みんなの議会

富良野市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月18日

(1)地球温暖化対策について/(2)国際都市富良野に向けた取り組みについて

2019年9月18日、富良野市議会の一般質問で、家入茂議員が「地球温暖化対策について」「国際都市富良野に向けた取り組みについて」について質問し、市長 北猛俊、教育委員会教育長 近内栄一、市民生活部長 山下俊明、教育委員会教育部長 亀渕雅彦が答弁しました。

質問者
家入茂 議員
答弁者
市長 北猛俊、教育委員会教育長 近内栄一、市民生活部長 山下俊明、教育委員会教育部長 亀渕雅彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 家入茂

-登壇-それでは、さきの通告に基づき、地球温暖化対策及び国際都市富良野に向けた取り組みについて。まず、1点目に、再生可能エネルギー導入促進事業について、さらなる普及促進、温室効果ガス排出削減を図るため、補助事業の対象を従来からあるペレットストーブ、太陽光発電システムに加え、まきストーブを助成の対象に追加する考えはあるのか。2点目に、国際交流事業について、現行の補助事業制度の20万円を限度とした補助金の額を拡充するため、ガバメントクラウドファンディング(GCF)の利活用による寄附金を用い、子供たちを中心として、補助対象経費を100%とすることにより、国際交流の機会をふやす考えはあるのか。3点目に、つくり手の育成を目指した英語教育の充実について、2020年度から順次適用される新学習指導要領で掲げられた持続可能な社会の創り手の育成を目指した英語教育の充実の一環として、国際交流事業を活用し、小学生、中学生、高校生の児童生徒みずからが考え発信し、積極的に国際交流事業制度を利活用できる環境整備を整える考えはあるのか。以上、3点について質問させていただきます。まず、1点目の再生可能エネルギー導入促進事業の助成対象の拡大について伺います。本市の環境に対する取り組みは、平成13年制定の富良野市環境基本条例及び環境基本計画、地球温暖化対策実行計画等に基づき、低炭素社会のまちを目指し、地球温暖化対策の推進と実践を行っているところです。地球温暖化とその主要因である温室効果ガスの排出量の増大は、大気汚染や酸性雨、オゾン層の破壊にもかかわる現在の国際社会の主要な環境問題となっています。2015年、平成27年、温室効果ガス削減に関する国際的な取り決めを話し合う国連気候変動枠組条約の第21回締約国会議、COP21がフランス・パリで開催され、2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みとなるパリ協定が採択されました。パリ協定では、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて2度より低く保つとともに、1.5度までに抑える努力をしようという、よりハードな長期目標が掲げられ、今世紀半ばに温室効果ガスの排出量と森林などによる吸収量のバランスをとり、実質ゼロにすると明記されています。そのためには、全ての国が気候変動対策をとることが義務づけられており、協定が採択されたその瞬間には、議場が大きな拍手と歓声に包まれ、歴史的な一歩を踏み出したと言われています。この協定で定められた削減大枠に対し、各国は自主的に目標を決め、政府は2030年度までに2013年度比で26%の削減目標を定めています。2018年のCOP24では、スウェーデンの15歳の高校生のグレタ・トゥーンベリさんが世界中から集まった大人たちを前に、あなた方は自分たちの子供を何より愛していると言いながら、その目の前で子供たちの未来を奪っていますと演説しました。気候変動対策に声を上げ、一人で始めたこの抗議行動は、欧州から世界120カ国へと広がり、スクールストライキが行われ、未来を担う若者たちが真剣に地球の未来を考え、声を上げるきっかけになっています。温室効果ガス排出量の実質ゼロの達成のためには、エネルギーについて、1、脱炭素化、再生可能エネルギーの最大限活用、2、効率的効用、省エネ、3、需要を徐々に減らす循環型のまちづくりやライフスタイルの変革、4、森林保全やメタンなどのCO2以外の温室効果ガスの対策が重要となります。これは、現在の生活を見直すことが必要とされ、持続可能な経済活動や暮らしを維持するためには、自治体はもとより、地域、企業、個人のレベルでの取り組みが一層求められています。これは、本市がFURANO VISION 2030と連動して推進していくSDGsの考え方にもつながります。2018年、平成30年度富良野市環境白書によりますと、地球温暖化対策等の推進と実践が掲げられ、本市のCO2排出量は前年より6%減少となっています。また、具体的な取り組みとしまして、再生可能エネルギー導入促進事業により、ペレットストーブ購入補助として、平成21年から29年までの間に延べ34基の補助金の交付、太陽光発電システム補助として、平成25年から29年までの間に9件の補助金の交付があります。直近では、それぞれ年間で1基、1件程度の上限15万円の補助金交付で推移しており、ペレットストーブの需要も一定程度落ちついたものと考えます。さらなる地球温暖化対策等の推進を図るため、再生可能エネルギーの助成の対象を、従来からあるペレットストーブ、太陽光発電システムに加え、まきストーブを追加し、対象拡大を図るべきと考えます。まきストーブは、カーボンニュートラル効果だけにとどまらず、ライフスタイルの変化による心のゆとり、電気を必要としないため、災害時のライフラインの確保にもつながります。本市においては、国際社会の動向に合わせ、低炭素社会、CO2削減に向けて積極的に取り組むことは、環境に優しい富良野のブランド力のアップ、環境問題に関心が高い観光客やインバウンドの増加、定住促進にもつながり、地域の活力の創出にもつながることになると思います。2点目に、国際都市富良野に向けた取り組みについて、国際交流事業の補助金の額を拡充するため、ガバメントクラウドファンディングの利活用による寄附金により、補助対象経費を100%とすることによって国際交流の機会をふやす考えについて伺います。本市が行う国際交流事業は、1977年、昭和52年より友好都市協定を締結したオーストリア・シュラートミンク市への訪問を初め、現在では、高校生のニュージーランドラグビーキャンプ、小・中学生による与論島への訪問、台湾書道交流等が行われております。小・中・高生による最近の過去10年間での年間の平均利用者は4.7名と、行き先も毎年同じで2カ所から3カ所程度となっています。ただ、海外への渡航となると、高額の費用がかかり、現行補助事業制度の補助金の額である20万円を限度とする補助ではなかなか利用できないのが現状なのかと思います。そこで、国際都市富良野をビジョンとした未来を担う国際性のある若者を育成するため、補助対象経費を100%とすることにより、国際交流の機会をふやすべきと考えます。ガバメントクラウドファンディングとは、2018年度から急速に広まりつつあるふるさと納税とクラウドファンディングを組み合わせたサービスです。地方自治体が主体となり、公共の利益のために寄附金を募り、それを活用する仕組みとなっていて、納税先や使途が明らかで、住民の税への関心を高め、地域の課題解決の方策として期待される新しいふるさと納税の形です。寄附金の使い道をはっきりと明確にして進める仕組みとなっており、目標金額を設定し、寄附額の集まりぐあいを見える化することで共感を得やすい仕組みにもなっています。特に、社会貢献に関心がある方からも注目を浴びています。新しい地方創生の手段ともなる本制度は、2018年より、国の地方公共団体への経済再生への支援策として、人、物、仕事の好循環を生み出していくために、起業家支援を目的としたふるさと起業家支援プロジェクト、移住・定住人口をふやすための関係人口増を目的としたふるさと移住交流促進プロジェクトがあり、国は、それぞれ財政支援、特別交付税措置を講じています。現在、ガバメントクラウドファンディングとは性格を異にした、自治体への寄附の返礼品として各地の特産品を受けることができる一般的なふるさと納税の認知度はかなり定着しており、寄附額も年々高額になってきています。本制度は、2008年度からスタートし、2014年度を境に飛躍的にふえ、2018年度、全国の寄附総額は過去最高の5,127億円と、前年度の1.4倍にも上っています。2017年度は、道内の179市町村で寄附総額は計365億円、2018年度は504億円となり、6年連続で過去最多を更新しています。一方、寄附を多く集めるために、自治体同士の過度な返礼品競争が激しくなり、地元の特産品ではない家電製品等やインターネットを使った通信販売のアゾマンのギフト券など、値段の高い商品や地元に関係のないものをお礼の品にする自治体も出てきました。その結果、お礼の品を目当てに希望する人がふえたり、一部の自治体に寄附金が集中する問題も出てきていますが、本市の方針としては返礼品競争には加わっておりません。ガバメントクラウドファンディングを活用したこんなプロジェクトがあります。沖縄県宜野湾市では、市内の小・中学生を対象に夏休み期間中のアメリカ留学を支援してきましたが、留学を希望しても経済的負担を理由に留学を諦めるケースがありました。そこで、希望する生徒に対し、平等の機会が与えられ、自己負担を求めずとも留学できるようにするため、ガバメントクラウドファンディングを活用し、寄附金を募りました。寄附者に対しては、特産品を返礼品として贈るかわりに、生徒の留学先での体験や研修などの様子を納めた報告書とともに、生徒からのお礼のメッセージを送ることとしています。留学候補者を選考するための英語コンテストを実施し、生徒がひたむきに取り組む様子が紹介され、全国から温かい寄附支援が届けられたことで、留学が実現し、留学希望者が増加するなど、生徒たちの学習意欲の向上にもつながっています。ぜひ、国際交流事業として、未来を担う国際性のある生徒を育成するため、また、Society5.0社会に対応し、活躍できる人材の育成のためにも、ガバメントクラウドファンディングを利活用して、補助対象経費を100%とすることにより、まずは、多くの子供たちを中心に国際交流のチャンスを与えていくべきと考えます。3点目に、持続可能な社会のつくり手の育成を目指した英語教育の充実について伺います。文部科学省は、教育改革として、2020年度から、小学校を初めとして、順次、新学習指導要領をスタートします。戦後教育の中で初めて学校の教育が受動から能動に変わっていく時代に突入し、世界に通用する人材、世界で活躍できる人材づくりの第一歩を踏み出したと言えます。新学習指導要領では、児童生徒がみずから考え、判断し、表現する能力を育てることを重視しています。英語の授業が強化され、プログラミング教育が小学校から必修化され、子供たちがみずから調べたり、子供同士が話し合いながら学ぶ授業であるアクティブラーニングを行うように求めています。ニュージーランドでは、既に20年ほど前から、アクティブラーニング、AL型の授業を行っています。AL型の授業とは、話し合いで問題解決をするもので、自分の考えを筋道を立てて説明し、私はこう思うと相手に伝えることを前提とし、それらの意見をもとに答えを導き出すことに重点を置いています。主体的、対話的で深い学びと言われ、正解までの問題の解き方を班ごとに話し合ったり、個々に意見を出し合ったりというような対話を取り入れた授業が行われます。これからは、正解のない問いに挑む力、知識を使う力が必要とされます。これまでの記憶力重視の評価から、学んだことを自分なりに考え、表現する力であるつくり手意識を持った力が評価されてくることと思います。この教育改革の背景には、社会が急激に変化するAI時代、Society5.0で活躍できる人材の育成が急務との危機感があります。野村総研によりますと、2030年ごろには日本の現在の労働人口の49%がAIやロボットで代替可能になる可能性が高いと予測されています。いまの子供たちが社会を担う20年後には、人口減少、少子高齢化、グローバル化もいま以上に進みます。そのような中で、AIに置きかえられない人間ならではの力、創造力や行動力、協調性を備えた少ない働き手が言語や文化、生活背景の異なる人々と協力し合って社会を支えていく必要があると思います。国際的視野を持ち、グローバル社会に対応するためには、英語を使ったコミュニケーション能力がますます必要となってきます。今後、英語の授業では、中学校と高校では英語で行うことが基本となり、高校卒業までに英語でのコミュニケーションができるようになることを目指し、高校では英語によるスピーチや討論などの授業が強化されてきます。先月、ニセコで国内外の高校生46名が集い、SDGsについて英語で議論する道内初の高校生の国際会議が開かれました。今後、2030年まで毎年開かれるこの会議は、今回の教育改革で目指す世界で活躍できる人材の輩出につながってくることと思います。本市におきましては、平成31年度教育行政執行方針のもと、外国語教育について、英語が話せるふらのっ子から英語が使えるふらのっ子を目指した取り組みをうたっております。富良野だけで学ぶのではなく、ぜひ、英語教育の充実の一環として、言語だけではない、海外での異文化生活体験を伴う言語経験として国際交流事業を積極的に利活用するべきと考えます。そのためには、生徒に対して、国際交流事業制度の情報源の提供、本市と友好都市協定を締結しているオーストリア・シュラートミンク市の存在、働きかけを行い、それに基づいて、生徒みずからが考え、調べ、それを実現するチャンス、実現できた喜びと感動を与えるべきと考えます。以上、1回目の質問とさせていただきます。

答弁 市長 北猛俊

-登壇-家入議員の御質問にお答えします。1件目の地球温暖化対策についての再生可能エネルギー導入促進事業についてでありますが、環境負荷の少ない循環型ライフスタイルと温室効果ガス削減の普及啓発の取り組みとして、木質ペレットストーブと住宅用太陽光発電の補助事業を実施しておりますが、今後も、温室効果ガス削減の推進のため、効果の高い再生可能エネルギーに対しての支援は必要と考えております。まきストーブは、適切な使い方により、木質ペレットと同等の温室効果ガス削減が見込まれることから、追加に向けた検討を行ってまいります。2件目の国際都市富良野に向けた取り組みについての1点目、国際交流事業についてでありますが、本事業は、市民による国際親善交流の発展を目的とした富良野国際交流基金を活用し、市内に居住する個人または団体が行う交流事業に対し、1件20万円を限度として補助するものであり、平成30年度までに個人260名、団体23団体が利用されています。本事業は、国際交流基金を財源とし、申請に基づき補助を行い、補助率も50%以内を原則としていることから、事業資金の用途を限定し、賛同者から寄附金を募集するガバメントクラウドファンディングをあわせて活用することはなじまないものと考えております。以上です。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

-登壇-家入議員の御質問にお答えいたします。2件目の国際都市富良野に向けた取り組みについての2点目、持続可能な社会のつくり手の育成を目指した英語教育の充実についてでありますが、新学習指導要領では、「様々な社会変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすること」が求められております。また、現代のグローバル社会に対応し、新しい時代を生き抜くために必要な資質、能力を育むための英語教育改革として、小学校3・4年生での外国語活動及び5・6年生での外国語の教科化をすることにより、外国語になれ親しみ、活用できる基礎的な技能を身につけ、外国語を用いたコミュニケーションや、多様な国々の人々と交流し、協働する力の基礎となる資質、能力の育成を目指すとともに、中学校での学びにつなげていくことが求められております。本市では、昨年度から、小学校において新学習指導要領に基づく外国語及び外国語活動を先行実施しており、1・2年生についても英語になれ親しむ活動を行っております。また、英語教育の充実に向け、小学校教員、中学校英語担当教員、ALTなどで構成する小学校外国語活動推進委員会では、小中連携による授業交流や授業改善、児童の学習意欲向上の取り組みを進めております。さらに、英語の表現力を高めるための富良野を英語で紹介する教材の活用、イングリッシュキャンプ、イングリッシュトライアル、富良野地区中学英語発表会の実施、図書館での英語のお話し会の開催など、英語を聞き話す機会の創出に努めており、これらの取り組みにより、子供たちが外国や異文化に接してみたい、訪れてみたいという気持ちが醸成され、グローバル社会を生きる力が育まれると考えております。なお、児童生徒がみずから親善や国際交流を希望する場合には本市の国際交流事業の活用を推進いたしますが、外国で勉強したい、外国で可能性を試してみたいなどの海外留学については、文部科学省や日本学生支援機構、民間団体などの制度があり、本市独自の制度創出は考えておりません。以上でございます。

質問 4番 家入茂

まず、再生可能エネルギー導入促進事業についてですけれども、いま、市長から検討していくということ御答弁をいただきましたので、私のほうも大変うれしく思っております。従来からあるペレットストーブ、太陽光発電システムにまきストーブが追加されることによって、地球温暖化対策の推進につながっていくかなと思います。また、まきストーブ1台分で、ハイブリッド車5台分、また太陽光パネル36畳分のCO2削減の効果があると言われています。これは、今後検討されるということですから、それが導入された暁には、それを導入した個人宅からCO2削減が始まり、ひいては、それが世界的な地球温暖化防止対策につながってくるのかなと思っております。私としては大変うれしく思っておりますので、今後の動向を注視したいと思っております。次に、2点目の国際都市富良野に向けた取り組みについてです。ガバメントクラウドファンディングの利活用による寄附金で補助対象経費を100%にすることができないのかということについて御質問したのですけれども、市長からは、現行の補助事業制度とガバメントクラウドファンディングの利活用の両立てはなじまないという御答弁をいただきました。私としましては、両方を使うということではなく、ガバメントクラウドファンディング一本で、その寄附金による国際交流事業をすることによって、子供たちを中心に海外に送り出すことができないかなというふうに思っております。その辺はどうなのか、聞いてみたいと思います。

答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)

家入議員の質問にお答えいたします。まず、国際交流事業とは別に、ガバメントクラウドファンディングを活用した事業の推進ということになろうかと思います。ただ、ガバメントクラウドファンディングに関しましては、皆さんも御承知のとおりかと思いますが、ふるさと納税制度の一環としてできているものですので、基本的には、目的ですとか金額など、具体的な事業を提示した上でのものとなろうかと思います。その場合、事業費に満たない、もしくは、金額の集まりぐあいによって目標額に達しなくても、その事業については推進しなければならないことになります。そう考えると、100%補助が可能になることもありますし、事業費の10%になることもあろうかと思います。そういったことを考えますと、富良野市では、現在、50%の補助、場合によっては40%ですが、既存の基金を設けて国際交流親善事業を行っているところでございます。いままでも、広報紙ですとかホームページで報告等はさせていただいておりますが、今後も、PR等を重ねながら、皆さんに活用していただけるように事業を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 4番 家入茂

現行の事業制度を利活用してやっていくという御答弁があったと思います。私が言っているのは、現行事業制度はわかりますし、基金の問題もわかります。ただ、現実問題として、先ほど私が言いましたように、年間で4名から5名程度の生徒しか実際に海外に行けていないという現状があります。これでは、これからのグローバル社会とか国際化に対応できる人材というものを育成すると言いながら、非常に少ない数の方しか外国に行かないのではないかと危惧しているのです。ですから、これからもその制度を利用するということは一つとしてありますけれども、それとは全く新しい考え方でやるということです。いま、答弁がありましたように、ふるさと納税制度ということで、制度自体は既にでき上がっております。ふるさとチョイスというインターネットのサイトを利用してやっているかと思いますけれども、そこのサイトの中には、ガバメントクラウドファンディングのサイトもあります。そこで、これについて市で検討し、早急にできるものであればこれを使って海外に送り出してあげようというふうにはならないのか、その辺についてもう一度聞いてみたいです。済みませんけれども、よろしくお願いします。

答弁 市民生活部長 山下俊明(市民生活部長は2024年3月まで)

家入議員の再質問にお答えいたします。国際交流事業というものがございますが、こちらは、基金を持って、補助事業をつくり、要綱をつくって実施をしている事業でありますので、先ほどのような答弁となりました。ガバメントクラウドファンディングを活用した国際交流も含めたいろいろな事業の展開については、市全体で考えていくものと思っております。先ほどは、国際交流についてのみ、ガバメントクラウドファンディングの活用を考えないのかという御質問でしたので、現状ではこの制度による事業がありますので、並行して活用することは本事業になじまないというふうに回答させていただいたところでございます。以上でございます。

質問 4番 家入茂

わかりました。いまの御答弁で理解しました。現行の制度による事業とガバメントクラウドファンディングの両方を並行することについてはなじまないということでした。現行では20万円という限度額がありますけれども、この辺について、今後、国際的な視野を持つ生徒さんたちを育成するために、例えば、その限度額をちょっと上げてハードルを低くしてみようかとか、現時点ではそういうことを考えていないのかどうか、その辺についてお聞きしたいと思います。

答弁 市長 北猛俊

家入議員の再質問にお答えさせていただきます。国際交流に子供たちを積極的に送り出してはいかがか、その方法として、いまある国際交流基金の20万円という限度額を増額してはどうかということでございます。いま、富良野にも海外からたくさんの方々においでをいただく時代になっております。そうした環境から考えても、子供たちが海外に出て、海外の情報、あるいは生活様式、そういったものを理解していただくというのは重要な施策というふうに思っております。そうした重要性については十分理解させていただきますが、制度の中で基金を増額することが希望する個人あるいは団体にとって利益になることかどうか、単純に負担を減らすということだけではなく、それが利益に、そして、最終的には富良野市の利益につながるかどうかということも検討させていただきたいというふうに思っておりまして、一つの課題ということで受け取らせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

質問 4番 家入茂

いま、市長から課題ということでという御答弁をいただきましたので、前に向かって一歩前進した御答弁かなと思いましたので、私としましてはとてもうれしく思っております。次ですが、国際事業の中に友好都市対象事業というものがありまして、友好都市35周年を記念しまして、2013年、平成26年2月にオーストリアのシュラートミンク市を8名の訪問団で訪れております。能登前市長、また、北現市長は議長として、さらに経済団体の代表者や市の秘書の方などで訪れましたが、そのとき、35周年ということで、姉妹都市宣言の再表明をしております。私はこの中身を見てみたのですけれども、非常にすばらしいことが書かれております。多分、市民の皆様は余りこれを見られる機会がないのではないかなと思いますので、書かれている内容をここで読み上げてみたいと思います。ここには、「平和・自由・民主主義が世界中に存在し続ける為には、他国のヒト同士の誠実な触れ合いは必要不可欠である。よって、これまで作り上げてきた絆の維持、お互いの関心を取り交わすことへの支援、人々が分かり合い協力することの強調を目指すべく、更なる訪問、情報・アイデア交換と特に両市の若者こそが未来を切り開くことを表明する。」とうたっております。先ほど市長から前向きに考えていくという御答弁をいただきましたが、ここに、両市の若者こそが未来を切り開くことを表明するとうたっておりますので、その辺も踏まえて市長は御答弁をされたのかなと思っております。市長は、実際にオーストリアのシュラートミンク市を訪れておりますので、生の声として、市民の方に、こういうところであったよ、ここに行けばここにいる若者たちが勉強できますよとか、そういった考えをお持ちだと思いますので、その辺について、ぜひ市長のほうから言っていただきたいなと思いますけれども、どうでしょうか。

答弁 市長 北猛俊

家入議員の再質問にお答えさせていただきます。友好都市ということで、シュラートミンク市にお邪魔をさせていただきました。そのときの経過を含めて、若者との交流はいかがだったかという御質問かというふうに思います。シュラートミンク市との交流が始まったもともとを言うと、富良野がスキーのワールドカップに取り組んだときに、その開催都市というところから友好な関係になったというふうにお聞きいたしております。出発点がそこにあるということをまず御理解いただきたい。シュラートミンク市にお邪魔をさせていただいたときにもワールドカップが開催されておりまして、国を挙げての取り組みにされているのですね。富良野でやったワールドカップというのは企業の資金をいただいての開催になりましたけれども、そこは、お国柄というか、違うものがあるのだなというふうに感じたところであります。また、シュラートミンクの市民の方々と交流する機会もいただきました。子供たち、若者というところで言うと、数は少なかったわけでありますけれども、本当に純朴な子供たちばかりで、話しかけてもすぐに顔が赤くなるような、私と同じような性格かなというふうに思っております。そういった方々と富良野の子供たちが、国の境を超えて交流するというのは、先ほど申し上げましたが、大変意義のあることというふうに思っております。しかしながら、シュラートミンクということで限定をいただきましたので、申し上げれば、迎える側、あるいは、送る側、それぞれのまちの事情というものもございます。そこら辺の意思が一致しないと、なかなか若者の交流ということにもつながっていかないかなというふうに思っております。ただ、御指摘もいただきましたので、この後、シュラートミンク市と情報交換を重ねながら、そういったことが実現できればなというふうに思っておりますので、シュラートミンク市とのより一層の交流に努めてまいりたいというふうに思っております。以上です。

質問 4番 家入茂

いま、市長のほうから大変心強い御返答いただきましたので、今後、現行の補助事業制度の活用と、友好都市シュラートミンクへ若者たちを送り出すということをぜひ前向きに考えていただきたいと思っております。次に、3点目の学校教育の関係であります。国際交流事業というものを英語教育の充実の一環として取り入れたらどうかという質問をしたのですけれども、御答弁としては、現在、自治体での交流事業は考えていないということでした。しかし、例えば、ALTの外国人の方と生徒さんとの交流によりまして英語の語学力は確かにつくと思いますけれども、ただ、それだけでは、実際に海外に行って学んだものを使えるかどうかということになりますと、非常に弱いのではないかなという感じがしているのです。私は、シュラートミンク市よりもうちょっとこっち寄りのスイスのほうになるのですが、ある都市を訪れたことがあります。実際にその都市に入ったときの空気感だとか、人の顔とか、買い物に行ったときはちょっとどきどきしたのですけれども、自分でお金を出してやりとりしないと買うこともできません。でも、そういうことは、日本のこの富良野市の近郊でも当たり前のように行えることだと思っているのです。ですから、できれば国際交流事業というものを英語教育の充実の一環として、2020年度からは教育改革による新学習指導要領ということで制度自体が変わっていきますので、積極的にみずから考えて、みずから計画して外国に行くのだというぐらいになるように教育していただきたいなと思うのですけれども、教育長、その辺はどうでしょうか。

答弁 教育委員会教育部長 亀渕雅彦(教育委員会教育部長は2023年3月まで)

家入議員の再質問にお答えいたします。まさに議員の御指摘のとおり、やはり、外に出ていく、新しい文化に触れるということは非常に重要なことだというふうに思っております。ただ、学習指導要領の中にも書かれていますが、英語教育だけではなく、自国の語学力といいますか、日本語自体をきちっと学ばなければいけません。さらに、日本の文化、歴史等を学び、伝統も育まなければいけないというふうに出ています。やはり、外を見るのももちろん大切だとは思いますけれども、まずは自国のよさというものも知った上で海外を見てみるというのも非常に大切なことではないのかなというふうに思っております。ただ、先ほど教育長の答弁にもありましたとおり、いま、やはり外を見てみたいという気持ちを醸成できるような教育を富良野市で行っているところであります。その中で行きたいという気持ちが出たときには、先ほどからもありますが、本市には国際交流事業というものがありますので、それを活用してもらうことをいま考えておりますので、その辺で御理解をいただきたいなというふうに思ってございます。以上です。

質問 4番 家入茂

これもまた、非常に前向きな、今後につながる御答弁だったと思います。ぜひ、子供たちには、国際交流事業というものを活用して、時間を置かずに、できるものならすぐにでも海外に送っていただきたいなと思っています。いまの御答弁でもありましたように、日本国内の文化などを再度勉強するというのは非常に重要だと思います。私も、海外に行きまして、行って初めて自国の文化とか、人間のよさとか、生活習慣のよさとか、何て安全な国なのだろうなといったことが再認識されました。それは、自国内にいただけではわからないのです。ですから、ちょっとだけでも出てもらって、再認識してもらって、さらに日本のよさというものがわかれば、非常に強い若者が育っていくのではないかと思っているのです。それプラス、今後、国際化によって、グローバル社会になっていきます。また、Society5.0の社会になってきますから、自分たちのやりとりだけでは賄い切れない状態になってくると思います。そのときには言語の問題もあるかと思います。ただ、自国の国の誇りといいますか、その誇りが自分の体の中に入っていないと、海外の方と接してもなかなかうまい形にいかないのではないかと思いますね。ですから、一度、海外に出て、そこで得たもの、学んだものをもう一度持ち帰ってきてもらって、自国のよさというものを再認識してもらう、そういう意味でもぜひ前向きに今後やっていただきたいなと思います。それともう一つ、私は、先ほどシュラートミンク市の35周年友好都市の宣言を読み上げたのですが、多分、生徒さんはこれを知らない方が多いのではないかなと思いますけれども、その辺について聞いてよろしいでしょうか。

答弁 教育委員会教育長 近内栄一

家入議員の再々質問にお答えさせていただきます。実は、私もシュラートミンク市には3回行っております。1回目は20年以上前でしたけれども、行ってみて、一番重要なのは何なのかというと、我々は日本人であり、富良野の市民であるということをしっかり伝えることができる中身、つまり、郷土のこと、文化のこと、歴史のこと、そういったものをしっかりと勉強していかないと、向こうの方々ときっちりとした対話や意見交換ができないということです。そういった意味では、外へ出ていくということについては、家入議員のおっしゃるとおりだと思います。ただ、何も持たずに行くとすれば、非常に厳しいといいますか、効果などを考えますとやはり疑問が残ります。そういうことで、学校教育というか、義務教育となる小学校、中学校を通して地域のことをしっかり学ぶ、そして、小学校3・4年生では社会科の副読本の中にシュラートミンクのこともしっかり記載しております。そういったことも含めて、子供たちに理解していただきながら力をつけて、その上で外へ出ていっていただけるような状況づくりができるように研究を進めてまいりたい、そのように考えております。以上でございます。

質問 4番 家入茂

最後になりますけれども、いまの教育長のお話を聞きまして、シュラートミンク市のことも含め、いろいろな面で、これから海外に向けて前向きに取り組める状況であるのかなというふうに私は認識しました。それと同時に、これは私の要望ですけれども、ぜひ、35周年姉妹都市宣言の再表明ということで、例えば、市庁舎のホールといいますか、入ってすぐのところにでも大きく掲げていただければ、市民の皆さんも非常によくわかるのではないかと思います。このことを要望し、これで最後といたします。

質問 4番 家入茂

意見です。

質問 4番 家入茂

それでは、もしそういうことをやれるのであればどうかということを聞いてみたいと思いますが、どうでしょうか。

質問 4番 家入茂

最後の質問とさせていただきます。市長に対し、質問させていただきます。シュラートミンク市との姉妹都市締結35周年ということで、姉妹都市宣言の再表明をしております。その内容をぜひ市庁舎の前のほうに掲げていただきたいなと思っていますが、その辺についてはどう考えていらっしゃいますでしょうか。

答弁 市長 北猛俊

家入議員の再質問にお答えさせていただきます。シュラートミンク市と交わしたものについては、市長応接室のほうに掲示させていただいております。訪れる方々に見ていただけるということも含めて、そこに掲示をさせていただいておりますが、いま御指摘のあった趣旨からすると、それそのものを掲示することなく周知することが可能かなというふうに思っておりますので、そんな方法も含めて検討させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

出典:富良野市議会 令和元年第3回定例会 2019年9月18日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる