みんなの議会

富良野市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月10日

(1)公共施設における救命対応について/(2)少子化対策について

2007年9月10日、富良野市議会の一般質問で、大栗民江議員が「公共施設における救命対応について」「少子化対策について」について質問し、市長 能登芳昭、保健福祉部長 高野知一が答弁しました。

質問者
大栗民江 議員
答弁者
市長 能登芳昭、保健福祉部長 高野知一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 大栗民江

-登壇-さきの通告に従い、一般質問をいたします。1件目、公共施設における救命対応についてお伺いいたします。毎年9月9日は、救急の日として各地でさまざまな救急医療や心肺蘇生などの関連事業が開催され、今週9日から15日までは救急医療週間となっております。進展する高齢社会、余暇の使い方の多様化、また、生涯スポーツ人口の増加する傾向などを踏まえると、まさかのときに備え、何をどうして、ど―うやっておくべきなのかとの認識を再確認する期間ともなるのではないでしょうか。現在、がんと並び最大死因の一つとなっている心疾患対策は、国民にとって重要な課題となっております。心臓発作に見舞われる場面は、夏の暑さに汗をぬぐいながら上っていく駅の階段や仲間たちとのスポーツを楽しむ運動公園、また、冷え込みが厳しくなってくる寒い朝のトイレや浴室など、市民の何気ない日常生活の中にあります。厚生労働省は、病院外での心停止の発生件数は年間2万人とも3万人とも推計され、今後、高齢化の進展で心疾患はさらに増加するとしております。この数字は、交通事故による死亡者の3倍から4倍にも上ると言われております。そこで、1項目め、自動体外式除細動器、AEDについてお伺いいたします。以前、AEDの使用は医療行為とされ、医師にしか認められておりませんでしたが、2004年7月からは、一般市民にもAEDの使用が可能となりました。さらに、8歳児未満、または体重25キログラム以下の小児には使えなかったAEDでしたが、政府は2007年4月に、1歳以上8歳児未満にも使用を認め、解禁をいたしました。一昨年、半年間にわたって開催された愛知万博で居合わせた来場者が使用し話題になってから、不特定多数の人が利用する場所や公共施設に設置の普及が加速し、日本で毎日100人近くの人が命を落とすとされる心臓突然死に救命の道が広がったと言われております。報道によれば、2,200万人が来場した愛知万博では5人が心停止で倒れ、うち4人が電気ショックなどで一命を取りとめたと言います。100台以上、六、七十メートル間隔で設置され、約3,000人のスタッフも講習を受け、まさかのときに備えたと言います。北海道保健福祉部保健医療局医療政策課による道内における台数調査では、2006年―1711月17日現在、1,305施設1,581台で、うち市町村立施設は930施設1,122台の設置状況でありますが、本市における公共施設の設置状況はどのようになっておりますか。一般市民の緊急時に耐え得る設置状況になっていないのが現状ではないでしょうか。今後、公共施設に設置する予定をお伺いいたします。2点目、公共施設のうち、子供たちが通う小中学校は、災害時の避難所に指定されております。かつ保護者の皆様や学校開放などを通じ、地域コミュニティーやスポーツの振興、健康増進の場として多くの皆様が出入りする施設でもあります。緊急時における処置が1分おくれるごとに7から10%ずつ下がり、10分過ぎると救命は難しくなるとも聞きます。現在、学校教育施設で設置されているのは東中学校と西中学校の2校のみとお聞きしております。5月1日現在、小学校1,444名、中学校778名の児童生徒がおります。できるだけ早く教育施設への設置が必要であると考えるが、御見解をお伺いいたします。2項目め、AED講習会についてお伺いいたします。心電図を解析中です。ショックが必要です。患者から離れてください。淡々と、しかしながら、はっきりとした音声メッセージで的確に指示をしてくれるAEDは、通電の必要がない場合は、機械が自動的に判断し電流が流れないなど、初心者でも安全に使える仕組みになっております。しかし、設置場所や設置施設、使用方法を知らなかったのでは、機能を果たしません。現在設置されている公共施設の職員に対するAED講習会の実施状況はどの程度なされているでしょうか。職員の受講率をお伺いいたします。3項目め、心臓震とうに対する理解と知識の普及についてお伺いいたします。頭部に衝撃を受けたときに起こしやすい脳震とうに比べ、胸部に衝撃を受けたときに起―こしやすい心臓震とうは、症例が少なく、日本では余り認識されておりません。心臓病などの病気を持っていないごく普通の健康な子供や若い人が、比較的弱い衝撃であっても、胸部に受けただけで、しかも、あるタイミングでその衝撃が心臓に伝わったときに、致死的不整脈、いわゆる心室細動が発生して危険な状態になることとされています。こうした心臓に異常を来す心臓震とうの初期治療に有効とされるAEDを、札幌市では全市立小学校、市立幼稚園に導入されると伺っております。特別な状態で起こるのではなく偶発的に起こるものですが、AED使用方法以前の予備的知識によっても子供たちの命が救われるということの理解を含め、御見解をお伺いいたします。次に、子育てバリアフリーについてお伺いいたします。今後、さらに高齢社会や国際化が進み、人々の価値観の多様化が進んでいく中で、高齢の方、身体障がい者の方、健常者の方々が区別なく社会に参加できるノーマライゼーションの理念や、性別、国別、障がいの有無にかかわらず、子供から高齢者までのすべての世代で、どこでもだれでも自由に使いやすくというユニバーサルデザインの考え方も広く社会に広まってきております。このような社会にあって、現在は、親、子、孫の3世代家族が減少するとともに、核家族がふえております。当市におきましても、ふるさとを道外などに持ち、移り住み定住しようとされている方も多く、今後、核家族の増加が避けられない地域と言えるのではないでしょうか。本市における人口、世帯数の推移を見ましても、昭和40年の3万6,627人の人口、8,029世帯数、1世帯当たりの人数4.6をピークに、世帯数が増加をする反面、人口は減少を続け、平成15年では、人口2万5,656人、世帯数1万552世帯、1世帯当たりの人数は2.4となっております。そこで、外出しやすい環境づくりに―18ついてお伺いいたします。子育て中のお母さんがベビーカーを車に積んで外出される方がふえてきております。現在、公共施設などの駐車場においては、車いす表記によって身体障がい者の方の駐車スペースが確保されています。これは、法律などで建物の所有と面積によって設置が義務づけられているからではないでしょうか。厚生労働省においては、妊婦の生活に配慮された駐車スペースの確保についても提言をなされているところであります。子育て中の方々が外出しやすい環境づくりは、本市に移り住んでこられる方々へのお迎えの環境づくりともなるのではないでしょうか。公共施設の入り口に近い位置に、妊産婦や乳幼児連れの方が利用する優先駐車スペースを確保する考えはお持ちですか。御見解をお伺いいたします。2点目、市庁舎や文化会館にエレベーターを設置する考えはおありですか。特に文化会館の2階で催し物があるときは、職員の方がベビーカーや車いすを抱えてくださっておりますが、高齢者の方を初め子育て中の皆様も上り下りするのに御苦労されております。費用の面もあると思いますが、どのようにお考えか、御見解をお伺いいたします。以上、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-大栗議員の御質問にお答えいたします。1件目の公共施設における救命対応についての1点目、自動体外式除細動器についてお答えをいたします。非医療従事者による自動体外式除細動器、いわゆるAEDの使用につきましては、非医療従事者によるAEDの使用のあり方検討会の報告を踏まえて、平成16年7月1日から取り扱われている状況でございます。AEDにつきましては、心肺停止等において救急隊が到着するまでの間救命措置を行う機器であり、より迅速に実施された場合な―ど、救命率は良好であると言われております。AEDの導入につきましては、平成17年度に寄附金をもって、保健センター、スポーツセンター及び東中学校、西中学校に配置をし、さらに18年度には、富良野医師会の40周年記念事業において2器の寄附を受けて、文化会館、麓郷振興会に配置をした状況でございます。このほか独自に、寿光園、ふらっと、地域福祉センターに配置もされておりますので、公共施設、教育施設全体では9施設に設置をしているところでございます。公共施設、教育施設に設置する考えはないかとのことでございますが、すべての施設に設置するということが理想であることは認識をしておりますけれども、主立ったところには既に設置済みでございますので、当面設置の予定はございません。2点目のAEDの講習会についてお答えをいたします。AEDの機器管理につきましては、それぞれ施設にお願いをし、講習会の開催は富良野消防署が行っておりますが、保健課が配置した施設につきましては、富良野消防署と連絡調整を行い、随時開催をしております。講習会の受講率につきましては、保健センターは保健課として11名で100%、スポーツセンター11名で100%、東中学校23名で80%、西中学校16名で77%となっている状況でございます。文化会館は、本年9月5日に開催をし、11名で90%の受講率となっているところでございます。受講者には、普通救命講習修了書が交付されますが、各施設において修了書を持っている方が実際に活用し、救急隊に引き継いだ事例は現在まではございません。3点目の心臓震とうに対する理解と知識の普及についてお答えをいたします。心臓震とうは、胸部に衝撃が加わったことにより心臓が停止してしまう状態で、多くはスポーツ中に健康な子供たちや若い人の胸部―19に比較的弱い衝撃が加わることにより起こり得るもので、病名としては知られていない実態であると受けとめているところでございます。国内の事例といたしましては、野球、ソフトボールが当たり発症した例があると報告されているところでございます。発症した場合は、一刻も早く一次救命処置を開始することが必要と言われております。心臓震とうに対して、スポーツ関係者への救命救急活動の理解と救命への知識の普及について、趣旨について十分理解するところでございますので、指導者の理解が得られるよう啓発に努めてまいりたいと考えております。2件目の少子化対策についての子育てバリアフリーについてお答えをいたします。子育て中の親子や妊産婦が外出や社会活動をする際に、その行動を困難にしているような障害を取り除く建築物等におけるバリアフリーの推進は、平成6年9月に施行されました高齢者、身体障がい者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律の建築設計基準に沿って促進が図られているところでございます。建築物全般における乳幼児用ベッド、授乳のためのスペース、トイレの設置、または建築物の出入り口に近い位置に、妊婦や乳幼児同伴の利用者が利用できる駐車スペースの確保や、通路への手すりの設置などが、建築物等におけるバリアフリー化と言われているところでございます。子育て中の親へ配慮した駐車スペースの確保につきましては、妊婦、身体障がい者を含めて配慮してまいりたいと考えております。2点目の公共施設にエレベーターと子育てバリアフリーについてでございますが、エレベーターにつきましては、現在、保健センター、図書館に設置をしてございます。文化会館、市庁舎につきましては、建築構造上、困難な状況でございますので、現段階におきましては設置する考え方は持ってございません。乳幼児同伴、身体障がい者等の参加が予想―される講座等の開催につきましては、極力、エレベーターを設置している施設での開催を図ってまいりたい、このように考えているところでございます。以上でございます。

質問 4番 大栗民江

1項目め、公共施設における救命対応についてのAEDなのですけれども、寄附をもって今までは行ってきた。そして、今後設置の予定はございませんという、こういう御答弁だったと思うのですけれども、この中で私は、寄附があったらそれでしっかりと賄って、予算措置はとらないままいけばいいというような、そういう消極的なような感じに、費用対効果と言われるような感じにとれました。AEDというのは、風邪を引いたから使うというような器械ではないから、使用頻度は本当にないのですけれども、だけれども使用頻度はないけれども、使うというときには命にかかわるという、そういう大事なときに使うと思うのです。それで、災害時における避難場所となっているのは、障がいのある方もお年寄りの方も、妊婦の方もお子様も、赤ちゃんづれの方も健常者の方も、また、そういう持病をお持ちの方とか病気を持っていない方も、一時的に一緒に避難生活を送るという、そういう可能性もあるわけで、だから、その点、今後設―20置の予定がまるっきりないというのは、何というのでしょうか、まるっきり寄附をもって賄おうとしているのか、その点を御答弁お願いいたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

大栗議員の再質問にお答えをさせていただきたいと存じます。答弁の中でもお話しさせていただきましたけれども、独自でそれぞれ施設を持っている寿光園、それから、新しくできましたふらっと、さらに地域福祉センターに、これは予算化して設置をしておりますので、寄附だけで賄っているという実態ではございませんので、その点ひとつ御理解を賜りたいと思います。今お話がありました中で、私は、それぞれ公の施設において、今御質問があった中身については、それぞれの立場で御質問されているということは、十分理解はいたすところでございますけれども、現行、全部学校につけることが、過去の事例などでも、学校事業の中でそれぞれのやはり体力を見ながら、あるいは先生としての生徒の健康状況も把握しながら、現在までそういう状況が続けられてきているのが現実でございます。新たにそういう事象的なものが実際に起こり得るということになれば、健康面では体育授業においても、そういう生徒については除外をされて行われていると、こういう基本的な考え方から、学校は学校管理の中でそういう状況を見ながら現在までやっているということでございますので、私は、そういう中での対応が必要ではないかということで、至上必至という考え方については、これは現行の中では考えていないと、こういう状況でございます。それから、公共施設について、そういう今申し上げました中で、富良野の公共施設で現存している中身については、設置していないところについては後ほど保健福祉部長から御説明させていただきますけれども、そういう―ひとつの公共的は公共的で、物の内容によって設置をさせていただくということを私は基本にやらざるを得ないと、こういうことで考えてきているわけでございまして、今後、全部公共施設、あるいは教室に設置するという状況では、今前段で申し上げた状況を考えている中で、総合的な予算的なことも考慮しながら、現実的な対応をしていかなければならないと。こういうことで、私としては、先ほど大栗議員から御指摘がございましたけれども、全部を寄附でやっているということではございませんので、その点ひとつ御理解を賜りたいということと、それぞれ学校においての授業においても、あるいは体育授業においても、そういうものを設置して体育授業をやっているというのが基本でないと私は認識をいたしております。そういう状況であれば、当然、学校でそういう生徒については除外行動をして、そして健康管理に努めていただくと、こういうことになろうかと思いますので、そういうことでひとつ御理解を賜りたいと、こういう感じがいたしているところでございます。以上です。

答弁 保健福祉部長 高野知一(保健福祉部長は2010年3月まで)

大栗議員の質問にお答えをいたします。AEDの関係については大栗議員も詳しく御承知かと、こう思いますが、先ほどもありましたように、平成16年度から非医療従事者が使えるようになったと、こういうことでございまして、その後いろいろな課題が出てきてまいりますのは、一つには、AEDとあわせまして、蘇生法の関係も含めて一緒にやらなければいけないと、こういうことですから、AEDだけ置いてもなかなかうまくいかないだろうと思いますので、そういった、一つには置くことによっての管理体制の問題もあるのかと思いますし、二つ目には、一般市―21民の方々が、市内の公共施設含めてどういうところにあるのかということも含めて、私たちの側からすれば、PRをしながらこれからもしていかなければいけないと、こういう状況もございます。言ってみれば、最終的には頻度的な問題というのが非常に大きいかと思います。改めて、市長が先ほど言いましたように、今後の課題として、一つには避難所の設置の問題なり、あるいは、とりわけ学校関係、特に中学校、後ほどの関係も出てまいりますけれども、スポーツ関係でやっている学校関係、特に中学校関係、こういうところについては、今、山部あるいは東山、学田含めてはないところがありますから、こういうところについては、今後の課題として必要性については出てくるのかと、こう思います。今現在、公共施設以外の関係でちょっとお話をさせていただきますと、このAEDについては、特定多数の方々が出入りをする場所ということで、全国展開に見れば、駅だとか空港だとかデパートだとか映画館だとか、本当に多数の方々が来場するところという部分があるのかと思いますから、富良野市内的にいけば、公共施設以外のところでも設置をある面では必要とするだろうと、こういうこともあるかと思います。そういう面で、今、富良野市内では、消防署の調査によりますと16カ所ということでございますから、公共施設以外ではまだ不足をしている部分がありますので、そういった分野も含めての設置の方向については、今後も広めていかなければいけないだろうと、こう思っていますので、今後、そういったことで改めて研究をしていきたいと思います。以上です。

質問 4番 大栗民江

ありがとうございます。AEDは、本当にお金、そんなに安くないと伺っております。1台20数万円から50―万円台ぐらいということで私もお聞きしております。今、5年とか7年契約でリース契約というAEDもあるようです。お金もかかりますけれども、今年度、19年度予算で、中富良野町では252万円予算を計上しております。そういう中で、本市も一気にとはいかないと思いますけれども、本当にどこが必要なのかということで、年次計画を立てながら少しずつ取り組んでいただきたいと思いますが、その辺の御答弁よろしくお願いいたします。

答弁 保健福祉部長 高野知一(保健福祉部長は2010年3月まで)

お答えいたします。公共施設はたくさんございますので、今まではAEDの関係等、救急ということもあったものですから、保健課含めて連絡調整をさせていただきました。公共施設ということであれば、全体的な分野に広がってまいりますので、改めて全体の中でどういった方向でいくのか、その中で検討してまいりたいと思います。以上です。

質問 4番 大栗民江

学校での救命対応といいますか、全部、公共施設、この1点、2点、3点連なっている質問になると思うのですけれども、その中で、心臓震とうのことについてちょっとお話をさせていただきたいと思います。先日私も、これと少し離れるかもしれないのですけれども、防災の日に麓郷中学校でスキー部員7名が自分でつくったシナリオによって救助訓練をするという、そういう演習を見せていただきました。5年前から行い、3回やっているということで、本当すばらしい、つけ焼き刃でないようなそういう救助訓練というのを見せていただきました。その中で、本当に子供たちの命を守るとい―22うことについて、一つ事例を御紹介させていただきたいと思います。兵庫県の明石市で起きた一つの事例です。高校2年生のK君の身に起きた出来事です。彼は、昨年1月4日、サッカーの練習試合で自分がシュートしたボールを相手キーパーが体で受けとめ、おなか、胸腹部に当たったとき、一瞬胸を押さえ、しゃがみ込んだ状態になったのですけれども、その後立ち上がったので、はね返ったボールを追いかけて、もう一度シュートしようとゴールを向いたときに、キーパーが倒れていたそうです。近寄って大丈夫かと体を揺すっても動かず、呼吸も心臓もとまっており、うそやろうとすぐさま心臓マッサージを行ったそうです。周りの校長を初めとする大人たちが、それを見て初めて異変に気づいたそうです。学校にAEDはありませんでした。それから救急車を呼び、救急隊が到着して、除細動、電気ショックを数回、しかし、心肺停止のまま戻ることなく病院へ。そこでまた電気ショック、やっと心臓が動き出し、呼吸は酸素吸入で何とか。しかし、事故後30分近くたっていたため、意識が回復しない危険な状態のままでした。運び込まれたのは、K君の父親が働いている市内の医療センターでした。医師からは、かわいそうですけれども無理だと思います。ほんの数%の可能性があるとしたら、国内でも30カ所ぐらいしかしていない脳低体温療法という特殊な療法をやれば、ここから県立病院に救急搬送するが、それまで1時間もつかどうかということでした。相手の家族はもちろん、自分がけったボールで人の命が絶たれようとしているK君の姿をそばでみていた両親も眠れない日が続きました。父親には、父さん、田舎の学校に転勤できないかなと、こうやって漏らしていたそうです。搬送されてから10日後、病院から呼びかけに答えてくれたと連絡が入ったそうで……。

質問 4番 大栗民江

済みません、事例の―御紹介をしていました。先方の学校の校長先生と顧問の先生が見えられたときに、K君が事故直後に心臓マッサージをしてくれたから奇跡が起こったと反対に感謝をされたそうです。前年の2学期の保健体育の授業で心肺蘇生法をしっかりマスターしていたので、一命を取りとめる原因になったそうで、人殺しになるところが命の恩人にと、こうK君はつぶやいたそうです。それから2月6日に家族で病院に行くと、お母さんが出迎えてくださり、本人を病室に呼びにいくと、なんと1人で歩いて出てきたそうです。病院の先生からも、あの状態からここまで回復するとは本当に奇跡ですと。高校生2人が握手する姿を見ながら、そうやって両親に語られたそうです。つい春先まで主婦だった私が偉そうなことを言っておりますけれども、委員会においても、労災にならないように知識を持って、社長初め従業員一丸となって注意努力をしておられるように、市民、子供の安心安全を守る富良野市長、富良野市職員として、この心臓震とうの理解についてどのような御見解かお伺いいたします。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

大栗議員の再質問の3点目についてお答えをさせていただきます。基本的には、行政は、それぞれ市民の安全安心を守るということは当然と認識をいたしております。しかし、行政で行う範囲というものは今御質問のあったとおり、広範囲な状況でその責任を果たすということは私は不可能に近い、このように認識をいたしております。それぞれ事業、あるいは学校における責任管理者、こういうところで十分、今、大栗議員に御説明いただいた事象などを参考にしながら、常にそういう体制づくりと認識というものを広めるということは、行政として当然今後やっていかなければならないと、こうい―23う認識を再確認をいたしているところでございます。そういう状況の中にあって、それぞれの管理責任者、あるいは事業管理者についても、啓蒙ということが私のこれからさらに認識を深めるという観点からいきますと、広めていく、啓発していく。機会あるごとにそういう状況的なものをやはりきちんと認識をいただいていくような形をとってまいりたい、基本的にはそのように考えているところでございます。

出典:富良野市議会 平成19年第3回定例会 2007年9月10日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる