富良野市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月11日
(1)国土強靭化地域計画について/(2)安定的な水の供給の確保について
2019年12月11日、富良野市議会の一般質問で、大栗民江議員が「国土強靭化地域計画について」「安定的な水の供給の確保について」について質問し、市長 北猛俊、総務部長 稲葉武則、建設水道部長 小野豊が答弁しました。
- 質問者
- 大栗民江 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、総務部長 稲葉武則、建設水道部長 小野豊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 大栗民江
-登壇-通告に従い、一般質問します。1件目は、国土強靱化地域計画についてです。1項目めに、富良野市の強靱化地域計画の策定に向けた取り組みについてお伺いします。平成25年12月、強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法が制定され、平成26年6月に、同法第10条に基づく国土強靱化基本計画が策定されました。これは、東日本大震災により、いままでの防護という発想によるインフラ整備中心の防災対策だけでは限界があるとの教訓に基づいて制定されたもので、同法第4条において、地方公共団体の責務を明記するとともに、第13条において、都道府県または市町村は、国土強靱化地域計画を定めることができると明記されました。この国土強靱化地域計画を進めるには、主に三つのメリットがあるとされています。一つ目に、被害の縮小であります。地域が強靱化されることにより、どのような災害などが起こっても、被害の大きさ、それ自体を小さくできる。二つ目に、各種事業施策のスムーズな進捗であります。平成27年1月に、国土強靱化地域計画に基づき実施される取組等に対する関係府省庁の支援についてを決定しており、地域計画に基づき、実施される取り組みには、関係府省庁所管の交付金、補助金等による支援が講じられ、地域の強靱化がより効果的かつスムーズに進捗する。三つ目に、地域の持続的な成長であります。大規模災害などのさまざまな変化への地域の対応力の増進をもたらし、地域の持続的な成長を促すもので、強靱化の推進を広く周知、広報することを通じて、結果として投資を呼び込むことにもつながる可能性があると言われています。令和元年11月1日現在における国土強靱化地域計画の策定状況は、都道府県は全て策定しておりますが、市町村の策定状況は低く、北海道では、策定済みが17市町村、策定中が37市町村、策定予定が111市町村、検討中が9市町、5市町が策定予定なしという状況であります。国土強靱化地域計画の策定については、市民の生命、財産を守ることを最大の目的として、そのための事前の備えを効果的かつ効率的に行うとの観点から、早急に策定、公表するべきと考えます。そこで、国土強靱化地域計画に対する市の見解をお伺いします。富良野市においては、いつごろを目途にこの強靱化地域計画を策定しようと考えておられるのか、計画策定の見通しについてお伺いします。2件目は、安定的な水の供給の確保についてお伺いします。1項目めに、水道事業の現状と今後の取り組みについてです。現在、我が国の水道は97.8%の普及率に達し、水道は国民生活の基盤として必要不可欠なものとなっております。今後、人口減少社会が到来し、約40年後、日本の人口は8,600万人程度になると推計されているところであり、それに伴う水の需要減や水道施設の老朽化、深刻化する人材不足など、将来にわたる事業維持が懸念されております。本市でも、約40年後、富良野市の人口は1万2,000人台程度になると推計されており、安定的な水の供給を確保するためには、施設の耐用年数を踏まえた計画的な維持、補修や、機能更新を進めることが求められていると考えます。そこで、富良野市の水道事業の現状と将来の見通しについてお伺いします。1点目に、水道施設の適切な資産管理を推進する上で欠かすことのできない水道台帳の整備状況はどのようになっているのでしょうか、お伺いします。2点目に、日本のインフラは、高度経済成長の1970年代に急速に整備が進んだため、今後、一気に老朽化の波が押し寄せてまいります。全国の管路更新率は0.76%の状況であり、このままのペースでは、全ての更新をするまでに130年もかかる見通しであります。そこで、富良野市では、管路更新率は何%なのでしょうか、管路更新の現状についてお伺いします。3点目に、水質の安全を確保する上で早急な更新が必要な鉛管とアスベスト管の交換は終えているのでしょうか、現況についてお伺いします。4点目に、今後、こうした老朽化した水道管路の更新の優先順位はどのように考えているのでしょうか、お伺いします。5点目に、平成28年の熊本地震では、断水が約44万5,000戸に及び、市民生活に甚大な影響を与え、復旧には相当の時間を要しました。水道管の継ぎ目に伸縮性を持たせる耐震化を本市では今後どのように進めていかれるのでしょうか、今後の取り組みについてお伺いします。また、水道施設への被害は、2度にわたる震度7の地震規模から見ると比較的少なかったとされ、耐震化に対する重要性が再確認されました。富良野市における水道施設の状況はどのようになっているのでしょうか。6点目に、水道事業の更新需要と財政収支の見通しを把握するためには、長期的視野に立った計画的資産管理、アセットマネジメントが求められております。厚生労働省は、平成21年7月に、水道事業におけるアセットマネジメント、資産管理に関する手引きを作成し、その簡易支援ツールを平成25年6月に公表し、全国の水道事業者等にアセットマネジメントの実践を促してきました。平成24年度に厚生労働省が実施した水道事業の運営状況に関する調査の結果では、全国の水道事業者のアセットマネジメントの実施状況は全体の約30%でしたが、平成28年1月には67.5%に上がっています。水道事業の経営と安定的な水の供給確保に向けて、資産管理を実施する時期と考えますが、今後の取り組みについて考えをお伺いします。以上、1回目の質問といたします。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-大栗議員の御質問にお答えします。1件目の国土強靱化地域計画についての富良野市の国土強靱化地域計画の策定に向けた取り組みについてでありますが、平成25年12月に、強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法が施行され、大規模自然災害などに備えた国土の全域にわたる強靱な国づくりに向けて、国土強靱化に関する施策を総合的かつ計画的に推進することが定められたところであります。国は、平成26年6月に、国土強靱化に関する指針となる国土強靱化基本計画を策定するとともに、国土強靱化年次計画の策定や、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策により、その取り組みを推進しているところであります。また、北海道におきましては、平成27年3月に北海道強靱化計画を策定し、地域防災計画を初めとする分野別計画の国土強靱化に関する指針として、また、市町村や民間事業者などによる取り組みを含めた北海道における国土強靱化施策を推進するための基本的な指針として位置づけております。近年、東日本大震災を初めとする大規模自然災害により、日本各地で甚大な被害が発生しており、平時から大規模自然災害に備えることが重要となっております。最悪な事態を避けられるような行政機能や地域社会、地域経済をつくり上げる上でも、国土強靱化地域計画は必要であると考えておりますので、本市におきましては、令和2年度中に策定する予定であります。次に、2件目の安定的な水の供給の確保についての水道事業の現状と今後の取り組みについてでありますが、水道台帳の整備状況につきましては、平成30年12月に水道法の一部改正が行われ、水道台帳の作成と保管が義務づけられましたが、本市では、昭和63年度より電子化に着手し、現在、水道施設管理システムとして管理しております。次に、管路更新率につきましては、水道管の耐用年数は40年とされており、平成30年度で全体の約16%、延長にして約24.2キロメートルが老朽管となっていることから、毎年、老朽管更新事業を行い、管路更新率は0.8%となっている状況であります。次に、鉛管、アスベスト管の現況につきましては、本市では、管路布設において鉛管は使用しておりません。また、アスベスト管につきましては、平成12年度の老朽管更新事業により全て交換を終えております。次に、管路更新の優先順位につきましては、平成30年度から本管漏水調査を実施し、老朽管を中心に調査しているところであり、この結果を参考に、地形や土壌の状態なども考慮し、優先順位を定め、地域をブロック分けし、より効率的な管路更新を実施しております。次に、水道施設の耐震化率と今後の取り組みについてでありますが、基幹管路である大口径の耐震適合性がある管路の割合は48.1%となっていますが、総延長に対する耐震化率は4.1%となっております。管種や継ぎ手の部材により耐震性を高められることから、平成29年度に策定した管路選定基準に基づき、移設更新工事の際には、伸縮性なども考慮し、耐震性の向上に努めております。また、浄水場や配水池におきましては、平成14年に完成した中区配水池が耐震化施設となっておりますが、その他の施設につきましては、現在の耐震基準に満たない状況であり、対策等を検討しているところであります。次に、資産管理の取り組みについてでありますが、水道事業における資産管理、アセットマネジメントは、浄水場、配水池、管路について、将来必要となる更新費用を把握する際に活用されるものでありますが、本市におきましては、平成28年度に策定した水道事業経営戦略において、今後10年間の更新事業費を計上するとともに、収益的収支についても試算し、公表しており、水道台帳や固定資産台帳でも資産管理しておりますので、今後の経営戦略の見直しにおいて、更新費用も見直し、経営基盤強化を図ってまいりたいと考えております。以上です。
再質問 10番 大栗民江
それでは、1件目の国土強靱化地域計画から再質問させていただきます。いま、市長から、地域計画は令和2年度中に策定という答弁をいただいたところでございます。この国土強靱化においては、第13条では、市町村は、この計画を国土強靱化地域計画以外の国土強靱化に係る市町村の計画の指針となるべきものとして定めることができるとなっております。ハードとソフトの両面にわたる強靱化の取り組みは、総合計画や地方創生などとあわせて推進する市町村も全国の中ではあります。具体としては、千葉県旭市は、地域計画を国の基本計画と同様にアンブレラ計画として、また、新潟市は並列の上位計画として、そして、埼玉県春日部市は地域計画と総合計画を一体的に策定されております。私は、総合計画にも資する計画だと思っていて、地域計画の位置づけは重要と考えますが、本市では、総合計画と地域計画の位置づけについてどのようなお考えをお持ちなのか、お伺いしたいと思います。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
大栗議員の再質問にお答えします。国土強靱化地域計画と他の計画との兼ね合いというふうに理解しておりますけれども、議員がおっしゃるように、つくり方としては、総合計画との関連性については三つのパターンが示されています。いまおっしゃいますように、いわゆるアンブレラ計画という形と、並列にするという形と、総合計画と一体とするという三つのパターンが示されているところでありますけれども、いずれにしましても、国土強靱化地域計画は指針になるという理念は変わっていないというふうに思っています。ただ、私どもとしましては、本格的な作業はこれからになりますけれども、基本的な考えとしましては、総合計画と地域計画は並列の上位計画というふうに考えているところでございます。以上でございます。
再質問 10番 大栗民江
了解をいたしたところでございます。それでは、安定的な水の供給の確保について再質問させていただきたいと思います。管路の更新については、富良野市は0.8%の状況との答弁でございました。そんな中、法定耐用年数の40年を超えている管路の更新はどのぐらいになっているのでしょうか、状況がわかればお伝え願いたいと思います。
答弁 建設水道部長 小野豊(建設水道部長は2022年3月まで)
大栗議員の再質問にお答えいたします。老朽管の更新に係る期間という御質問です。平成30年度末におきます老朽管の状況は、全体の16%、延長にして24.2キロメートルとなってございます。この老朽管を更新するために、仮に年間500メートル、約3,000万円の予算とした場合、約50年というふうに試算しているところでございます。しかしながら、老朽管は年々増加することから、老朽化の状況等を把握し、管路更新の優先順位等も考慮しながら、更新費用の平準化が必要というふうに考えているところでございます。以上です。
再質問 10番 大栗民江
続きまして、いま、富良野市で公表している水道事業のディスクロージャーでは、年間総配水量のうち、水道料金の徴収対象となった水量を示す有収水量の割合を示す値、有収率の数値は、平成29年度、そして平成30年度はともに77.9%で、29年度の類似団体と比較いたしますと4.14%の減となっております。本管漏水調査に力を入れて実施されているようでありますけれども、この調査結果はどのようになっているのでしょうか。この調査結果に基づく取り組みが安定した事業経営につながると思いますけれども、取り組みの考えについてお伺いします。
答弁 建設水道部長 小野豊(建設水道部長は2022年3月まで)
大栗議員の再質問にお答えいたします。有収率の低下というところでございます。近年、有収率の低下がございまして漏水調査を行ってきております。漏水調査につきましては、平成30年から実施しておりまして、平成30年には、駅西側の幹線管路を中心に、扇町、南町方面を実施しております。その結果、本管2カ所と量水器10カ所で漏水が判明しまして、修繕を行ってきております。また、平成31年度につきましては、麻町、東雲地区を実施いたしまして、本管2カ所と量水器13カ所の漏水が判明したところであり、こちらのほうについても修繕を行ってきております。今後は、北の峰地区や桂木町、西町地区を予定しておりまして、この調査結果等も参考にしながら、老朽管の更新の優先順位を判断してまいりたいというふうに考えているところです。以上です。