富良野市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日
市長の政治姿勢について
2025年12月9日、富良野市議会の一般質問で、天日公子議員が「市長の政治姿勢について」質問し、市長 北猛俊が答弁しました。
- 質問者
- 天日公子 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 天日公子
-登壇-通告に従い、順次、質問をしていきます。市長の任期があと4か月となりました。過去を振り返りますと、2期目に入った年には、新型コロナウイルス感染症対策が引き続き喫緊の課題としてあり、市民は大変不安な生活をしておりました。次の年の令和5年5月に感染症法上の分類が2類相当から5類に変更され、外出も始まり、少しほっとした時期でした。この間、コロナ禍による影響が長期化しているということで、富良野市は独自の支援を継続し、ほかからではありますが、コロナ禍による事業所倒産はないと聞いております。振り返って、私は、市長任期中の事業として評価するものとして挙げたいのは、令和4年12月から実施された高校生までの医療費無料化と安心して出産、育児ができる環境づくりとして2次医療病院の周産期医療・小児科医療体制が確保されていることです。病院側も頑張ってくれていると思いますが、産婦人科において2名の先生の確保と小児科の先生の連携は命の誕生の連携と思っております。いまのこの周産期医療・小児科医療体制は、とても貴重な地域となっているのではないでしょうか。また、ふるさと納税の積極的な取組によって自主財源が増えたことで、現在、ふるさと応援基金は22億9,200万円となっております。取組の強化によって、富良野市として自由に使える財源が増えていることは、市民へのサービスにつながるものとして評価しております。質問の1件目、市長の政治姿勢について。1項目め、主な取組事業について。富良野市は、全ての市民が健康で幸せを感じるまちづくりに向け、取り組んできております。身体的な健康だけではなく、生きがいや安心・安全を感じながら暮らせる環境を整えることを目指してきました。市長は、令和4年からの任期中に多くの事業に取り組んできており、議会も多くの議案、提案に審議、チェックをしてまいりました。その中で、市長は、この任期中、一貫して、執行方針に、重点施策として、1、健幸都市について、2、DXの推進について、3、人材確保についての推進を掲げてきました。任期中、事業を積み重ねてきており、継続中でありますが、現在において、次の質問をいたします。質問1点目、健幸都市についての取組経過、効果と課題について、2点目、DXの推進についての取組経過、効果と課題について、3点目、人材確保についての取組経過、効果と課題についてお伺いいたします。質問2項目め、公約の評価などについて。1点目、昨年5月15日に北海道新聞で、市長2期目折り返し時点での公約における自己評価について報道されております。市長は、御自身の目指すまちづくりに向けて、市民、団体、企業からの声に耳を傾け、35の公約を掲げております。また、その公約は、第6次富良野市総合計画にもつながり、執行方針として予算化されております。先ほども申し上げましたが、市議会でも審議をして決議をしております。そして、市長の公約は、市長一人でできるものではなく、市職員たちの努力の結果でもあると思っております。このときの北海道新聞によりますと、市長自身が35の公約のうち、未着手はないが、9項目を一部実施として公約評価は70%と報道されております。そして、庁舎内外からは、評価の一方、人口減少対策や企業誘致の強化を求める声もあるとして報道されております。質問1点目、昨年5月、北海道新聞において、市長の公約の自己評価は70%としていました。いま現在はどのように全体評価をしているのか、お伺いいたします。2点目、市長は、富良野市の未来が見える共創のまちづくりを大事な柱として掲げ、市政を行ってきました。市長は、市民との共創によるまちづくりという考え方を持ち続け、市民と行政とのコミュニケーションの強化促進を進めてきております。市民とまちづくりを一緒にするために、市民の声を直接聞く地域懇談会を毎年開催されております。単なる説明会ではなく、市民と対話をすることにより、意見交換がヒントとなったり、共創の場としてきたことは、市民の声を政策に反映するだけではなく、行政への理解や信頼を深める場としてまちづくりに不可欠な事業となっております。私は、地域懇談会を例に取りましたが、市長は、いろいろな形で市民と懇談、対話をしており、小さな声を聞くこともあると思います。現在は、価値観の多様化や地方分権などの社会システムの変化に伴い、地域住民の意見を取り入れた個性的なまちづくりが求められるようになってきております。質問2点目、市民から寄せられた声への対応について、基本的な考えをお伺いいたします。これで、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-天日議員の御質問にお答えします。1件目の市長の政治姿勢についての1項目め、主な取組事業についてでありますが、1点目の健幸都市についてのこれまでの取組経過といたしましては、第6次富良野市総合計画の重点施策として、健幸都市、スマートウエルネスシティー構想を掲げるとともに、令和5年度に富良野市健幸都市推進プランを策定し、保健医療分野だけではなく、全庁的に連携を図りながら実現に向けた様々な取組を進めてまいりました。健幸都市実現には、インフラ整備や住民の行動変容の促進、エビデンスによる客観評価、ソーシャルキャピタルの醸成が重要であることから、ふらの健幸ポイント事業や、集団健診の場での特定健診受診者を対象とした心不全スクリーニングや血管年齢測定の実施のほか、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施、産前産後サポートや産後ケア事業などの妊産婦への相談支援、朝日ヶ丘総合公園への健康遊具設置、ウオーキングイベントの開催、野菜摂取量測定器ベジチェックの常設、こども家庭センターの開設など、市民一人一人が自身の健康に関心を持ち、生きがいを感じ、安全安心で幸せが実感できるまちづくりのため、庁内連携を図りながら実施してまいりました。また、持続可能な地域医療を堅持するために、地域医療連携推進法人ふらのメディカルアライアンスへの参画や地域センター病院への支援の充実を図ってまいりました。これらの取組による効果につきましては、主体的に健康づくりに取り組める環境整備により、ポピュレーションアプローチが図られております。特に、健幸ポイント事業は、健康無関心層を取り込む効果があり、現在、参加者の24%が後期高齢者の参加であることから、歩くことで、介護予防効果が期待でき、社会課題である健康寿命の延伸や社会保障費の削減につながるものと考えております。次に、課題につきましては、個人の行動変容と健康状態の改善を図るため、健幸ポイント事業へのさらなる参加拡大に向けた事業展開や集積データの活用、遊歩道や健康遊具設置などのインフラ整備、女性や子供の健康課題改善に向けた対策などが考えられますが、引き続き、誰もが幸せを実感できるまちづくりに向けた施策を展開してまいります。2点目のDXの推進についてでありますが、取組の経過につきましては、令和4年度の新庁舎の供用開始に合わせ、全庁無線LANの整備、全職員へのタブレット端末の配備、文書管理や財務会計の電子決裁化、書かない窓口システム、デジタル健幸ポイント事業を導入するとともに、民間事業者向けにIT導入支援事業を創設してまいりました。令和5年度からは、市民との共創ワークショップの成果を取り入れた富良野市DX推進計画を策定するとともに、AIオンデマンド交通ふらのりの運行を開始したほか、庁内DX推進チームによるデジタル人材の育成、全職員を対象とした業務での生成AI活用に着手してまいりました。令和6年度からは、不登校児童生徒の支援として、メタバースを活用したオンライン居場所づくり事業を導入するとともに、住民基本台帳や税、福祉等の基幹系業務システムの標準化、共通化に本格的に着手しております。本年度は、窓口における音声字幕表示システムやLINEによる粗大ごみ受付システムを導入するとともに、オープンデータとして39項目のデータを公開いたしました。これらの取組の効果につきましては、電子決裁やインターネット環境での業務運用、RPAやAI議事録作成システムの導入により、全庁で年間約7,000時間の業務時間削減効果が見込まれております。ペーパーレス化では、旧庁舎であった令和3年度と比較して、昨年度は約89万枚、率にして36%の紙使用量が削減されております。書かない窓口システムでは、住民票の発行時間は平均7分から3分に、印鑑証明書は平均4分から2分に短縮となっており、業務改善と住民サービスの向上につながっております。次に、課題につきましては、基幹系業務システムの標準化、共通化やガバメントクラウドへの移行に伴う運用経費の増加が見込まれるほか、不正アクセス等の脅威に対処するため、サイバーセキュリティー等への対策をより一層強化する必要があると考えております。3点目の人材確保についてでありますが、取組経過につきましては、コロナ後の経済回復期において、働く人材の確保が困難となる状況が発生したことから、令和5年度から庁内横断的に対策の検討を開始し、令和6年度からの3年間を人材確保対策の集中対策期間と位置づけ、取組を強化してまいりました。昨年度においては、富良野市人材確保推進会議を設置し、人材不足が顕著な業界、事業所と行政機関が連携協力を図り、課題の解決に当たる体制を整備しております。集中対策期間に盛り込んだ新たな対策としましては、首都圏からの移住者を対象とするUIJターン新規就業支援事業補助金に加え、首都圏に限定せず、本市への転入と就業を積極的に促すことを目的に新規就業移住支援金制度を創設し、フラノ・ジョブ・スタイルに登録している中小企業に就業した移住者へ基本額として40万円、さらに、人材不足の業種へ就労した場合や移住する世帯の人数に応じた加算を含めると、3年間で総計100万円以上の支援を可能としております。また、中小企業振興総合補助金に、新規創業や企業の採用活動への支援、従業員の働きやすさにつながる職場環境の整備、従業員の資格取得支援など、人材確保に資する補助メニューを拡充し、就労、移住の促進を強化してまいりました。次に、実績、効果につきましては、昨年度から本年11月末までの実績としまして、新規就業移住支援金の活用は52件で、延べ65名の定住確保につながりました。また、中小企業振興総合補助金の拡充メニューの活用は76件となっております。本年度、市内事業者を対象に実施したアンケートでは、人材を募集する際、新設、拡充された支援制度をPR材料として活用し、雇用確保につながったとの回答も寄せられており、市内事業者の人材確保と定着に一定の効果があったものと考えております。次に、課題につきましては、市内事業者及び移住希望者へのさらなる周知が必要なこと、そして、社会情勢の変化に応じた支援制度の改善が課題と考えております。今後も、事業者等の意見を参考に、制度の改善に努めるとともに、事業の浸透に向け、PRを継続してまいります。2項目め、公約の評価等についてでありますが、1点目の選挙公約の評価につきましては、令和4年の富良野市長選挙では、全ての市民が健康で幸せを感じる健幸都市富良野を目指して、富良野市の未来が見える共創のまちづくりをスローガンとして、6個のカテゴリーに35の項目を選挙公約として、具体的な取組を第6次富良野市総合計画に盛り込みながら市政運営に当たってまいりました。昨年5月に北海道新聞に掲載された2期目の折り返しに当たってのインタビューでは、選挙公約35項目のうち、26項目を実施、9項目については一部実施として、自己採点を70点と評価したところであります。このうち、昨年、一部実施とした9項目の推進についてでありますが、情報通信技術を活用した高齢者の見守りとコミュニティーの創造では、令和3年11月から4年10月にかけて高齢者宅にスマートディスプレーを提供し、在宅での孤独化の緩和とコミュニケーションを図る実証実験を行ってまいりましたが、機能面や利用者負担が課題となり、実装へは至っていない状況にあります。一方、コミュニケーションツールとしても期待できるスマートフォンの活用を進めるため、高齢者向けスマホ教室を適宜開催し、デジタルディバイド解消の取組を進めております。次に、テレワーク、ワーケーションの推進支援と事業所招致では、ワーケーションを関係人口創出の手段と捉え、受入れ体制の整備を進めてまいりましたが、目標として掲げているサテライトオフィスの設置などの企業誘致には至っておりません。令和6年度からは、ワーケーションのターゲットを企業にも広げているところであり、企業とのつながりを増やすことに加え、市内事業者や市民との接点づくりから、受入れ体制の整備を図ってまいります。次に、地域資源を活用した企業誘致(水、空気、食品、環境など)では、本年7月に、軽井沢蒸留酒製造株式会社及び株式会社西武ホールディングス、富良野市により、富良野エリアウイスキー蒸留所計画に関する協定を締結し、令和8年度から、蒸留所及び関連施設の工事が着工される予定となっております。次に、観光と食・健康・環境・文化とのコラボによる観光資源開発では、令和5年度からワインツーリズム促進事業として取り組んできた観光商品の造成では、令和8年度からバスツアー、タクシーツアーを民間事業者が実施する予定となっております。また、令和6年度に実施したナイトタイムエコノミー推進事業は、本年度、ふらの観光協会とふらの演劇工房が連携し、インバウンド向けにステージパフォーマンスを提供するツアーとして行われるところであります。次に、住民自治の実践、共同プロジェクトによる公民連携では、山部地域の活性化に向け、地域おこし協力隊を配置し、山部地区総合振興協議会等と地域課題の洗い出し、地域活性化に向けたアンケート実施、課題解決に向けたワークショップを開催しながら、活性化に向けて地域が主体となった取組を支援しております。次に、富良野市文化芸術振興条例の制定による文化芸術の振興では、令和5年に制定した富良野市文化芸術基本条例に基づき、文化芸術推進委員会で推進計画策定に向けた協議を行うとともに、市民アンケートを実施しております。今後、座談会等を開催し、市民の皆さんの意見を盛り込んだ計画を策定しながら、文化、芸術の振興に努めてまいります。次に、富良野の自然を活用したアウトドア関連事業への支援では、富良野・美瑛エリアでのアドベンチャーツーリズムコンテンツは、商品造成が完了し、本年度から販売が開始されておりますが、コンテンツの豊富化やクオリティーを高めることが課題となっております。次に、イノベーションに取り組む若者の活動支援では、令和6年度から人材確保対策集中期間の取組である新規創業応援事業に若年加算を設け、若者の創業を支援しております。次に、市民の意見を取り入れた新市庁舎の有効活用では、複合庁舎建設に当たり、人、まち、自然をつなぎ、次世代の子どもたちへつなぐ庁舎をコンセプトとして、有識者会議や各種利用団体、市民説明会で御意見をいただきながら、利便性の高い施設を目指してまいりました。新庁舎の有効活用につきましては、引き続き、市民の皆様、各種団体の御意見を生かし、多くの皆様に御利用いただける施設となるよう努めてまいります。以上、選挙公約につきましては、昨年段階で一部実施とした9項目のうち、3項目を実施済みと判断し、選挙公約の達成率はおおむね80%に達したと考えております。また、2期目の任期が始まって以降に現れた大きな課題に対して、新型コロナウイルス感染症の5類移行後の経済回復による各分野における人材不足に対し、集中期間を設けた人材確保対策を進めるなど、新たな課題にも機動的に取り組んでまいりました。全体といたしましては、選挙公約のスローガンに掲げた全ての市民が健康で幸せを感じる健幸都市富良野を目指して、富良野市の未来が見える共創のまちづくりに向け、着実に前進していると考えております。2点目の市民から寄せられた声への対応についてでありますが、本市では、広聴活動として、市民の声、地域懇談会、連合町内会長会議、市長出前トーク、市長室トークを設け、市民、団体の皆様から貴重な御意見、御要望をいただいてまいりました。これらの中で対応可能な件につきましては、公平性を考慮しながら迅速に対応するとともに、子ども医療費無償化の拡充など、検討が必要な件につきましては財源の確保なども考慮しながら実現してまいりました。また、全道、全国の自治体が抱える共通の課題につきましては、北海道市長会等を通じ、実現を目指して要望活動を進めているところでございます。以上です。
質問 12番 天日公子
市長の政治姿勢についての1項目め、主な取組事業、2項目め、公約の評価などについて丁寧な答弁をいただきました。その中で、市長の市民との約束の自己評価も聞きました。また、市民から寄せられた声への対応について、基本的な考え方もお聞きいたしました。人の評価はばらばらであると思いますが、市長が自己評価80%と思われていることをお聞きしまして、私自身も、議会の一員として安心いたしました。その中で、それぞれ課題も見えております。その課題への対策においては、どのように考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。
答弁 市長 北猛俊
天日議員の再質問にお答えさせていただきます。それぞれ見えてきた課題について、とりわけ公約についての課題についてということでの御質問かというふうに思います。私は、就任以来、市民の幸せ、そして、富良野市の魅力づくりということで、一つ一つの事業の検証に当たっては、それらがかなえられるものかどうかということでいままで努めさせていただきました。その結果として、先ほどもお話をさせていただきましたが、手のつかなかったというか、実現できなかったものがまだ6項目ほど残っております。その6項目の部分についても、それぞれ課題ということでお話させていただきましたが、いま、ここに至って、その課題等を含めて、そのままにしておくということにはならないかというふうに思いますし、時代がいろいろ動く中では、いま、議会の中でも御議論いただいております新エネルギーの関係であったり、あるいは、若者に対する就労支援であったり、いま強く求められているのが、やはり、雇用対策と子育て支援のさらなる強化ということで求められているかというふうに思います。そうした富良野市全体のこの後の未来に向けた取組ということであれば、私が提案させていただいた施策も当然そうでありますけれども、富良野市の未来のために、この後も努めてまいりたいという思いは持ってございます。課題解決に向けては、それぞれまた、議員の皆様、あるいは職員の皆さんから助言、あるいはアドバイスをいただきながら努めていければというふうに思っております。以上です。