深川市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月9日
小中学校での主権者教育の取組について
2021年12月9日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「小中学校での主権者教育の取組について」質問し、教育部長 荒井幸治、選挙管理委員会委員長職務代理者 土井洋次が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 教育部長 荒井幸治、選挙管理委員会委員長職務代理者 土井洋次
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 松本雅祐
続きまして、4番目、主権者教育についてお伺いします。主権者教育とは、主権者たる国民が国や社会の問題を自分の問題として捉え、自ら判断し、行動していく主権者を育成することであります。平成27年6月に、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、これを契機に新たな有権者となる18歳、19歳に対する主権者教育の必要性が急速に高まり、学校現場においては、政治や選挙等に関する学習内容をより一層充実させるために、総務省と文部科学省は共同で、私たちが拓く日本の未来という資料を作成し、全国の高校生へ副教材として配付されました。自分の意思、考えや判断を示せる一つの行動が選挙の投票であります。18歳選挙権が導入されて、初めての国政選挙が2016年の第24回参議院議員通常選挙でありました。全体の投票率が54.7%であった中で、18歳が51%台、19歳が42%台となり、全体の投票率を下回ったものの、20歳代の投票率を上回り、全体の投票率と比べても非常に高い結果となり、主権者教育の努力が功を奏したと言われております。しかし、その後、地方選挙などが行われましたが、日本の世代別投票率は60代が最も高く、10代、20代は低い傾向にあると言われております。総務省は、全国の選挙管理委員会に対して、主権者教育等の選挙出前授業などの取組状況について調査を行い、結果を発表しました。対象期間は、平成30年度及び令和元年度で、調査項目は、出前講座を実施したか、実施した学校数及び受講生数、出前授業の内容等が調査されました。出前授業の内容は、模擬選挙と講義等を組み合わせた形が約6割を占めており、模擬選挙の内容では、架空の政党や候補者等に投票するなど、公約を見せて判断させるのが全体の7割を占めていたとの報告がありました。主権者教育の重要性は、選挙権年齢が満18歳に引き下げられただけではなく、来年4月からは成年年齢も20歳から18歳へと引き下げられることになり、ここにも大きく関わってきます。小中学校では、平成29年度及び30年度に改正された新学習指導要領を踏まえ、子供たちがこれまで以上に主権者としての資質・能力を確実に身につけていくことが求められます。ですから、主権者教育の充実にさらに取り組んでいかなくてはなりません。そこで、お伺いします。1点目の質問に関しましては、北名議員の質問と同じなので、割愛させていただきます。2点目、私は5年前に小中学生に対して、子ども議会を実施してはどうかと教育委員会に提案させていただきましたが、授業日数等の関係から実施が難しいと言われました。改めて、子ども議会を開催する意義について、深川市の未来を担う子供たちが市政に関心を持ち、自分の夢、希望を織り交ぜながら、市政に対する要望や質問を発表する機会の提供とともに、子供の視点からの意見を今後の市政に反映させることができるため、大変重要なことであると私は考えます。ですから、市内の小中高生を招き、主権者教育の一環として、市長をはじめ執行部の方々が答弁する形式で子ども議会を開催することは大変有意義であると考えております。子ども議会の開催も含め、小中学校での主権者教育の取組についてお聞かせください。3点目、本市には三つの高校と短期大学があります。投票年齢が18歳に引き下げられて6年がたち、来年、参議院議員選挙が行われます。来春高校3年生になる生徒は、初めて自らの一票を投じる機会となります。若い人たちの政治への関心を高め、特に高校では政治の仕組みや投票の仕方などを学ぶ主権者教育を行うことが重要であると考えます。投票権を得た最初の機会に投票に行かないと、その後もずっと棄権してしまう人が少なくありません。また、18歳、19歳の投票率が低い状況も、高校を卒業し、大学進学等で引っ越しをして、住民票を移さない若者が多いのも原因の一つと言われております。本市の高校生や18歳、19歳の方への主権者教育の取組についてお聞かせください。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
私からは質問のうち、2点目の小中学校での主権者教育の取組についてお答えさせていただきます。本市における小中学校での主権者教育の取組につきましては、新学習指導要領におきまして、中学社会科では、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを踏まえ、主体的に政治に参加することについての自覚を深めること、小学社会科では、選挙権を有する18歳に求められる公民としての資質・能力の基礎を育成することが求められることが記載されておりまして、これに沿った授業が行われております。また、市内の中学校におきましては、今年10月の衆議院議員選挙の際に社会科で実際の選挙公報を使った授業を行っておりますほか、生徒会選挙では、選挙管理委員会が実際に使用している投票箱と記載台を使用するなど、体験を通しまして、より選挙を身近に感じられるように取組を行っております。このほか、議員の質問にもございましたが、子ども議会に代わりまして、子供たちの考えを聞く機会を確保する事業といたしまして、平成22年度から、ふるさとふかがわ未来への提言としまして、パネル展を実施しており、毎年、中学生の本市に対する夢や思いなどがまとめられた作品が展示されておりまして、多くの市民の方にも御覧いただいております。また、市政に対する理解を深めるため実施しております生涯学習出前講座におきまして、選挙制度や新有権者教育等についての講話や実技を行うメニューも設けておりますので、これらの事業によりまして主権者教育に取り組んでいるところでございます。議員からは子ども議会を開催すべきとの質問でございましたが、子ども議会は中学生が深川に対する夢や思いについての意見交換をする機会として、平成13年度から実施しておりましたが、21年度で廃止しております。直接子供たちと意見を交換する子ども議会は、主権者教育として有効な機会の一つと考えておりますが、廃止に至った理由といたしまして、各学校における準備等の負担が大きいということなどが挙げられておりまして、現在の学校でのカリキュラムなどを考えますと、再開は非常に難しい状況であると考えております。
答弁 選挙管理委員会委員長職務代理者 土井洋次
私からは質問の3点目、高校生や18歳、19歳の主権者教育についてお答えいたします。選挙権年齢を二十歳以上から18歳以上に引き下げる公職選挙法の改正が平成27年6月公布、28年6月に施行され、同年7月、参議院議員通常選挙より執行されました。総務省と文部科学省は、連携して、有権者としての自覚を養う主権者教育を充実させる考えの下、議員からもお話のありましたとおり、高校生向けの副教材、教師用指導資料、私たちが拓く日本の未来を作成し、全国の高等学校に配付しております。市内高校では、この副教材を用い、生徒に対し社会科の一環として、政治的教養に関する授業を行っております。また、北海道選挙管理委員会では、主権者教育アドバイザー派遣制度を策定し、当市での実施希望はありませんが、学校の出前講座や、選管職員や教職員等に対する研修会等で、学校や選挙管理委員会に講師を派遣する事業を用意してございます。続いて、当市の高校、短期大学への取組ですが、市内高校へは実際の選挙で使用している投票箱や投票記載台を貸し出し、生徒会役員選挙や模擬投票で活用されております。過去の実績としましては、制度初年度の平成28年7月にクラーク記念国際高校で模擬投票を実施しております。そのほか、市内高校へは、生徒会役員選挙に機材を貸し出すなど、少しでも身近な選挙となるよう今後もPRに努めていく所存でございます。また、18歳、19歳の投票率が低い理由として、高校を卒業後、大学進学で深川を離れても、住民票を移さないことが挙げられておりましたが、北名議員の答弁にもお答えいたしましたとおり、当市では初めて投票を行う18歳と19歳の有権者に対し、文書を送付しております。その中に、深川市に住民票があっても滞在地で投票することができる不在者投票制度についての説明資料を、今回10月の選挙の際から追記いたしました。文書を送付したところ、有権者本人はもとより、保護者の方々からも手続方法について問合せがある等、反響がございました。今後におきましても、引き続き取り組んでいきたいと考えております。
再質問 8番 松本雅祐
1点、再質問させていただきます。2点目の小中学校での主権者教育ですが、今ほど教育部長からは、平成13年から22年までは実施していたが、その後、廃止になったとのことで、カリキュラムや授業日数等も大変厳しいことから廃止になったということでありました。私は、先ほども質問しましたけれども、今、時代が変わって、主権者教育をもっとしていかなくてはいけない。選挙権年齢が18歳に引き下げられたこともそうですし、成年年齢が二十歳から18歳に引き下げられるということでは、やはり小中学校からしっかり主権者教育に取り組んでいく。その中で、先ほど言いましたパネル展、私も中学生が作成した壁新聞を見せていただく機会がありました。本当にそのときの社会情勢、日本の情勢の問題を的確に捉えて発表しておりました。学校全体で主権者教育、子ども議会をやるというのは大変難しいと思います。そういう部分では、例えば生徒会の代表の方々が自分の壁新聞の問題などを議会に持っていき議論するというような形も含めて、確かに生徒会の方に負担をおかけしますけれども、何かそういう形でできないかという提案をさせていただきます。学校現場では、GIGAスクール構想が今年から導入されて、厳しい状況も分かっております。ただ、主権者教育を何とか前に進めるためにも、取り組んでいただければと思いますので、その辺についてもう一度、教育部長の方針を聞かせていただきたいと思います。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
再質問にお答えさせていただきます。議員からもございましたが、子ども議会が廃止になった理由といたしましては、先ほども申し上げましたとおり、各学校における準備等の負担が大きいということが挙げられておりまして、ただいまの松本議員の提案は、一部の代表などによる取組をしてはどうかということでございます。現在のカリキュラム内容などを考慮すると、大変難しい状況ではありますが、提案の内容につきまして、学校側にもお伝えしまして、研究などはしていきたいと考えております。