深川市議会 令和7年第2回定例会 2025年6月17日
こども誰でも通園制度
2025年6月17日、深川市議会の一般質問で、松原やす子議員が「こども誰でも通園制度」について質問し、市長 田中昌幸が答弁しました。
- 質問者
- 松原やす子 議員
- 答弁者
- 市長 田中昌幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 松原やす子
2点目の質問に入りたいと思います。こども誰でも通園制度についてです。2026年から全自治体での実施が予定されておりますこども誰でも通園制度について、2025年3月にこども家庭庁が発出した、こども誰でも通園制度の実施に関する手引を見ますと、創設の趣旨として、乳幼児の子供は様々な人や物、環境との初めての出会いを繰り返しながら育っていきます。だからこそ、子供が人生の最初の一歩を健やかに踏み出せるように社会全体で応援していくことが大切です。ゼロ歳から2歳児までの約6割が未就園児ですが、そうした子供を持つ子育て家庭には、孤立した育児の中で不安や悩みを抱えている保護者がおり、そうした保護者への支援の強化が求められています。こうした中で、全ての子供の育ちを応援し、子供の良質な成育環境を整備するとともに、全ての子育て家庭に対し、保護者の多様な働き方やライフスタイルに関わる形での支援を強化するため、こども誰でも通園制度が創設されることになりましたとあります。また、児童福祉法において、乳幼児通園支援事業を規定するとともに、子ども・子育て支援法に乳幼児のための支援給付として規定され、制度の本格実施により、一つは、給付制度になることで一定の権利性が生じること、二つは、全国どの自治体でも共通で実施することとなりますとありました。利用対象者は、ゼロ歳6か月から満3歳未満で保育所等に通っていない子供、また約10時間と推定されますが、月一定時間までの利用可能枠の中で利用する。その他制度の概要として、実施施設、補助基準単価、利用料、利用方法、実施方法、職員配置設置基準等があります。こども家庭庁は、制度の設備及び運営に関する基準について、2025年2月14日付で通知として、乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準の運用上の取扱いについてを発出し、これを受けて各市町村は、乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例を制定することとなっています。私は、この制度について何点か危惧する点があります。一般に保育施設における事故は、預け始めが多いと言われていることを考えますと、一つとして、1歳6か月から3歳未満児は最も手がかかり、目が離せない年齢であること。二つ、慣らし保育なしで面接や情報提供だけで安全が担保できるのか、また子供にとっても負担が大きいのではないか。三つ、保育時間が短くても、通常の保育施設の定数以外に知識や経験のある保育士の配置が必要と思うが、保育士の確保に苦慮されている当市の保育施設では可能なのかと懸念しております。政府が提案した全ての子の育ちを応援する制度を真に生かすために、条例制定に当たっては設置基準の内容をよく吟味され、保育所などの現場の声をよく聞き取って検討されることも大事かと思います。深川市では、来年から本格的に実施となるこども誰でも通園制度についてどのように取り組んでいるか、4点について伺います。1点目、国の基準を超える設置基準を考えているか。2点目、どのような場合でも有資格者の複数人配置を求める条例か。3点目、通園制度総合支援システムの運用についてどのように考えているか。4点目、子供を受け入れる現場が気づいたことを共有する体制の構築について伺います。
答弁 市長 田中昌幸
こども誰でも通園制度についての質問をいただきましたので、順次お答え申し上げます。こども誰でも通園制度は、子育てに係る保護者の負担軽減のために実施されている一時的保育事業とは異なり、子供の良質な育成環境の整備のため、生後6か月から満3歳までのお子さんを対象として、令和8年度から全国の自治体で開始される新たな給付事業であり、事業実施のために設備・運営の基準に関する新たな条例制定が必要とされております。そこで、1点目の国の基準を超える設置基準についてであります。より質の高い保育サービスを提供することを目的として、国の基準を超えて市独自に設備・運営基準を定めることは可能とされておりますが、設備面としては、現状の設備で十分運営が可能であります。また、保育士配置に係る部分については、これまで慢性的な人員不足が続き、新たな保育士確保は困難な状況ではありますが、国の基準での保育士配置でも対応が可能であると各園長から伺っているところでもありますので、国と同様の基準による条例案を作成する予定であります。続いて、2点目の有資格者の複数配置についてですが、事業所ごとに利用定員を定める一般型では、事業実施に当たり常時保育士2人以上の配置が必要となりますが、本市で実施予定のこども誰でも通園制度は、既に実施しております一時的保育事業と同じく、実際の園児数による職員配置の中で保育士配置基準に空きが生じる部分を活用して、子供を一時的に保育する、いわゆる余裕活用型での事業実施を想定しておりますので、既に複数で配置されている保育士で対応するものであります。続きまして、3点目の通園制度総合システムの運用に係る考えといたしましては、このシステムは国から提供され、全自治体での活用が求められていることから、本市でも活用を予定しております。自治体向けシステムの操作説明会が既に複数回開催されており、令和8年度実施に向けた準備が進められておりますので、本市におけるシステム導入と合わせて、市内保育所等でのシステム導入を含めた支援を並行して進めていく予定であります。最後に、4点目の保育現場での気づきを共有する体制といたしましては、こども誰でも通園制度は新たな事業であり、保育現場での混乱も想定されますので、これまでも実施しております園長会議を最大限活用しながら、事業に係る問題点などを共有するとともに、各園長の皆さんと密に連絡を取り、円滑な事業開始を目指してまいります。