みんなの議会

羽幌町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月7日

安心、安全な生活を守るための個人情報の開示とネットワークづくりについて

2006年3月7日、羽幌町議会の一般質問で、蒔田光子議員が「安心、安全な生活を守るための個人情報の開示とネットワークづくりについて」質問し、町長 舟橋泰博、町民課長 鈴木義勝、福祉課長 柳田昭一が答弁しました。

質問者
蒔田光子 議員
答弁者
町長 舟橋泰博、町民課長 鈴木義勝、福祉課長 柳田昭一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 12番 蒔田光子

私から最後に安心、安全な生活を守るための個人情報の開示とネットワークづくりについてご質問いたします。日ごろ町民の安全、安心な生活を守るため、羽幌町の職員の方々は大変なご苦労をなさってくださっていることはよく存じておりますが、先日大変痛ましく残念な事故が起きてしまいました。何が痛ましく残念なのかといえば、高齢のひとり暮らしの方が亡くなってから1週間以上もだれにも発見されることなく天に召されてしまったということです。この方は、町営住宅の住人でした。町営住宅に入っている町民と羽幌町は、家主さんとたな子の関係ではないでしょうか。町は、住宅を貸すときなどはどのような手続をとっているのでしょうか。この事故があったときの町内会長さんは、大変なご苦労だったと伺っております。それは、亡くなった方の家族、知人などの連絡先がなかなかわからなかったと伺いました。個人情報保護法の関連から、町内会の責任者の方にもなかなか教えていただけないと聞いております。ひとり暮らしの高齢の方ばかりとは限りませんが、近所に住んでいる仲間同士として、1、緊急時の連絡先を自治会、町内会の責任者の方に知らせることはできないのでしょうか。また、ひとり暮らしの高齢の方が元気にいるかいないか、安否を確認するための2、見守りのためのネットワークづくりを行政と自治会、町内会、ボランティアが連携して早急に確立すべきだと思いますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。

答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)

蒔田議員のご質問にお答えをいたしますこのたび町営住宅に入居のひとり暮らしのお年寄りが亡くなられ、数日間を経て発見されるに至りましたことは、大変痛ましく悲しい出来事であり、残念なことであります。近年の社会情勢や雇用情勢の変化は、生活環境の多様化、地域社会の連帯意識の希薄化、加えて少子高齢化、過疎化が進み、多くのお年寄りが健康に不安を抱え、地域やご近所との助け合いに心のよりどころを見つけながら生活しておられる方も多いと思います。町民の皆様やお年寄りが安心して暮らすことができる町づくりを痛感しております。2月末日の65歳以上ひとり暮らしのお年寄りは668名で、そのうち町営住宅入居者は125名の18.7%を占めており、町が把握している公営住宅の入居者に関する情報といたしましては、管理台帳に記載のある同居家族及び保証人に係るもののみであります。ひとり暮らしの入居者の緊急時における不慮の事態につきましては、町内に身内が居住している方、ご近所に身内の住所を教えている方や福祉サービスを受けている方などさまざまであり、関係機関と連携して対応しておりましたが、このたびの出来事には町内会に故人を知っている方がおりましたことから、警察への通報や身内と連絡をとることができたものであります。ご質問の1点目、緊急時の連絡先を町内会の責任者に教えていただけないかということでありますが、個人情報の保護に十分配慮した上で、より迅速に対応できるよう、お年寄りに限らずひとり暮らしの入居者の承諾を得た上で連絡先など情報整理を行い、地域の方面委員や町内会長へ情報を提供することが可能と考えております。また、磯野議員のご質問でもお答えいたしましたが、18年度中に民生委員協議会でひとり暮らしを初めとする高齢者の把握と安否確認の方法などを協議していただくこととしておりますので、その中で民生委員の職務として緊急時の連絡先把握についても協議されるものと思いますし、民生委員と町内会責任者との連携を密にすることによって必要と判断された場合は情報の共有を図ることが可能と考えております。次に、2点目の見守りのためのネットワークづくりについてですが、一番身近であります町内会等、地域住民の協力が不可欠と考えておりますので、町内会を中心とした支援体制づくりについて関係者と協議してまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。以上、答弁とさせていただきます。

質問 12番 蒔田光子

先ほども伺ったのですけれども、例えば町営住宅をお借りして入りたいといったときには、今でも保証人という方が必要なわけですか。

答弁 町民課長 鈴木義勝(町民課長は2007年3月まで)

お答えいたします。まず、町営住宅のこちらの方で答えていなかった部分もあろうかと思いますが、町が住宅を貸すときはどのような手続ということなのですが、その中に保証人も入っているわけで、そのときの手続の方法ということで若干補足させていただきたいと思います。これは、公営住宅法に基づき、入居のときには住所の変更をしていただく、それから水道の開栓をしていただく、それから入居時の注意事項をこちらの方からご説明し、そして保証人を定めて、そして入居敷金を納めてもらって、かぎを渡すと、このようなことの中で保証人を設定しております。

質問 12番 蒔田光子

保証人という方と緊急時の連絡先の方とは、また違うのです。そして、保証人という方は、入居した方が1年や2年で出ることもあるでしょうけれども、10年も15年もいらっしゃる方もいると思うのです。そのときに保証人はずっとそのまま継続していらっしゃるのか、途中でもしかしたら保証人が亡くなってしまうということもあるかと思うのですけれども、そういうときに1年に1遍なり2年に1遍なり更新するような、そういう手続というのはあるのでしょうか。

答弁 町民課長 鈴木義勝(町民課長は2007年3月まで)

議員おっしゃるとおり保証人も年数がたつと、その保証人の状況も変わってくるというのが現状でございます。ただ、今私どもの方は、公営住宅の入居者の制度につきましては住宅法に準じて最初に保証人をつけまして、そのまま継続していただいているのが実態でございます。

質問 12番 蒔田光子

保証人ももちろん必要なことなのだと思うのですけれども、例えばその保証人を2年ごとにきちんと更新するとかということになれば、より接点ができると思うのです。独居の方との接点ができるのではないかなと思います。先ほど個人情報保護法の関連から、入居者の方に個人情報というか緊急時の連絡先など教えていただけないとかということも伺うのですけれども、町でもいろんな行事がありますし、それから社会福祉協議会の方でも高齢者のためのお楽しみ会みたいのがたくさんあるのです。私がたまたま何人かの高齢者の方に聞いたときに、「いや、今度集まりがあるんだってね、お隣には65歳以上でお楽しみ会がありますよってはがきが来たんだけど、うちには来ていないの、どうしてなんだろう」という話を聞いたのです。きっとこれも個人情報がきちんと精査されていなくて、片一方の方は何らかで情報を入手されて、片一方の方にはその情報が届いていなかったというような、そういうことではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 福祉課長 柳田昭一(福祉課長は2009年3月まで)

お答えいたします。議員さんおっしゃいましたとおり、実は社会福祉協議会の方から、例えばひとり暮らし老人の集いですとか、あるいは敬老の集いですとか、そういう方々にご案内するのに台帳といいますか、名簿が欲しいのだという提供してほしいというご依頼が参っております。それにつきましては、個人情報保護の関係もございまして難しいという判断をいたしまして、ここ二、三年は提供はいたしておりません。それに伴いまして、社会福祉協議会といたしましては個人個人に案内せずに広報紙で全般的に案内するというふうなことから、情報を得られないで不参加に終わったという老人もいらっしゃるということで聞いております。その辺今庁舎内でも、これは特定の方々の利益になるわけですから、不利益では決してないわけですから、そういう面についての情報提供については何とかしようではないかということで今総務課とも協議をして、対応していこうという協議をこれからするということにいたしているところであります。

質問 12番 蒔田光子

私は、個人情報保護といっても使用目的がはっきりしていれば、高齢者の方の同意がいただければ、それは情報は開示できることだと思うのです。そこら辺をもう一度確認なさっていただいて、高齢者のための楽しい集いの情報提供が不公平にならないようにお願いしたいと思います。それから、町営住宅のみならずなのですけれども、たまたまこの前亡くなった方は何年か前に脳梗塞か脳血栓で病院に入院されたと。そして、きっと高齢で一人でご自宅に帰られるのがすごく不安だったのではないかなとご拝察するのですけれども、病院側でもすごく不安に思ったということなのです、ちらっと看護師さんに漏れ承ったら。家に帰ってどうするのと言ったら、おれ一人で暮らすという、そういうお元気な高齢者の方だったのですけれども、そういうときの対処の仕方として、保健師さんもいらっしゃるし、それからヘルパーさんもいらっしゃるし、例えば一人でお住いの方についてはそちらと連絡をとって、退院時にでもこれからの生活に不安がないような方法はとれないでしょうか、いかがですか。

答弁 福祉課長 柳田昭一(福祉課長は2009年3月まで)

病院と連携してということだろうと思いますけれども、その辺もなかなか難しい判断があろうかと思います。本人がこの病気を機にして足が不自由になったとか体が不自由になったということで、これからいろいろとお世話になりたいという意思が確認されて、病院の方にもそういう相談があった場合についてはもちろん本人の意思の尊重をいたしまして、そういう連絡がありますと保健師が家庭訪問をして状況を確認すると、そういうようなことは可能だというぐあいに思いますし、そういうものはぜひしていきたいと、そういうぐあいに思っています。今回の方については、7年ほど前にひざの手術をして、つえの歩行になったということを聞いておりますし、昨年ですか、病気いたしまして留萌の市立病院に入院されていたという話も聞いております。この方については、在宅福祉サービスの中で除雪サービスだけは、7年前につえ歩行になったということもありまして除雪だけはどうしても大変だから、冬の除雪だけはお願いしたいということで、11月の15日に保健婦が2人で訪問して、その状況を確認をしております。そのときにも本人が申すには、元気なうちは冬の間だけで結構だということでお話があったものですから、それ以降はなかなかその家庭に入り込むことができなかったというのが現状でございます。

質問 12番 蒔田光子

確かに元気な高齢の方がそういうふうにおっしゃったらなかなか入っていきづらい、私も若干ヘルパーの勉強をしたことがあるのでわかるのですけれども、受け入れてもらうのにはかなり時間がかかると思うのですけれども、私たち住民もこれから、いいよ、いいよ、だれの世話にもならないからとかというのではなくて、行政サイドでもヘルパーさんでも行ったり来たりしている中で打ち解ける部分を見つけて、何とか理解をしていただいて、保健師さんなりヘルパーさんなり、その安否確認だけでも行くというような方法はとれないかなと思います。それで、羽幌の町では町内会長さんはいろんな部分でご苦労なさっていることがあるのですけれども、隣近所、向こう三軒両隣の人たちが一番わかると思うのです、高齢の方が。例えば町営住宅でなくても、私たちの町内に住んでいる高齢の方、ひとり暮らしの方、今日はカーテンがあいていないよとか電気がつきっ放しだよとかということがわかるので、町内会長さんを筆頭にネットワークづくりということがぜひ必要だと思うのです。皆さんそういう気持ちはあると思うのですけれども、私たちもボランティアとか民生委員なんかの方たちのお力をかりながら、社会福祉協議会の方たちの力をかりながらやると思うのですけれども、なかなか進まないというのは、ではこうしようよ、皆さん、お願いします、皆さん、集まってくださいというのではなくて、行政サイドでリーダーシップを持って、行政サイドでもその現場、現場に出かけていって、こうしてほしい、ああしてほしい、どうしたらいいだろうということをもっと積極的に、皆さんの力をかりる意味でもフットワーク軽く歩いた方がいいのではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 福祉課長 柳田昭一(福祉課長は2009年3月まで)

まず、それぞれの役割分担というのが出てくるのかなというぐあいに考えています。先ほど磯野議員の中でもお話ししましたけれども、法的に唯一情報把握可能といいますのは民生委員だろうというぐあいに思います。それで、民生委員の職務として、個人にかかわる情報については本人の許す限り詳しい情報は得られるだろうというぐあいに思っています。ただ、情報はありますけれども、実際にその人はそれではふだんどういうような友達がいて、どういうような日々の行動をされているのかということになりますと、担当している範囲からいきますとなかなかそこまで把握するのは困難だろうということがあります。その点からいきますと、近所に生活しておられます町内の方々に目配りをしていただかなければ細かな支援ができないというのが実態でございます。その点今後、先ほど言いましたように情報等については民生委員のできる範囲内でその収集に努めるということにしております。それとあと、実際に近所で毎日のように目配りをしていただくのは、やはり隣の人であり町内の方々だろうというぐあいに思います。その点、民生委員さんと地域の方々がどう役割分担をしながらそういう世帯に対する日々の目配りをするのか、その辺を関係者にお集まりいただいて、それぞれの町内会の対応もあろうと思います。その辺ある程度の方向を定めて、しかるべき支援対策を講じていきたいと、そういうぐあいに考えております。

質問 12番 蒔田光子

町内会でもいろいろ温度差はあると思うのですけれども、私たちの行く道として、高齢化だからとか少子化だからということではなくて、自分の生きる道を皆さんで協力しながら、模索しながら進みたいと思いますので、このネットワークづくりというか、お互いに情報共有する中で、ずっとここにいてよかったなと思えるような、そんな町になってもらいたいと思いますので、町長の方からどんなふうにお考えかもう一度お聞かせください。

答弁 町長 舟橋泰博(町長は2014年9月まで)

今回のこの事故も私としては非常に心が痛むお話でありましたし、ひとり暮らしの方々もふえていますし、高齢化も進んでいますし、自分ももう55です。あっという間に年をとるのかなと、そんなことも含めて、この町にいたいという気持ちも人一倍強いような気もいたしますし、いるためには周りの方々、住民の方々と心を開いたおつき合いというか、そんな気持ちの醸成というものも必要なのかなというふうに思います。今蒔田さんの質問の中でいろいろあって、言葉としてはわかる、内容としてもわかる、でもなかなか取り組みにくい、形にしにくいということだと、我々の方の答弁からはそんな感じをして聞いておりましたが、やはり目指すところは一つだと思うのです。ですから、ちょっと時間がかかっても、ネットワークづくりだとか、その対応に対するマニュアルというか、そんなような形の中で、温度差あるという言葉も出ていましたけれども、目指すところは一つだと思いますので、時間をかけてでもそういう対応の仕方だとかというものをわかりやすく、こういう連絡網だとかこういう声かけだとかというところまで詰めた形を一つつくって、その意識を広げていくというのも一つの方法なのかなと。あそこに頼んだから、あそこでどうだからってすぐできるということには到底ならない内容だと思うので、そんなことも考えながら地道に進めていったらどうなのかなというふうに思います。

出典:羽幌町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる