富良野市議会 令和8年第1回定例会 2026年3月10日
地域防災の現状について
2026年3月10日、富良野市議会の一般質問で、関野常勝議員が「地域防災の現状について」質問し、市長 北猛俊、総務部長 関澤博行が答弁しました。
- 質問者
- 関野常勝 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、総務部長 関澤博行
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 関野常勝
-登壇-おはようございます。さきの通告に従い、防災行政について一般質問をいたします。これまでも何度も防災行政について質問をしてまいりましたが、再度、自主防災組織、防災の体制づくりに重点を置き、質問をしてまいります。近年、北海道内外や富良野市でも自然災害が猛威を振るい、予想を超える大規模な地震や局地的な豪雨など、いつ、どこで発生するか分からない災害にあらゆる備えや対策を講じていかなければなりません。特に、空知川や富良野川をはじめ、多くの河川を擁している富良野市において、災害に負けない地域づくりに、自助、自分の身は自分で守る、共助、地域で助け合う、公助、公的な支援とあります。自主防災組織を立ち上げる町内会では、命を守る対策を講じて災害に強い人材づくりに日々取り組んでいると認識をしております。しかし、現在、地域住民の連帯意識が低下し、自主防災組織結成の基本である自主的な行動が難しい状況にあると感じているところであります。市民の生命と財産を守り、互いに連携し、平常時、災害時の活動をふだんから共有し、特に、災害時における情報の伝達体制や、また、推進、強化を図っていくことがいま求められております。また、地域コミュニティーが核となった取組を強化し、求心力を高め、高齢社会の中でも、要援護者や独り暮らしの高齢者、妊婦、乳幼児を優先して避難所に誘導する、さらに、隣同士が気持ちよく助け合いができる仕組みづくりをしていくことが重要な対策であると考えます。過去にも、阪神・淡路大震災の調査におきまして、被害者の9割が家族や近隣住民の力で助かったという結果があり、地域の自主防災活動の重要性が裏づけられております。このことにより、阪神・淡路大震災後、全国各地で自主防災組織の組織化が急激に広まり、富良野市においても、平成9年度より組織化の設立が進み、災害に強いまちづくりを進めていく上でも、自助、共助の重要性が過去の委員会においても示されております。そこで、質問をいたします。件名、地域防災の現状について、1項目め、自主防災組織について、3点お伺いをいたします。1点目、阪神・淡路大震災後、その教訓からの自主防災組織の結成、組織化が重要であると認識しております。そのような中で、担い手の高齢化や自治会活動の低下などにより、組織化の停滞が生じていると考えますが、現在の全国、北海道、富良野市の組織率と対前年比についてお伺いをいたします。2点目、現在、高齢化が進む中で、一部の自主防災組織の活動が低迷化して維持管理が難しい状況であると考えられています。地域防災計画では、市は、連合会、町内会等の地域ごとの自主防災組織の設置及び育成に努めるとあります。自主防災組織の活動には行政の支援が不可欠と考えますが、自主防災組織の抱える課題をどのように認識しているのか、また、その対応についてお伺いいたします。3点目、災害に負けない地域づくりの構築には、共助に重点を置くのが重要であります。そのため、防災に関する備品購入、研修バスの運行費など、自主防災組織に対して財政支援を行う考えについてお伺いいたします。続きまして、2項目め、防災の体制づくりについて、2点質問いたします。1点目、令和5年第4回定例会において、総務文教委員会の調査第1号、防災行政についてを報告しており、災害時における地域リーダーの重要性を示しております。北海道地域防災マスターなどの人材を増やすこと、地域全体の協力体制の構築も併せて進められたいとあります。北海道地域防災マスターの登録者は、当市において現在58名と確認をしていますが、防災意識の向上を目指すことが防災の体制づくりに重要であり、防災訓練の活性化につなげるために防災マスターの積極的な参加を促す考えについてお伺いいたします。2点目、避難所や自主防災組織において、女性をはじめとする生活者の視点、意見を重視した組織づくりは大変重要であると認識しております。そこで、地域の防災活動へ女性に積極的な参画をいただき、地域の防災力を向上させることが必要と考えますが、現状と今後の取組についてお伺いいたします。続きまして、3項目めの外国人に対する対策について、3点を質問いたします。1点目、本市における外国人の住民登録者は、本年1月末で800人を超える状況となっております。地域防災計画では、言語、生活習慣、防災意識の異なる外国人を要配慮者として位置づけていますが、外国人に対してどのような取組を実施しているのか、お伺いいたします。2点目、多言語による広報では防災ガイドブックを発行しておりますが、外国人に対して必要な情報を自分で取りに行ける仕組み、情報を得られる仕組みが有効と感じますけれども、考え方についてお伺いいたします。3点目、本市に宿泊しておられます外国人観光客に対する防災対策については、どのような対策を取られているのか、お伺いをいたします。以上、申し上げまして、1回目の質問といたします。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-おはようございます。関野議員の御質問にお答えします。1件目の地域防災の現状についての1項目め、自主防災組織についてでありますが、1点目の自主防災組織の組織率につきましては、消防庁及び北海道が公表している自主防災組織活動カバー率が、令和7年4月1日現在、全国は対前年比0.5%増の85.9%、北海道は対前年比3.4%増の80.3%、本市は対前年比0.3%減の49.3%となっております。2点目の自主防災組織の抱える課題とその対応につきましては、本市に44団体ある自主防災組織は、それぞれの地域特性により活動に差があること、組織の高齢化や担い手不足などが課題と認識しております。今後も、自主防災組織の設置、育成と、継続的に防災意識を高めるため、防災出前講座や防災講演会を中心に取組を進めてまいります。3点目の自主防災組織に対する財政支援につきましては、一般財団法人自治総合センターのコミュニティ助成事業の地域防災組織育成助成事業を活用した財政支援を行っております。具体的には、防災資機材の整備を希望する自主防災組織を募り、地域の要望に応じて、これまで、発電機、投光器、車椅子、ポータブルストーブ等の購入を支援してきたところであります。加えて、本市の地域づくり推進補助金では、地域で実施する防犯、防災、交通安全の事業に対して補助金を交付しており、これまで、連合町内会で行った防災講演会に助成をしております。2項目めの防災の体制づくりについての1点目、地域防災マスターについてでありますが、北海道地域防災マスターは北海道が認定する制度であり、認定研修が開催される際は、市民に広く周知するとともに、各自主防災組織に案内を送付し、参加を促しているところであります。また、北海道地域防災マスターの防災訓練への参加につきましては、居住する地域で行われる防災訓練に際し、積極的な参加により中心的な役割を担っていただくことが有用であると考えております。2点目の地域での防災活動における女性の参画についてでありますが、災害時における避難所運営や自主防災組織の活動において女性の視点を防災活動に反映させることは大切であると考えていることから、令和7年10月に改定した富良野市避難所運営マニュアルでは、女性の視点を取り入れた内容も盛り込んでおります。今後につきましては、女性が活動する団体への防災出前講座の実施や女性講師による防災講演会の開催など、女性の参画につながる取組を進めてまいります。3項目め、外国人に対する対策についてでありますが、1点目の外国人に対する取組につきましては、令和5年に改定した富良野市防災ガイドマップにおいて英語版を作成し、ホームページで公開するとともに、外国人が転入手続をする際にお渡ししております。2点目の外国人に対する防災情報につきましては、本市の情報伝達手段として、安全・安心メール、市ホームページ、LINE、フェイスブック、地域FMラジオ、広報車などを利用してまいりますが、災害時においては、ふらの観光協会と締結している災害時における観光客等の情報提供及び避難等に関する協定や、ラジオふらのと締結している災害時における放送の協力に関する協定を活用し、外国人にも伝わるよう努めてまいります。3点目の本市に宿泊している外国人観光客に対する防災対策につきましては、地域防災計画では、ふらの観光協会、富良野旅館業組合及び地域企業等と連携し、外国人観光客等の支援を推進するとしており、その具体的な連携内容はそれぞれ協定により定めております。災害発生の際は、各宿泊施設が垂直避難などにより宿泊客の安全を確保した上で、北海道運輸局や北海道、市内関係団体と連携して情報を提供し、帰宅を支援してまいります。近年、市内の宿泊施設の増加に伴い、団体に加入していない宿泊事業者が増えておりますが、本市では、宿泊施設の所在地や連絡先等の把握に努めており、引き続き、災害時の情報提供体制の確立へ向け、取り組んでまいります。以上です。
再質問 6番 関野常勝
それでは、再質問させていただきます。最初に、1項目めの自主防災組織についての1点目であります。現在の全国、北海道、富良野市の組織率、対前年比については、詳しく答弁いただきました。特に、北海道、全国では高い水準で推移していると感じます。その中で、北海道の組織率は全国平均と比較して低い水準にあると考えます。本市においても、これは同様のことだと認識しております。令和7年度の本市の組織率49.3%ということをお聞きしました。対前年比マイナス3%ということでありますが、行政としてこの数値をどのように見ているのか、充足していると考えているのか、また、これに対して、いま、各地で組織率に様々なばらつきがありますけれども……(「一問一答」と呼ぶ者あり)充足していると考えているのか、その見解についてお伺いをいたします。
答弁 総務部長 関澤博行
関野議員の再質問にお答えいたします。自主防災組織の組織率についてでございますけれども、消防庁の調査でございますこの数字につきましては、その調査における自主防災組織の定義というものがございます。一つは、自主防災組織の規約を独自に作成しているもの、二つ目が、町内会や自治会の規約に防災に関する事項の記載があるもの、三つ目に、防災に関する活動の役割分担が地域住民の合意によって定められているもの、規約に明文化されている必要はないというものの三つがございます。本市におきましては、一番最初に申しました自主防災組織の規約を独自に作成している団体を自主防災組織として取り扱い、44団体ということで報告してございます。ほかの自治体におきましては、先ほど申しました2点目、3点目の、独自の規約を持たないもの、また、町内会の活動自体にそのことを記載していないものについても自主防災組織として報告することができるというものになってございますので、全国、北海道のカバー率はそれが差になっていると認識してございます。以上でございます。
再質問 6番 関野常勝
いまの件は了解いたしました。次の質問に行きますけれども、1項目の自主防災組織の2点目であります。答弁におきましては、自主防災組織の団体数は44団体ということをいまお聞きしました。この団体数でありますが、私は、令和2年第2回定例会でもこの質問しましたとき、同じ数字でございました。あれから6年がたちました。団体数も同じ、活動状況も進捗がない状況と考えておりますが、この状況を行政としてどのように捉えているのか、お伺いをいたします。
答弁 総務部長 関澤博行
関野議員の再質問にお答えいたします。地域防災力を向上させるという部分でいきますと、共助を高めるということは必要なことだと認識してございます。そういった面でいきますと、令和2年の状況から44団体は変わらないということについては、十分ではないと認識してございます。実際にそういった状況もございますので、まずは、市民の皆様の防災の意識を高めていただくことが大切だと考えておりまして、防災意識を高める取組といたしまして、広報ふらのにおきましては、毎号に防災に関する記事を掲載させていただいております。加えまして、まちづくり出前講座、また毎年の防災講演会、それと、令和6年度から地域の方も含めた防災訓練を再開してございます。そういった面も含めまして、防災意識を高めていただくということを進めながら、自主防災組織の数を増やしてまいりたいと考えてございます。以上でございます。
再質問 6番 関野常勝
いまの2点目の答弁にありましたが、これから防災意識を高める行動をしていくという内容だと思います。ただ、対応の中で、出前講座とか防災講演会をやっているのはよく分かりますけれども、私は、この講演会も出前講座も、特に出前講座は、町内会から声をかけられないと行かないという状況だと思います。そこを、やはり新しい視点で捉えていかなければならないという感じです。また、町内会の中にも、未組織、自主防災組織の結成ができていない町内会、半分はないと思いますが、その辺の数字がやはり課題になっていて、これは、自主防災組織の課題でもあり、行政の課題でもあると私は捉えております。先ほど私は課題について申し上げましたけれども、高齢化の中で、町内会の弱体化、自主防災組織の人材が減っている、いないということもありますけれども、行政からの働きかけというか、町内会に対してこういう働きかけが重要ではないか、これが、自主防災組織を活性化できる、また、向上させる一つのきっかけになるのではないかと私は考えますが、その辺についての見解をお伺いいたします。
答弁 総務部長 関澤博行
関野議員の再質問にお答えをいたします。各町内会に対して、自主防災組織結成に向けて具体的な働きかけをすべきではないのかというような御質問かと思います。実際、それぞれの個別の町内会に出前講座を引き受けませんかというようなお話をしていくというのは、あまり効果的な取組ではないのかと思っています。まずは、防災意識の向上ということが大きなポイントだと思いますし、地域の方が少しでもそういったものの必要性を認識していただける、そういった働きかけになるような取組が必要だと思います。これから検討してまいりたいと思いますが、例えば、連合町内会長会議の場で働きかけするとか、毎年行っております地域懇談会の場で取り上げていくなど、広く皆さんに働きかけるような、そういった取組も行いながら、それぞれの市民の皆さんの防災意識を高めていくところからスタートしてまいりたいと考えてございます。以上でございます。
再質問 6番 関野常勝
ただいまの部長の答弁は、大変大切なことだと思います。続きまして、次の質問に入ります。2項目めの2点目、防災対策で、女性による生活者の視点、意見を重視した組織づくりでありますけれども、答弁におきましては、避難所運営マニュアルには女性の参画を促すという位置づけがきちんと示されているということでしたが、私は、防災対策では、やはり女性リーダーの育成が最大の課題であると思います。地域の防災力を向上させるためにも、女性の視点に立った災害の対応、避難所の環境、衛生面などの取組を強化することが重要と考えます。その中で、先進地の事例を見ますと、地域防災女子部というものを立ち上げている自治体が最近増えてまいりました。この取組は全国に広まっているという認識でありますけれども、このような他の自治体の情報を共有することが私は大切だと思いますが、これについての見解をお伺いいたします。
答弁 総務部長 関澤博行
関野議員の再質問にお答えをいたします。先ほど市長からも答弁させていただきましたけれども、防災の取組に際しまして、女性の観点を盛り込んでいくというのは非常に大切なことだと認識してございます。その上で、先ほどお話しました富良野市避難所運営マニュアルを令和7年10月に改定してまいりました。その改定の中では、避難所の環境の関係、また、男女共同参画に向けた具体的な内容についても盛り込んでございます。この改定した避難所マニュアルが具体的に効果を発揮するということでいきますと、関野議員からもお話のありましたとおり、女性のリーダーの育成というのは非常に大切なことだと考えております。お話のありました地域防災女子部というような取組など、全国各地で取組が行われていますので、そういった他の市町村の取組も参考にいたしまして検討してまいりたいと考えてございます。以上でございます。