みんなの議会

富良野市議会 平成20年第4回定例会 2008年12月16日

(1)財政健全化計画について/(2)農村観光都市形成の課題について/(3)広域行政について

2008年12月16日、富良野市議会の一般質問で、東海林剛議員が「財政健全化計画について」「農村観光都市形成の課題について」「広域行政について」について質問し、市長 能登芳昭が答弁しました。

質問者
東海林剛 議員
答弁者
市長 能登芳昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 東海林剛

-登壇-通告に基づき質問をしてまいります。市長に就任以来、2年7カ月余りが経過をいたしました。市民の期待を担い、公約の実現に日々、御努力されていることに敬意を表したいと思います。昨今、地方の中小都市は、過疎化、少子高齢化、担い手の激減、耕作放棄地の増大、さらに、財政の急激な悪化など、厳しい現実を抱え、また、雇用の受け皿がないことから、若年層が他都市へ流出し、人口減少や高齢化率の上昇に拍車をかけております。本市も同様であり、行政経験の豊富な市長のかじ取りに、強く期待するところであります。質問の1件目は、財政健全化計画についてであります。サブタイトルに、市民との協働による身の丈に合った財政の確立に向けてと題して、財政健全化計画が公表されました。本年度からスタートし、平成26年度までの7カ年にわたる計画で、39億2,000万円の削減対策を実施することになっております。計画では、人件費の削減を初め、生活支援サービスに係る制度の廃止や見直し、新規サービスの凍結、公共事業の凍結や抑制などを初めとして、多岐にわたる事務事業が対象となっております。厳しい市内経済に起因するところの税収の減少や、地方交付税の減少、さらに、財政健全化法の早期健全化基準もクリアしなければならず、これに反対するものではありませんが、何を廃止し、何を見直すか、継続すべき事業は何かの判断は、市長の政治姿勢を問われるものであります。計画では、情報と共有と、情報の共有と市民参加のルール条例を基本として、費用対効果を検証し、市民の視点による事務事業の見直しを行うとのことでありますが、計画の推進に当たり、事務事業の取捨選択の判断基準について見解をお伺いいたします。2点目は、健全化計画期間中に策定される次期総合計画における考え方と、まちづくりの方向性についてお伺いをいたします。市長は、任期中に、次期総合計画を策定することになります。そこでは、財政健全化だけではなく、富良野のまちづくりにおいて、何を実現しようとされているのかが問われてまいります。何事にも陰と陽、表と裏があり、厳しい現実の向こうに希望の光明を見出すバランス感覚が必要であると考えます。市民に安心と希望を与え、進むべき方向性を示し展望を与えることが求められます。次期計画において、何に重点を置くのか、次期総合計画の策定に当たって、市長のまちづくりにおける理念と方向性についてお伺いいたします。3点目は、健全化計画の市民合意に向けた取り組みについてであります。計画の推進は、市民の理解と協働がなければ困難であると考えます。実態をつぶさに市民に公表し、さきに触れたように、まちづくりの将来展望を示すことが必要であります。広報ふらのの12月号に19年度決算の結果が掲載されておりましたが、計画の推進中、結果の公表、検証、まちづくりの方向性について、単年度ごとに市民へのわかりやすい説明が合意形成の重要なかぎとなってまいります。21年度も多岐にわたる事業の廃止、見直しが計画されておりますが、計画の目的にもある情報の共有と協働の助長に向け、どのように説明責任を果たし、合意形成を図っていくのか、見解をお伺いいたします。2件目は、農村観光都市形成の課題についてでございます。最初に、観光と農業の連携についてお伺いいたします。農村観光都市形成は、市長の公約の柱であると認識しております。本市は、自然や農村景観などにおいて、高い評価を得ており、従来から富良野観光は富良野農業と互いに、相乗効果を生み出してきたと考えています。富良野の活性化方策が検討されるとき、必ず、農村景観を含めた自然環境や食が俎上にのせられ、観光振興を図る上でも有力な地域資源として、それをどう生かしていくかという議論がされてまいりました。農村観光都市構想は、それを観光事業者だけではなく、オール富良野で実現しようとするものと理解をしております。本年5月に、富良野市観光振興計画が策定され、市内全戸にダイジェスト版も配付されました。そこには富良野市観光推進の概念として、3点挙げられております。1点目は、豊かな優良農地など、地域資源の持続がなくては観光は成立しない。2点目として、農業者や地域住民の参画がなくては、優良農地など地域資源は守れない。3点目は、農業者や地域住民の参画は経済的効果がなくては望めないとあります。しかし富良野は、優良農地ばかりではなく、元来、農業生産には適さない農地も多く、そのような農地においては、厳しい農業環境や高齢化、担い手の不在から、いつ遊休農地化してもおかしくないという現実があり、またそれは山際、傾斜地だけではなく、幹線道路にも面した平たん農地にも広がっていくことが懸念されています。農村景観は、農業者の努力で維持されているものでありますが、生産条件によっては限界に来ている農家もあります。富良野の大きな観光資源である農村景観の維持は、大きな地域課題であり、市と農業関係機関、農業者の一体となった取り組みが必要です。富良野観光推進の概念の1点目にある、豊かな優良農地など地域資源の持続はなくては観光は成立しないという視点に立ち、農村景観の維持に対する市長の見解をお伺いいたします。次に、農村観光都市としての特色づくり、観光と農業の連携推進という視点でお伺いをしてまいります。観光振興計画の中において、観光と農業との連携推進で、農業体験、ファームイン、農産加工、直売所、特産品、地産地消、食育などが列記されておりますが、例えば農家レストラン、ファマーズマーケット、さらには景観形成の具体策など、農業農村の活性化に結びつく多岐にわたる選択肢が考えられ、誘導策が必要であると考えます。農業者も、観光と農業との連携と言われても、農業者の役割や具体的な提案がない中で、戸惑いを覚えることと思います。観光振興計画に携わったプロジェクト委員会の皆様の御苦労には、心から敬意を表したいと思います。しかし、農業との連携にとどまらず、融合に至る具体的施策が計画からは、なかなか見えてまいりません。富良野市観光推進の概念に示されている3点目に、農業者や地域住民の参画は、経済的効果がなくては望めないとあります。農業者の役割や農業、農村の活性化に結びつく具体的な施策を盛り込んだ行動計画や実施計画の策定は、策定のお考えはないのかお伺いをいたします。次に、ポスト北の国からに向かう姿勢についてお伺いをいたします。富良野観光の好イメージは、富良野を舞台としたテレビドラマで全国に紹介されたことに負うところが大変大きかったと考えます。ことしも風のガーデンが放映され、全国に富良野が紹介され、来年の夏観光の入り込み増が期待されるところであります。実力以上につくり上げられたイメージという印象もありますが、私の知人が本州から訪問した親戚を伴って、道東の阿寒、知床に案内し、富良野では麓郷から布礼別、富丘を経由して帰ってきてから、どこが一番よかったかと聞いたとき、富丘の麦畑と答えたそうであります。富良野は温泉地ではなく、美しい湖や大きなテーマパークも持たず、自然景観だけといっても過言ではなく、それは、訪れてみなければ実感できないものであります。今までは、マスメディアが富良野へ観光客を運んでくれましたが、それがなくなったとき、そして観光地としてさらなる努力を怠ったとき、富良野は人々の記憶から忘れ去られる運命にあります。今まで築き上げてきた北の国から以来の遺産は大切にしながらも、そこからの脱却と自立が必要であります。また農業も農村環境の悪化や高齢化、過疎化の進行で、景観維持も大変厳しい実態にあります。まずそうした現実に対する認識が必要で、今後の観光振興は、そこからスタートすべきと考えます。大自然や農村景観とともに、富良野の地域資源を洗い出し、見直し、さらに磨く努力や、交流から移住定住までを見据えた対策は、そのまま観光振興に結びついていくものと考えます。富良野ファンをふやし、将来にわたる富良野観光の一層の振興に向けた取り組み姿勢について市長の見解をお伺いいたします。3件目は、広域行政についてでございます。広域市町村圏振興協議会において策定された、第5次富良野地区広域市町村圏振興計画書の冒頭で、平成18年8月に広域行政の形として広域連合を選択することに合意した。今後は広域連合による事務の共同処理とともに、新たな広域圏計画に基づく施策の実施により、行財政運営のさらなる効率化と圏域住民の福祉の向上を図っていかなければならない。また、各市町村において個別のプロジェクトなどの立ち上げに関しては、圏域内の十分な議論を踏まえ、新たに広域圏計画に盛り込み、5市町村が協力して進める体制を図っていく必要があると述べております。私は、合併への土壌づくりは、広域連合で1歩進め、振興協議会で継続的に可能性を探っていくものと理解をしておりました。広域市町村の自治の形として、広域連合を選択したことから、当然のこととは思いますが、合併の2文字はどこにも見当たりません。しかし、広域行政の大方針は広域市町村圏振興協議会において方向づけされるものと認識しております。市長は会長として、合併に向け、どのようにイニシアチブをとっていかれるのかお伺いをいたします。2点目は、広域行政における富良野広域連合の位置づけについてであります。広域連合は、行う事務について広域計画を策定し、広域連合の処理する事務ばかりではなく、これに関連する構成団体の事務についても盛り込むことができる。また、単独市町村では困難な国または道からの権限の移譲も受けることができ、直接、広域連合が処理することができる。また、広域連合の議員と長は直接選挙により選出することができるなど、構成団体にもイニシアチブを発揮できる団体であります。しかし、富良野広域連合は直接選挙の形をとらず、構成団体は圏域5市町、圏域5市町村であり、連合長、副連合長は関係市町村長で、議員も各市町村議会の議員で構成されております。したがって、広域行政の司令塔は依然、広域市町村圏振興協議会であり、富良野広域連合においての権限は限定的なものであると私は認識しております。富良野広域連合の事務の内容、事務の拡大、権限移譲に関する振興協議会の役割と、広域行政における富良野広域連合の位置づけについてお伺いし、1回目の質問といたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-東海林議員の御質問にお答えをいたします。1件目の、財政健全化計画についての1点目、事業の取捨選択及び見直しの判断基準でありますが、富良野市財政健全化計画の目的は、財政が破綻しないよう現状の財源不足を計画的に解消し、将来的に持続性のある財政運営が可能になるようにすることであり、歳入の拡大と歳出の抑制、節減によって行うものであります。計画の推進に当たり歳出を抑制し、限られた財源の中で行政運営を行うためには、事務事業の取捨選択と財源の重点的な配分が不可欠であります。そのためには、事務事業の削減廃止や新たな構築、いわゆる取捨選択を進める上において、事務事業の持つ公共性や行政関与の妥当性などを幅広く検討する中から、市が実施する必需性が高いか、また、公益性が高いかなど、総合的に判断していくことが重要と考えております。特に、市民サービスの削減廃止に当たりましては、市民生活への影響に十分配慮し、公正で公平な視点に立ち見直しを行い、市民に積極的に説明し、理解を求めるとともに、より有効で効率的な事業への再編もあわせて検討していく必要があるものと考えております。次に、次期総合計画における事業の取捨選択と重点施策でありますが、本市の現状から将来に向けた課題におきましては、人口減少や少子高齢化を初め、雇用対策、保健、医療、福祉、地方分権など、市民の生活や富良野市の将来にとって多岐にわたる課題が山積をしております。次期の新たな総合計画におきましては、5年後、10年後、さらには20年後も見据えた中で人材や地域資源を積極的に活用し、限られた財源を有効に活用しながら、市民にとって希望の持てるまちづくりの実現に向け、持続可能で実効性のある計画が求められております。そのためには、これからの新たな総合計画の策定を通じて、現状の認識を市民の皆さんとともに共通のものとし、市民参加による幅広い視点から検討する中で、今後これからの重点施策を明らかにし、市民総意による総合計画となるよう計画策定に取り組んでいかなければならないものと認識をいたしているところでございます。次に、2点目の計画の市民合意に向けた取り組みでございますが、財政健全化計画の推進におきましては、市民の皆さんの御理解とともに市民と行政がともに協力し合いながら、協働によるまちづくりが重要であります。このため、市民と行政が情報を共有することが必要であり、このことが市民の協働に対する理解を深め、市民参加を促すことにつながっていくものと考えております。このことから、財政健全化計画の個々の健全化対策項目の実施に当たりましては、情報共有と市民参加のルール条例に基づきまして、市民の皆さんと意見交換を行い、共通認識を図りながら進める、進めてまいることとしております。また、健全化対策項目の実施結果につきましては検証を行い、単年度ごとに市広報やホームページ等を通じ公表するとともに、まちづくりの方向性についても市広報や市民懇談会を通じて説明申し上げ、市民の皆さんに御理解をいただくよう努めてまいりたいと考えております。次に、新年度予算における事業の廃止、見直しに係る市民の合意形成でございますが、さきにも述べましたとおり、財政健全化計画の個々の対策項目の実施に当たりましては、情報共有と市民参加のルール条例に基づきまして、市民の皆さんとの共通認識のもとに進めていくものでございます。したがいまして、計画において当該年度実施の予定とされている項目の中でも、共通認識が不十分な場合におきましては、さらに市民や地域との意見を交換を重ね、共通認識が得られた段階で予算に反映させていく考え方でございます。次に、2件目の農村観光都市形成の課題についての1点目、観光と農業との連携についてでありますが、富良野市は大雪山国立公園や富良野芦別道立自然公園に囲まれたすぐれた山岳風景と、農業者が営む農業経営によって形成された農村景観、さらには、文化や芸術、スポーツ、また、イベントなど、さまざまな地域資源や観光資源に恵まれた観光地域でございます。その中にあって、その基盤となる農村風景は重要な観光資源であり、今後とも保全していかなければならないものと考えており、そのためにも農業の持続的な発展と、農業者の健全な農業経営が基本であり、最も重要なことと認識をしているところでございます。富良野市観光振興計画は、市内各種団体や市民からなる策定プロジェクト委員と、北海道大学の観光学高等研究センターのアドバイスをいただきながら、セミナーや研修を通して多くの議論を重ねながら、平成20年5月に策定したものでございます。この観光振興計画の内容につきましては、富良野市における観光の意義及び基幹産業としての位置づけを明確にし、さらに、富良野観光の現状や課題について分析と整理を行い、今後の指針といたしたところでございます。富良野市の観光の現状と課題の分析から、滞在型、通年型観光の推進、受け入れ体制の整備、観光客の誘客、持続可能な観光振興を四つの観光振興の柱として設定をし、さらに滞在型、通年型観光地づくりや農村生活体験など、20の具体的戦略、閑散期対策や広域的な観光推進など60の推進方策を示したところでございます。本市の観光振興は、滞在型、通年型観光の推進を基本とすること。観光の動向やニーズの変化などに迅速に対応すること。さらには、国の補助事業等を弾力的に取り組む必要性から、毎年の課題やニーズの分析を行うとともに、各種事業を関係団体と協議をし、実施していくことがより効果的な推進となるものと考えており、実施計画にかわる年度ごとの事業計画を策定してまいります。2点目の、ポスト北の国からについてでございますが、昭和56年から放映されましたドラマ北の国からが、平成14年の北の国から2002遺言をもって終了いたしました。この間、ドラマの中に脈々と流れる人間愛や親子のきずな、出演者の魅力に加え、自然の営みの厳しさや雄大な大自然、さらに、広大な田園風景やラベンダーなどの農村景観が、全戸の、全国の都市生活者より注目をされ、農業が基幹産業であった富良野市が、冬のスキー観光に加え、夏の自然景観、花観光等で、年間200万人以上の観光客を迎える北海道を代表する観光地に成長して、成長したところでございます。また観光客、特に本州の観光客にとっては、美瑛を含む富良野地域が、富良野といったイメージが強いことから、広域で一体となって取り組むため、平成6年に美瑛町から占冠村までの1市4町1村からなる富良野美瑛広域観光推進協議会を立ち上げ、現在では広域的な宣伝PRのみならず、受け入れ体制の強化、情報の共有、連携イベント等に取り組む先駆的な広域観光推進を行っているところでございます。このように、今後は富良野圏域が一体となって、観光振興を図り、1日でも長く滞在していただき、満足していただける観光づくりが一層必要となってくるものと考えているところでございます。そのために、今回策定した富良野市観光振興計画に基づき、満足の高い滞在型、通年型の農村観光を目指してまいります。次に、3件目の広域行政についての広域市町村圏振興協議会と広域連合の位置づけについてでございますが、富良野圏域5市町村で構成しております富良野地区広域市町村圏振興協議会では、国が定める広域行政圏計画策定要綱に基づき、平成20年1月に第5次富良野地区広域市町村圏振興計画を策定したところでございます。当該計画におきましては、5市町村が四季折々の美しい自然環境に恵まれ生産性の高い農業の展開と雄大な景観を守り、はぐくむことを基本理念とし、5市町村が支え合い、助け合い、認め合い、自ら考え行動し、小さくてもキラリと光る五つの星の自治を求め、お互いに協力しながら、あるべき姿や望むべき地域社会を目指すことを基本構想を掲げています。さらに当該計画の基本計画では、産業、交通、生活環境、保健、医療、福祉、教育、文化、地域間交流の面で、5市町村がともに、広域連携を図ることが可能な施策や現在の一部事務組合の広域連合への移行が掲げられております。今後は、こうした広域連携による行政実践の積み重ねと、広域連合による信頼関係の醸成が将来の5市町村の合併に向けた土壌づくりであると考えております。また国におきましては、第29次地方制度調査会で、平成22年度までの合併新法期限後、なお残る小規模市町村の自体体のあり方が議論されております。今後はこうした国の動向を見極めながら、富良野地区広域市町村圏振興協議会会長としてのイニシアチブと、をとっていく必要があると、このように考えております。次に、富良野地区広域市町村圏振興協議会の果たす役割でございますが、交通体系の進展などにより、住民の生活範囲が広域化する中で、日常生活、日常社会生活上一体となる5市町村を範囲に富良野地区広域市町村圏が設定され、同振興協議会が昭和44年に発足して、発足して以来、圏域5市町村に係る総合的な計画の策定及びこれに基づく施策の促進並びに地域の振興整備に関する連絡調整を行い、ごみ処理、介護認定事務、行政消費相談事務などの広域事務の連携を進めてきたところでございます。このような中で、国が推し進める市町村合併に対しましては、広範にわたる検討を進める中で、平成18年8月に広域連合を選択することで振興協議会で合意をし、富良野広域連合規約の議会承認をいただき、本年9月1日に富良野広域連合が発足。明年4月より、現在の一部事務組合で取り組まれているすべての事務の移行に向け、準備が進められているところでございます。広域連合につきましては、地方自治法上、特別地方公共団体として市町村とは独立した自治体に位置づけられております。しかし、その権限は市町村が広域連合規約として5市町村の議会の議決を得て決定した事務に限られるものであり、富良野広域連合におきましては、現在の一部事務組合で処理している事務に合わせ、北海道からの事務権限移譲、国民健康保険事業、介護保険事業、その他広域にわたる重要な課題で、広域連合では広域連合長が必要と認める事項を対象にした調査研究に限定し、事務を行うことと定められております。したがいまして、今後富良野地区広域市町村圏における各種事務の広域連携のあり方や市町村合併などの諸課題につきましては、あくまでも富良野地区広域市町村圏振興協議会において協議を行い、決定していくものであります。さらに調査研究におきましては、必要に応じて、その一部を広域連合に委ねることはあるものの、広域連合事務の拡大に当たりましては、振興協議会での合意のもと、富良野広域連合規約を改正し実施していくことになるものと考えております。以上であります。

再質問 16番 東海林剛

それでは、再質問をしてまいります。最初に事業の取捨選択についての考え方でありますが、平成21年度、新年度のですね予算編成について、昨日、岡本議員からも質問があり、その答弁の中で地方財政計画に基づいて歳入に合わせた予算を組むと、経済不況の中で法人税、市民税などが見込めない中、歳入に合わせた事業、歳入に合わせた予算という方向で考えていくと。歳出をどう押さえていくかが課題であるが、しかし医療、福祉、教育は、前年対比より減らすべきではないという、基本的な考え方を示していただきました。ここに、市長の何を優先していくのかということが、かいま見えるわけでありますが、事務事業の検証という形の中で費用対効果の検証、当然行われることだというふうに思いますけれども、その検証の中でですね、やはり施策の意義というものがより尊重されるべきでありですね、なかなか効果が上がらないと思われる事業もあるかと思いますが、例えば、その利用者が少ない、だからこの事業については、意義はないのかということではなくて、もし利用者がなかなか少ないということであればですね、やはり、その原因を検証することも、非常に大事なことだというふうに思います。その点について、市長のお考えをお伺いいたしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

東海林議員の御質問に、再質問にお答えを申し上げたいと思います。新年度、平成21年度の予算の編成に当たっての基本的な考え方は、きのうの岡本議員の御質問にもお答えさしていただきましたけども、一つはやはり検証する中でですね、私はもう少し考え方の詰めをさらにする必要性があるのかと、このように今考えております。その状況はですね、もちろん事業をやってその効果というのは、明確に出せるものと、出せないものがございます。さらに継続してその事業をやっていかなければならない問題もございます。種々、いろいろあるわけでございますけども、私はそういう状況の中で、協働で、市民で協働でできるものについては、これは市民の理解を十分得ながら、そういう方向点に…、方向に転換していかなければならない課題と、さらに地方自治体が法律に基づいて、どうしてもこれをやっていかなければならないというものを…、が、あれば、それはやはり、何をしても、その状況において判断をし、それを遂行していかなければないと、このような基本的な考え方で進めておるとこでございます。しかし、あくまでも歳入がマイナスになって、その事業が遂行できるのかということになりますと、そこにはやはり、暫時、市民との話し合いのもとに、何かをやはり削減して、何かを充てていくと、こういう状況なりますから、第1段階については、それぞれ市に持っております財政調整基金、あるいは、その他の基金等で、それらを穴埋めしながら、それらの状況づくりを継続していかなければならない、そういう課題に直面する状況もあろうかと思います。そういう場合につきましては、そういう形の中で持続性を持たせる。その中で、新しい取り組みの状況づくりを検証していって、市民合意のもとにやっていく必要性があると、このように考えているところでございます。

再質問 16番 東海林剛

市長の基本的なお考えは理解をいたしておりますが、私が考える市役所は、どういうこう役割を果たしていくのか、そして住民は市役所に、市に何を求めているのか。私は、市役所というのは、住民の心のよりどころであり、いよいよ困ったときにですね、暗闇の中に一つともる灯台のような存在と、市民の中にはやっぱり、そういう思いというのが間違いなくあるというふうに考えています。さきほど、市民との協働という言葉、これは再三にわたり使われていくわけでありますが、いわばその厳しい経済状況の中で、住民の皆さんにも負担をしてもらわなきゃいけない。あるいは、我慢をしてもらわないといけないという状況が、これから数々出てまいります。そのときに、市長にぜひ考えていただきたいことはですね、やはり、まちづくりの将来に対する方向性といいますか、まちづくりにいわばその進むべき道筋を明らかにしながら、さらには展望を与えること。これは、絶えず必要であるというふうに思います。今のその閉塞状況の中からですね、やはり生き生きした方向に動き出す、まちが動き出す状況をどう作るか、富良野のまちのトップである市長が、富良野のまちを将来どのようにしたいのか、どのように進むべきかと。その辺のいわば、夢と希望を与えること、あわせてですね、いわばその先ほどの、いわばその来年もいろんな削減対策はあるけれども、これに対してどう説明責任を果たしていくんだということをお話しいたしましたけれども、そのたびにやはり方向づけっていいましょうか、将来の展望をやっぱり市長の口から、具体的にやっぱり語っていただくことがやっぱり私は大変こう重要なことだと、トップとして大変重要なことというような認識を持っております。このことについて、市長の見解をお伺いいたしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

東海林議員の再質問にお答えをさしていただきたいと思います。私は基本的にはですね、公約にも掲げています対話と情報開示というのを基本に、行政を今進めているわけでございます。その中で、大きく先ほども御質問の中にありました、農村観光都市形成という、大きな一つの事業展開をする項目として、富良野は将来は農業と観光で、やはり将来のまちづくりは必要ではと、このように強く感じて公約に掲げさしていただいたわけであります。その中で、市民と協働の状況がこれからはやはり、どう構築していくかということが、これからの大きな課題の取り組みになろうかと思います。そこで、1例を挙げさしていただきたいと思いますけども、来年度から今、観光を含めた中の地域における観光、先ほど御質問ありました具体的にどう進めるのかと、こういう御質問がありましたから、私はその中でですね、山部を一つの地域ぐるみの拠点として、観光ばかりでなく、農業を含めた、商業を含めた、こういう状況づくりの中で今、山部のまちづくり委員会を中心の、にいたしまして、話を進めさして、21年度から取りかかろうという今状況、準備を進めさしていただいておりますけれども、これはやはり、富良野の一つのこれからの生きる一つの道しるべにもなるのかなと、そういう感じがいたしますけれども、東京大学演習林のこの教育観光のあり方をやはり、これから進めてリサイクルセンターの中で、これから、きも…、夢と希望を持った方々がたくさんいらっしゃるわけでございますけども、私はやはり、物の大切さというものをもう1回振り返って、あそこの交流センターに来ていただいて、実際に分別をしていただくような状況づくりを進めてまいりたい。さらに、農家と提携をいたしまして、地産地消の農家でとれる産物の状況づくりを、あの地域の太陽の里を中心に、そういう状況づくりの商業、農業、さらに一般の方々も含めた、そういう状況の中で展開をしていく。さらに、夢と希望という東海林議員の御指摘もございましたけども、私は昨年、ことしからヘイケホタルの養殖をやらしていただいている。現在100匹以上育っておりますけども、これは来年からゆうふれ川に、あるいは鳥沼公園等にも放す計画で今進めているとこでございますけども、私はそういう将来ですね、富良野に、先ほど移住、定住の話も出ましたけども、そういう方が住んでいただけるような状況づくりの一端の基盤づくりをですね、少しずつでも前進するような状況づくりをしていく。これは一昨年、観光協会の黒岩会長とともども関西に行きまして、10社の教育旅行社をまわってまいりました。このときに企画書を、将来の企画書を提出をいたしまして、恐らく来年度から、冬ばかりでなく、夏の観光という状況の中で、ただいま申し上げました山部の拠点の方にも、多くの修学…、高校、あるいは中学含めた中のですね、そういう人たちが、どんどんやってくるような状況づくりができるのかなと、そういう感じがいたしておりまして、これは今、山部地区のまちづくり委員会の方でも一生懸命、地域の状況づくりの中で一端としてやる。これ部分的であります。しかし、部分的であっても、富良野市の標榜とする掲げるものは、基本的には農業と観光であると、そういう状況の中で私は、部分的であっても地区の振興を図るということは、これはやはり、これからの富良野のあり方として進めていくことが、農業にも振興にもつながっていく。あるいは先ほど御質問あった景観にも、これは欠くことのできない状況づくりになっていくのかなと。1例を挙げて、そういう状況で御説明さしていだきましたけども、私は将来、そういう地区ごとの状況づくりが、これからは必要だというふうに認識をいたしているところでございます。

再質問 16番 東海林剛

市の、さまざまな予算というのは、いわばその、一つのやっぱり政治姿勢というのは、その中でやはり出てくる、端的に表われてくるものだというふうに思います。今の将来に夢と希望や展望を市民に与えなきゃいけないということをとらえて市長に御答弁をいただきました。それは、それでいいわけですけれども、先ほど市役所は住民のよりどころであり、いよいよ困ったときに暗闇の中の一つのともった灯台のようなものだというお話しをいたしました。政治の究極的な目的として、これも経済、こうしっかりしなければ、当然こうできないわけですけれども、私はいよいよ困ったとこに、どこにこう支援をしてやるか、フォローしてやるかっていうのが、最終的な政治の究極目的であり、そこがやっぱりあの、そこに光が当てられない、放っておかれるようなことは、今市長はおやりになってはいませんけれども、最終的にやっぱり、それがなければやっぱり政治の目的っていうのは、本来の政治の目的というのは達成できないし、なぜ政治があるかってやっぱり、その部分だというふうに私は考えておりますけれども、それに対する見解をお伺いをいたしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

行政というのは、ゆりかごから、墓場までと、これが行政の役割、使命であります。そういう状況を考えますと、市民との、先ほど御質問ございましたけども、よりどころという状況の中で、それにはやはり、一つには大きな基本的な問題というのは、役所がまちづくり、あるいは市民にどう対応していいかという意識の持ち方をですね、やはりきちっと整理をしてもっていただく。これも一つの柱に私はなるだろうと、このようにも考えておりますし、現在、市の職員につきましても意識改革が少しずつ進んでまいりまして、御承知のとおり、広報の配達は市の職員が昨年の4月から実施をさしていただいて住民とのそれぞれのコミュニケーションをとって、住民の要望的なものもそこで受けとめて、持ち帰って、その要望なり、あるいは、悩み、そういったものの処理をどう対応してかということは、これからのやはり地域住民とのコミュニケーションを図る上では、私は大切なことだというふうに認識をしておりますから、そういう一つのことを積み重ねることが、これからのやはり市の、住民に対する大きな希望であり、あるいは、そういう対話を通じての信頼醸成にもつながっていくのかなと、こういう状況であります。もう少し大きく御説明申し上げますと、私は将来、富良野の進む状況というのは御承知のとおり、富良野を取り巻く環境というのは人口減であります、少子高齢化であります。加えてさらに雇用の確保が難しい状況であります。これが大きな富良野市の取り巻く環境であります。これはやはり、どうできるだけ、これに対応できる、そういうまちづくりをするのが、私の使命であると、このように今考えております。ですから、毎年ではないですけど、2年置きに御承知のとおり、市民ニーズの調査をやらしていただいておりますけど、その中の第一の市民のニーズは、地域医療の充実であります。18年度の結果は、そのように明確に出ております。それから児童、高齢者、障がい者の福祉たい…、対策が2番目にきております。3番目は雇用対策であります。これらを住民のニーズというのは、それぞれやはり、市民からの要望は何がニーズなのかと、こういうことも把握しながら、私は今の富良野のかんこ…、富良野のそういう取り巻く環境と、市民ニーズの、この状況を十分踏まえた中で、まちづくりの方針というものを立てていくという状況に私はならざるを得ないと、このように考えているとこでございます。

再質問 16番 東海林剛

それでは、次に移りたいと思います。農村観光都市形成についてお伺いをいたします。農村観光都市形成は、私は大変夢のあるテーマというふうに評価は、評価をいたしております。あの農村景観の維持については、重要なその農村風景は、重要な観光資源であり、そのためにも、農業の持続的な発展と農業者の健全な農業経営が基本であり、最も重要なことであると認識しているという御答弁をいだきましたので、これについては、時間もありませんので了解をいたします。次に、観光と農業との連携についてということであります。富良野のやっぱり農業者、これはどこもそうでありますけれども、明治の開拓以来ですね、土地改良のずっと努力を重ねた、重ね、現在のような田園風景を築き上げてまいりました。そうした父祖伝来の農地を受け継いで家族を養い、そして幸せを求めてですね、農業経営を維持してまいります。そうした営みの結果が、現在、観光資源として評価され、そして農村観光都市構想につながっているというように理解をいたします。この農業者との連携というのが、この観光振興計画の中で強く打ち出せているわけでありますが、まず最初に、この構想の中で観光に関わる農業者を求めているのか、特に農業者がアクションを起こさなくても、今、あるがままでいいのか、農業者に求められているものは何なのかという部分でお伺いをいたしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

東海林議員の再質問にお答えをいたします。農業と観光の連携の、具体的に農家の求めるものは何なのかと、こういう状況でございます。私はやはり一つには、農家の安定経営が保持されるような状況づくりもこれからは出てくるのかなと、そのように考えております。そういう状況の中で、観光と農業の連携というのは、今、少しずつ芽を出してきているというふうに理解をいたしております。なぜかと言いますと、本市においては、いまそれぞれグローバル化時代になりまして御承知のとおり、中国産、これらについては非常にいま国内では評価が低い。将来やはり、安全安心でつくる現実の、日本の農家の作物が、これからは値段高い、安いは別といたしまして、そういう利用価値が出てくることが、それ、ぞれそれを農家とそれから観光を結びつける大きな要素になってくるだろうと、そういう意味からいきますと、農家のこれからの選択といたしまして、それぞれ自由に自分のつくったものが地元でそういう状況の中で、それぞれ取引ができる。こういう状況づくりは、私は、必要である。一層これから必要に求められるものであり、農家の安定的な供給場所になるだろうと、このようにも考えているところであります。さらにもう一つは、農業と観光の結びつきの中でですね、私はやはり、農家のこの景観を保全するためには、やはり、観光との連携の中で、お互いにそういう、いいところを伸ばし、そして補てんできるものについては、相互が補てんしていく。こういう体制づくりもですね、行政とあわせて、やっていかなければならない。そういう状況づくりが私は出てくるのかなと、こういうことが一つ、これからの観光、農業の連携の中で進めていく一つの課題にも取り組んでいかなければならないものではなるだろうかと、そのようにもを考えているところでございます。また、観光、農業の連携という中でですね、私は今富良野の中で、それぞれ観光客が来ておもてなしをする中で、1番どこでおもてなしをしているかというと、やはり、これはホテルだとか、旅館であります。ですから、そういうところで地元の産品をもっと使っていただく。これがやはり、つくっ…、使っていただけることは、生産者がそれだけの責任をもって、そして安全安心を奨励をしながら、そして富良野へ行ったら安全で、おいしい農産物が食べられると、こういう発信をですね、どんどんやっていくことが、これは行政と、それから観光業を営む関連の団体であると。こういうことが、これからもっと積極的に連携として私はやっていく必要性のあるものだと、このように今、感じているところでございます。

再質問 16番 東海林剛

観光と農業との連携ということにつきましては、これは、どう結びつけていくかということについては、いわばその、コーディネーター役である行政の役割の部分が非常に大きいと思います。その中でいまお話いただきましたけれども、その中でですね、やはりその農業者が農村活性化に結びついていると、自分たちの行動が農村活性化に結びついていると農業者が実感できたときに初めて、本物の地についた連携が行なわれるというふうに理解をしております。それで、先の、ことしの20年の第1回定例会の代表質問で市長の答弁の中でですね、農村観光都市形成の答弁の中で、観光振興計画とともに農業計画があわせて策定されるので、その中で具体的に例えば、その農業者の役割も示していきたいというような趣旨の答弁をされましたけれども、その中で農業計画との整合性についてお伺いをいたしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

いよいよ農業計画も2年間かけまして、関係の皆さん方の御努力によって、できた…。できつつあるわけでございますけども、今御質問あった中でですね、農業計画においても、この生産性あるいは農家経営、あるいは農村の維持、それから農業の経営、それから農村の景観維持、こういう状況づくりがですね、基本的にうたうことになっております。うたわれております。そういう中で、今御質問ありました連携の中でですね、具体的にその条項については、条例的なものについては、これは具体的に載せませんけども、計画の中でそれらに対する状況づくりをしていくと、このように考えているとこでございます。

再質問 16番 東海林剛

最後に、広域行政について1点お伺いをいたします。市長はこの後、広域市町村圏振興協議会の中で、合併についてイニシアチブを発揮していきたいというような、趣旨の御答弁をいただきましたけれども、広域連合でまず1ラウンド終わりで、ひと休みというのではなくてですね、やはり継続的に、いわばその合併に向けて、市長がしっかりとですね、いわばその姿勢は明確にしておくべきというふうに考えます。その後で、そこで、その合併に向けたですね、市長の決意について、改めてお伺いをしておきたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

東海林議員の、広域…の、かん…、広域行政に対する再質問にお答えをさしていただきますけども、私は、合併については、今のこういう1市3町1村の中で自治のあり方といいますと、これは将来、自治を維持していくことはかなり難しいと、このように考えております。少なくても、この1市3町1村が合併して、自治体の基礎というものを少し大きくする。これはやはり、これからのこの圏域の行政を行う上においては、欠くことのできない、こういう一つの、やはり認識をですね、それぞれの首長さんも私はお持ちだと思いますし、将来はこの地域は共通の認識として持ってるわけですから、これはそういう方向で広域連合に事務を、一部事務をゆだねることになりますけども、圏域の本来の広域行政の進め方については、これは富良野市が中心となって、先ほど御答弁さしたとおり、リーダーシップを発揮しながら、私はやっていくというふうに考えておりますので、やっていかなければならないと、このように考えておりますので、御理解を賜りたいと、このように思います。

出典:富良野市議会 平成20年第4回定例会 2008年12月16日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる