富良野市議会 平成30年第2回定例会 2018年6月25日
市庁舎建設について
2018年6月25日、富良野市議会の一般質問で、佐藤秀靖議員が「市庁舎建設について」質問し、市長 北猛俊、総務部長 稲葉武則が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤秀靖 議員
- 答弁者
- 市長 北猛俊、総務部長 稲葉武則
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 佐藤秀靖
-登壇-通告に従い、市庁舎建設について、2件質問いたします。1件目は、市庁舎建設基本構想の公表について伺います。過日、公表された富良野市庁舎建設基本構想によると、現在の庁舎は、昭和44年に建設され、48年が経過し、老朽化が進行し、昭和56年に改正された建築基準法の新耐震基準以前のものであることから、平成12年に新基準で実施した耐震構造調査では耐震基準を満たしていないと指摘され、平成17年及び18年に一部補強工事を実施しました。しかし、抜本的な耐震改修工事が行われておらず、大地震が発生した場合の倒壊の危険性や、市民の生命と財産を守る防災拠点としての機能を果たすことができない状況が懸念されるとしています。また、公共施設等の適正配置から、耐震性能を向上させ、防災拠点機能を強化し、市民の利便性の向上や省エネ、バリアフリーによる環境への配慮、市民活動支援や協働の場づくりなど多くの課題を解決するため、庁舎と文化会館を複合化した庁舎に建てかえることとし、新庁舎の設備整備の基本的な方向性、求められる機能についてまとめた富良野市庁舎建設基本構想を策定したとしています。6月4日に市のホームページで公開された庁議の記録によると、5月7日の庁議報告書にて、本日の庁議において基本構想を決定するとありました。5月7日に庁議決定されたこの基本構想の内容を議会に対して説明、報告したのは、6月8日金曜日の夕方であります。議会定例会招集告示日が週明けの6月11日月曜日でありました。また、今定例会における市政に関する一般質問の質問通告書提出期限も6月11日月曜日の午前中とされていました。基本構想の内容を確認、精査する時間は週末の土曜、日曜の2日間しかなく、しかも、本来であれば、一般質問を行うに当たって、質問内容を明確にするため、担当部局で質問案件に関連する事務事業の聞き取り確認や意見交換などをする必要があるところですが、今回はそれをする時間が全くありませんでした。非常に遺憾に思っております。なぜ、5月7日に庁議決定されたこの基本構想が定例会招集告示直前になったのか、その経緯を伺います。また、この基本構想が広く一般に公開されたのは6月14日木曜日で、市のホームページで初めて公開されましたが、広報ふらのでは、庁舎改築に関する検討経過を含め、過去に一度たりとも新庁舎建設に関する情報は掲載されておりません。これまで、議会では、現議長である日里議員が平成23年から継続して庁舎改修についての検討状況の確認と市民に対する情報提供、情報公開の重要性を指摘していますが、平成24年9月の第3回定例会での市長答弁では、市民の意見収集は大変重要であり、委員会部会であるべき市民参加使用方法を検討し、基本構想、基本方針、基本計画をつくっていく過程において、適切な時期に適切な情報を提供する中で市民にも大いに考え、意見をいただきながら市民とともに庁舎等の施設整備を進めてまいりたいと答弁しています。今回の手順では、基本構想策定において市民参加や市民に対する情報提供が不十分であると考えますが、見解を伺います。2件目は、市庁舎建設基本構想の具体的内容について、8点伺います。1点目は、事業規模について。基本構想によると、他の庁舎建設事業例を参考にすると1平米当たりの事業費は約59万円となり、市庁舎の建設規模の想定の最大値9,800平米を乗じると、事業費総額はおおむね58億円が見込まれるとしています。昨年9月の第3回定例会で日里議員からの新庁舎建設費の推計についての質問に対し、少なくとも45億円の資金が必要とされると答弁されていますが、58億円にはね上がった理由についてお聞かせください。2点目は、財源確保の見通しについて。これまで庁舎建設には国の財政支援が受けられなかったものが、国が新たに創設した公共施設等適正管理推進事業債の市町村役場機能緊急保全事業の活用により、財政支援が受けられることになりましたとあります。建設事業費58億円のうち、庁舎整備基金積立金7億円と地方債起債で51億円とし、地方債返済額は30年償還で元利償還金は60億円としています。ここから、先ほどの国が創設した事業の財政支援として地方交付税措置額を14億円とし、元利償還額から14億円を差し引いた46億円と基金積立金7億円が実質的な負担額とされていますが、毎年の地方債の返済額は幾らになると試算しているのか、伺います。3点目は、供用開始予定年度の平成34年の推定人口と、起債の元利償還完了予定年度の推計人口で、市民1人当たりの負担額は幾らになると試算しているのか、伺います。4点目は、この起債によって、財政指標である実質公債費比率及び将来負担比率はどのように変化するのか、また、この変化に対する見解を伺います。5点目は、市庁舎は、市民の利便性を確保するため、分散している行政機能を集約するとしています。市民の利用度の高い窓口機能は集約すべきと考えますが、その他の事務機能は、災害など緊急時のリスク回避のためにも分散する必要があると考えます。また、市内の民間賃貸オフィスに部局を分散することにより、本庁舎をコンパクトにして建設費を圧縮することができ、賃貸することにより民間に賃貸料が回り、経済効果やその他のメリットが見込まれると考えます。行政機能を分散する必要があると考えますが、見解を伺います。6点目は、新庁舎には文化会館を合築するとのことですが、市町村役場機能緊急保全事業においては文化会館部分の建設費が補助対象にならない可能性があると聞いていますけれども、どのように捉えているのか、伺います。7点目は、今後の事業展開について、市民への情報提供、共有はどのように考えているか、伺います。8点目は、市庁舎建設の主な財源として市町村役場機能緊急保全事業の活用を見込んでいるため、平成32年度中に建設工事の着工を目指すとしていますが、かなりのハードスケジュールだと考えます。短期間での基本計画、基本設計、実施設計の策定は、担当部署の職員の過重労働が容易に想定されますが、対策はどのように考えているか、伺います。以上、1回目の質問といたします。
答弁 市長 北猛俊
-登壇-佐藤議員の質問にお答えいたします。新市庁舎建設についての1点目は、市庁舎建設基本構想の公表についてでありますが、このたび策定した基本構想は、新庁舎建設に当たっての基本的な指針を示すものであり、国の市町村役場機能緊急保全事業の財政支援を活用するために早い段階での検討が必要であったことから、5月7日の庁議において決定し、選挙後を見据え、速やかに進められるよう準備がなされたところでございます。市民への公表につきましては、適切な時期に適切な情報を提供することとしておりますが、体制の変化によっては今後の事業推進が不透明なこともあり、庁議決定段階での市民への公表は見送られたところであります。このため、就任後の5月30日に基本構想の基本的な方針等を確認し、今後、本格的に新庁舎建設事業を推進していくことを改めて決定し、これを受けて、早急に議員各位へ説明後、本議会へ関係条例並びに予算案を提出したところであります。また、市民への情報提供につきましては、昨年の地域懇談会において、市庁舎等施設の老朽化について情報提供を行い、市民からは、防災拠点としての早期建てかえや現在地での建てかえ等の意見が出されたところであります。基本構想については、既に市ホームページへの掲載や行政情報コーナーで閲覧できるようにし、広報7月号にも掲載する準備を進めているところでございます。今後は、市民を含めた検討を進めてまいりますが、その検討過程を随時発表し、市民と情報を共有しながら新庁舎建設事業を推進してまいりたいと考えております。2点目の市庁舎建設基本構想の具体的内容についてでありますが、新庁舎の事業規模につきましては、面積を8,200平方メートルから9,800平方メートルまでを想定し、事業費は、最大面積9,800平方メートルとした場合でおよそ58億円を想定したところであります。また、その財源の見通しは、国の市町村役場機能緊急保全事業を活用した場合の試算で、毎年度の起債償還額を1億7,000万円程度と見込んでいるところでございます。庁舎供用開始年度と起債償還完了年度の市民1人当たりの負担額の変化につきましては、平成27年度に策定した人口ビジョンの推計によりますと、元金の償還が始まる平成38年度と償還が終わる平成63年度の推計人口で単純計算した場合、年8,000円から1万1,000円に変化いたします。次に、起債活用による実質公債費比率、将来負担比率の変化につきましては、平成28年度決算をもとに推計いたしますと、償還ピークを迎える見込みの平成39年度で、実質公債費比率が7.6%から11.1%に、将来負担比率が44.3%から96.9%となり、早期健全化基準を下回り、健全な財政を維持できるものと捉えております。新庁舎に組み込む行政機能につきましては、現庁舎の狭隘によって窓口が保健センターや文化会館、図書館等に分散しているため、関連する手続が一つの施設で完結できないなど市民の利便性に課題を抱えるとともに、分散化による行政事務効率の低下も招いていることから、行政機能の集約化による庁舎再編を検討しているところでございます。また、施設の最適配置を進める公共施設等総合管理計画の方針に基づき、今後の人口減少社会を見据え、施設の選択と集中、複合化と施設統合を進める観点から、行政機能の分散は最小限に抑え、市民が利用しやすいよう集約化する必要があると考えております。今後、新庁舎建設検討委員会の中で、各種団体の推薦委員の参加も考えておりますので、行政機能の集約化を基本とし、分散化が必要な組織についても御意見をいただきながら検討を進めてまいりたいと考えております。次に、文化会館の合築部分の市町村役場機能緊急保全事業適用につきましては、文化会館合築分は市町村役場機能緊急保全事業の適用とはなりませんが、より有利な地方債を活用できると考えております。基本構想の市町村役場機能緊急保全事業では、想定事業費総体を用いて説明しており、今後の基本計画及び基本設計を進めていく中で、事業負担が減少するよう、補助事業や助成金の活用にあわせて、より有利な財源活用が図られるよう情報収集に努めてまいります。次に、今後の事業展開における市民への情報提供、共有につきましては、基本計画の検討経過、基本設計の情報提供、工事の進捗状況など、今後も適切な時期に適切な情報を提供し、平成32年度着工、平成34年度供用開始に向け、市民とともに進めてまいりたいと考えております。なお、担当職員の過重労働に対する懸念につきましては、今年度から本格的に事業を推進するに当たり、6月5日付人事異動で庁舎建設整備担当主幹を配置したところでありますが、検討に当たっての専門情報の提供や最先端情報の収集、会議開催支援等を含め、基本計画策定及び基本設計業務を委託することとし、新庁舎に求められる機能の検討には、職員ワーキングチームを設置し、関係部署による協力体制を構築するなど、全庁的に取り組んでまいります。以上です。
質問 4番 佐藤秀靖
それでは、順次、質問してまいります。1件目についてです。市民に対する情報公開についてでありますが、先ほどの市長の御答弁では、昨年の市長懇談会でるる御説明したということでございました。私も、昨年、市長懇談会15カ所中12カ所へお邪魔して、市長と市民の皆さんとの意見交換を拝聴したところであります。私の感覚でありますと、昨年の市長懇談会のメーンテーマは鉄路のあり方ということで、議論のほとんどの時間をそれに割かれていたというイメージであります。庁舎の関係については、メーンテーマではなく、行政が現在取り組んでいる事業ということで説明されておりました。私のメモによると、15カ所中4カ所程度しか市民のほうから市庁舎についての意見が出ていなかったようでしたが、定かではなかったものですから、ホームページの市長懇談会の記録を全て確認してみたところ、15カ所中7カ所で何らかの発言があり、9件の質疑があったという記録がありました。先ほども申し上げたとおり、広報等ではこのことに一切触れていません。私も平成23年あたりから全て確認しましたけれども、全く触れられていません。昨年の市長懇談会の延べ参加人数は466人であります。このことを踏まえて、市民への情報提供、共有が十分であったかどうかという認識について、再度、伺います。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
佐藤議員の再質問にお答えいたします。過去から、庁舎の関係についての御質問をいただいたり、皆様方の御意見をいただいています。今回、基本構想の策定に当たりまして、先ほど申しましたように、これを市のホームページにも掲載させていただいて、さらに、いまは広報7月号に掲載させていただく準備をしているところでございます。この間、準備に若干時間がかかっていますけれども、これからきちっと提供させていただいて、市民の意見を集約していきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。
質問 4番 佐藤秀靖
5月7日に庁議決定された基本構想ですが、それ以前に市民からの意見を聴取したことがあるのか、あるのであれば、なぜ公開しなかったのか。しなかったのであれば、先ほど申し上げたとおり、前市長は、都度都度、市民との対話が必要である、適切な時期に適切な情報を公開すると言っていたことに矛盾すると思いますが、いかがでしょうか。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
佐藤議員の再々質問にお答えいたします。今回の庁舎改築に特化した意見聴取はしていません。先ほど申しましたように、市民の皆様方には、地域懇談会の中で情報提供しながら、庁舎の老朽化、または建設の必要性についてお話しさせていただいているところでございます。今後とも、基本構想をもとに皆様方の意見を聴取したいと考えているところでございます。以上でございます。
再質問 4番 佐藤秀靖
再度質問しますが、事前に市民の意見を聴取したのかどうかというところについて御答弁をお願いします。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
改めて、お答えさせていただきたいと思います。今回提示させていただきました基本構想策定に当たりまして、意見集約はしておりませんけれども、方向性等が確定されましたので、今後、基本設計に当たりまして皆様方の御意見をいただきたいと考えております。以上でございます。
再質問 4番 佐藤秀靖
それでは、もう一度、確認です。先ほど、前市長は、必要な時期に必要な内容を公表すると御答弁したということを申し上げました。これまでは市民の意見を集約してないということでございますが、基本構想を確定するに当たり、事前の市民意見の集約は必要なかったと理解してよろしいでしょうか。(発言する者あり)
再質問 4番 佐藤秀靖
2件目の基本構想の具体的内容の6点目で伺った文化会館との合築について、1点確認させていただきます。今回、国の財政支援を利用してということが前提の検討ということであります。先ほどの御答弁にもあったとおり、国の財政支援部分は新庁舎についてということで、文化会館の合築部分については補助対象外ということでございます。先ほどは、これにかわるほかの補助制度も勘案しながらという御答弁だったかと思います。合築ですから同じ建物ということでしょうけれども、一方は国の支援を得て建設し、合築部分はほかの補助金を当てにするということは恐らくできないのではないのか、要するに、国の支援として一つの建物でそれぞれ違う補助金を活用することが可能なのかどうか、確認したいと思います。
答弁 総務部長 稲葉武則(総務部長は2022年3月まで)
佐藤議員の御質問にお答えいたします。先ほど答弁させていただきました文化会館部分についての起債の該当でありますけれども、今回、私どもの考えております市町村役場機能緊急保全事業に関しては、合築する文化会館部分は該当しないと御答弁させていただいております。ただ、他にかわる起債として、特に、公共施設等総合管理計画の関係で集約化、複合化に関する事業の起債メニューがございますので、今回はそちらのほうを使うことも検討しながら進めてまいりたいというふうに思ってございます。以上でございます。