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深川市議会 令和5年第2回定例会 2023年7月18日

市職員の副業解禁

2023年7月18日、深川市議会の一般質問で、田畑陽美議員が「市職員の副業解禁」について質問し、副市長 宮森栄治が答弁しました。

質問者
田畑陽美 議員
答弁者
副市長 宮森栄治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 田畑陽美

それでは、3問目の質問に入らせていただきます。市職員の副業解禁についてお伺いいたします。近年、多様で柔軟な働き方へのニーズの高まり、働き方改革、人口減少に伴う人材の希少化などを背景に、全国各地で地方公務員の副業許可制度の導入が広がりを見せており、この流れは今後も広がりを見せていくことが期待されています。本市においても本年度、農作業限定で職員の副業が解禁されています。その第1号として、市内のサクランボ農園でアルバイトをした職員のことが新聞でも大きく取り上げられていました。人手不足などの課題解決につながっていくことを期待しています。副業解禁において、先駆けて取り組んだ自治体は兵庫県神戸市や奈良県生駒市、宮崎県新富町で、具体的な動きとして、副業に関する規定を制定しております。全国の自治体で初めて職員の副業・兼業の許可要件を定めた神戸市では、2017年4月から地域貢献応援制度がスタートしており、5年以内に副業先との契約・補助に関する業務に就いていないことを条件に、報酬を伴う地域活動を促す取組を始めています。導入の背景には、地域団体やNPOなどにおいて、高齢化などに伴い担い手不足が進んでいることや、市の職員が知識・経験などを生かして、市民の立場で地域における問題解決に積極的に取り組むことを後押しするため、NPO法人の設立、手話通訳活動、産後ケアトレーニング教室の開催、スポーツ推進委員活動など、多岐にわたっているようです。同年9月に制度運用を始めた奈良県生駒市においても、公益性が高い地域貢献活動としており、サッカーやバレーボールの指導、NPO法人の活動を通した副業が実際に行われています。また、桃や梨、リンゴなどの果物の生産が盛んな福島市では、農家の高齢化などによって、繁忙期などの人手不足が深刻になっていることから、職員による地域貢献と人材育成、労働力不足の対応を目的に、カジュワーク職員制度を昨年導入しています。果樹農家での勤務を対象に、労働条件を明示することで、副業・兼業の申請手続を円滑化し、職員が利用しやすい環境を整えています。例えば農作業のアルバイトを募る専用のアプリに、農家と市の職員が登録することによってお互いを結びつけ、土日など役所の勤務がない日や勤務時間外で週8時間、月30時間を上限と定めているようです。また、福島市が職員を対象に行ったアンケート調査では、参加したいと答えた職員は70%に上ったということで、昨年は収穫期を迎えた桃の運搬作業などに従事して、くだもの王国ふくしまを支えたと言われています。副業解禁は道外だけではありません。もちろん北海道においても広がりを見せており、北海道では規定を見直し、希望する道職員、地方公務員が副業しやすい環境を整えています。先行している日高振興局では、地域の問題解決につながる活動や、勤務時間などの条件を満たす十数人の職員をナナイロひだかサポーターに任命し、公務員の副業活動として取り組んでいるそうです。道内でも公務員の副業許可を容認する自治体は年々増加しており、今後も増えていくと予想されています。公務員の副業許可制度をうまく活用して、自身のスキルアップややりがいを見つけることにより、それが地域の問題解決となるものであれば、地域のためにもなります。空知では、近隣の沼田町が昨年、加工用トマトの生産拡大を計画し、栽培促進のためにトマトの栽培作業限定で、職員の副業が解禁され、農家さんからは歓迎の声が上がっているようです。地域の役に立ちたいという意欲がある職員であれば、より生産的な活動に取り組み、経済活動を活発にしていくものと思われます。地域活動に参加することで、地域課題に直接触れ、その経験をふだんの業務にも生かしてもらえればと期待します。職員一人一人の経験は、地域の活性化に役立つものであり、少子高齢化や人口流出で人的資源が厳しい本市にとっても、官民の協働が欠かせません。職員と住民との間に新たな顔の見える関係を築くことがこれまで以上に大切になってくるのではないでしょうか。そこで、お伺いさせていただきます。1点目、市職員の副業活動はスキルアップややりがいにもつながり、本人と雇用者双方にメリットがあると考えますが、職員への周知や意識状況などについて伺います。2点目、副業解禁について、本市では働く側、雇う側の要件など、許可基準を設けているのか伺います。3点目、本市の基幹産業は農業でありますが、労働力不足が大きな課題ともなっているため、農業のみの副業解禁になったと思われます。農業以外にも教育、福祉など幅広い分野で問題解決を図れるよう、今後も地域活性化のための副業の対象を広げていく考えがあるのか伺います。

答弁 副市長 宮森栄治

市職員の副業解禁について、3点にわたり質問いただきましたので、お答えいたします。初めに、1点目の職員への周知と2点目の許可基準につきましては、関連がございますので、一括してお答えいたします。本市では、地域貢献活動となる副業の許可基準を明確にするため、本年3月に地域貢献活動を行う職員の営利企業等の従事制限の許可基準等を定め、4月から運用を開始しております。許可基準の内容といたしましては、対象となる活動を市内の作物栽培・収穫といった農作業と定めまして、許可要件につきましては、国家公務員の副業の取扱いに準じて、勤務時間外や休日の活動とし、職務遂行に支障がないこととしているほか、活動時間の上限につきましては、週8時間、一月30時間、勤務の日は3時間以内としており、また勤務先との間に特別な利害関係がないことなどを定めているものです。職員への周知につきましては、4月の運用開始の際に庁内掲示板へこの許可基準を掲載するとともに、本制度の活用による地域貢献活動への参加について、協力を依頼したところであります。この周知後、職員から許可基準に関する問合せが数件ありましたけれども、申請実績は今のところ1件となっております。なお、今回、市が副業に係る許可基準を規定したことに伴いまして、JAきたそらちから農家と求職者を1日単位で結びつける農業バイトアプリ、デイワークの活用を市職員へPRしたいとの申出があり、現在実施していただくことで進めておりまして、今後におきましても地域貢献活動の趣旨を踏まえながら、職員に対して関係情報の周知に努めてまいりたいと思っております。次に、3点目の副業の対象を広げる考えについてであります。今回の副業に係る許可基準は、本市の基幹産業である農業の人手不足を背景としているものでございますので、まずはその業種の範囲で取組を進めつつ、職員への理解も深めていきたいと思っております。一方、近年多くの自治体におきまして、地域の課題解決に向けた様々な地域貢献活動が行われている状況も見られますので、副業の対象拡大につきましては、副業による職務遂行上の能率への影響や公正・公平性の確保など、地方公務員法の趣旨も踏まえながらとはなりますけれども、今後見込まれる部活動の地域移行化に伴う指導者確保などの課題のほか、本市における地域の課題として、市職員に求められている活動の把握などについて、先行する自治体の状況や取組を調査する中で検討してまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 令和5年第2回定例会 2023年7月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる