みんなの議会

富良野市議会 平成18年第4回定例会 2006年12月18日

(1)地域センター病院について/(2)農業施策の推進方向について

2006年12月18日、富良野市議会の一般質問で、東海林剛議員が「地域センター病院について」「農業施策の推進方向について」について質問し、市長 能登芳昭、経済部長 石田博が答弁しました。

質問者
東海林剛 議員
答弁者
市長 能登芳昭、経済部長 石田博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 19番 東海林剛

-登壇-私は、通告どおり2件、7点にわたり質問―をしてまいります。1件目は、地域センター病院で、最初に診療体制と医師確保の取り組みについてお伺いをいたします。地域センター病院の改築工事も順調に進み、市民の皆さんの期待も大変大きいものがあります。しかし、期待が膨らむその一方で、内科などの医師不足が恒常化し、患者の皆さんに不安が広がっているのも事実でございます。2004年4月にスタートした臨床研修医制度は、新人医師が研修先の病院を自由に選べることから、地方を嫌い、首都圏などの有名大学病院や有力民間病院に流出する現象を引き起こしております。自治体へ新人医師を派遣している道内3大学の医局も医師が集まらず、医師派遣の打ち切りや引き上げが行われるなど、医師供給機能に陰りが見えております。センター病院の内科は、昨年まで医師5名体制であったのが、現在は3.2人となって、金曜日を除き午前中のみの受け付けとなっております。このような事態が長く続くことは、患者の信頼を失い、多くの影響が懸念されるところでございます。市民の皆さんが安心できる診療体制の確立が大切であり、そのために医師確保に向けた行政の実行ある取り組みを求めるものであります。本定例会1日目に行政報告もされましたが、今後における行政の医師確保に向けた取り組む方向性について、また、センター病院としての取り組み、さらに、医局のみならず民間病院への要請など、幅広い取り組みが必要であると考えますが、見解をお伺いいたします。また、医師の増員が内定されているともお聞きをいたしておりますが、診療体制の見通しとあわせてお伺いをいたします。質問の2点目は、地域センター病院運営委員会についてでございます。基本構想の確認書で、地域医療ニーズに合わせた医療の円滑な運営を図るため、地域セ―35ンター病院運営委員会を設け、協議・検討するとなっております。本年第2回定例会における一般質問で、市民要望の反映や診療体制についての意見交換が定期的・継続的に必要ではないかという趣旨の質問に対し、市長は、富良野沿線市町村長を初め、医師会・保健所などが運営委員となり、病院の健全経営の促進と住民医療ニーズを的確にとらえ、意見反映のできる運営委員会を設置していると答弁をされています。センター病院は、圏域の2次医療を担う中核医療機関として、政策医療も担い、病々・病診連携のかなめとして、富良野圏域の医療を守っていく役割を持った病院と認識をしております。昭和51年に、地域センター病院として道の指定を受け、公的な視点をあわせ持ちながら地域の医療を担っていくことが、公的資金が投入される根拠になっております。運営委員会においては、そのようなセンター病院の位置づけを明確にし、市町村の果たす役割も明らかにしながら、医療機関の役割分担、住民ニーズの把握を行い、センター病院として機能が十分発揮できるような協議が継続的にされていくものと考えます。運営委員会の役割について、市長の認識を改めてお伺いをいたします。また、2回運営委員会が開催されたとのことでありますが、協議された内容についてもお知らせいただきたいと思います。3点目、センター病院に対する質問の最後になりますが、開放型病床と高度医療機器の共同利用についてでございます。改築されるセンター病院の規模は、一般病床220床、療養型病床40床、感染病床4床で、総病床数264床となっております。そして、一般病床220床のうち20床が開放型病床として確保され、高度医療機器とともに、2次医療圏域の病院診療所に開放されることとなっております。しかし、十分に周知されていないこともあって、住民の皆さんにとって、わかりにくい仕組みであると思います。―まず、開放型病床の仕組みについて、特に患者にとってのメリットを中心に御説明をいただきたいと思います。また、共同利用は、センター病院と圏域内の病院・診療所との連携が大きなかぎであります。センター病院と医師会が信頼関係をより密に、きめ細かく内容を詰めながら、円滑な推進に向け準備を進めていかなければなりません。現在、どのように進んでいるのか、円滑な推進の検証をどのようにされようとしているのか、お伺いをいたします。質問の2件目は、農業施策の推進方向について、当面する4点について見解を順にお伺いをしてまいります。1点目は、農地水環境保全向上対策についてでございます。品目横断的な経営安定対策と並ぶ農政改革の柱となる新対策で、生産活動は認定農業者、また集約営農組織に集約し効率化する一方、その土台となる農地や水路などの生産基盤は、地域の共同の取り組みで保全がねらいで、農村資源を食糧供給はもとより、社会共通資本と位置づけ、助成措置で保全活動を促すものであります。保全活動は、農業生産だけのものではなく、地域の安全を守り、農村環境の整備、景観の維持向上など、極めて広域性の高い取り組みであります。農業者だけではない非農家を含めた、地域住民が一体となった組織づくりが前提となりますが、崩壊しつつある地域集落機能をつなぐ活性化の「てこ」としても期待されているもので、地域振興策としても位置づけられております。さきの第2回定例会の一般質問の答弁で市長は、この事業に対しての意義は理解を示されたものの、検討課題として判断は先送りされております。その後の検討された経過とその内容、取り組むとすれば、その方向性についてお伺いをいたします。2点目は、防シカ対策についてでございます。シカ・クマなどによる食害や踏みつけ被害―36が年々大きくなっております。とりわけシカ被害は顕著で、移植が近くなり順化のためハウスの外に出しておいたビートの苗や、植えたばかりのビートが一夜にして全滅したという話もお聞きしております。被害は、麦・バレイショ・カボチャ・ニンジン・タマネギ・牧草などに及び、平成15年調べで、東部地区だけを見ても約430ヘクタールとなっております。また、こうした直接の被害だけではなく、輪作体系が組みにくくなり、そのことによる品質の低下、ひいては所得の低下につながり、直接被害よりむしろ大きいのではないかという指摘もあります。このように農業経営を圧迫し、農地流動化にも大きな影響を及ぼしております。本年5月に着工した防シカフェンスは、19年2月に完成予定でありますが、例年見られた秋小麦に対する食害が本年は見られないなど、明らかに効果が確認されているとのことであります。しかし、今後において他地域への被害の拡散が心配され、さらなる対策が求められるところでございます。市長に対し、農業団体、また関係地域からの要請もあったとお聞きをいたしておりますが、防衛受益地区の拡大に向けた取り組みの現象と、防シカ整備に対する市長の取り組み姿勢と考え方についてお伺いをいたします。また、シカさくと並行し、ふえ続けるシカの個体数を減らすため、ハンターの養成などエゾシカ駆除対策についてどのようにお考えかも、あわせてお伺いをいたします。3点目は、持続的農業農村づくり促進特別対策事業についてであります。平成8年にスタートしたパワーアップ事業の3期計画とも言える新対策で、5カ年の事業であります。工種としては、暗渠・区画整理・客土・除礫などの面整備や用水施設整備に、道と市町村が連携して農家負担を軽減しようとするものでございます。富良野農業発展の歴史は、たゆみなき土地改良の努力の歴史そのもので―あります。開拓以来、農業者みずからの発想で、時には資材も投じながら、運動を展開し国や道を動かし、幾多の大事業を成し遂げた先人たちの先見性と情熱には、頭の下がる思いがいたします。土地改良の重要性は、今日においても変わることはなく、排水対策・土壌改良など、生産力の維持向上のために、継続して取り組まなければなりません。本年第2回定例会において市長は、本事業に対し財政状況を勘案し、地域ごとに緊急性の高い事業に限定するなどの調整を図る必要があると答弁されております。その後、十分に内部検討されたものと思います。平成19年以降の具体的な取り組みについてお伺いをいたします。4点目、最後の質問です。農地流動化促進緊急対策事業についてお伺いいたします。農地の流動化が一層困難になる状況の中、この事業は流動農地の受け手である担い手の支援策として効果を上げてまいりました。本年度が事業の最終年度でありますが、引き続き事業の継続が必要であると考えます。農地流動化対策は担い手対策と不可分であり、国も品目横断的経営安定対策の導入に合わせ、農地取得に係る農家の投資資金負担を軽減するなどのメリット対策を実施すると聞いております。本市における19年度以降の考え方についてお伺いし、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

-登壇-東海林議員の御質問にお答えいたします。1件目の地域センター病院についてお答えをいたします。1点目の診療体制と医師確保への取り組みについてでございますが、地域医療を充実させるためには、医師確保とともに、診療体制の充実が必要でございます。今日的な状況として、平成16年度から始まった臨床研修医制度の影響により、研修医が都市部の大病院―37へ集中する傾向が見られ、このことにより医局への在籍者が激減し、医局から地域へ送り出す医師が不足となり、地域における医師確保が非常に厳しくなっている現状でございます。このような現状から、本市といたしましては、いち早く医師の確保に向けて旭川医科大学を初め北海道大学等に、富良野医師会会長とともに要請を重ねてきているところでございますが、地域住民が安心してかかれる診療体制を構築するため、今後も引き続き医師確保に向け努力をしてまいりたいと存じます。また、地域センター病院長としても、道内・道外の大学病院、さらには民間病院に対して、医師確保に向けた独自の行動の展開とともに、ホームページによる啓蒙を行っているところでございます。次に、現在における医師確保の状況でございますが、現在6名の医師が内定しているところでございます。そのように報告を受けたところでございます。このことは、ひとえに富良野医師会会長、地域センター病院長の再三にわたる要請行動と尽力のたまものであり、敬意を表するところでございます。来春5月に開院される際の医師の目標数は29名と聞いてございますので、引き続き、医師の確保に向けた行動を積極的に行ってまいりたいと考えているところでございます。2点目の地域センター病院運営委員会についてお答えをいたします。地域センター病院運営委員会の役割は、地域センター病院の運営に関し、広域行政圏内多数の利用者並びに関係機関の意見を反映し、病院経営の成果を一層促進し、地域医療・福祉に寄与することを目的に設置されたところでございます。委員会の構成は圏域の市町村長を初め、医師会、保健所等が運営委員となっており、それぞれ地域としての意見・要望等が反映できる仕組みとなっており、病々・病診連携を初め地域医療を圏域的に展開することが可能であり、より充実した地域医療が確保できるも―のと認識をいたしているところでございます。次に、運営委員会は、去年の10月3日に第1回、本年8月22日に第2回目が開催されております。2回目の委員会では、医師確保の現状と今後の対応についてと、富良野地域センター病院共同利用施設等についての協議を行ったところでございます。3点目の開放型病床と高度医療機器の共同利用についてお答えをいたいします。開放型病院とは、厚生労働省大臣が定める施設基準を満たし、知事に届け承認を得た保健医療機関で、地域の先生方に開放型病床と医療機器を開放し、利用していただく制度でございます。開放型病院の利用は、地域の医療機関が連携を深めることで、医療機関独自の自己完結型の医療から、医療機関相互の連携による地域完結型への診療が可能になり、病々・病診連携を推進する上で、大きな役割を果たすことになります。入院された患者は、かかりつけ開業医からは、入院以前の患者の自覚症状と病歴の診療情報が病院の主治医に十分伝えられ、安心感かが得られること、入院後の検査等の情報を共有することができること。さらに、かかりつけ開業医が適時病院に入院された患者を訪問し、病院の主治医とともに、診療、診断、今後の治療方針などについて十分に話し合うることができること。また、退院した患者の入院中の診療情報が、病院からかかりつけ開業医に詳細に連絡されるため、安心してもとのかかりつけ開業医に診療してもらえることなどの治療のメリットがございます。開放型病床及び高度医療機器を利用するには、事前に登録され、地域センター病院との契約が必要となります。利用に当たっては、地域医療連携推進室が窓口となり手続を行うことになっております。開放型病床の基準としては、病院であること、病院が存在する地域のすべての医師の利用のために利用されていること、専用の病床が適切に備えられてい―38ること、おおむね5床以上であることなどがあり、新病院においてはすべて条件を満たし、移転後から開放型病床及び医療機器の共同利用が可能となります。しかし、開院の時点では、開放型病床の利用実績がございませんので、入院患者は一般入院扱いとなるところでございます。開放型病床の利用実績を有し、届け出をすることによって、共同診療にかかわる診療報酬は病院に帰属し、開放型病院共同指導料は、登録した開業医に帰属することになります。次に、医師会・センター病院の関係についての御質問でございますが、開放型病床を設置する過程において、医師会として共同利用を行うことにより、利用機関の機能連携と機能分担が推進され、もって地域の医療水準の向上が図られることから、医師会として共同利用制度の利用について機関決定をいたしているところでございます。実施に当たりましては、地域センター病院内に設置されております地域医療連携室を通して行われることとなりますが、去る8月2日に開催されました共同利用施設運営部会におきましても、共同利用の推進についての理解を深められておりますので、相互信頼のもと、今後も共同利用が推進されるものと確信をいたしているところでございます。行政として円滑な推進でありますが、市は共同利用施設運営部会及び地域センター病院運営委員会の構成員になっておりますので、運営の推進及び開放型病床、機器の共同利用の推進等について、部会運営委員会の中で意見を反映し、円滑な推進に努めてまいりたいと考えているところでございます。また、新病院に移行されても、病々・病診連携の状況、開放型病床、機器の共同利用状況を常に把握するなど、地域医療の充実に向けた取り組みを推進してまいりたいと存じます。2点目の農業施設の推進方向についてお答えをいたします。1点目の農地、水、環境保全向上対策につ―きましては、農地や農業用水などの資源が過疎化や農業者の高齢化により、集落機能が低下によって適切な管理等が困難になってきていることから、地域の農業者だけではなく、地域住民なども含めた多様な構成員の参画を得て、適切な保全管理及び農村環境の保全にも役立つ地域共同の効果の高い保全向上活動に対して助成される情報事業でございます。本事業の助成額につきましては、市町村の農地面積に対して種目別に決められた単価を乗じたもので事業費が算出されることになっております。本事業の負担割合は、国が50%、北海道25%、市町村25%となっております。本市につきましては、市全域の農地を事業の対象地域とした場合、水田・畑地・草地の総面積を約9,500ヘクタールとすると、総事業費で約1億8,000万円、市の負担額は約4,500万円と想定されるところでございます。なお、この種の負担額に対する交付税などの財政措置については、現在のところ明確になっていないのが現況でございます。さらに、活動組織づくりや中核となる構成員、助成金の地元負担分の整理、現在取り組んでいるところの中山間地域等直接支払制度との整合性、事業終了後の対象地域における保全活動の継続などの課題があることから、現在のところ、平成19年度の事業実施については困難であると判断をいたしているところでございます。しかしながら、本事業の実施の効果として、地域の農業の振興に資するだけでなく、農業が本来有する自然環境機能を維持・増進させる重要な施策と認識しておりますので、平成23年度までの事業予定期間の実施検討について、関係団体と協議を進めるとともに、今後の検討課題と考えているところでございます。次に、2点目の防シカ対策についてお答えをいたします。シカ対策につきましては、防シカフェンスや電気牧柵による防護と、シカの個体数を減―39らす駆除の実施を対策の大きな2本柱ととして、農業者が安定的に農業経営を図るため、シカによる食材などの農業被害を最小限に抑える必要があると考えているところでございます。本市におきましては、平成17年度から平成18年度の事業として、現在工事が進められております防衛施設周辺整備事業による東部地区防シカフェンス約81キロメートル、また、平成10年度及び平成12年度に農林水産省の補助事業で実施した東山地区の電気牧柵約67キロメートル、さらに平成18年度には、中山間地域等直接支払い事業による山部地区の電気牧柵約105キロメートルによる防護対策と、猟友会によるシカの駆除への支援を行ってきているところでございます。一つ目の防護対策につきましては、防シカフェンスが有効であると考えておりますので、受益者負担の軽減が図られる防衛施設周辺整備補助事業による防シカフェンス設置事業を実施するためには、その前提として、東部地区及び山部地区などの受益者地区の拡大が必要であることから、これまで再三にわたり、札幌防衛施設局、さらに防衛施設庁に要請を行ってきたところでございます。今後とも、受益地区の拡大に向けてこれまで以上に積極的に要請活動を行っていきたいと、このように考えているところでございます。二つ目の駆除対策につきましては、引き続き猟友会の協力をいただきながら実施しているところでございますが、新たに冬期間における集中駆除を行い、一層の個体数の減少を図ってまいりたいと考えているところでございます。さらに、将来を見据えてハンターの育成を図るため、猟友免許の取得費用の一部を助成するとともに、シカ対策につきましては、関係機関・団体と農業者・猟友会が情報を共有して協力関係を築くことが重要でございますので、全市的な対策協議会の設置を検討してまいりたいと考えているところでございま―す。次に、3点目の持続的農業農村づくり促進特別対策事業についてお答えをいたします。持続的農業農村づくり促進特別対策事業につきましては、平成8年度から平成12年度までの5カ年間のパワーアップ事業、さらに、平成13年度から平成17年度までの5年間の新パワーアップ事業が実施終了した後、新たな施策として平成18年度から平成22年度までの5カ年で、担い手の育成確保、さらに生産性の高い農業の確立に向け、厳しい経営環境のもと、農業者が必要な土地基盤整備に積極的に取り組めるよう北海道と市町村が連携して農家負担の軽減を図ることを目的とした事業であります。本市の基本的な考え方といたしましては、これまでの土地基盤整備事業の必要とその成果を十分認識した上で、平成17年度以前の道営土地基盤整備事業の東学田地区など、継続地区につきましては、平成18年度において、本事業により実施したところでございます。また、平成19年度以降の新規地区につきましては、過去10年間、32地区基盤整備事業の実施状況を踏まえ、申請団体である土地改良区と調整を図りながら、地区によってより緊急性の高い工種に限定して、より効果的な事業実施に向け検討してまいりたいと考えております。次に、4点目の農地流動化対策についてお答えをいたします。本市におきましては、農業者の高齢化や後継者不足による遊休農地の発生防止と合わせ、担い手の円滑な農地の流動集積化を積極的に進めることを目的に、平成13年度から農地の集積に対して、3年間継続して利子助成を受けることができる農地流動化促進緊急対策事業利子助成を、さらに平成17年度からは、中山間地域等直接支払制度の富良野市集落協議会直営事業実施助成として、農地取得等にかかる借り入れ資金への一部利子助成を行っているところでございます。本事業は、当初、平成13年度から15年―40度までの3カ年事業として取り組んできたところでございますが、農地の流動化に効果的であることから、さらに平成16年度から平成18年度までの3カ年延長して、助成を行ってきたところでございます。平成13年度から平成17年度までの5カ年間の実績は、借り入れ件数193件、借入金額約16億6,400万円、利子補給金額約4,100万円、流動化により利用集積した面積は約866ヘクタールとなっており、5年間で本市の経営耕地面積の約9%の農地が、この事業を活用して流動集積化が図られたことにより、一定の効果があったものと認識をいたしているところでございます。このことから、この事業が農地の流動集積化について有効であることから、平成19年度につきましては、実施に向けて検討してまいりたいと考えているところでございます。なお、20年度以降につきましては、国の事業等の動向を視野に入れながら、関係機関・団体と検討してまいりたいと考えているところでございます。以上です。

再質問 19番 東海林剛

それでは、御答弁をいただきました順番に、再質問をさせていただきたいと思います。最初に、センター病院の診療体制と医師確保の取り組みについて、再質問させていただきます。先ほど御答弁がございました。センター病院としても、市とセンター病院長、相協力しながら道内・道外の大学病院、またさらに民間病院に対しても、医師確保の取り組みに全力を挙げていると、独自行動をやっていると、さらにホームページによる啓蒙を行っているという御答弁がございました。今の臨床医の研修制度が始まってから、いわば研修医たち、研修先を探す医学生は、インターネットを使いながら情報収集をしているとお聞きをいたしております。そういった―中で、ネットによる情報発信というのは、これは欠かせないと考えます。そんなことで、いわば新しい高度医療機器であるとか、そういう条件整備はもとより、PRも必要な時代になったと思います。そんなことで、現在、協会病院、センター病院を今建てかえ新築です。そして、新しい高度医療機器も入り、そんなことで非常に今チャンスだと思うのです。そして、いい医師が集まるところには、研修医含めて多くのお医者さんも集まってくるという状況もあるように聞いております。そんなことで、受け入れ態勢の整備、さらに発信・PRを含めて、より幅広い行政として行動、医師確保の中身で言いますと、先ほど、目標数29名のところ、現在内定しているのが6名ということで、現在、固定医20名、派遣医3名の23名で、6名ということになりますと、これで29名ということになるかと思うのですが、これについては、増員される医師については研修医とお聞きいたしております。それで、研修医の場合、各科を全部経験をするということで回って歩くというようなことで、研修でありますから、それに専門のお医者さんがついて回らなければいけない。かえって労力が割かれるのではないかという懸念もお聞きをいたしております。富良野はいわば市立病院を持たない病院でありまして、ただ、市民に対しての良質の医療を提供していく、その責務を負っていると思うわけですね。そんなことで、市民に安心のできる医療を提供するために、行政としての今後の取り組み方向について、さらにより具体的にお伺いをいたしたいと思います。1点、これは4月の道新の中で、今、産婦人科医が非常になり手がいないというお話が載っておりました。ことしの4月に、道内で大学の医学部に入学したのが5名と。将来の子供を産む、いわば出産を取り巻く環境というのは、非常に将来を考えると暗たんとした状況であるという―41ことが載っておりました。そういった中で、富良野については、ことしの4月から産婦人科医師が固定医となったというようなことで、小児科と連携しながら子供を産み育てる環境ができたわけで、これは今の状況を考えますと、非常に貴重なことでありがたいことだと思います。こういうこともしっかり守っていくこと、行政もしっかりとサポートしていくことが必要だと思いますし、全体含めて、医師確保を含めて、現在、増員予定が研修医だということも含めて、今後の行政としての医師確保に向けた展開行動、市民が安心して医療を受けることのできる質の高い医療環境をどうつくっていくかという部分も含めて、御答弁をいただきたいと思います。それから次に、センター病院運営委員会について再質問させていただきたいと思います。このセンター病院、運営委員会の役割について市長もそれぞれ述べておりましたけれども、私は、市長が述べられたセンター病院の運営に関して、広域行政圏域多数の利用者、関係機関の意見を幅広く聴取しながら、そこに地域医療福祉に寄与することを目的に設置されたと御答弁をされておりますが、それはもちろんでありますが、私は違った角度から、今回この地域センター病院の改築に際し、地域センター病院基本構想の確認書というのを広域市町村圏協議会と富良野市長とそれと社会事業協会と富良野医師会、4者で取り交わしております。その中には、救急医療体制の整備であるとか、病々・病診連携の確立、さらに沿線自治体医療機関への医療支援、また、無医地区への巡回診療・訪問診療の実施というようなことが基本的なこととして載っております。そういったことが、いわば公的資金が今回導入される根拠になっているわけでありまして、この運営委員会については、運営委員会の中で市長が運営委員長ということでありますけれども、しっかりとそのことを確認書に沿っ―て協会病院の運営がされていくかどうか含めて検証をする場でもあると考えております。そんなことで、センター病院の運営委員会に対しての認識を改めてお伺いをいたしたいと思います。それから、開放型病床と高度医療機器の共同利用というようなことで、きちっと医師会とセンター病院の信頼関係密にしながら、現在、順調に進んでいるというお話をいただきました。このとおりやっていただければ、何も申し上げることありませんけれども、これが病々・病診連携の一つのかなめになるものでありますから、先ほどセンター病院運営委員会の中でしっかり検証をしていただきたいと思います。御答弁をいただきたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

東海林議員の再質問にお答えをさせていただきたいと思います。1点目について、研修医を含めた医師の確保についての今後の行政の具体的な取り組みを示せと、こういう御意見だったと承っておりますけれども、先ほど御答弁させていただきましたけれども、現在、東海林議員の御指摘のとおり、常勤医師が20名、それから臨時的な医師が3名ということで、23名が現在おります。先ほど、6名が内定していると御答弁をさせていただきました。今後、来年5月の開業時までは、さらに何名か上積みできるような状況もありますので、私たちも協会病院も、もちろん医師会、そういった関連する方々とも連携をしながら、来年5月の開院までにはそういう状況に、安心して良質の診療が受けられる体制にぜひ持って行きたいと、強い決意を持っておりますので、私はこの問題は必ず解決できると、このようにお答えをさせていただきたいと存じます。それから、2番目のセンター運営委員会の関係でございますけれども、先ほど、開放型の病診・病々含めた中で、確認書の検証とい―42うことで御質問がございました。私も会長という役割の中で、この地域センター病院が、圏域4万7,000人の方々のセンター病院の位置づけは、2次医療の窓口でございますから、そういう不安のないようなセンター病院につくり上げていかなければならない。そして、それぞれ沿線の1市3町1村の公的資金を投入するわけですから、それにこたえるような状況づくりをやっていかなければならない。これと合わせて、私は、それぞれ圏域の住民の方々が信頼を受けるような、そういう体制の病院をつくっていかなければならないと、このように考えておりますので、これらを含めた中で、開院までに再三検証を重ね上げながら、確認書の達成を目指してまいりたいと、このように考えているところでございます。以上でございます。

再質問 19番 東海林剛

それでは、次に移らせていただきます。農業施策の推進方向について、再質問をさせていただきます。最初に、農地、水、環境保全向上対策についてお伺いをいたします。この対策につきましては、第2回定例会で菊地議員が質問をし、そしてお互いにいろいろなやりとりがあった、これは記憶に新しいところでございます。先ほど御答弁をいただきましたけれども、若干9月よりは具体的なのかなと思いますけれども、相変わらず19年度実施は困難と。ただ、それ以降についてはという含みを残しながら検討課題とされました。この対策というのは、先ほど市長も申されましたけれども、今、これからどんどん農家人口というのは減ってまいります。現実に、特に条件不利地では、非常に農家人口の減少が甚だしいというようなことで、過疎化が進んでおります。本当に地域の農業環境というのは、いわば生産農家だけでは守ることがで―きないのが事実であります。今後、そういう状況がどんどん進んでまいります。今回のこの対策というのは、いわば用排水整備であるとか、通路の草刈りであるとかのほか、廃屋・廃タイヤ・放置農機具の処理、さらに一歩進んだ取り組みとしては、花の植栽など景観形成も含めた取り組みというようなことで、農業者、農業生産だけのものではなく幅広い、先ほど申し上げましたけれども、広域性の高い取り組みだと認識をいたしております。特に、農村地区においてはニーズが少ないということもありますし、非常に整備をする面積が広い、それと草刈りするにしても距離が長いというようなことで、これはいずれその環境をだれかが守っていかなければいけない。いわば地域一帯となって保全する仕組みというのは、いずれつくっていかなければならないと思います。そういう中で、今、国から、あるいは道から支援のある、19年度からスタートするというのが一番取り組みやすいと思いますけれども、ただ、それが19年度は困難。その後になって本当に、その対策に、事業に参加できるかどうかということは、大変厳しいという気がいたしております。市長は、検討課題と申し上げましたけれども、今後どのようなことを具体的に検討されようとしているのか。そして、例えば20年度から、あるいは中山間終わった後、2年しかありませんけれども、投資効果を含めれば、やはり19年から乗るのが本来の道だろうと思います。あわせて、どのように具体的に検討をされて、いわば実施年度についても、具体的に何年からということは、これから検討ということでしょうけれども、その辺含めてもう一度御答弁をいただきたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

東海林議員の土地、水、環境についての質問にお答えをさせていただきたいと思います。―43一つは、この問題につきまして、各関係団体とお話し合いをさせていただきました。その時点で、私の考え方を申し上げたところでございますけれども、今後、地方分権が行われて、それぞれ市町村独自で判断をしていかなければならない問題がたくさんこれから状況的にふえてまいります。そういうときに、先ほど御答弁させていただいた中で、国が5割、道が25%、4分の1、そして市が4分の1と、こういう構成の負担で実施すると国がある程度決めたということでございますけれども、私は、先ほど申し上げました各関係の団体の皆さん方とお話をさせていただくときに、一つは、少なくともやはりこれからの時代、応分なる負担をしていただくのを原則にいたしたいということをお伝えさせていただきました。その中で、各団体の皆さん方は、持ち帰ってこの問題については検討をさせていただくと、こういうお話が一つございました。それから、二つ目は、私は答弁で申し上げましたとおり、現実的には交付税で還元するというような状況のお話があったわけでございますけれども、現実的に今の段階では明確な回答が得られないと、そういう状況でございますので、判断がなかなか難しいというのが二つ目の中身でございます。それから、三つ目につきましては、この問題につきましては、時限立法でございまして、5年という期間であります。そうしますと、5年後の状況はどうこれを継続していくのかと、こういう問題があるわけでございますので、こういうものを含めた中で、私は19年度はそういう検討課題の時期にいたしたいと、このように考えているところでございますので、御理解を賜りたいと思うところでございます。以上でございます。

再質問 19番 東海林剛

それでは、意外と時間が進んでおりますので、この件に関して―はこれで了といたします。次に、防シカ対策についてお伺いをいたします。先ほどそれぞれ御答弁がございました。それで、受益地区の拡大とシカさく制度については、これまで以上に積極的に取り組みたいという方向性が示されました。これについては、これで了といたしたいと思います。それと、エゾシカの駆除対策でありますけれども、この中で、冬場の狩猟期間の間にハンターを動員して駆除をやって個体数を減らしていくのだということが1点と、それと、狩猟免許に対する何がしかの助成を行いたいと、それともう一つ、全市的な対策協議会を、その中でハンターの方とお話する機会があったときに、駆除の中で一つ課題は何かという話を聞きましたときに、駆除したシカは地先の畑に、山ではだめで駆除したシカは畑に埋めなければいけないと。小動物・動物に掘り起こされない程度の深さにしっかりと埋めなければいけないということで、農家の皆さんの協力がどうしても必要なってまいります。そんな中でトラブルがあることもあるというようなこともお聞きをいたしました。ハンターの皆さんは、農家の方も非常に多くて、いわば自分の被害を少しでも減らしたいというような思いで免許を取られた方が多いとお聞きをいたしております。いわば狩猟を趣味としているわけではないというようなことで、要請があって初めて出向いて駆除に当たるということで、善意で駆けつけているというふうになっている。そんな中で、農家とのトラブルというのを避けるような方向性というのも対策として必要なのだろうと、この件に関しどのようにお考えか、まず1点お伺いしたいということです。それと、ハンターさんが例えばキツネ1頭とりますと、いわばしっぽを持って、しっぽを提出して1頭ということで、これは富良野市の場合1頭5,500円で、これは猟友会に助成されるということでお聞きをいたしております。その1頭当たり5,500円とい―44うのが妥当なのかどうなのか。ライフルの弾は1発500円するそうですけれども、1発2発では当たらないそうです。そんなことで、弁当持ちで車を運転してということで、この辺についてはどうなのだろうかということが1点です。さらに、さっきハンターに対する助成・育成、いわば免許に対して何かしらの助成をしたい、その助成するレベルというのはどのぐらいなのかこれもお聞きしたいと思いますし、ただ、何がしか助成されても、本当に免許を取る気になってくれるのだろうか。免許を取りやすい環境づくり、誘導策を今後どう考えていくかのもお伺いしたいと思います。先ほどお話にありました全地区を網羅した対策協議会、この内容についてもあわせてお伺いしたいと思います。以上、防シカ対策について御答弁をいただきたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。防シカ対策については、経済部長の方からお答えをさせていただきます。

答弁 経済部長 石田博(経済部長は2010年3月まで)

東海林議員の防シカ対策についてお答えさせていただきます。ただいま市長から御答弁させていただきましたように、防シカ対策につきましては2本柱ということで、1本につきましては、防護するフェンス等々の対策、それから2本目につきましては、個体の駆除をする対策ということで、二つで進めてございます。今、御質問の2点目の駆除する対策につきましてでございますが、大変シカが多いという状況の中から、1点目につきましては、ハンターの養成を図っていきたいということで、来年度からハンターの養成を猟友会の皆さんとともどもに図っていきたいということで、現在、狩猟免許を取得する費用の約2分の1を助成してはどうかと。人数につきまし―ても、初年度ございますので、約2名程度を予定してございまして、その後、この辺の状況を見て、金額、人数につきましては検討してまいりたいと考えてございます。それから二つ目、ハンターの今の一番の悩みは、今、東海林議員おっしゃられたように、シカをとった後処理といいますか、これが一番問題に実はなっているところでございます。現在は、農家の皆様方の御協力をいただきながら、処理したところの地先の中で処理をさせていただいているというのが現状でございます。しかし、今後、頭数が、今のところ700頭、705頭でございますが、これがどんどんふえていくということになりますと、なかなかその辺が非常に困難な場合も出てくるということで、ハンターの方と農業者の方のトラブルも懸念されるという状況でございます。これを対する対策といたしましては、本来でございますと、中間の回収の施設を設けまして、そしてそこから最終処分場へ運搬すると、こういうシステムができ上がりますと一番理想かと思いますが、課題といたしましては、中間に集めるところの施設をどこにするかという問題、それから何カ所ぐらいにするかという問題、また、集めてくる費用、その中間施設から最終処分場への運搬の費用、さらには、最終処分場はどこにするかというような実は課題も有しているところでございます。私どもも、現在、ハンターの方々とそういうお話し合いはさせていただいてございますので、これから私どもも、今お話をしたような問題が今後の検討課題になるのではなかろうかと思ってございます。それから三つ目、ハンターさんにしっぽを持ってきてもらって私どもが確認をさせていただきまして、1頭5,500円ということで今御指摘のようにお支払いしているところでございますが、これにつきましても、ハンターさんの御意見も賜りまして、今後、これらの確認方法が妥当なのか、また、もっと効―45率的な確認方法があるのか、また、金額的にこれが妥当なのかも含めて検討させていただきたいと思います。以上でございます。

再質問 19番 東海林剛

時間がございませんので、次に移らせていただきたいと思います。持続的農業農村づくり促進特別対策事業であります。これについては、地区によって緊急性の高い工種に限定して19年度より実施をすると。実施の方向ということで御答弁をいただきました。それで、ずっと1地区1工種ぐらいになるのだろうというふうな考え方しておりましたけれども、特に1地区1工種と限定をしておりません。場合によっては、緊急性があれば1地区2工種もあり得ると判断してよいかどうかということが1点と、緊急性のある工種を最終的に、だれがどう判断するのかということあわせてお伺いをいたしたいと思います。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

東海林議員の再質問にお答えをさせていただきますけれども、一つには、工種の限定をさせていただいたということは、過去、10年間に32地区を基盤整備事業をさせていただいたのが実績としてあるわけですね。こういうことを一つの土台として考えていくのが一つと、もう一つは、今、工種限定という中で、それぞれ地区によっては除礫だとか暗渠だとか、あるいは用水だとか、それぞれ違った特徴的な地域がございます。こういうことをやはりきちっと整理をした中で、初めてではございませんので、継続的なものということで私はそういう工種を限定して、もちろんこれには当然予算的なものもございますから、それらを包含し―た中で実施をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。それから、緊急性の問題につきましては、これはやはりそれぞれ地区の関連する関係団体等々も十分協議をした中で決めていく必要性があるのかなと、こういう判断を現在はいたしているところでございますので、よろしくお願いをしたいと、このように思います。以上でございます。

再質問 19番 東海林剛

これについては、1地区2工種もあり得ると判断してよろしいかどうかということの答弁はなかったわけですけれども。

答弁 市長 能登芳昭(市長は2018年3月まで)

これにつきましては、経済部長の方から答弁をさせていただきます。

答弁 経済部長 石田博(経済部長は2010年3月まで)

お答えをさせていただきます。工種がそれぞれ何種類かございまして、今、御質問は、1種類か2種類かということでございますが、これにつきましても私ども、その地区の経営形態、またはその地区の土壌条件等々を勘案いたしまして、申請団体等でございます改良区さんとも十分協議させていただきまして、工種につきましては検討させていただきたいと思います。それから、先ほどシカの関係で、協議会の関係で忘れましたので、この協議会につきましては、構成団体が市、ふらの農協、または猟友会、地域の協議会等々を含めて構成してまいりたいと思ってございます。以上でございます。

出典:富良野市議会 平成18年第4回定例会 2006年12月18日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる