本当にそれが今までどおりでよかったのか、またこれからどう変えていかなければならないのかということを含めてしばし見直しをしてみたいというふうに思います。
質問 10番 寺沢孝毅
次、医療、救急搬送の方に移りたいのですけれども、まず基本的に私先ほどの質問の中で道のやり方に対して強く抗議と遺憾の意を表明したわけですけれども、このことについて町長も同じ考えで恐らくおられるのだろうとは思うのですけれども、町長のお言葉でいただきたいと思うのですが。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
先日起きた天売島での妊産婦の状況のことについての……北海道の医療の今の現状ということですか。お答えをいたします。まことに今日もこの定例議会見てもわかるとおり医療の問題、医師不足の問題ということでは大変大きな問題としてとらえております。制度のふぐあいというようなことの中で起きていることとはいえ、やはりこの留萌中北部、この医療圏において、離島を含む我々地区は特にその医師不足に対する大変な状況にあるというふうに自覚して認識しております。これからまだ質問出てくるのかもわかりません。今緊急の体制の見直しということももちろんでありますけれども、やはりさまざまな要求をした中でも明るいお話というのは聞こえてこない、見えてこないという状況の中で、何年先かかるのかもしれませんけれども、やはり抜本的な何かの取り組みというものを今この医療が手薄になっている状況の中で考えられる最高の手段というものも考えていかなければならないのが現状かなというふうに思っております。答弁の中にもありましたけれども、まず中北部医療連携ということも今取り組んで、そしてまた一方では救急搬送を含めた救急体制ということについての羽幌道立病院、または留萌市立病院という搬入先の受け入れの問題もあります。そんな中で、今でき得ることということで早急に取り組んでいるところであります。離島ということも含めて、北海道全体の医師不足ということもございますけれども、特に北海道の広大な地域の中でのいわゆる過疎地域、都市を含めず偏在しているこの状況を何とかさまざまな方向を持ちながら取り組んでいきたいというふうに思っております。
質問 10番 寺沢孝毅
今の私の質問の意図なのですけれども、町長先ほどから強く各関係機関に要請してきているというふうに再三答弁をしております。その中で、ぜひとも町民の代弁者として、この町の命を守る代表者として、毅然とした意思表示をしていただきたいなという、そういう意味だったのです。例えば地元開催の会議もあるでしょうが、北海道に出向いたときもそうですし、いろんなところでこの医療ではだめですよ、町民はみんな怒っていますよ、不安ですよ、そういうことをきっぱりと述べていっていただきたいと、そういう意図で質問をいたしました。ひとつよろしくお願いいたします。今回の天売島の事例なのですけれども、専門家の医師に見ていただきました。あるいは、それに携わっている政治家にも見ていただきました。そこで、何点か問題点が指摘されています。一つは、こういう見方です。医師不足、これは人数ばかりの問題ではなく医療の質も含めて問題、それで質という言葉を使ったのです。つまり医者が何人いるかということも大事だけれども、どういう受け入れができる医者がいるかということも大事だということです。その点お含みいただきまして、いろんな産婦人科あるいは小児科の体制、不安があったにもかかわらず今回道立羽幌病院を経由して留萌に向かいましたよね。私その判断については、消防の判断はこれで正しかったと思っています。現状その時点ではそういう選択肢しかなかったというふうに理解をいたします。しかし、今後道立羽幌病院の受け入れ態勢として、医師の数や質がどんどんと低下していく中にあったとしても、救急告示医療機関の道立羽幌病院を経由せずに行かなければならない場合というのは出てくるのではないでしょうか。そういうことを前提として、一刻を争う場合にどういうルールをこの地域でつくっておくかということは非常に大事だと思います、救急搬送において。そういう取り組みをなさるお気持ちはありませんか。議論をされる予定はございませんか。
答弁 福祉課長 柳田昭一(福祉課長は2009年3月まで)
お答えいたします。実は、先般3月の8日に留萌中部北部救急医療連携調整会議というのが開催されております。その中で、病院関係者、消防関係者、行政関係者、道の管理局、それから留萌保健所と皆さんお集まりになりまして、これから道立羽幌病院における救急体制をどうするかというお話し合いがなされております。その中で、今ご指摘のありました道立病院に救急指定病院として必ず一回立ち寄って、医師の判断を受けて、次の病院に搬送するというそのルートは変えないのかというお話がございましたけれども、今般そういう救急の現場から基本的には道立病院を経由というのは基本にしますけれども、例えばその患者さんがかかりつけ医を持っているだとかそういう状況が電話等で医師との確認ができた場合に、そのかかりつけ医の病院の受け入れ態勢が可能である場合はその現場から直接その病院に搬送するということも今後行っていこうという意思確認をしております。ただ、問題でありますのは、従来は道立病院の医師等が同乗していたという経緯がございますが、先ほどから話しておりますように常駐医が不足しているという経緯もありまして、病院の診療体制に影響するということから、場合によっては医者が同乗できない場合が多くなると。そういう場合は消防の救急救命士の判断といいますか、負担が重くなるのだけれども、その点を了解していただいた上で、今後そういう体制を取り組んでいこうという確認がされております。
質問 10番 寺沢孝毅
人命をできる限り救うという観点で、そういった検討もこれから十分していただきたい。よろしくお願いしたいと思います。ドクターヘリに関してなのですけれども、昨年の9月議会だったと記憶していますけれども、私自身ドクターヘリの全国配備に関する意見書案を議会の承認をいただきまして、羽幌町議会として国の方に提出をしていただいております。先ほど医療の専門家、あるいはドクターヘリ医療に取り組む政治家にいろんなお話をして、見解をいただいたという話ししましたけれども、こんな見解もいただいております。医療の制度改革、さきの質問にも話題になっておりましたけれども、地方に必ず医師を数年研修させるとかいろいろありますけれども、そういう改革をしたとしても制度が整備されてから医者が育つまで10年かかるというふうに言われております。大学で勉強して、大学院に行ってといろいろありますよね。10年待てませんよね、この状況は。そこで、有効なのがドクターヘリなのです。このドクターヘリというのは救命率の向上に大きな威力を発揮するということはもう知られているのですけれども、具体的には1970年、世界に先駆けて導入したドイツではその後20年間で交通事故の死亡者数を3分の1まで減少させております。そういう意味で、救急車に比べて救命率がアップする、事故や病気の重症化を防ぐ、患者の入院日数を大幅に短縮する。そして、何よりも地域間の医療格差を解消する、あるいは大幅に縮める、そういう点で利点があるわけです。しかしながら、運用には2億近くのお金がかかる。それを国と自治体が折半しているというのが今の仕組みなのです。ですから、北海道としても第2機目というのは非常に荷が重たいというのが正直なところ現在の現状です。しかし、今国会におきまして自民党、公明党の与党がドクターヘリの法案を提出する予定になっております。それは、自治体の負担を軽減する内容が盛り込まれたものなのです。それによりまして、一気にドクターヘリに対する期待が高まるのではないかというのを私は思っております。ぜひとも町長、こういう羽幌地域において何か重大なことがあっても、短時間で救命救急医療が受けられるという安心感を町民に与えてあげてほしい。それは、非常に大事なことだと思うのですけれども、羽幌町単独だけではなくて、広域的にこの問題に積極的に取り組んでいっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)
答弁書の繰り返しになりますけれども、本当にこの情報というものを知ったときに、これは北海道に、本当に北海道ならなおさらのこと必要なものかなというふうに私自身も思ったところでありますし、配置されるならば大変心強いものになるというふうにも思いました。ちょっと私も勉強不足で、今までのこのドクターヘリに対する要望活動だとか、それらについてはよくわかりませんでしたし、動いたこともございませんでした。ただ、今この医師不足という側面を抱えながら、一方で北海道のまたこういう状況の中でのドクターヘリということは時宜を得たものというふうにも考えられますし、私自身もこの導入、配備されれば北海道民にとっては本当に安心した地域生活ができるのかなというふうに思います。これからやはり自分なりの少し調べて要請行動なりとれるものかどうかの検討から始まりまして、進めていきたいというふうに思っております。