富良野市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月11日
(1)地域医療について/(2)職員の適正配置について
2015年3月11日、富良野市議会の一般質問で、石上孝雄議員が「地域医療について」「職員の適正配置について」について質問し、市長 能登芳昭、保健福祉部長 鎌田忠男が答弁しました。
- 質問者
- 石上孝雄 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、保健福祉部長 鎌田忠男
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 石上孝雄
-登壇-おはようございます。通告に従い、順次、質問してまいります。現在、我が国においては、少子高齢化の急速な進行とともに、住民ニーズの多様化など諸課題が山積みした中にあり、富良野市と近隣市3町1村と形成する富良野地区広域圏が連携を図り、現在、消防、救急、学校給食、し尿処理、串内牧場等の事務の効率化を図り、富良野広域連合の取り組みの成果も感じているところです。そのような中にあって、平成25年9月4日に定住自立中心市宣言を行い、地方自治体の自主・自立を確立するため、また、単独自治体での事務展開に加え、富良野圏域市町村の連携強化や地域資源の活用など、これまで以上に重要になっていると考えます。特に、医療の充実では、市民が安心して生活できるためにも医療体制の整備が大変重要であります。昨年10月末には山部の個人病院が閉院となり、高齢者の多い山部地区や東山地区では、病院への通院が非常に困難な状態であります。このようなときこそ、定住自立圏中心市宣言にあるとおり、広域連携や地域センター病院からの医師派遣など連携強化を図る必要があり、医療は緊急を要する課題と考えます。さらに、市長も、さきの臨時議会においても、その対策を図るべく、緊急提案として交通費助成を講じたところであり、その取り組みは評価するところであります。また、3月5日付の道新の富良野版には、山部での診療所の再開が大きく報道されておりました。そこで、質問ですが、地域医療の対策が急務であり、地域に診療所があることが最良と考えております。地域医療の現状の課題と、広域連携を意識した今後の地域医療の充実に向けた市としての考え方をお聞かせ願います。2点目は、交通費の自己負担のあり方について、医療受診者通院交通費助成事業は、過去に診療所のあった麓郷・東山地域の住民に対して交通費の8割を補助しております。しかし、遠隔地からの利用者は負担が増しており、山部・東山で運行しているコミュニティカーを参考にした相互扶助の考え方をもって低額の自己負担としてはどうか、お伺いいたします。2件目は、職員の適正配置について伺います。地方自治体は、いつの時代も、住民の生命と財産を守り、福祉の増進を図ることを基本とし、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を担い、民主的にして効率的な行政の確保に不断の努力が求められていると思います。時代が変わり、行政ニーズを的確に把握し、最少の経費で最大の効果を上げる執行体制の構築が肝要かと考えます。富良野市にあっても、市制施行以降の職員数は、昭和40年度の282名から、バブル期の平成8年度は408名、低成長期の平成22年度で291名、そして、本年1月1日では現在276名と時代背景に沿った職員数で推移しており、適正配置に近い状況にあると考えます。しかし、来年度と平成28年度の2年度中に大量退職者が発生し、定員適正化計画より減少に転ずる事態になるのではないかと考えます。ある地方の自治体の中では、200名ほどの適正配置計画を策定中に退職者と中途退職者が相次ぎ、住民サービスに支障を来す事態に陥ったとの報道もありました。そのようなことがないよう、先を見据えた適正配置計画が肝要かと考えます。そこで、3点質問いたします。1点目は、第3次定員適正化計画の進捗状況をお伺いいたします。2点目は、第4次定員適正化が計画の考え方と目標数値について、3点目は、職員数が減少していく中での支所業務の充実強化に向けた考え方についてお伺いいたします。以上申し上げて、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-石上議員の御質問にお答えをいたします。1件目の地域医療についての1点目、地域医療の充実についてであります。地域医療は、安心できる生活に欠かせない環境基盤であり、病気になったときや健康に不安を感じたときに身近に相談できる診療が受けられ、かかりつけ医となる1次医療体制と、より専門的で高度な医療を提供する2次医療体制の維持、確保は重要である、このように認識をしております。こうした中で、市内には三つの病院と八つの診療所があり、病病連携、病診連携により地域医療を維持しており、昨年は、新たに消化器内科を専門とする診療所が市街地に開設されましたが、山部地区で唯一の診療所が閉院し、ほぼ全ての病院、診療所が市街地に集中した状況となっているところであります。このため、診療所が廃止となった地区を対象に、通院費用の軽減を図るため、医療受診者通院交通費助成を実施したところであります。また、平成16年の新臨床研修制度の導入により、大学病院の医局の医師派遣が縮小され、多くの地方病院で医師不足が生じ、現在も厳しい状況が継続しております。地域センター病院であります富良野協会病院におきましても、恒常的な医師不足により、常勤医師のない診療科では出張医に依存する診療体制となり、経営的にも大きな負担となっております。さらに、救急医療におきましては、地域センター病院の常勤医師は夜間・休日の救急医療を担い、医師不足は常勤医師に大きな負担となっており、また、1次救急の診療に当たる富良野医師会の医師も徐々に高齢化しつつあり、今後の救急医療体制への影響も懸念されるところであります。現状は、地方の医師確保に向け、医育大学では定員拡大や地域枠の設定が行われ、北海道では地域医療での従事を条件として医学生に修学資金貸付制度が設けられ、本市においても、旭川医科大学と医師養成確保に向けた協定を結び、医学生への修学資金貸付制度を創設し、地域センター病院に対しては医師確保対策に助成を行ってまいりました。また、地域医療への市町村の広域連携としては、地域センター病院における救急医療、小児科、産婦人科の医師確保や診療環境の向上のため、医療機器整備などに対して圏域5市町村で支援を行ってきているところであります。このような状況からも、地域医療においては、富良野圏域の中核となっている地域センター病院の医療体制の維持、確保は極めて重要であると認識しており、今後とも、圏域町村や富良野医師会、地域センター病院などの関係機関・団体と連携をして地域医療の維持に努めてまいります。また、医師の確保につきましては、医師が富良野に来て長く定着してもらえるように、診療環境の改善はもとより、地域住民が地域医療の現状を理解し、医師と住民の信頼関係を築くことが大切であり、引き続き情報の提供などを進めてまいります。なお、山部地区におきましては、昨年10月に山部地区で唯一の民間診療所が閉院となり、地域要望等も踏まえ、同地区での医療確保に向けて富良野医師会と協議してまいりまして、社会医療法人博友会北の峰病院が山部地区に診療所を開設、運営することになりました。市といたしましては、早期の開設に向け、施設整備を行い、運営に対する助成により、山部・東山地域住民の医療の確保、充実に努めてまいります。2点目の交通費助成のあり方についてであります。医療受診者通院交通費助成金は、診療所が廃止となった地域の住民を対象に、通院交通費の負担軽減を図る目的として、対象地域を東山、西達布、老節布、平沢地区、麓郷、布礼別、富丘地区とし、昨年12月から山部地区も対象としてバス運賃相当額の8割を助成しているところであります。現在の制度では、交通手段の種類にかかわらず、バスの運賃相当額を基準に助成してまいりましたが、5月からは交通手段ごとに基準を設け、実際にかかった経費に対する助成にするため、助成金交付要綱を改正する予定であります。東山や山部において運行しているコミュニティカーのように、自己負担も低額にしてはどうかということについてであります。コミュニティカーは、東山・山部それぞれの地域内において、自宅から公共交通機関へつなぐため運行しているものであり、利用者の乗車区間距離も限られていること、また、運転手の利用料金収受や利用者の支払いをスムーズに行う上からも定額としてきたところであります。医療受診者通院交通費助成金制度は、公共交通機関利用または自家用車を利用した場合の実費に対して定率で助成するものであり、自己負担については乗車区間距離に対して応分の負担をしていただくことが基本であると考えているところであります。しかし、現行制度では、医療機関に近く、乗車区間距離が短い場合には、自己負担が100円以下となる場合も生じており、コミュニティカーとの負担の公平性を確保する上からも、最低100円の自己負担をいただくような改正を予定しているところであります。また、市の補助制度では補助率50%を基準としており、医療受診者通院交通費助成においては、それを大きく上回る80%の補助率とした助成を行い、負担軽減を図っております。助成対象地域以外の方との公平性からも、応分の負担は妥当なものと考えているところであります。次に、2件目の職員の適正配置計画についてであります。第3次定員適正化計画の現状と進捗状況につきましては、第3次計画の目標とする職員数、平成27年度285名に対し、平成27年4月1日の職員数は279名の予定であり、計画より6名減となる状況にございます。次に、第4次定員適正化計画の考え方と目標数値でありますが、第3次計画の基本的な考え方である計画的な採用、組織の肥大化を招かないことを踏襲してまいります。現在、平成28年度から32年度を計画期間として策定作業を進めておりますが、市民の安全・安心、住民の福祉増進を基本に、最少の経費で最大の効果を上げることができる効率的で効果的な事務執行体制、職員配置を検討しているところであります。職員の目標数値につきましては、今後の人口の動向、財政需要、類似市との比較、国が示す指標を参考に、今後、決定してまいります。次に、支所業務の充実に向けた考え方についてでありますが、現在、山部・東山両支所においては、窓口業務のほか、本庁との連絡調整機能を有しておりますけれども、今後さらなる本庁との連携強化をもってさらに充実を図ってまいります。以上であります。
質問 12番 石上孝雄
それでは、一つ目から質問させていただきます。山部に病院が建つということでありましたけれども、まだ新聞報道のみで実際の詳しい内容はわかりませんが、最短でいつごろ開院の予定なのでしょうか。
答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)
石上議員の再質問にお答えいたします。山部の診療所の開院時期についての御質問でございます。いま現在、診療所の開設に当たっての法的な手続等の協議を保健所、その他の機関と行っているところでございます。また、建物の工事期間についても、再度の最終確認をさせていただいているところであります。本案件につきましては、早期の開設ということで、今議会において追加で補正議案を提案させていただく予定としているところでございまして、その段階である程度の内容を報告させていただきたいと思います。以上でございます。
質問 12番 石上孝雄
ぜひ、1年以上も延びることのないように、本当にスピーディーな対応をお願いしたいなと思っております。それから、バス助成ですけれども、ルール化というか、相互扶助の考え方を持って、本来はコミュニティカーのようなやり方が一番望ましいのですが、実際、昨年の補正に出てきたバス助成の金額よりははるかに予想を下回っています。12月の段階では山部で118名、東山で133名ですが、そういう数字になってくると幾らかでも余裕があるのかなと、また、いま対象外になっている地区、鳥沼とか御料にもさらなる助成があってもよろしいのではないか、そういう考えがあるのか、ないのか、お伺いいたします。
答弁 保健福祉部長 鎌田忠男(保健福祉部長は2018年3月まで)
石上議員の再質問にお答えいたします。本事業につきましては、診療所の廃止に伴う地域の交通を確保するということで、地域との協議の中でつくり上げてきた制度でございます。予算の余裕というお話もありますが、この目的のために必要な経費ということで行っておりますので、残額が出たから拡大するというようなことは考えておりません。そういうような中で、この交通費助成の対象地域外におきましても、いまのところは現状のままでの対応で考えているところでございます。以上でございます。
質問 12番 石上孝雄
助成金制度のほうは了解いたしました。それから、最後になりますが、職員の支所の充実・強化に向けた考え方です。この充実強化に向けた考え方の中で、ただいま市長から本庁、支所との連携を図るとありました。実は、昨晩6時ごろ、私のところに、富良野市の側溝があふれてメロンの育苗ハウスに水が入りそうだ、きょう、あしたに10棟植えたいので何とかしてほしいというという話が地域のメロン農家の方からありました。早速、東山の支所長に電話をして、そこから建設水道部に電話をしてもらい、6時20分ごろに折り返し電話がかかってきて早い返答をいただきました。9時ぐらいまでかかったのですが、何とか10棟分の苗が助かったということで、個人的な財産ですけれども、地域住民の生命、財産を守る観点から2,000万円ほど助かりました。ですから、これは人数の問題ではないと思うのです。昨晩のように30分ぐらいの間に全てを解決してもらえるように、即戦力的な考え方で連携を強化し、そういう体制づくりをしてもらえば、ちょっと大げさですが、1名でも2名でも十分間に合うと思います。そういうふうな体制強化をしながらやっていく考えなのでしょうか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
石上議員の再質問にお答えさせていただきたいと思います。大変貴重な御質問をいただきました。災害は、直ちに対応しなければなりません。きょうのテレビを見ますと、占冠では11時間にわたって停電があったそうですが、こうしたことでの体制を考えてみますと、これだけの情報発信力を持ちながら対応がおくれるということはやはりどこかで欠陥があると思います。いま御質問あった件につきましても、仮に人数がたくさんいても、機敏性の問題であり、それから、職員の資質の問題がいま大きく問われている時代だというふうに感じております。ですから、私どもといたしましても、支所だから人員が少なくてもいいのでないかという考え方は毛頭ございません。先ほど答弁させていただきましたとおり、常に本庁との連絡を密にして、地域にある課題を十分把握し、その課題に向けて、日々、敏感な姿勢を持って対応する体制づくりをさらに推し進めていきたい、このように考えておりますので、ぜひ地域の住民の皆さん方にも御協力いただける面は御協力いただきたい、このように思うところであります。以上であります。