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富良野市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日

上下水道事業について

2025年6月17日、富良野市議会の一般質問で、関野常勝議員が「上下水道事業について」質問し、市長 北猛俊、建設水道部長 西出正人が答弁しました。

質問者
関野常勝 議員
答弁者
市長 北猛俊、建設水道部長 西出正人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 関野常勝

-登壇-さきの通告に従い、水道行政についての一般質問を市長にお伺いいたします。近年、全国各地で相次ぐ水道管の老朽化のトラブルが発生し、報道されております。先日、6月5日にも岩見沢市で大規模な漏水が発生いたしました。420世帯が断水となったことを記憶しております。原因としては、水道管の破損であり、耐用年数は超えていないものの、地盤は軟弱であり、水道管に負担がかかったと見られております。このことから、漏水の原因については、管路の老朽化によることとは限らず、管路の材質や埋設状況など様々な影響が関与しております。また、記憶が新しい本年1月28日の埼玉県八潮市の道路陥没事故は、深さ約5メートルの穴が開き、トラックが転落いたしました。陥没は、地下約10メートルを通る下水道が破損し、管内に土砂を引き込んだことが原因とされております。さらに、安否の確認が心配されていましたトラックの運転手は先日亡くなられ、大変痛ましい事故となりました。今回の陥没事故で、元消防士を務められた危機管理防災アドバイザーの方の役割、また、活躍には大変大きなものと痛感いたしました。実際に現場に関わり、また、行かれ、状況分析を行い、地盤の弱さ、救助に当たっての難しさを訴え、特に、下水道は行政自らの力でとめることができない難しいポイントになっていると報告されております。県では、この復旧工事にかなり時間がかかり、1年か2年を要する、また、工事には約41億円と、大規模な事故になりましたが、この事故対応は合計で189億円の損害額となることも報道されております。このような陥没事故に対して、道内でも、2021年、三笠市でも発生しております。特に地盤工学に詳しい専門家は、北海道では、凍上現象といって、寒気によって土壌が凍結し、地中に形成された氷により地盤が膨らんだり縮んだりすることがあるので、本州よりも管の老朽化のスピードが速くなるとの見方もしております。そのような中で、2024年1月に起きました能登半島地震の教訓を踏まえ、国は、災害時においても上下水道システムの機能を維持するために重要となる施設の耐震化状況を、全国の自治体を対象に緊急点検を行い、2024年3月末時点の上下水道の耐震状況をまとめられました。その結果、避難所や災害時の拠点となる自治体庁舎などの重要施設のうち、上下水道が両方とも耐震化されている施設は上川管内に1か所もなく、全国の耐震化率は15%であるのに対して道内は5%にとどまるなど、多くの自治体で水道施設の耐震化が進んでいない実態が浮き彫りになりました。今回の質問の件名、上下水道事業は市民生活に直結する重要なインフラであります。蛇口をひねると水が出るという当たり前のことが日常となっている現在、市政執行方針にもありますけれども、道路改良工事に伴う配水管の移設工事や老朽化する施設の適切な維持管理に努め、安全で安心な飲料水を供給していくことが将来にわたり求められております。また、このことを継続するに当たっては、市民への安心にもつながります。そこで、1項目、上下水道管の老朽化について、4点質問をいたします。1点目、上下水道管の法定耐用年数は上水道で40年、下水道で50年と定められておりますけれども、耐用年数を超えた水道管路の割合と更新率についてお伺いいたします。2点目、老朽化した上下水道管路の更新については、全国的な重要課題であります。今後の更新計画についてお伺いいたします。3点目、ここ数年間の漏水件数の増減についてお伺いいたします。4点目、上下水道管路の調査の内容と方法について伺います。次に、2項目の上下水道施設及び上下水道管路の耐震化について、2点お伺いいたします。1点目、国は、能登半島地震を受け、全国の自治体を対象に緊急点検を求め、その結果を2024年11月に公表されております。その中で、道内における耐震化率は全国より下回っておりますが、当市の耐震化の状況はどうだったのか、また、重要施設の箇所数と施設名についてお伺いいたします。2点目、国は、2025年1月末までの策定を求めていた上下水道耐震化計画の計画内容についてお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 北猛俊

-登壇-関野議員の御質問にお答えします。下水道事業についての1点目、上下水道管の老朽化についてでありますが、耐用年数を超えた管路は、令和6年度末で、上水道は約33.8キロメートルで全体の22%、令和6年度の管路更新率は0.4%、簡易水道は25.8キロメートルで全体の46.7%、管路更新率はゼロ%であり、耐用年数を超えた下水道管はありません。次に、今後の老朽管の更新計画についてでありますが、古い上下水道管から順に全てを更新することは総延長や工事費の高騰などの理由から困難であるため、重要な施設に接続する管路や基幹となる管路、漏水や不明水の浸入が多いと考えられる管路など、優先度の高いものから順次更新してまいります。次に、漏水の件数につきましては、ここ数年、大きな変動はありませんが、水使用の少ない夜間の水量が増加してきていることから、水道管の老朽化に伴い、漏水が増えていく傾向にあると考えられます。次に、上下水道管の調査内容と方法についてでありますが、水道管は、漏水の可能性が高い地点を選定し、漏水調査を実施しており、調査方法については、夜間に路面音聴調査などにより漏水箇所を調査しております。下水道管につきましては、管内を、カメラなどの機材を活用し、不明水の浸入箇所や破損の有無について調査を実施しております。2点目の上下水道施設及び上下水道管路の耐震化についてでありますが、上下水道施設は、災害時においても水道と下水道の両方の機能を確保することが重要であり、上下水道施設においてその機能を失えば全体が機能を失う急所施設や、病院、避難所等の重要施設に接続する上下水道管路の耐震化が求められております。本市の上下水道の急所施設は浄水場、配水池、下水処理場などの施設、重要施設は病院など3か所と、防災拠点となる複合庁舎や避難所となる学校などの施設の18か所であり、これらの重要施設に接続する水道管延長は約15キロメートルで耐震化率は43%、下水道管延長は約12キロメートルで耐震化率はゼロ%であります。次に、本市の上下水道耐震化計画につきましては、今後、おおむね50年で耐震化を完了することを目指し、令和7年度から令和11年度の5年間において、被災時に極めて大きな影響を及ぼす急所施設の耐震化、病院などの重要施設に接続する上下水道管路の耐震化を進めることを目標とした計画を策定しております。近年、激甚化する災害時においても上下水道機能を確保していくためには、上下水道施設の耐震化、更新が急務でありますが、近年の労務単価、資材費等の高騰による工事費上昇により莫大な事業費が必要となることから、料金・使用料設定や財政状況を勘案しながら実施してまいります。以上です。

再質問 6番 関野常勝

それでは、再質問させていただきます。1項目めの上下水道管の老朽化についての1点目、耐用年数を超えた水道管路の割合と更新率についての質問の答弁でありましたけれども、延長で33.8キロメートル、耐用年数を超えたものが22%、また更新率は0.4%という令和6年度の数字でありましたけれども、現在、当市は類似団体と同程度の更新率となっておりますが、更新が進まない、この要因についてお伺いいたします。

答弁 建設水道部長 西出正人

関野議員の再質問にお答えいたします。老朽管の更新が進んでいない理由についての御質問かというふうに思います。上下水道の設備は、市民生活を営む上で重要なインフラ設備であると考えております。議員も御承知のように、上下水道事業につきましては、企業会計でありまして、一般会計からの補助金などの歳入がありますけれども、料金、使用料で維持管理や施設の改修経費を賄う独立採算制が基本となっております。令和6年度に経営戦略の改定を行い、その中でも、今後の経営について検討しておりますけれども、人口の減少などによる料金・使用料収入の減少などによりまして、財源が不足してくることが大きな要因となっております。一方、更新が必要となる施設の増加、耐震化への対応など、必要となる事業費の増加もあることから、上下水道事業を安定的に経営していくために、適切な料金、使用料についても今後検討が必要かというふうに考えております。以上でございます。

再質問 6番 関野常勝

ただいまの質問は了解いたしました。次の質問に移ります。1項目めの3点目のここ数年間の漏水件数の増減についてでありますけれども、答弁におきましては、漏水の件数に変動がないということでありますが、夜間の水量が多くなっているということで答弁をいただきました。これにつきまして、今後どのように考えているのか、その対策についてお伺いいたします。

答弁 建設水道部長 西出正人

関野議員の再質問にお答えいたします。漏水について、夜間水量が多くなっていることの今後の対策といったところの御質問かと思います。漏水の件数につきましては、調査で発見できる部分について当然修理をしていくところでございますけれども、発見できない部分などもありまして、そういった意味では、対応している部分の件数というのは、ここ数年、変わっていないというのが実情でございます。ただ、夜間水量が多くなるということは、水道管の老朽化ですとか破損によって漏水が発生し、極端なこと言えば、蛇口を全部閉めても、夜間でも水の流れが続いているといったところが考えられるというふうに思います。夜間の使用水量が多くなるということは、漏水ということで、対策といたしましては、老朽化の更新を順次進めていくことが根本の対策ということになると考えておりますけれども、市長答弁にもございましたように、老朽管の更新は財政などの課題からなかなか進んでいないのが現状であります。現在は、漏水調査を行う中で、漏水箇所を特定していきながら修繕を行うことにより対応しているといったところが現在の状況でございます。以上でございます。

再質問 6番 関野常勝

いまの点は了解いたしました。それでは、次の質問に入ります。1項目の上下水道の老朽化についての4点目の上下水道管路の調査の内容についてでありますけれども、いろいろ、深夜の体制づくりとか、大変御苦労されているというのは了解いたします。音聴調査ということを行っていると答弁いただきましたが、それ以外に有効な調査を行っている自治体もあるようですけれども、本市の今後における取組について考えがあればお伺いいたします。

答弁 建設水道部長 西出正人

関野議員の再質問にお答えいたします。漏水検査に関わる内容についての御質問かというふうに思います。現在行っている漏水調査につきましては、先ほどありましたように、路面の音聴調査というのを行っております。こちらにつきましては、漏水の探知機によりまして、道路下に埋設されている水道管を音で拾いながら漏水音を発見するといったものになります。関野議員が新しいというか、違った技術と言ったところにつきましては、例えば、人工衛星やAIを使ったような技術などというのも、昨今は、発表というか、採用しているところもあります。そういった人工衛星ですとかAIというのは、例えば、人工衛星でありますと、人工衛星からの電波を利用し、その跳ね返りによって地下の水の位置を特定して、地下水との判別を行いながら漏水の箇所を探るといったものですけれども、半径約100メートル程度の漏水の位置を把握するといったところで、さらに絞っていくに当たっては、同じように音聴の検査を併用しながら行っていって、特定の箇所を絞っていくということになるかというふうに思っております。現在の音聴調査も効率がよくなってくるように技術も上がってきている、そういったことを採用しておりますけれども、人工衛星の新しい技術を利用した調査を併用することで効率はさらに上がるものかというふうには考えられますけれども、技術の進展を見極めるといったところ、また、新しい技術につきましては費用も多額なものがかかりますので、費用対効果なども考えながら、今後も情報収集を進めながら、効果ですとか効率、コスト、そういったものを見極めて調査方法について検討して採用していきたいと考えております。以上でございます。

再質問 6番 関野常勝

調査のほうは、いま有効であるということでありますが、今後の取組へ期待するところでございます。次に、2項目めの上下水道施設及び上下水道管路の耐震化について、1点目、2点目の前提について質問させていただきます。いろいろ経営費とかを比較いたしまして、るる説明をいただきました。答弁におきましては、耐震化には膨大な事業費が必要になるということでありますが、重要施設に接続する水道管の更新には国の補助制度を活用している自治体もあります。そこで、本市でこの活用を考えることは必要だと思いますけれども、その考え方についてお伺いいたします。

答弁 建設水道部長 西出正人

関野議員の再質問にお答えいたします。重要施設に接続する老朽管の更新、耐震化といったものに対する国の補助制度の活用といった御質問かというふうに思います。重要施設に接続する水道管更新に係る国の補助事業の活用につきましては、水道管の耐震化の事業費、先ほど答弁もありましたとおり、非常に膨大な予算規模が必要となってまいります。その財源につきましては、もちろん国などの補助事業メニューの採択基準、補助要件などに合致するものにつきましては積極的に取り入れながら、市費の財源の負担を軽減するということを考えて補助事業を使っていきたいと考えております。そういったことで財源を確保する中で、安全・安心な水道の供給に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

再質問 6番 関野常勝

ただいまの答弁、補助制度の活用につきましては、とても前向きな答弁だったというふうに受け止めました。ぜひ、この活用を前向きに検討していただきたいと思います。私の質問は、これで終わります。以上でございます。

出典:富良野市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日 議事録 PDF(23ページ) 間違いを知らせる