富良野市議会 平成26年第1回定例会 2014年3月10日
(1)医療体制について/(2)高額医療について/(3)地域を守る体制について/(4)学校教育について
2014年3月10日、富良野市議会の一般質問で、今利一議員が「医療体制について」「高額医療について」「地域を守る体制について」「学校教育について」について質問し、市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光が答弁しました。
- 質問者
- 今利一 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、教育委員会教育長 宇佐見正光
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 今利一
-登壇-通告に従いまして、順次、質問してまいります。既に御承知のように、この4月から、これまで5%だった消費税が8%に引き上げられます。国会論議の際、消費税の引き上げの最大の理由は、少子高齢化社会の到来で伸び続ける医療費、介護費用にこれまでの国家財政が耐えられなくなってきている、消費税を引き上げ、社会保障の充実を図るとしていました。しかし、今年度の当初予算と2013年度の当初予算との比較では、社会保障予算4.8%の伸びに対して、公共事業が12.9%、防衛費2.8%、エネルギー対策費として13.5%となり、地方の財源基盤整備が必要な地方交付税は1.5%の減少となり、高齢者を支える地方にとって大きな財源基盤が少なくなったことは、国民の家計に大きな負担を強いることになり、また、消費税の上昇よりも高齢化の上昇が上回り、このことから、消費税の増税分は社会保障の充実にはなっていないようになっている状況であります。そのような中で、政府の新たな借金は41.3兆円となり、2014年度も借金は膨張するばかりであります。しかし、これとは違う方向に進んでいるのが、東京であります。2020年のオリンピックの開催が決まり、これを機会に、道路、交通網の整備など、東京は再び五輪特需の景気を期待していますが、これでは相も変わらず東京一極集中の再強化でしかないのであります。公共事業の12%の伸びの多くは東京の整備に充てられ、地方は国の借金だけが重くのしかかるという状況ではないでしょうか。日本中の人、物、金をのみ込んで一極集中が加速する東京、電力消費量もとまらない。あの大震災から3年であります。大震災のとき盛んに言われていた過密都市への警笛は聞こえてこないのであります。さきにも申し上げましたように、本来、消費税は税と社会保障の一体化であったはずのものが、ふたをあければそうではない方向になりつつあります。増す税金、縮むサービスであります。介護保険料の負担増、実に開始時の2.5倍だそうであります。それと、医療費の改革であります。国は、これまで、病院完結型を志向しておりましたが、今後は地域完結型への転換を目指しております。つまり、入院から在宅への移行であります。こうした国の情勢を見る限り、いままでよりもさらに地方における負担は増加するとともに、地方の役割はますます増大してくるということになるわけであります。こうした状況を踏まえた中で、医療供給、医療過疎の対策についてお伺いいたします。平成16年から始まった新臨床研修医制度の影響により、医師確保が難しくなってまいりました。それに拍車をかけるように高齢化が進み、医療の充実が求められている現状にあります。特に、農村地帯と言われる山部、東山、東部地帯の高齢化が進んでおります。平成19年に市長が立てられた地域医療計画から高齢化率を割り出すと、60歳以上の比率が、平成26年2月の段階で、富良野全体で28.4%に対して、山部は40.8%、東山は35.6%であります。人口の減少率は、平成19年に立てられた、先ほども言いました地域医療計画の中で、富良野全体で6.4%の減少に対して、山部が15.7%、東山が23.4%と、減少率は非常に高くなっている状態にあります。加えて、東部地帯と言われる麓郷、布礼別、富丘の人口減少率は17.07%であります。こうしたことから、これらの地帯でのお年寄りの足の確保、医療の充実が求められております。一つ目は、市長は、東部地区を除くほかの地域で足の確保のため、コミュニティカーを走らせ、便を図っているところでありますが、今後どのように対応されるのか、お伺いいたしたいと思います。二つ目は、かかりつけ医の必要性を訴えておられました。その現状はいかがなものか、そもそもかかりつけ医とはどのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。次に、質問の第2点目は、高額医療、高額医療給付についてであります。この制度の目的は、日進月歩で高度化し、それに伴う医療費の自己負担もまた高額化していることから、一定額の自己負担をそれぞれ加入する医療保険が負担し、個々の医療費を軽減しようというものであります。この制度は、その月の1カ月間の自己負担が高額になったときに適用されるというものであります。さらに、保険者から発行される減額認定証を、高額医療の適用される月の間に医療機関の窓口に提示しなければならない仕組みになっております。提示が遅いときには、一旦、医療機関の窓口でその月の自己負担の総額を支払い、その後、保険者に給付申請し、3カ月後に給付されるという仕組みであります。近年、心臓疾患、脳疾患など、急を要する患者が増加しております。そのような病気の医療費こそが特に高額になっております。実態から言えば、こうした疾患は突然発症することが多く、また、重篤な状態に陥るケースも少なくありません。その場合、市内で緊急手術などの処置をできる医療機関がなく、旭川の医療機関に緊急搬送されることになります。家族もまた旭川に緊急に行くということになり、場合によっては、そのまま病状が落ちつくまで旭川の医療機関で寄り添うことになるわけであります。こうした事態が月の初めに起こることは予想されないわけであります。こうしたことが月の終わりころに発症したとき、減額認定証の交付を受けるために役所に向かう余裕すらないのであります。同時に、そのような緊急を要する治療こそ、短期間に高額になります。それでも、その月がかわる前に減額認定証の交付を受け、医療機関に提示しなければならなくなります。患者の負担がどれだけ高額であろうと、請求のたびに窓口で支払い、高額医療になった分の給付は3カ月後になるわけであります。このような事態を解消するために、保険証を新たにするときに、減額認定証も一緒に交付できないものか、市長にお伺いするものであります。次に、地域を守る体制、住みやすい地域と住み続けることのできる地域づくりについてお伺いいたします。先ほど申し上げましたが、富良野市の人口は、平成12年3月に2万6,057人、平成26年の段階では2万3,569人と、平成12年の90.4%で約10%の減少になります。この減少は、そのほとんどが農村地帯と言われる山部、東山、東部の地域と考えられます。富良野市の人口の流出を食いとめる手だては、この農村地帯の人口の流出を食いとめなければならないというふうに考えるものであります。平成25年12月25日、定住自立圏の形成に関する協定を富良野市と上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村との間でそれぞれ締結いたしました。私はこれに関して異論を唱えるものではありませんが、この圏域で何が起きているのかを考えなければならないと思うのであります。これまで、中心部が栄え、その周辺は衰退するということが少なからず起きているのではないかと考えるのであります。それは、この周辺のみならず、日本全国でもそうであります。今回、それを解消することが急務となったための施策と考えるのであります。今回の定住圏構想がこうした現象を解消していけるのか否かは、首長の中に周辺の地域に理解があったかなかったかにあるわけであります。上富良野町が一瞬ためらい、おくれたのは、そういった力学が働いたのではないでしょうか。さきに指摘したように、いかに周辺の人口減少を食いとめるかの施策であります。市長は、富良野市を農村環境観光都市の形成を目指して8年間の市政を担当してまいりました。私は、その具体的な施策が見えてこないと思っております。もしかして、この都市の形成というものは、まちだけが栄えて、田舎は衰退することなのかと勘違いするぐらい、周辺は寂しさを増してきております。それは、いま示した人口の推計からも言えることであります。私は、この農村地帯の現状を解消することが急務というふうに考えております。具体的な一例として、遊休の資産を利用していくということであります。例えば、旧麓郷中学校の跡地でありますが、そこにお年寄りを集めていただき、そして、集団で生活していく、生産活動をする、そのことにより、独居対策、農村の人口流出、ありとあらゆることが対策としてとれるのではないでしょうか。山部、東山、西達布、老節布においてもそういった遊休施設がたくさんあります。そうした施設を利用した福祉づくりが可能ではないのか。生産人口とは無縁と見られていた人たちの意欲を喚起することもできるのではないでしょうか。とにもかくにも、この農村地帯の閉塞感をいかにしていくか、農村地帯で住み続けることのできる環境をいかにつくっていくか、市長の見解をお伺いいたします。最後に、私は、教育長にお尋ねいたします。これもまた大きなテーマである、地域をいかに守っていくかというふうなことでお尋ねしたいというふうに思います。平成18年以降、樹海西小学校、樹海東小学校、山部第一小学校、そして、悲しいことに、本年3月31日には布礼別中学校が閉校になります。最後の卒業生となった女子生徒から、閉校式の際、ひとりで大変だったといった言葉が聞かれました。しかし、私が感じ取ったその言葉とは裏腹に、ひとりでこの中学校を守り抜いたという自信にも満ちた行動でありました。運動会、麓郷小中学校での学校祭、そして布礼別中学校での学校祭、そして演劇祭と、どれをとっても懸命に生きている姿を見ることができました。心から喝采を送りたいというふうに思います。この布礼別中学校の閉校に際して、通学区域は、地域の意向を尊重して、教育委員会において布礼別地域の中学生は富良野東中学校の通学区域に変更することが決定されました。布礼別中学校閉校に伴う通学区域変更の議論の経過について、1点お尋ねしたいと思います。さらにまた、今後の学校運営の将来展望についてお尋ねし、1回目の質問といたします。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-今議員の御質問にお答えをいたします。1件目の医療体制についての医療過疎対策についてでありますが、本市における農村部の医療体制は、核家族化や農家人口の減少、農村部からの市街地への人口流出などにより、地域人口も大きく減少し、モータリゼーションの進展、普及や医師確保が厳しい状況となる中で、患者数の減少により病院や診療所の廃止が余儀なくされ、現在では山部地区に民間の診療所が1カ所あるのみになっている状況であります。このような中で、農村部での医療の確保対策としては、現在、主に医療機関までの足の確保を中心とした二つの対策を実施しているところであります。その一つは、生活交通路線維持対策事業で、その運行経費の赤字補塡助成による路線バスの維持、確保と山部・東山地区における路線バスに接続するコミュニティカーの運行であり、通院のための交通手段として公共交通機関の維持、確保を行っているところであります。また、二つには、医療機関までが遠距離であることに伴い、多額となる交通費負担の軽減を図るため、麓郷・布礼別・東山地域を対象に医療受診者通院交通費の助成を行ってきたところであります。これらの施策により、一人で通院できる高齢者や家族による医療機関までの送迎が可能な高齢者の医療体制が確保されてきましたが、高齢化が進む中、民生委員の皆さんの調査では、現在、山部地区に77名、東山地区に22名、麓郷・布礼別地区には14名の高齢者の独居世帯があり、今後も増加が懸念されるところであります。独居世帯の高齢者のお世話は、子供や身内による支えが基本であると考えておりますが、今後はその支えが見込めない状況も懸念され、地域での高齢者の見守りや支え合い、在宅訪問診療、市街地への居住地の移転など、現状の詳細な調査分析をする中から具体的に可能な対策を検討していかなければならないものと認識をいたしているところであります。次に、かかりつけ医についての考えでございますが、かかりつけ医は、体調管理や病気の治療、予防など健康に関して日常的に相談に乗ってくれる人のことで、一般的には1次医療を担う地域の開業医が多くを担っているところであります。しかし、本市におきましては、開業医の数も十分ではなく、2次医療の中核となる地域センター病院である富良野協会病院もかかりつけ医師の役割を担っているところであります。現状の医師不足からかかりつけ医としての役割を果たすことが厳しく、今後とも、関係団体と連携をしながら積極的に医師の確保に努めるとともに、地域センター病院を核とした市内の病院、診療所との連携などによる医療体制の整備を図っていかなければならないもの、このように考えているところであります。次に、西達布・老節布地区の病院への足の確保についてでありますが、さきにも述べましたとおり、コミュニティカーと路線バスにより、地域の交通機関として確保しているところであります。現在、東山地域のコミュニティカーは、東山地域連絡協議会が主体となって、地域住民が運転手を担う中、高齢者の乗降を介助するなど、地域での支え合いのもとで運行されており、引き続き現行の運行体制を維持していきたい、このように考えているところであります。2件目の高額医療についてでありますが、医療費の自己負担が高額となった場合については、後から申請をいただくことにより、自己負担限度額を超えた額が払い戻される高額療養費制度があります。しかし、後から払い戻されるとはいえ、一時的な支払いは大きな負担になっております。このため、事前申請により交付される限度額適用認定証を医療機関に提示することにより、1カ月分の窓口での支払いが自己負担限度額までとなる方法が設けられているところであります。この限度額適用認定証を国民健康保険被保険者証の更新時に合わせて同時に交付することにつきましては、限度額適用認定証の所得区分見直しが8月で、国民健康保険被保険者証の更新が10月であること、また、法制度上、限度額適用認定証は申請をもって交付することと定められておりますので、地域被保険者証との同時の交付はできないのが現状でございます。限度額適用認定証につきましては、国民健康保険制度のしおりを被保険者証の交付の際に同封し、周知をしており、また、入院時の支払いについても、病院で相談されると、通常は限度額適用認定証について説明がございます。また、窓口での申請が困難な場合には、郵送での申請も受け付けており、認定証が必要な方は必ず事前の申請を行っていただきたい、このように考えているところでございます。3件目の地域を守る体制についての住みやすい地域と住み続けることのできる地域づくりについてでありますが、転出などによる人口減少と高齢化が進行している状況の中で、コミュニティ活動の低下が懸念されており、そのような中、東山地域におきましては、地域みずからが集落組織の統合による再編が行われ、集落間の連携やコミュニティ機能の強化に取り組んでいる状況であります。また、各地域でも、地域住民を中心にした地域おこし団体やNPO等により地域の活性化に向けた活動が取り組まれてきており、山部地域におきましては、山部@まるごと体験村やNPO山部まちおこしネットワーク等により、地域おこしや活性化の活動が進められ、また、東山地域でも、樹海の里もりあげ隊やNPO樹海の里ネットワーク等、地域おこしの組織活動が芽生えてきているところであります。さらに、農村地域に移住される方も少しずつふえてきており、地域の皆さんと一緒になって農産物の直売などの地域を盛り上げる取り組みもあらわれてきているところであります。地域に居住する皆さんが主体となって住みよい地域づくりや活性化に向けた取り組みを行うことが大切であると考えておりますので、市といたしまして、地域のこのような取り組みについて支援をしてまいりたいと考えているところであります。以上であります。
答弁 教育委員会教育長 宇佐見正光(教育委員会教育長は2014年3月まで)
-登壇-次に、今議員の4件目の学校教育、通学区域についてお答えをいたします。初めに、布礼別中学校閉校に伴う通学区域の変更決定の教育委員会での議論経過についてでありますが、布礼別中学校の閉校につきましては、平成25年4月25日に布礼別地区連合会、布礼別小中学校同窓会、布礼別小中学校PTAの3者の連名により、生徒の心身ともに健やかな成長を目指した教育環境の中で学校生活を送られるよう、地域住民の総意として閉校、統合に関する要望書が提出されました。このことを受けて、5月22日開催の第3回教育委員会臨時会において、その要望書の受理について同意をし、直ちに、諸手続のため、北海道教育長との協議を進めてまいりました。その要望書の中の具体的項目の一つに、御質問の富良野東中学校への通学区域の変更が挙げられておりました。通学区域の変更につきましては、富良野市立小中学校通学区域規則の第4条に基づき、5月に教育委員会区域外通学申請審査会を2回開催し、学校区の変更、通学方法等の協議を行い、要望書に沿った形での対応が可能と判断したところであります。また、北海道教育庁との協議も調ったことから、7月19日に開催いたしました第5回教育委員会臨時会において、布礼別中学校の廃止について提案を行い、地域要望に沿った形で、教育の機会均等の確保と教育効果の充実を図るために廃止が議決され、7月30日開会の第1回市議会臨時会に布礼別中学校の廃止について教育行政報告を行ったところであります。その後、平成25年第3回市議会定例会に富良野市立学校設置条例の一部改正について提案をし、議決をいただきましたので、9月25日開催の第6回教育委員会臨時会において、富良野市小中学校通学区域規則の一部改正を提案し、布礼別中学校閉校に伴う通学区域の変更については、地域要望に沿った形での変更について、問題がないことを確認し、議決されたところであります。次に、今後の学校運営の将来展望でありますが、本市の教育行政は、常に、全ては子供たちのためにを基軸に、信頼ときずなをキーワードとして、学校、PTA、保護者、地域の方たちと連携をしながら推進しております。学校施設を含む教育環境の整備につきましても、児童生徒数の推移を見据えた中で、富良野市PTA連合会などとの合意を得ながら、平成21年2月に富良野市立小中学校の適正規模及び適正配置の指針を策定し、さらには、平成23年1月に富良野市PTA連合会より提出のありました今後の市内小中学校の教育環境整備のあり方についての意見書を踏まえ、対応してきたところでございます。特に、学校の再編に当たりましては、時間をかけながら、地域の要望、意見を十分に聞き、子供たちにとって最善の方策を双方が理解した中で進めてきているところでございます。今後も、地域と十分話し合いを進めながら、学校運営、教育環境の整備に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 7番 今利一
それでは、再質問をさせていただきます。第1点目に、医療供給体制と医療過疎についてということで市長にお尋ねしましたけれども、この部分に関しては、前段に申し上げましたように、農村地帯の高齢化がどんどん進んで、人口流出が非常に激しくなっています。具体的には、先ほど申し上げましたように、17%あるいは20何%というふうな人口流出が起きている。私は、富良野のこの体制というか、富良野のまちを守っていくためには、農村地帯を守っていくためには、人口の流出を食いとめていかなければならないというふうに思っているところなのです。市長は、8年前に地域医療計画を策定されたところであります。これは市長の公約で、申し上げますと、健康で暮らせる地域医療計画をつくりますと。その中で、地域医療計画をつくって、市民の健康を守って、地域の人たちをきっちり守っていくというふうな内容で書かれているわけであります。これから、それこそ具体的な対策をするというふうにおっしゃっていますけれども、いまの現状を市長はどういうふうに捉えているか、その辺をお聞きしたいというふうに思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。ただいま、今議員のほうから、それぞれ、東山・山部・麓郷地区の人口流出に伴う現状と、それに伴う医療の関係について御質問があったわけでありますけれども、私は、富良野市の現況において、ここ10年の状況におきましては、上川管内、北海道においても、人口減少率からいきますと決して大幅な状況の都市にはなっていないというのは、昨今の報道などを見ていただければわかるわけであります。ただし、現状においては、農家の方々が努力して、それぞれ2代目、3代目という状況の中で農村の状況が大きく変化をいたしました。もちろん機械化がされたこともございますし、あるいは、土地の問題についても、狭いところから広げていくような状況もございまして、そういう将来展望の中で、先ほど御質問があったように、農村地帯が栄えるような状況づくりをしなければならないというのは、これは、喫緊どころか、これからの富良野市の存続にもつながる状況であるという認識は私どももいたしているわけであります。しかし、現状を考えてみたときに、ただいま御答弁させていただきましたけれども、東山地域におきましても、かなりの人口の流出が現実にあるわけであります。これを食いとめるということになりますと、基幹産業は農業で、特に東山・麓郷地区ついては農業が主体であります。この農業をどうやって構築して人口をふやしていくかは、この状況を相当大きく変化させなければ難しい問題だというふうに認識しております。そういう状況の中で、住んでよかったまち、あるいは、村、集落、こういったことは、人口の多い少ないで判断は余りすべきではないというのが私の持論であります。現実的に経済活動をやるということであれば、今議員からお話があったとおりでありますけれども、集落をいかに住みよいものにしていくかということは、住んでいる人がそれぞれ努力をしなければなりません。その努力の上に立って、本市においては110年の開拓の歴史があるわけであります。そういう歴史の上に立って、継続は力なりと言いますけれども、それぞれ力を継続しながら今日に至っているのが現状でありますから、私どもといたしましては、先ほど答弁いたしましたとおり、東山地区についても、ようやく、そういう若い人たちが、将来、自分たちは農家として生きていくのだと、昨今はこういう強い意思が非常に見られて、農村部における若い人たちがみずから立ち上がってきたことに大きな希望を持っております。それだけに、やはり、自分たちは将来もここで生きるのだという意気込みを大切にしなければならないということで、これからの状況づくりについては御支援を申し上げたい、このように考えたところであります。ですから、これからについては、山部、東山、麓郷、布礼別におきましても、徐々にそういう現状がありますけれども、市が計画を立ててやるというよりも、住んでいる地域の皆さん方がそれぞれに鋭意努力をして、知恵を出していただいて、それこそ、行政とそれぞれの地域が一体となったまちづくりをする、あるいは、集落にしていく、こういう状況づくりが必要ではないかと私は思います。そういう意味で、今後の状況を踏まえた中で検討する状況にある、このように御答弁をさせていただいた次第でございますので、その点、御理解を賜れば幸いだと、このように思います。
再質問 7番 今利一
いま、市長からるるお答えをいただきましたけれども、私は、地域の人口というか、減るのに任せておいたらどんどん減っていくだろうというふうな感じがするのです。後でまた質問を差し上げますけれども、そういった部分では、行政がこんな対応をしていくというふうな具体的な方法をきちっとやっていかない限り、大変なことになってしまうだろうと思います。その一つが医療だというふうに感じております。富良野市の高齢者保健福祉計画の中で、1次産業に占める65歳の割合が24.2%にもなっているわけです。ここに書いてありますが、特に、基幹産業と言われる農業では24.2%と、高齢者の労働力に大きく依存している状況にある、他業種においても高齢者が占める割合が高くなっている、高齢者が重要な労働力になっているというふうに書いてありますけれども、これだけ高齢化になって、そして東山、山部、麓郷等に住んでいるということは、医療施設もかなりの部分で充実していかない限り、私は大変なことになってくるのではないのかというふうに思っております。コミュニティカーがこういうふうに出ている、麓郷にバスの補助金などが出ているという部分は理解いたしますが、本当にこの形でいいのか、もっと充実させるような方法はないのか、その点をお聞きしたいというふうに思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今議員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。地域ごとにお医者さんを配置して、あるいは、介護施設なりお年寄りの施設を建てて、そういう形にすれば、いま御質問があったとおり、繁栄もしていく、あるいは、それ以上の過疎化にならないというふうに私は聞こえるわけでありますけれども、仮にそういう状況ができるようになった場合に、財政的にそれでやっていけるかということが一つございます。現実的には、病院の組織の状況の中においても、1次病院で、2次病院で、3次病院でと、いま、こういう状況づくりが完全にできているわけであります。ですから、一つは、輸送体制をどうやって早くやるかということがこれからの喫緊の課題の内容になるのかなと。昨年12月にも、御質問を受けましたが、現実的に、救急車あるいはヘリコプターによる移送体制は富良野でも相当ふえてきているのです。そういう対応をすることで、3次病院に移送することによって生命の危機を救われたという方も結構いらっしゃるわけですから、私は、そういう意味において、医療の充実ということは、1次病院の充実ばかりでなく、1次、2次、3次をあわせ持った中での連携で医療を守っていく、こういうことがこれからの時代に合ったやり方ではなかろうか、そのように感じます。そういう中で、その手段として、地域に住まいのお年寄りを1次病院あるいは2次病院に移送する状況をどうつくっていくかであります。その過程の中で、東山においては、みずから地域の住民の方々が立ち上がって、NHKの全国放送もありましたが、それぞれの地域で助け合っていく、支え合う、そういう状況が東山に生まれたわけであります。私どもといたしましても、そういう前段の中で行われたものを十分踏まえながら、御質問があったことについても、次の段階でそういう状況づくりをどうやってできるか、あるいは、これからの富良野における東山、山部、麓郷の足の確保はどうあるべきかということも再構築する必要性があるのかな、いま、このように考えているところでございます。やはり、これらの問題は、行政だけでなく、地域住民も一体となって協働の中で検討していかなければならない、このように考えているところであります。
再質問 7番 今利一
続きまして、かかりつけ医のことに関してお伺いいたします。市長が当選されて以降、先ほども申し上げましたけれども、地域医療計画の中で、かかりつけ医を充実していきたいというふうなことを言っております。先ほどは、非常に厳しい状況にある、医師の確保がかなり難しくなってきているというふうな御答弁をされておりました。農村に対する医師の確保、あるいは、いまの問題であっても、打つ手はそうそう多くあるというふうなことではないと思うのです。要は、お年寄りたちを1カ所にまとめて、かかりつけ医としてそこに通ってもらうようなシステムを組むことによって、患者は医療機関に出る機会が少なくて済むだろうというふうに感じているわけなのです。市長が平成19年3月に出されたかかりつけ医という言葉が、次の段階の富良野市の高齢者保健福祉計画の中ではなくなってきているのです。それは、かかりつけ医を諦めたのか、かかりつけ医の今後の方向性をどんなふうに考えておられるか、その辺をお聞きしたいというふうに思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今議員のかかりつけ医についての再質問にお答えをさせていただきたいと思います。かかりつけ医につきましては、現在、本市におきましても、市内の診療所で訪問診療をやっているのは渡辺医院1軒であります。他の病院についてはやってない現況であります。そういう中で、平成19年に、私はそのようなお話を進めさせていただきましたが、そういう状況を抜け切るために、地域センター病院は、1次と2次を合わせて、1次病院も兼ね合わせるということで議会の同意を得て、現在に至っているわけであります。そうすることによって、かかりつけ医ばかりでなく、お年寄りですから、一つの病気でなく、二つ以上の病気が発生した場合に、総合病院に通うことによって早期発見あるいは早期治療的なものが現在はできるわけであります。ですから、御質問にありましたように、かかりつけ医が訪問診療できるのであれば、そういう状況づくりはやはり将来は必要かもしれません。しかし、現状では、地域センター病院である協会病院は、2次病院としての役割と1次病院も兼ね合わせる総合的な状況があるということで、道内でもこういう方式をとっているところはほとんどないわけであります。そういう意味で、御質問へのお答えに合うか合わないかはわかりませんけれども、富良野市の総合的な診療のあり方、あるいは、かかりつけ医の問題については、そういう方向にしていかなければならないのが現状で、最善の方法がいまのあり方だと御認識していただければ幸いではないか、このように思うところであります。
再質問 7番 今利一
最後に、お尋ねしたいと思います。3番目の地域を見守る体制、住みやすい地域と住み続けることのできる地域づくりでありますけれども、実は、独居老人というか、先ほども市長がおっしゃっていましたけれども、ひとり住まいの世帯数がどんどんふえていっているというふうなことであります。これは統計でありますから、正確な数字ではないと思いますけれども、平成37年には1万1,088世帯となって、平均世帯人員は1.79人になってしまう状況であるというふうなことが言われております。ということは、押しなべて言えば、独居の方あるいはひとり住まいの方がどんどんふえてくるというふうな状況にあるわけであります。これは、富良野市全体で言っているのであって、特に、東山あるいは山部、麓郷地帯がそういうことだということではありません。ただ、逆に言うならば、山村地帯ではこういう状況がもっともっとふえていくということが考えられます。統計上はそういうふうなことになっております。この状況をどうにかして防いでいかなければ、私は、農村地帯がだめになってしまうのではないかというふうに思っております。同じような答えを要求しているのかもしれないですけれども、今後の方策の一つとして、市長が考えておられることをお聞かせ願いたいというふうに思います。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
今議員の御質問にお答えをさせていただきたいと存じます。残念ながら、農業の人口が都会に流れていく、それから、少子化のために人口がふえていかない、こういうようなことは、富良野ばかりでなく、全国でそういう状況になっているという観点も含めてお答えをさせていただきたいと存じます。私が就任以来、8年になろうとしております。この間、農家戸数も減少いたしましたが、それぞれ1戸当たりの農地面積は約13町に至りました。1戸当たりの耕作面積が13町であります。13町を持って、生活が豊かになるかというと、それぞれの地帯によって内容が大きく変わるわけであります。そういうことを考えた中で、それぞれの農家においては、労働力よりも機械力ということで、恐らく、平成に入ってからそういう状況がどんどん進んで、機械力による農家経営というような状況が出てまいりました。一方、零細農家においては、1町2反のハウス栽培で生計を維持しようという方もいらっしゃいますけれども、富良野の場合については、タマネギを主体とする大きな集積が行われるような状況に変わってきました。そういうことを考え合わせますと、これからの農村集落における状況はさらに変化していって、さらに戸数が減っていく可能性は十分あると認識をいたしております。そういった中で、現在、富良野では全市で約800人から900人ぐらいの独居老人がいらっしゃいます。これは、いま御質問がありましたけれども、本人がまだ健康で、ここに住みたいという方々、あるいはまた、子供と遠く離れて、将来も子供となかなか同居できないという方々が住んでいらっしゃいます。そういう方が多いとお聞きしておりますが、やはり、冬の間、ひとりで生活することは難しいと考えております。そこに置くことが行政として正しいのかということも将来は出てくるだろうと思います。ですから、そういう方々については、できるだけ、扶養になるお子さん、あるいは、御親戚の方々と御相談をする中で、その方の将来を支援していく形が行政としてのあり方としては正しい方向になるのかなと、そのように感じております。先ほど今議員から遊休施設を使っての地域の云々というお話がありましたけれども、当然、それは、お年寄りばかりではなく、地域の集落を少し発展させていくと。そういう観点であれば、私どもは、公共の遊休施設について、これから地域と御相談しながら取り組みを進めることは大きな課題だというふうに認識しておりますので、地域でもそういう状況づくりができる協力体制をつくっていただきたいということもあわせてお願いさせていただきたい、このように思います。以上であります。