深川市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月7日
リカレント教育
2022年12月7日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「リカレント教育」について質問し、教育長 吉村理明が答弁しました。
- 質問者
- 大前昭代 議員
- 答弁者
- 教育長 吉村理明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 大前昭代
次の質問、リカレント教育について伺います。ここ数年、日本でリカレント教育への関心が急速に高まっていると言います。リカレント教育の当初の考えは、学校教育を終えて社会に出た個人が、ニーズに合わせて再び教育を受ける循環型・反復型の一種の生涯学習と同義と言えるとされていましたが、現在の日本においては、働き続けるための知識・技術の習得のための教育を指すものとされ、仕事に関わらないことや生きがいに通じる内容も学習の対象に含まれる生涯学習とは区別して使われています。政府広報も、リカレント教育は仕事に生かすための知識やスキルを学ぶ一方、生涯学習は生涯にわたり行うあらゆる学習で、学校教育や社会教育、さらには文化活動、スポーツ活動、ボランティア活動や趣味など、仕事に無関係なことや生きがいに通じる内容も学習の対象に含まれていると説明しています。経済協力開発機構、OECDのリポートによれば、リカレント教育には個人の生産性を高め、イノベーション、技術革新や雇用機会を創出する効果があると言っています。では、なぜリカレント教育が注目されているのか。関心の高まりの背景には、少子高齢化で労働力の量的拡大が望めない中、労働力の質的向上が求められていることなども挙げられていました。また、技術革新や市場の変化の速さに伴い、これまでの知識やスキルが通用しなくなってきていること、特にコロナ禍の下でデジタル・トランスフォーメーション化が進み、企業としても人材を有効活用し、生産性を向上させることが喫緊の課題となっていることなどにより、スキルの向上が求められていることもあるようです。また、従業員・労働者の間でも、転職などによって、スキルやキャリアを高めていくという価値観の高まりが起こっていると言います。これらのことから、従業員・労働者が自律的にキャリアを形成していくための学びの手段として、リカレント教育が注目されています。そして、人生100年時代の到来も大きな要因と言えるでしょう。今後、より多くの人が100歳まで生きられるようになることが見込まれています。従来であれば、定年後は働かずにのんびり過ごすといった生活ができていましたが、100歳までの生活を考えたとき、その生活の糧が必要となるなど、より長く働く必要が出てくることに加え、充実した人生を送る上で長く働くことを選択する人も増えてくるでしょう。このように仕事をする期間の長期化に伴い、必要な知識やスキルを何歳でも、いつでも身につけられるよう、リカレント教育の重要性が言われているのです。また、リカレント教育によって得られるメリットには、従業員の年収アップ、企業の業績や就職率の向上、能力や専門スキルのある人材育成につながることが挙げられています。リカレント教育によって、専門性の高い知識や技術を身につけ、スキルをアップデートすれば、年収が上がる見込みがあるということです。従業員のスキルがアップデートされることで、対応範囲が広がるため、企業や組織も成長できるようになりますし、リカレント教育では仕事に必要な知識や技術を専門的に学ぶことができるため、実施により能力や専門スキルのあるエンジニア育成につながります。企業的、社会的にリカレント教育が注目されるようになってから、リカレント教育を開講する大学や団体などが増えましたが、学べる内容は、大学や団体の種類で異なっており、広く社会に役立つであろうものや、これからの仕事につながりそうなものが多いようです。リカレント教育で学べる分野の例の一つとして、介護や福祉の分野では、管理栄養士や看護職に関する内容が多い傾向にあるようです。ほかに観光や農業、MBA、経営学修士号や社会保険労務士、法律、マーケティング、語学、IT関連など、本当に多岐にわたって学べるようです。リカレント教育にかかる費用は、通年で大学などに就学した場合の一般的な相場で数万円から数十万円の入学金と年間10万円以上の授業料となっており、公開講座、通信教育、オンライン授業の場合は、1科目当たり数千円から数万円ほどが相場だそうです。このように社会人になっても学べる機会があり、スキルアップの機会があることは喜ばしいことだと思う反面、人生100年と言われているこの時代に、人生を豊かにするためだけでなく、生活の糧が必要という理由からの学びだとするなら、お金も時間も要する教育に対して、行政としても手を差し伸べるべきではないかと思います。ここで質問の1点目ですが、リカレント教育についての認識と現状把握の状況を伺います。質問の2点目、より自分の人生を豊かにし、知識やスキル向上のためにリカレント教育を受けたいが、どうすればよいのか、受講するための手段や手続など、相談を受ける窓口も必要だと思いますが、リカレント教育に関する支援を含めた相談窓口設置の考えを伺います。
答弁 教育長 吉村理明(教育長は2024年3月まで)
リカレント教育について、2点の質問をいただきましたので、お答えさせていただきます。初めに、1点目のリカレント教育についての認識についてでございます。リカレント教育につきましては、大前議員の質問の中にもございましたとおり、学校教育を終えて、仕事に就いてからも仕事のためのスキルアップ、あるいはキャリアアップに直結する知識や技術を習得することを目的に、再び学び直すということでございます。生涯にわたり趣味やスポーツ、ボランティア活動等、生きがいとして学び、豊かな人生を送るために行う生涯学習とは定義的に分類されているところでございますけれども、学ぶという意味では、生涯学習の一部として捉えることもできるのではないかと考えているところでございます。また、人生100年時代と言われる現代社会におきましては、文部科学省をはじめ他の省庁におきましても、特にリカレント教育推進の重要性が示されておりまして、各省庁において、専用のホームページを開設するなどの取組がなされているところでございます。本市では、生涯学習社会の実現を目指し、様々な学習機会の提供や自主的な学習活動の支援などに取り組んでいるところでございますけれども、リカレント教育に関するものといたしましては、働いている方のライフスタイルに合わせてリカレント教育の一翼を担っておりますBS放送やオンラインなどでも受講が可能な放送大学がありまして、市の広報を通じて、そのことの周知を図っているところでございます。次に、2点目のリカレント教育に関する支援を含めた相談窓口の設置についてでございます。これまでも教育委員会といたしましては、生涯学習に関する相談に対応させていただいておりますけれども、リカレント教育に類する相談にも今後しっかりと対応していく必要があると考えておりますので、今後ともリカレント教育に関する様々な情報の収集に努めてまいりたいと考えているところでございます。