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深川市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月10日

市立病院看護師の働き方改革

2025年12月10日、深川市議会の一般質問で、伊藤美恵子議員が「市立病院看護師の働き方改革」について質問し、市立病院事務部長 宮崎雅晴が答弁しました。

質問者
伊藤美恵子 議員
答弁者
市立病院事務部長 宮崎雅晴

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 伊藤美恵子

次の質問に移らせていただきます。市立病院看護師の働き方改革についてです。総務省が10月30日に発表した2024年度の全国の公立病院の決算によりますと、経営収支は合計で3,952億円の赤字となっており、赤字幅は前年度から1,853億円拡大し、過去最大となりました。赤字を抱える病院の割合も83%と過去最大で、多くの公立病院が経営難の状況となっています。赤字の大きな要因は、国のコロナ対策補助金が打ち切られたことや、人事院勧告に基づく人件費の増加、急激な物価高騰による経費の増加などで、厳しい経営実態が数字として表れています。深川市立病院にあっても、2024年度の決算では約6億1,000万円の純損失となっていますので、多くの公立病院と同様、非常に厳しい経営が強いられています。このような中にあっても、北空知圏域の医療、住民の健康を守るため、経営健全化に取り組んでおられる病院スタッフの皆さんには心から感謝を申し上げたいと思っています。病院を経営していくためには、医師、看護師などの人材確保が不可欠ですが、11月6日の北海道新聞に、札幌市の勤医協病院で、1年間に職員の1割に当たる200人超が退職したという記事が掲載されていました。経営悪化で職員の一時金を大幅にカットしたことへの不満や、人手不足による職員の負担増が退職につながったということです。全日本自治団体労働組合が2024年度に公立病院で働く組合員を対象に行った医療従事者の意識・影響調査では、職場を辞めたいと思ったことがあるかという問いに、常に思うが13%、しばしば思うが22%、たまに思うが42%で、合わせて77%の職員が離職を考えたことがあるというものでした。辞めたいという理由では、業務が多忙、賃金に不満、業務の責任が重い、人員不足などとなっています。本年3月の第1回市議会定例会の一般質問で、病院の経営状況を確認させていただいた際に、看護師の確保については本年度も複数の退職者がいますが、高等看護学院などからの入職で看護師の配置基準を満たしている状況と答弁をいただいておりますが、市立病院で働く看護師の離職の状況、特に20代、30代の若手看護師の離職が多い実態について危惧するところです。看護師の知人に、どんな病院で働きたいかと尋ねてみたところ、定時で帰れる病院、休みたいときに年休が取れる病院という答えが返ってきました。これは多くの看護師の皆さんが希望しているものと思います。看護師の時間外勤務削減に取り組んでいる病院では、日勤と夜勤の看護師をストラップの色で分けて退勤間際の看護師に仕事を依頼しないことや、スマートフォンと電子カルテを連動させる、看護サマリーなどの文書作成にAIを活用するなど、夜勤負担の軽減やDXを生かした職場環境改善の動きが広がっています。また、職員の勤怠管理のデジタル化も必要と考えています。ここで質問の1点目です。過去3年間の看護師の採用と離職の状況についてお伺いいたします。質問の2点目、看護師の離職を防ぐ対策の一つとして、時間外勤務削減に今以上に取り組む必要があると思いますが、具体的な対策と職員の勤怠管理のデジタル化についてお伺いします。

答弁 市立病院事務部長 宮崎雅晴

市立病院看護師の働き方改革について2点の質問に順次お答えいたします。1点目の、過去3年間の看護師の採用と離職の状況についてでありますが、令和4年度から6年度の3年間の採用状況を市立看護学院卒業生とその他で分けて申し上げますと、4年度が11人で、うち9人が市立看護学院卒業生、同じく5年度が18人中16人、6年度が12人中11人となっております。退職者数の総数は、令和4年度が11人、5年度が17人、6年度が13人となっております。次に、2点目の時間外勤務削減の具体的な対策と勤怠管理のデジタル化についてでありますが、看護師の時間外勤務命令の仕方としましては、各師長がスタッフに対して看護業務の進捗状況を聞き取り、必要に応じて時間外勤務を命令するとともに、時間外勤務を要しない場合には速やかに退勤するよう促すとともに、勤務以外で残る場合については、要件などを報告・確認することとしております。時間外削減の具体的な対策としましては、看護記録の記載方法及び記載内容の簡素化や、看護職以外で担うことが可能な業務にあっては、日勤帯、夜勤帯の両方に看護助手を活用しておりますし、医療技術員などの多職種に業務を移譲するタスクシフトについても検討を行っているところでございます。また、働き方改革の一環として、日勤者と夜勤者でマスクの色を分けまして、勤務終了者への医師や同僚看護師からの業務依頼を減らす取組も行い、ワークライフバランスの推進に取り組んでおります。デジタル化に関しましては、医療DXの一つとして、地域連携室での外線電話に対応するAI電話の試験導入や、外来でのAI問診の検討、また、病院全体として国の生産性向上・職場環境整備等支援事業給付金で財源確保した上で、顔認証やウェブカメラを利用した勤怠管理システムや時間外勤務管理システム、職員個人のスマートフォンへ源泉徴収票や福利厚生・各種人事関係届出書などの案内を配信するサービスの導入を検討しているところでございます。これらシステム等の導入により、職員は届出が簡便になり、また、管理する側としては勤務状況との乖離がないかなど確認を迅速・正確に行い、時間外削減と勤怠管理の両面で適正な管理に取り組むこととしております。現状では、様々なサービスが日進月歩で開発、アップデートされている黎明期かと思いますので、よりよい職場環境の構築に向け、費用面も含めまして見極めてまいりたいと考えております。

再質問 1番 伊藤美恵子

1点、再質問させていただきたいと思います。お答えの中に、タスクシフトについて検討を行うということでしたが、具体的にどのような業務を対象とされる考えなのかお伺いしたいと思います。

答弁 市立病院事務部長 宮崎雅晴

再質問にお答えします。タスクシフトについては、これまで院内で多職種によるタスクシフトの検討会議を開催しまして、各職種で対応できる業務等について検討してきた経過がございます。具体的に申し上げますと、薬剤師でいいますと薬物療法の説明や病棟などにおける薬学的管理、また、診療放射線技師でいいますと造影剤の投与や投与後の抜針、臨床検査技師でいいますと点滴注射等の静脈路の確保等が挙げられますけれども、現状では各職種の業務に加えて、タスクシフトされた場合の運用について検討が必要として進めているところでございます。また、先ほども申し上げましたけれども、看護師の具体的な業務改善としまして、夜間帯の看護助手を導入しまして、食事の配膳や下膳、また、急なリネン交換など、看護師以外でもできることを移譲しまして、看護業務に専念できる体制の確保に努めているところでございます。

出典:深川市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる