深川市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月4日
宿泊税導入の考え
2024年9月4日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「宿泊税導入の考え」について質問し、経済・地域振興部長 香川貴敬が答弁しました。
- 質問者
- 大前昭代 議員
- 答弁者
- 経済・地域振興部長 香川貴敬
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 大前昭代
次の質問に移ります。宿泊税導入の考えについて伺います。鈴木直道北海道知事は、7月3日、北海道議会予算特別委員会で観光立国北海道の実現を目指すために条例の策定に着手すると述べ、ホテルや旅館などに泊まった人から徴収する宿泊税を2026年4月にも導入する方針を表明いたしました。同案によると、宿泊料金に応じて税額が変わる段階的定額制を採用し、税額は宿泊料5万円以上で500円、2万円から5万円未満で200円、2万円未満は100円となる見通しを示していました。道内では、既にニセコエリアの倶知安町が先駆けて2019年から宿泊税を導入しており、ニセコ町も観光振興を目的に最大で2,000円を徴収する宿泊税を本年11月1日から導入すると発表しています。2019年に宿泊税を導入した倶知安町では、2023年度の税収が過去最高の4億4,000万円となり、その税収を使って、二次交通いわゆる主要な空港や駅から観光地までの移動手段となる路線バスや鉄道などの交通機関の整備を進めているといいます。札幌市も、今年5月に導入する計画を公表しており、旭川市においても導入する方針を示し、導入時期は北海道のスケジュールを勘案した上で検討しているとしています。コロナ禍を経て、観光が以前にも増して活発になっている今、全国的に宿泊税導入への関心が高まっているように感じています。しかし、北海道が宿泊税を導入した後に、独自課税する自治体に宿泊する場合、道税と市町村税の両方の宿泊税がかかることになるため、鈴木知事はさらに具体的に検討すべき項目が残されていると述べており、課題はまだ多いのではないかと思っています。現段階の北海道が表明している宿泊税は、冒頭に触れさせていただきましたが、宿泊料金に応じて税額が変わる段階的定額制を採用し、修学旅行などは免除するとしています。しかし、これを深川市に導入した場合、本市で誘致しているスポーツ、文化・芸術などの合宿やビジネスで宿泊するなど、観光以外での宿泊の場合にも課税することになってしまいます。税収が増えるということは、本市の財政にとってもよいことではありますが、本市では深川市合宿招致促進助成金制度として、各種合宿を実施する団体などに対してその経費の一部を助成していることもあります。合宿誘致に力を注いで実績も上がっている深川市においては、大きな課題になると思われますし、宿泊事業者の負担に対する補助なども考える必要があると思われ、慎重な対応が必要ではないかと思います。そのようなことを申し上げさせていただき、質問させていただきます。2024年2月時点で宿泊税を導入している全国の状況は、東京都、大阪府、京都府京都市、福岡県福岡市、福岡県北九州市、石川県金沢市、北海道虻田郡倶知安町ですが、北海道議会予算特別委員会で観光立国北海道の実現を目指すために条例の策定に着手するとして、今後導入を検討しているのが先ほど述べた札幌市や旭川市のほか、函館市など10か所以上の自治体が宿泊税の導入を検討している段階だそうです。そこで本市は、北海道の宿泊税導入に際し宿泊税を課税するのか、宿泊税に対する現状の考えを伺います。
答弁 経済・地域振興部長 香川貴敬
宿泊税導入の考えについてお答えいたします。宿泊税につきましては、地方税として人口減少が進む中、税収入の大幅な増加が期待できず、高度化、多様化する観光ニーズ、人手不足、移動利便性の向上などの課題に対応する施策展開が困難なことを背景に、観光振興のための安定的財源の確保を目的に観光都市などで導入が進んでいるものであります。議員からもお話がありましたように、北海道では2026年4月から導入する方針を表明しており、また、道内市町村でも既に倶知安町が導入しているほか、把握している範囲では19の市町村で導入検討を表明しているところであります。しかしながら、宿泊税につきましては、税収が期待できる一方で、課題としまして議員御指摘のように、北海道と市の二重課税といいますか、宿泊者は北海道と市の両者に対して納税を求められることや、観光面のブランド力に乏しい都市では宿泊者の減少につながる可能性が指摘されているところであり、議員が危惧されております合宿やビジネスといった観光以外の宿泊ニーズに及ぼす影響も想定されるところであります。さらに、北海道では本年7月から8月にかけて宿泊税の導入検討を表明している19市町村を除いた全市町村を対象に、宿泊税に関する検討状況調査を実施しており、回答があった133市町村のうち導入検討に消極的といいますか慎重な意見が127市町村という結果となっているところであります。このようなことから、本市が宿泊税を導入することに関しましては、税収増というメリットよりも課題のほうが大きいと考えますし、さらに他市町村の状況も踏まえますと、現段階では本市として宿泊税導入の考えには至っていないものであります。