富良野市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月11日
災害における市の対応について
2013年12月11日、富良野市議会の一般質問で、石上孝雄議員が「災害における市の対応について」質問し、市長 能登芳昭、建設水道部長 外崎番三、総務部長 近内栄一が答弁しました。
- 質問者
- 石上孝雄 議員
- 答弁者
- 市長 能登芳昭、建設水道部長 外崎番三、総務部長 近内栄一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 石上孝雄
-登壇-通告に従い、質問してまいります。災害における富良野市の対応についてであります。10月16日の台風による停電、また、幹線道路の通行どめ等は、市民生活に多大な影響を与え、また、農業の施設関連では、多くの建物崩壊があり、被害額は5,000万円以上との話も聞いております。12月3日での補正予算にもあったとおりでございまして、被害に遭われた皆様方には、この場をおかりしましてお見舞いを申し上げます。近年の天候は、極端な気温変動、豪雨、豪雪、突風に見舞われ、北海道の四季とはほど遠く、ことしも、春の長雨、夏の高温、干ばつ、秋の長雨の影響を受けた基幹産業である農業、また、春と秋に集中する基盤整備事業を行う建設業の方は頭を痛めていると思うところであります。さて、10月16日の台風から低気圧に変わった大雪による倒木で、停電と基幹道路の通行どめ等、市民生活にも混乱を生じました。特に東部地区は3日間にわたって最大40時間ほどの停電、また、東山地区では復旧の計画停電を含めて20時間もの停電がありました。一人のけが人、病人も出ず、生命の危険にさらされなかったのは不幸中の幸いであったかなと思っております。何の情報も入らない中、不安な一夜を過ごしたと思われます。さて、昨日の渋谷議員と要旨は変わりませんので、中身を省略させていただきます。そこで、4点お伺いいたします。停電と市道の通行どめに市は対応できていたのか、2点目は、市から住民への情報伝達はどうだったのか、課題はなかったのか、3点目は、FMふらのへの放送依頼はあったのか、なかったのか、4点目は、避難所における設備の対応はできていたのか、浮き彫りになった課題はあったのか、以上4点を質問して、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
-登壇-石上議員の御質問にお答えいたします。災害における市の対応についての被害の把握と今後の市の対応についてであります。最初に、停電と幹線道路の通行どめ等への対応につきましては、市としての必要な情報収集等の対応及び市道における措置、学校等への情報伝達等、必要な措置をいたしたところであります。次に、情報伝達の状況につきましては、停電により固定電話が使用不能な状況のため、携帯電話によりおおむね午後8時ごろまでには対象地域の振興会長、自治会長あるいは農事組合長、民生委員児童委員等に御連絡を申し上げ、停電の長期化、通行どめの状況の地域内住民への伝達のお願いと地域内の異変や救急対応が必要の場合の連絡先について案内をいたしたところであります。午後10時前には状況確認の電話を入れさせていただき、市は、この間、24時間体制で住民からの電話対応、上川総合振興局初め、防災関係機関との連絡調整、マスコミ対応等に当たりました。幸い、翌朝まで市民の皆様からは問い合わせや緊急対応等についての電話はありませんでした。また、地元ラジオ局の放送を通じて、停電及び通行どめの状況等をお知らせするとともに、安全・安心メールの配信も実施したところであります。次に、避難所の設置、特に東山支所の対応についての御質問であります。万が一に備え、避難所開設の準備をしていたところでありますが、今回の停電におきましては、外出を控えて自宅にいることが安全と判断をいたし、避難所の開設は行いませんでした。今後に向けては、停電等が長期化した場合には開設の必要がある状況が考えられることから、地域における円滑な避難所運営に必要な防災機材の充実及び配備を検討するとともに、地域防災計画の運用及び見直しの際に反映をしてまいります。また、地域防災の観点から、自主防災組織づくりをさらに一層推進し、非常時の地域内における情報伝達、家庭における防災対策、災害時の助け合い、要援護者の支援体制の充実等が図られるよう、なお一層、努力してまいりたい、このように考えているところであります。以上であります。
質問 11番 石上孝雄
それでは、1点ずつ質問させていただきます。まず、市道の件です。多くは、古くから手がつけられていない道路の周りの雑木ですね。いきなり大きくなったわけではないと思うのです。まずは双葉からですが、それがいまは高くなって、雪の被害で多くのところで倒木しているといった状態です。多分、来年の春先まで、10月16日以降もこの雪で折れているものがさらに落下するとか、もろもろあると思います。また、多くのところは農業関係の市道ですから、産業道路という意味においても愛護組合または関係団体との協議などをしていくべき必要があると思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。
答弁 建設水道部長 外崎番三(建設水道部長は2016年3月まで)
石上議員の再質問にお答えいたします。10月16日の雪害による倒木でございます。とりわけ、市道については、680キロメートルの距離がございまして、当然、その中には山の中を走っている市道もございまして、両側には木が存在しますので、当日は32路線に倒木がありました。その中で、4路線は通行どめにいたしましたが、そのほかの28路線につきましては、いま石上議員が御指摘されるように、道路の脇に存在する木も確かにございまして、木が倒れていたり枝葉等々もありましたけれども、特に通行どめにせず、緊急に処置をして通行どめを解除しました。それ以降も、全体で800本以上という大量に倒木がございましたので、通行どめをした4路線は2週間ほど時間がかかりましたし、その後の風と雪によっても倒木がありましたので、それについても処置している状況でございます。道路愛護組合関係につきましては、連絡をとっておりますが、愛護組合自体に倒木処理をということにはなっておりませんので、直営部隊もしくは委託をしてこういった倒木の処理をしているのが現実でございます。以上でございます。
質問 11番 石上孝雄
現状はわかりますよ。来年の春まで、さらに倒木はあると思うのです。それに向かって協議をしていかなければならないと思うのです。これからも、何十年もたてば同じような雑木が恐らくふえてくると思います。いままで愛護組合というものが十分機能していたと思いますし、現地のほうに行けばまだまだ人口が多くて十分に管理ができていたと思います。これからなのですよ。10年後、20年後にも、またこういうことが間違いなく起こります。それに向けての協議をこれからしていかなければならないのではないかと聞いたつもりですけれども、いかがですか。
答弁 建設水道部長 外崎番三(建設水道部長は2016年3月まで)
石上議員の再々質問にお答えいたします。愛護組合とは、過去からずっと通常の草、木の枝等々の処理について処置していただくということで、年間の通常のもので御協力いただいている現状でございます。今後につきましても、通常の状況の大きく伸びてしまった枝の処置とか倒れそうな木の情報提供ということについては、今後も行っていきたいというふうに考えております。
質問 11番 石上孝雄
これからも、ぜひぜひ、これは継続してやっていただきたいと思います。それから、2番目の情報の伝達です。学校のスクールバスは非常にスムーズにいったと聞いていまして、この大雪の中でも、1時間ほどおくれたけれども、安全に児童生徒は帰れたということでした。それから、各町内会長、班長ぐらいまでは前日に何とか対応できたのです。ところが、次の朝7時半ぐらいまで停電しまして、前の日の市の情報伝達は皆無に等しいのです。もうちょっとスムーズな情報伝達というか、例えば、昨年の災害のときのように、宣伝カーのスピーカーでやるとか、そういうこともできたのではないかと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。
答弁 総務部長 近内栄一(総務部長は2014年3月まで)
石上議員の再質問にお答えいたします。災害情報の伝達のあり方についてという趣旨だと考えております。まず、16日の夕方に停電、それから、道路の倒木等が出始めているという中で、これは非常に緊急の状況ということで、一つは安全・安心メール、それからラジオふらのを使った情報伝達を行いました。ただ、東部地区あるいは東山地区においては電波がなかなか通りにくく、また、停電の場合は御案内のとおり固定電話が使えない状況もございまして、広報車での巡回ができなかった中で、急遽、携帯電話を使った情報提供を行いました。ただ、翌日の朝までに停電の復旧ということで、これは、各農事組合長あるいは自治会長、それから東山支所から連絡をいただきましたし、あわせて、北電富良野営業所からも連絡をいただきました。そこで、以後については、例えばファクスなどをいろいろ使える状況の中で、計画停電の部分の情報提供を含めて、これは北電の責務でありますけれども、停電の状況について事後的に周知を図ってきております。市としては、基本的には、災害時については関係機関との情報共有と住民への緊急の情報提供ということで、それ以上に悪化するような状態ではなく、今後の復旧に向けてということでしたので、安全を確認しながら復旧のほうに全力を傾けてきていたというふうな状況でございます。以上でございます。
質問 11番 石上孝雄
わかりました。それでは、現地の避難所の設備のことであります。東山方面は、もともと避難場所が何カ所かあります。その中で、今回、防災会議の中でも、こういう災害の事例とかマニュアルを少し見せていただきましたけれども、どこにも載っていなかったのです。災害の避難場所の中に東山、樹海小学校が入っています。きのうも渋谷議員からありましたが、最近の災害で避難をして一番困るのは生理現象の排せつ物であります。しかし、樹海小学校はトイレの関係の水圧が物すごく低く、大勢が入っていくとかなり無理があるのではなかろうかという話も聞いております。こういうときの東山支所の活用、それから緊急電源、またストーブや電気を常備することに対して、東山支所の対応ということでの課題はどう考えているのでしょうか。
答弁 総務部長 近内栄一(総務部長は2014年3月まで)
石上議員の再々質問にお答えいたします。まず、避難所の開設についてでございます。先ほどの市長答弁にもございましたとおり、災害の状況が長期化する場合においては、当然、避難所の開設となるということで、当初、16日の時点から長期化に備えた考え方を持ってございました。そういった中で、一昼夜で通電しましたので開設は翌日以降もしていなかった状況です。もう一つは、避難所の場所的な部分ですが、防災計画の中では、1次避難所として東山支所、それから、西達布のおもと会館、西達布集落センターです。一定程度、長期化する中では、主要避難所として、御案内のとおり、樹海中学校、樹海小学校となっております。いずれにいたしましても、東山地区におきましては自主防災組織がまだ立ち上がっておりませんので、今後、そういった部分を立ち上げる中で地域の皆さんと十分協議をさせていただきながら、どういった災害のときにどこに集まるのかと。あわせて、それに対して先ほど市長からも答弁させていただいておりますけれども、必要な機材等についてはどういったものが必要なのか、先ほど御質問の中でも触れておられた非常用電源も含めて、どのような形が一番スムーズに行くのか、そのあたりを十分検討させていただきたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 11番 石上孝雄
現地では、特に、今回は、自分も20時間ほど動きが取れなくて停電の場所に一緒にいました。自分はまだ高齢になっていませんからどれぐらいの寒さかもわかりませんが、たまたま10月16日ぐらいだからよかったけれども、またこの時期になるか、来年1月ぐらいになるか、本当の厳冬期になったときには一晩の検討の余地もないと思うのです。先ほどの市長答弁にも、次の朝まで苦情も何もなかったとありましたが、なかったのではなくて、多分、電話ができなかったのだと思います。調べたところ、黒電話は東山に1台しかないそうです。あとは、電池が入っているのがあって、電話が外から入ってくる分はかろうじてつながったけれども、こちらからかける分は黒電話1台しかなかったそうです。その観点から見ても、ましてや東山市街と言われるところにしても、ほとんどが高齢者です。たとえ一晩でも、やはり避難をかけるなり、その情報はしっかりやっていただかなかったら、これから1月、2月に一晩ぐらいということでもし何かがあったときにはとんでもないことになると思います。ぜひ、その辺を留意して課題を持って慎重にやっていただきたいなと思います。その辺はどうですか。
答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)
石上議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。私の答弁の中で、一昼夜、問い合わせがなかったということに御指摘があったわけでありますけれども、現実的には、災害が起きたときはマニュアルどおりにいかないのが災害です。いま、石上議員も御指摘のとおり、読んでみたときはそういう状況だったかもしれないけれども、現実的に対応するときにはやっぱりいろいろなことを考えて対応しなければなりません。一つは、現実の問題として倒木で市道は走れないわけです。これは、走り出すことによって事故が起きるということを想定する状況があったということであります。二つ目には、私どもといたしましても、雪の降り方がどういう状況だったか、あるいは、木の上に雪がどの程度積もって倒れたのか、そういう状況が全くつかめないというのが現実の姿だったわけであります。また、それぞれの地域に関係する皆さん方のところにお電話することもできなかったわけですから、携帯電話によって全職員を充てながら、それぞれの地域の自治会長、農事組合長、民生児童委員に対してお電話させていただいて、そこからそれぞれの集落の班長に御連絡をとっていただくというお話をさせていただいて対応したわけであります。現実的に、そのような状況の中で、これが精いっぱいの情報伝達でしかないのであります。そういう点につきましては、今後の課題としてこの問題が大きくクローズアップされたわけでありますから、今後、早急にこの対応について考えていきたいと思います。また、避難所につきましても、先ほどから御答弁させていただいておりますけれども、それぞれ地域防災組織がありますが、残念ながら、東山についてはまだそういう組織が設立されていません。これは、石上議員においても、ぜひ地域に戻りまして、その組織の状況に対して全市的な観点から御指導なり御再考をいただきたいと思います。これが、いま、富良野市の10月16日に起きた現状の対応のあり方です。幸いにして事故等もなかったわけでありますけれども、ないからいいということではございません。次の反省として、次に起こり得る状況を想定しながら対応してまいりたい、このように考えておりますので、その点でひとつ御理解を賜りたい、このように思うところであります。
質問 11番 石上孝雄
大変いい答えをいただきました。ぜひぜひ、行動していただきたいと思います。自分も、帰ったら、早速、やっていきたいと思います。これは、なぜ強くしつこく言ったかというと、移動市長室のときに、通行どめがあって市の対応が後手後手に回ってしまった、東山にも入れなかったという話がありました。あの日は、経済団体が一つあったのですよ。農協ですけれども、富良野のほうに戻られる方は時間を区切って帰れたのですよ。実際に聞いてみてください。それから、13日に東山中継所電源確保の補正もなっていますけれども、その車は入ってきているのですよ。夜中の12時に入ってきて、朝の3時に現場復旧が終わっているのですよ。停電のときにはテレビを見られないのですけれども、そういうことをやっているのですよ。だから、くどく言うのですよ。何で入ってこられなかったのか。停電で私たちは見られませんでした。見られるということはおかしいなと思って確認したところ、そういう状態なのです。だから、慎重に、慎重にやったと言っても、出ていく車があって、入ってくる車があるのだったら、もうちょっと慎重に入ってこられたのではなかろうかなと思って、そこをしつこく聞いたのです。その辺はどうですか。
答弁 総務部長 近内栄一(総務部長は2014年3月まで)
石上議員の再々々質問にお答えさせていただきます。通行どめ、特に国道のことをおっしゃられているのかと思いますけれども、開発局との当日のやりとりの中では、緊急車両以外は入れたり出したりというようなことは一切しませんということがありました。今回の東山の避難所の関係につきましては、先ほどから答弁させていただいているように、自宅にいるのが一番安全という中で開設していないのですが、そういった中で、通行に関しては、当初、開発局の現場段階の判断として一部でそういった部分があったという情報を後から聞いております。ただ、基本は、緊急車両以外は出し入れをしないというふうなことを確認しております。それから、もう一点、東山の中継局に関しましては、やはり、ほとんど情報が伝達できない状況の中で、東山の中継所をずっと生かしておくことによって、例えば、車のカーナビでもテレビを聴取していろいろな情報を入手できるような状況もございました。あるいは、携帯電話も、翌日には使えない状況も出てきましたが、それ以前の段階ではワンセグ等を見られる状況もございます。そういった中で、あそこについては、ずっと電源を切らすことなく生かしていくことが非常に大切だということで、しかるべき部署で協議をいたしまして、特別に電源車を入れ、そして電気を供給するという状況に至りました。もう一つは、総務省も、放送が途切れることに対して、災害対応を含めて電波事故として非常に厳しく事後報告を求める状況になっております。ですから、そういったことも含めて、二重の意味で東山の電源確保、中継局の確保についてなされたということで把握しております。以上でございます。