みんなの議会

富良野市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月18日

ふるさと納税について

2014年9月18日、富良野市議会の一般質問で、大栗民江議員が「ふるさと納税について」質問し、市長 能登芳昭、総務部長 若杉勝博が答弁しました。

質問者
大栗民江 議員
答弁者
市長 能登芳昭、総務部長 若杉勝博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 大栗民江

-登壇-通告に従い、一般質問いたします。1件目は、ふるさと納税についてお伺いします。1項目めは、わかりやすいPRについてお伺いします。ふるさと納税については、平成25年第4回定例会において、制度導入から5年が経過し、1年365日24時間、どこのまちにお住まいでもインターネットを活用してあらかた検索できる時代になったのに伴い、本市におけるふるさと納税制度について事業の展開を変える考えと、丁寧な情報発信を行い、市民ぐるみでPRを行う考えについて一般質問をいたしました。答弁では、本市は、制度導入以来、条例制定及び基金の設置等は行わず、一般寄附金として取り扱うこと、特典を設けての募集は行わないこと、使い道に関する寄附者の意思については地域振興基金により対応することの考え方を基本にしており、今後も富良野のまちづくりの重点施策である農村観光環境都市、移住・定住対策等の紹介など、対外的なPRを充実し、紹介の仕方、PRの仕方といった部分では、ホームページ、あるいは周知の仕方についても、イベントなどいろいろな形の中で周知をしていきたいとの答弁でありました。ふるさと納税は、人口の少ない地域、過疎地域など、都市と地方の格差による税収の減少に悩む自治体に対して格差是正を目的に平成20年度に導入された制度で、導入当初は寄附された金額のうち5,000円を超える部分が控除されていましたが、平成23年度から2,000円を超える部分へと制度改正され、今までおおむね1割が控除額の上限となっている制度です。来年度からは、控除額の上限の引き上げなど、政府においてふるさと納税制度の強化も検討されており、ふるさとを応援するという意味に加え、税に関する関心も高まっており、その対策としても全国的にふるさと納税制度を活用する方々が増加するのではないかと推察されますので、再度、本市のふるさと納税について質問してまいります。富良野市の公式ホームページにおけるふるさと納税の呼びかけについては、税金のコーナーにふるさと納税があり、クリックするとふるさと納税制度についての説明画面になり、お問い合わせ先は、寄附については総務課のEメールと電話番号、税については税務課のEメールと電話番号と2カ所に分かれて表示されており、縦割り感を感じる状況にあると考えます。初めて寄附をしてくださる方も利用しやすいように、1カ所で済むような改善が必要と考えますが、御見解をお伺いします。また、寄附申込書をホームページに添付するなど利用者に便宜を図ってはどうかと考えますが、御見解をお伺いします。寄附者の方々が寄附先の自治体を選定される際、自分のふるさとへ寄附するというよりも、魅力ある自治体へ寄附する傾向が強まっており、積極的に取り組んでいる自治体と、そうではない自治体とでは寄附金額にも差が生じております。ここ沿線5市町村を調べてみますと、上富良野町はラベンダーの里かみふらのふるさと応援寄附、中富良野町は中富良野町ふるさと応援寄附金、南富良野町は南富良野町まちづくり応援寄附金、占冠村はしむかっぷ・村づくり寄附金として、寄附金の使途の選択や公表、特産品などを紹介し、寄附金の募集の御案内をされております。富良野市は、税金のコーナーにてふるさと納税の御説明をされておりますが、移住情報やふらの就職応援フェア、ロゼワインの市民還元情報などがアップされている公式ホームページのトップ画面に表題を持っていくなど、寄附金事業の御案内の改善を図るべきと考えますが、御見解をお伺いします。また、現在、富良野市のふるさと納税には特別なネーミングをしておらず、一般寄附金の中のふるさと納税分とされておりますが、例えば、富良野市ふるさと応援寄附金といったような名称をつけて、関連情報とともに積極的にPRの充実を図るべきと考えますが、御見解をお伺いします。2項目めは、特典の充実と充当する事業を特定しての募集についてお伺いします。ふるさと納税は、民間のサイトも多数存在しており、地域情報サイトのわが街ふるさと納税では、富良野市ふるさと納税特典において寄附金額1万円以上にお礼として特産品を送付しておりますと掲載されております。本市では、一定額以上のふるさと納税をしていただいた市外の寄附者には、ふらのワインやチーズなどを感謝の気持ちとして送付されております。実際に、感謝の気持ちとして送付をされているのであれば、ホームページにおいてはっきりと紹介し、市民の方々も知人や友人などに御紹介できるように情報を提供するべきではないかと考えますが、御見解をお伺いします。富良野には、富良野というネームバリューがあります。先人たちの築かれてきた富良野は、「へそとスキーとワインのまち」をキャッチコピーとして発展してきました。この思いを継承していくためにも、例えば、へそ祭り、ワインぶどう祭り、スキー祭りなどの優待券や通年で使用できる施設利用券を感謝の気持ちとともに送付するなどなど、富良野が待っている有形、無形の財産を生かして富良野を懐かしんでいただけるような、また訪れたくなるような特典も特産品に限らず考えていく必要もあるのではないかと考えますが、御見解をお伺いします。昨年度、道内1位の2億4,350万3,104円の寄附金額となった上士幌町では、平成26年3月31日に上士幌ふるさと納税・子育て少子化対策夢基金を設定され、ふるさと納税で寄せられた寄附金を子育て関連事業に活用されております。同基金では、平成25年度において4,000万円の積み立てを行い、平成26年度は子育て支援及び少子化対策として提案のあった30事業の中からスクールバス夢基金号運行事業、夢基金子どもの絵本と映像ソフト購入事業、吹奏楽部の活動における中高連携事業、こどものスポーツ環境整備事業、バルーンスタンプ子育て支援カード事業、学童保育所送迎車両運行事業、保育教育での児童和太鼓事業、子育て少子化対策フォーラム開催事業の八つの事業を決定されております。事業費は2,788万7,000円で、基金充当額は2,433万6,000円、ホームページにも事業概要をわかりやすく掲載するなど、寄附金の使われ方をわかりやすくPRされており、寄附金額は平成26年9月16日現在で3億5,543万1,502円と随時新しい情報を公表されております。本市においても、このようにふるさと納税を子育て・少子化対策に充当する事業の財源として募集することの検討について御見解をお伺いいたします。以上、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-大栗議員の御質問にお答えいたします。1件目のふるさと納税についての1点目、わかりやすいPRについてであります。本制度は、平成20年に導入され、現在に至っているところであります。この間、市におきましては、一貫して二つの考え方を基本に対応しているところであります。一つには、条例制定及び基金の設置等は行わず、一般寄附金として取り扱う、もう一つには、特典を設けての募集は行わないことであります。今後におきましてもこの考え方を基本に進めてまいりますが、御質問の市のホームページにおいてのPRにつきましては、寄附をしようとする方にわかりやすい形に工夫をしてまいりたいと考えているところであります。また、東京ふらの会での呼びかけも継続するとともに、種々の機会に富良野のまちづくりを紹介し、ふるさと納税につながるよう努力をしてまいります。次に、2点目の特典の充実と充当する事業を特定しての募集についてでありますが、特典の充実につきましては、現在は、寄附に対する市としての謝意をあらわすものとしてふらのワインを贈呈しておりますが、これを変える考え方はありません。また、充当する事業を特定しての募集に関しましても、寄附者の使途に関する意思は既存基金で対応可能と判断していることから、考えていないところでございます。以上であります。

質問 9番 大栗民江

二つ目の項目のほうから質問させていただきたいと思います。謝意をあらわす気持ちとして贈られているから、それを変える考えはないという御答弁でございました。私は、御答弁の意味がよく理解できないものですから、変える考えはないというのは、市民の皆さんが口コミでお話しするのでもわかりやすいように、情報としてはっきりと紹介するつもりもないというお考えなのかどうなのか、お伺いいたします。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

大栗議員の再質問にお答えいたします。いま、市長より答弁いたしましたふるさと納税制度に関する点で変える考え方がないという部分は、いわゆる取り扱いの仕方でございます。一つは、先ほど質問にありましたが、名称をつけての寄附金の募集、例えば、子育てとかもろもろのお話がありました。それから、もう一つは特典という言われ方をされましたけれども、私どもは、当時、論議した中で整理をさせいただいておりますように、特典を設けて寄附を募ることはせず、ただ、制度発足以来、いただいた方には謝意を示すものとしてワインを贈呈させていただいておりまして、これについては変える考えはありません。もう一つは、先ほどありましたPRや寄附されようとする方に対してのアナウンスについて、ホームページの記載の方法、あるいは問い合わせ先等々はわかりやすい形に工夫をしていきたいという趣旨の答弁でございます。以上です。

質問 9番 大栗民江

富良野市を応援して富良野に寄せていただきましたふるさと納税の決算額は、平成22年が24万5,000円、23年が28万円、24年が83万円ということでいただいております。この富良野には、本当にたくさんの有形無形のさまざまな財産もありますし、いろいろなアイテムもあります。そういう中で、富良野の財政におけるふるさと納税に対する理事者側の考え方というのは、本当に、人口も少なくなる、高齢者が多くなる、女性も少なくなる、消滅するのではないかと言われているようなこのときに、今こそ、財源を何とかもっと確保できるように、例えば、お子様たち、また少子化対策に充てられるような特定財源にする取り組みへの決意というのは、この決算額からして余りにも感じられないのですね。ですから、ふるさと納税について、今後、本当に富良野を応援したいなという気持ちになっていただけるようにどのように取り組んでいかれるのか、お伺いいたします。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

大栗議員の再質問にお答えいたします。いま、2点ほど御質問があったかと思います。一つは、財源的な意味合いでの御質問がございました。ふるさと納税は、そもそも納税者の主体的な貢献を可能とする税制上の仕組みとして設けられたものであります。これは、平成19年に国で論議をされた中で、一つは、住所地に住民税を納めるのが当たり前という中で、納税者が納税先を選択できる、これが一つの狙いです。もう一つは、生まれてから社会に出るまで育てられたふるさとに対する思いを育み、ふるさと納税を選択することによってふるさとの大切さを感じ、感謝する人間性を回復する、これが二つ目です。それから、自分が税を納める先を決めることによって自治に対する意識を高めていただく、これが三つ目ですが、こうした大きな三つの狙いをもとに制度が導入されたと認識をしております。ただ、ここ二、三年は、非常に大きなマスコミ報道もございますけれども、いわゆるランキングとかお得感を訴えるような部分がございます。総務省も、去年あたりは、適正な運用をということで通達も出されております。私どもは、平成20年に開始したときに、税制上の仕組みという部分で自治体としてどう対応するのが本来の姿なのかという論議をさせていただき、この制度の根本を踏まえた対応をするということで今の形で進めています。ただ、いただいた方には何らかの謝意を示したいということから、これは、特典ということではなく、感謝をあらわす気持ちとしてワインを贈呈させていただいております。財源という話をすれば、ネームバリューのある自治体には多くの寄附金が集まると思います。ただ一方では、集まらない自治体もあります。昨今は、ふるさと納税をめぐっての論議で、賛否両論といいますか、総務省でも痛しかゆしの見解も出されております。例えば、所得に応じてうまくやれば2,000円の負担で、また、本人の納税ができると。例えば、ある自治体に3万円を寄附すると、本人負担は2,000円です。後で2万8,000円が戻るわけですけれども、その2万8,000円を誰が負担しているかとなれば、本来、国に行くべき税金の中から5,400円が還付されます。そして、残りの2万2,400円については、本来、住まわれていて納められるべき住所地の自治体が負担をします。ですから、寄附と言いながら、使い方によって、本当にそれは寄附なのでしょうか、ふるさと納税なのでしょうかということがあります。そして、もう一つの大きな問題としては、自分が生まれ育った住所地以外のところにでも納税できるという部分もございます。ですから、果たして、自治体として財源を求めてPRをしてこれを確保するのが妥当なのかどうか、そういう判断の中で現在に至っているということであります。以上です。

質問 9番 大栗民江

さまざまな議論があるというのは、私も承知をしているところでございます。けさの北海道新聞にも、夕張市のふるさと納税の追加の部分が載っており、地域活性化、また経済、雇用にも結びつくという内容の記事でもあったように思います。先ほど、東京ふらの会の方々の御協力もいただきながらという御答弁もございましたけれども、富良野は、本当に富良野と言うだけですばらしい知名度があります。盆、正月は皆さんも知人、友人の方が帰ってこられると思いますが、私も、ことしのお盆に同級生が帰ってきたときに、ふるさとを離れても、このふるさと納税なり何かの形で自分の生まれ育ったまちを応援していきたいと思うのは、皆さん、本当に万人の共通の思いだと思います。そういう中で、富良野市の決算額もお伝えしながら、何とか富良野にもう少し頑張ってほしいなというようなお声も多くお聞きしたところであります。本当に、今、ネットを活用したさまざまな取り組みをされております。そして、富良野を離れた方がまた里帰りしたり訪れたくなるように、富良野は「へそとスキーとワインのまち」というキャッチコピーで進んできておりますが、本当に謝意の気持ちと一緒に優待券なり、何券でもよろしいですけれども、富良野に来てみたい、また、懐かしいなと思っていただけるような、ふるさとと感じていただけるような取り組みについて、まるっきり検討される考えはないのかどうか、お伺いいたします。

答弁 総務部長 若杉勝博(総務部長は2018年3月まで)

富良野のふるさと納税に関するPRにつきましては、先ほど市長から答弁させていただきましたように、工夫をさせていただきまして、わかりやすい形にしていきたいと思っています。それから、富良野の魅力は、確かにいっぱいあると思います。ですから、ふるさと納税に限らず、その魅力と、そして、いまの富良野はこういうまちづくりの取り組みをしているということを発信しながら、ふるさと納税につなげていきたいという考えであります。ただ、先ほど個人負担2,000円の話をさせていただきましたけれども、中には100万円、200万円と、個人負担の2,000円にかかわりなく、本当にふるさとに対する思いから寄附されている方も多くいらっしゃると思います。ですから、富良野市ではそういう考え方のもとにやっているということを私どももPRしていきますし、また、議員の皆様にもそうしたPRをしていただいて富良野を御紹介いただければ幸いかと思います。以上です。

質問 9番 大栗民江

丸6年なりますけれども、富良野市は、今後、この二つの考え方を基本に考えを変える気はないということでございました。ただ、本当にわかりやすい形でしっかりと工夫していただきながら、そして、多くの皆様の御意見も聞くような形で、対外的なPRを充実させていきたいという昨年度の答弁でございましたので、今後の富良野のまちづくりの中であらゆるところでPRしながらふるさと納税の募集及びその対応をお願いいたします。

出典:富良野市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月18日 議事録 PDF(10ページ) 間違いを知らせる