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深川市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日

避難所運営

2024年3月5日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「避難所運営」について質問し、市長 田中昌幸が答弁しました。

質問者
松本雅祐 議員
答弁者
市長 田中昌幸

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 松本雅祐

続きまして、5点目、避難所運営についてお伺いします。本年1月1日に発生した石川県能登半島地震から2か月がたちます。元旦を襲った最大震度7の揺れにより、3月1日現在で241人の方が亡くなられ、安否不明者はいまだに7人おり、今も1万1,000人以上の方が避難生活を送られております。心より御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されている皆様にお見舞い申し上げます。亡くなられた方の中には、避難生活に伴う体調悪化などで亡くなる災害関連死の方が14人確認され、災害の2次被害ともいえるこの災害関連死を防ぐことも重要であることが再確認されました。避難の長期化が続く中で、避難所に求められるものはトイレの心配をせず、食事や水分をしっかり取り、冷たい床で寝ないで済む暖かな室内環境をつくることではないかと私は思います。また、プライバシーを十分に確保できる間仕切りの工夫も求められます。能登半島地震で避難されていた女子高生の方が、避難所では人目が気になり学校から帰ってきても着替えられず、夕方お風呂に入り着替えをしてそのまま寝て、次の日はその服の上に制服を着て学校に通う毎日ですとの報道もされておりました。このような間仕切りがないために、特に女性の方が困っており、異性の視線が気にならないように更衣室や物干場、入浴施設は男女別に設けることや、特に冬場の避難所運営の対応が求められました。こうした声や要望は、今回ほかの自治体から被災地へ応援に駆けつけた女性職員の方が、避難所で生活している女性の方に声をかけお聞きしたことであり、ほかにも女性用品の備蓄や配布場所の設営とともに、女性用トイレの数は男性用トイレに比べて多くするなどの配慮も必要と分かり、能登半島地震でも女性の視点を生かした避難所運営の大切さが浮き彫りになったと思います。私はこれまでに、本市の備蓄品や避難所運営等について、様々提言をさせていただきました。本市は自然災害が比較的少ないまちではありますが、近年は大雨等による災害も多く、人災はありませんが避難所を開設することも増えております。田中市長も本年の新年交礼会の挨拶の中で、新年の職員への訓示で、深川市においても震度7の地震が発生した場合の対応を考えなくてはいけないと挨拶されたことを紹介されておりました。災害は時と場所を選びません。以前は災害はいつかやってくると言われておりましたが、現在はいつでもやってくるとの認識を持たなければいけません。本市は令和3年10月に、町内会や自主防災組織、女性からの意見を聞き、避難所運営マニュアルを作成しております。また、福祉避難所について、市内施設10施設と協定締結を行い、福祉避難所の設置及び運営に関するマニュアルを令和4年12月に策定しております。防災、減災の対応や備えが大切で、特に高齢者や生活弱者の方々の避難など、課題もあると考えます。そこでお伺いします。1点目、避難所の運営について、誰が責任者として運営を行うのか、この課題が実際に、結構曖昧な状態で置き去りにされていると言われております。避難所になった施設の職員や教員、行政の職員、自治会関係者と明確になっていないところもあります。避難所運営は、本来はその避難所に避難する対象となっている地元の自治会や自主防災組織が運営すべきと考えますが、残念ながら、開設時に準備した人がそのまま運営に巻き込まれてしまう実態もあると言われております。また、避難所運営に女性が参画してリーダーシップを発揮できるよう、責任者または副責任者など、役員の少なくとも3割以上を女性にすることや、避難所での生活のルールづくりを行う際には、女性の意見を反映させることが求められております。能登半島地震でも避難所運営について、女性や子供連れ、高齢女性などがちゅうちょなく相談できるよう、女性職員の配置が重要な役割を果たしていることも分かっております。本市の避難所運営は誰が行うのか明確になっているのか、また避難所の運営に女性が関わる対応をどのように考えているのか、お聞かせください。2点目、よりよい避難所を確保するためのスフィア基準、スフィアスタンダードといいますけれども、災害や紛争の被災地に対する人道支援活動のために設置された人道憲章と人道対応に関する国際的な最低基準の通称で、アフリカ、ルワンダの難民キャンプで多くの方が亡くなったことを受けて、国際赤十字などが20年前につくりました。その後、災害の避難所にもこの基準が使われるようになり、紛争や災害の際の避難所の環境について、最低限の基準と定めています。例えば、避難所空間については、1人当たりのスペースとして最低3.5平方メートル確保することなどが載っております。スフィア基準自体、現在多くの行政や専門家の間で使われております。国も、平成28年につくった避難所の運営のガイドラインに参考とすべき国際基準として紹介しております。避難所運営にどう生かせばいいのか、取り入れてもいいのではないでしょうか。また、内閣府の男女共同参画局が自治体向けに作成した防災・復興ガイドラインの中で、避難所生活では、女性と男性の安全・安心を確保することが求められておりました。本市も女性の視点を生かした避難所運営マニュアルを作成しておりますが、このたびの能登半島地震での避難所運営での課題、プライバシーの確保、セキュリティーなどの環境整備とともに、トイレ、食事、ベッド、そして冬場を想定した備蓄品が重要だと改めて分かりました。本市の備蓄品、暖房機器、使い捨てカイロ、簡易トイレ、生理用品等、備蓄の考えについてお聞かせください。3点目、高齢者や障がいのある方など、避難所で特別な配慮を必要とする要配慮者への対応について、特に介護度の高い方への対応はどのように考えておられるのか、また、福祉避難所との連携も含め、地域、施設ごとの状況についてお聞かせください。4点目、災害が発生した場合、災害対策本部と各避難所とのコミュニケーションは重要であり、情報の共有・取得は避難所生活を送られる方々の安全・安心につながります。本市が指定している避難所のWi-Fi環境整備について、状況をお聞かせください。

答弁 市長 田中昌幸

避難所運営について、4点の質問をいただきましたので、順次お答えいたします。1点目の避難所運営における責任者の位置づけと女性の関わりについてでありますが、災害時に開設する避難所の運営につきましては、一般的に自主防災組織や町内会、避難者など、実際に避難されている地域住民による自主運営が基本的な考え方とされており、本市におきましても、避難所開設時に適切な避難所運営が実施できるように策定しております避難所運営マニュアルにおいて、自主防災組織などが中心となり、避難所運営委員会を立ち上げ、責任者を定めることなどを規定しております。しかし、本市の避難所につきましては、一つの避難所に複数の町内会が避難することとしている箇所が多くある中で、避難対象の町内会に一堂に集まっていただく機会を持つことができず、そうした地域における災害時に備えた対応が課題となっているところであります。実際に避難所を開設した際、マニュアルに基づいたスムーズな避難所運営を徹底していただけるよう、市では自主防災組織の組織化や防災訓練を通じた周知を進めてきており、納内地区や多度志地区では地区全域で一つの自主防災組織を組織するなど、これは早くから取組が進められた地域もありましたが、コロナ禍の影響もあり、自主防災組織の組織化が若干停滞している状況にもありますので、改めて組織化に向けた取組などを進めてまいりたいと考えているところであります。また、先ほどの避難所運営委員会につきましては、マニュアルの中で性別によるニーズの違いを考慮し、運営委員は男女双方から構成すると定めており、様々なニーズに対応した避難所運営が行われるよう、必要な規定を盛り込んでおりますことから、避難所運営に多くの女性が参画いただけるよう、必要な周知にも努めてまいりたいと考えております。次に、2点目の女性の視点を生かした備蓄品の選定についてでありますが、市といたしましても、災害時の対応につきましては、男女双方の視点が重要だと認識しておりまして、防災教室や防災に関する計画見直しの際など、女性の意見を取り入れて必要な見直しに努めてきております。そうした女性の意見に基づき、避難所における授乳などの際、プライバシーが確保されるよう、ワンタッチパーティションを整備し、各避難所等に保管しているとともに、災害備蓄品として生理用品や大人用のおむつを備えるなど、避難所で安心して過ごせる備えを進めているほか、寒さ対策として、暖房機器や使い捨てカイロなどを整備しているところであります。また、災害や紛争の影響を受けた人々の最低限の基準として定められた、松本議員御指摘のスフィア基準の考え方につきましては、現在の避難所運営の際に全てが取り入れられているわけではありませんが、避難所での生活が少しでも過ごしやすいものとなるよう、本市の防災に関する取組に反映できる項目があるのかなど、研究してまいりたいと考えております。次に、3点目の各避難所での要配慮者の対応についてお答えいたします。高齢者や障がいをお持ちの方、傷病者など、災害発生時に指定避難所での生活が困難な要援護者への対応として、必要な支援を受けながら避難生活が送れるよう、市内の福祉施設を福祉避難所として指定しており、必要に応じて指定避難所から福祉避難所へ2次避難いただけるよう、各福祉施設と協定を結んでおります。また、介護等を受けている方や障がいをお持ちの方など、御自身で避難することが困難な要援護者が災害時に速やかに退避できるよう、一人一人に合った具体的な支援方法などを定めた災害時要援護者避難支援(見守り)プランを策定しており、災害時に要援護者がスムーズに避難するとともに、福祉避難所の運営施設と連携し、支障なく避難生活を送ることができるようにも努めているところであります。次に、4点目の避難所のWi-Fi環境についてお答えいたします。避難所におけるWi-Fi設備につきましては、各施設の通常時の使用状況や必要性に応じ、当該施設の管理者において整備してきており、現在市内36か所の避難所のうち、10施設でWi-Fi環境が整備されているところであります。残りの26か所の避難所については、Wi-Fi環境がない、あるいはWi-Fiがあっても使用できない状態となっており、当面整備される見込みもない状況であります。しかし、災害時に避難された方にとって、情報の受発信が行えることは、避難生活中の安心・安全にもつながるものであり、そうした環境を確保する上で、Wi-Fiの整備を行うことは重要な要素であると認識しておりますので、災害発生時には避難状況なども考慮した上で、Wi-Fi環境が未整備の避難所においても、臨時的にWi-Fiが使用できるような対応について、検討してまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる