深川市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月7日
地球温暖化対策の推進
2021年12月7日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「地球温暖化対策の推進」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 辻本智
通告に従い一般質問を行います。初めに、地球温暖化対策の推進に関する取組についてお聞きします。地球の温暖化が原因とされる異常気象は、自然災害にとどまらず、本年の農作物生育への影響など、私たちの身近な生活にも深刻な影響を与えるなど、身近な問題となっております。昨年10月の臨時国会で、カーボンニュートラル宣言が出されました。気候問題に関する国際的な枠組み、いわゆるパリ協定に基づく日本政府が行おうとする内容は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにして脱炭素社会の実現を目指すというものです。政府が示す温室効果ガスには、CO2、二酸化炭素だけでなく、メタンや一酸化二窒素、フロンガスなどがありますが、それらについて排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにするとされております。国立環境研究所の発表によれば、メタン放出増加の主要因は、化石燃料の生産と消費、また農業活動や廃棄物部門の活動が大きな割合を占めており、そのうち農業生産活動は、これら温室効果ガスの4分の1近くを占めているとした見解が出されております。全国の自治体ごとに部門別CO2排出量の現況推計値が環境省から公表されており、都道府県別、市町村別のデータにアクセスすることができます。それによると、本市では年間16万3,000トンのCO2が排出されており、同規模他市と比較しても、産業部門別では農林水産業の割合が比較的高い値を示しております。国の地球温暖化対策の推進に関する法律では、地方自治体に対して地方公共団体実行計画の策定を求めております。この実行計画には、事務事業と区域施策の2種類がありますが、環境省は毎年、この計画の策定状況と取組状況を公開しており、本年3月に更新された最新の調査によりますと、深川市は、事務事業編が策定されている一方で、区域施策については未策定となっております。北海道全体で、事務事業編の策定率は89%、区域施策編の策定率は20%にとどまっております。今、環境に配慮した地域特性と、そのことに対する取組が地域ブランドを特色あるものにする上で注目を集めております。地球温暖化対策に関連した本市の計画では深川市環境基本計画が策定されておりますが、この地球温暖化対策に関連した部分の記述は、国及び北海道の計画目標の達成のため、市民、事業者へ必要な情報を整理、発信し、自発的な行動がなされるよう促すといった表現にとどまっており、深川市としての目標値の設定と行動計画が必ずしも明示されたものとはなっておりません。ここで質問の1点目、地球温暖化対策の推進に関する法律と国の取組について、その概要をお聞かせください。質問の2点目、本市における部門別CO2排出量推計の数値について、改めまして、その内容と道内他自治体との比較で、本市の特徴、傾向がどのようなものであるかについてお示しいただきたいと思います。質問の3点目、市内の農業団体では、メタンガス排出抑制を兼ねて、水田の中干しあるいは収穫後の秋起こしが奨励されているとの報道がありました。こうした取組の背景、また、ほかの業種でも環境負荷の軽減に関する取組がどのようなものであるかについて、行政として把握されている内容をお聞かせください。質問の4点目、今ほども紹介させていただきましたが、地方公共団体実行計画の中の事務事業編について、他市では、その取組内容と検証結果をホームページで積極的に公開しております。本市が取り組んでいるとされるコツコツ、これはCO2、CO2を並べたものと理解しますが、コツコツ計画とはどのような内容であり、その効果の検証あるいは市民に対する公表はどのようになされているかについてお聞かせください。また、この機会ですから、今進められている新庁舎建設に関わるCO2の排出計画、いわゆる効果見通しについて、地球温暖化対策の視点からお示しください。その上でとなりますが、新庁舎建設に向かっているこの機会を捉えて、地方公共団体実行計画の見直し、あるいは策定に向けた検討をすべきと提案いたしますが、深川市としての考えをお示しください。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
ただいまの地球温暖化対策の推進に関する取組について4点質問がありましたので、順次お答えいたします。初めに、1点目の地球温暖化対策の推進に関する法律の概要と国の取組についてでありますが、この法律は、地球温暖化対策計画の策定や社会経済活動、その他の活動による温室効果ガスの排出量の削減等を促進する措置を講ずることなどにより、地球温暖化対策の推進を図ることを目的として平成10年に制定されたものであります。この法律において、地球温暖化対策とは、温室効果ガスの排出量の削減並びに吸収作用の保全及び強化、その他の国際的に協力して地球温暖化の防止を図るための施策と定義されておりまして、削減の対象とする温室効果ガスについて、二酸化炭素、メタンなど七つの物質を定めているところであります。議員も触れられた国の取組についてでありますが、政府は令和2年10月に、2050年までに温室効果ガスの排出を、全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指すことを宣言し、今年6月9日にその実現に向けて地域脱炭素ロードマップが取りまとめられました。このロードマップでは、令和3年から5年間を集中期間として、全国に100か所以上の脱炭素先行地域を定め、太陽光発電や省エネ住宅、電気自動車導入などの重点対策を実施することで、このモデル事業が全国的に伝播する脱炭素ドミノにより、カーボンニュートラルを達成するよう取組を進めるといった内容でございます。次に、2点目の本市における部門別CO2排出量の推定の傾向については、議員が指摘されましたように、環境省により全国各自治体の部門あるいは分野別の排出量の推計が公表されており、その内容によりますと、本市では、平成17年度の排出量約20万トンから、30年度では約16万3,000トンに減少しておりまして、傾向としては、特に製造業をはじめとする産業部門の排出量の減少が大きく、総体的にサービス業などのその他の業務部門や、あるいは家庭部門の排出量の占める割合が多くなっているところでございます。また、平成29年度の排出量については、議員も触れられましたが、人口が近い28の市町村との比較も公表されているところでありまして、本市は、北海道では富良野市、美唄市、留萌市と同じグループで比較した結果が公表されております。それによりますと、平成29年度の排出量は富良野市が19万8,000トン、美唄市が20万1,000トン、そして留萌市が18万6,000トンと推計されており、深川市については17万トンとの推計が示されているため、類似規模の自治体の間では、我が市の排出量は低い傾向にあると捉えているところでございます。次に、3点目の温室効果ガス削減に向けた市内事業者の取組状況についてのお尋ねでありますが、議員も触れられたとおり、メタンガス排出抑制のために水田の中干し、あるいは刈取り後の秋起こしが農業者に奨励されております。その背景としましては、今年5月に農林水産省において、イノベーションの創出を前提に、農林水産業でのCO2ゼロエミッション化、化学農薬、化学肥料使用量の低減、有機農業の取組拡大などを国全体として目指していく、みどりの食料システム戦略が策定されております。例えば、既にホクレン農業協同組合連合会においては、先行してこの考え方を取り入れ、北海道を代表するブランド米のゆめぴりかについて、こうした取組を行っていると承知しております。また、林業においては、間伐、再造林などの適切な森林整備による森林吸収減対策や建設工事等において、大気の環境保全を目的とした排出ガス対策型建設機械による作業を原則として実施する取組などを、実例として私たちも把握しているものでございます。最後に、4点目の地方公共団体実行計画の策定に向けた考え方についてであります。地球温暖化対策の推進に関する法律第21条第1項及び第10項におきまして、市町村は国が定める地球温暖化対策計画に即して、市町村の事務及び事業に関し、温室効果ガスの排出量の削減等のための措置に関する計画として、地方公共団体実行計画の事務事業編を策定する。これは策定義務があるわけであります。また、毎年1回、その計画に基づく措置及び施策の実施状況を公表しなければならないことが定められているところであります。本市では、平成13年度に第1期、20年度に第2期の地方公共団体実行計画といたしまして、議員も触れられた深川市役所温室効果ガスCO2削減プラン、コツコツプランと言っておりますが、その策定を受けて、温室効果ガスのうち排出割合が多い二酸化炭素を削減対象と定めまして、庁内での始業前あるいは昼休みなどの消灯、クールビズ・ウォームビズの励行などの省エネルギー行動、また、古紙が配合された環境負荷の少ないコピー用紙の調達などに取り組み、本市が事業者として排出する二酸化炭素の削減に努めてきているところであります。また、新庁舎については、建設に当たっての基本方針の一つに、人と環境に優しい庁舎を掲げ、地中熱や太陽光といった再生可能エネルギーの活用などにより、省エネルギー化を積極的に図ることといたしておりまして、設計段階で、同種同規模の建物に比べて、年間の一次エネルギー消費量を50%以上削減する、ゼブレディに適合した建築物になってございます。このことにより、新庁舎における二酸化炭素排出量に換算した場合の具体的な数値といたしましては、年間約232トンの削減を見込んでいるところであります。ともあれ、先ほども触れました第2期実行計画の計画期間は平成24年度までとしており、その終了から今日まで随分と間が開いております。議員も指摘されましたが、現在の環境情勢に即した数値等の修正あるいは取組内容の見直し等を行うとともに、新庁舎の省エネルギー化による温室効果ガスの削減効果なども踏まえまして、この第2期実行計画の後継計画として位置づけられることとなる実行計画事務事業編の策定について、今後しっかり検討してまいります。次に、地方公共団体実行計画の区域施策編につきましては、策定義務が課されておりますのは、御案内のとおり、中核市以上の都市となってございます。したがって、本市を含むその他の自治体は、努力規定とされているものでございます。しかし、令和3年度に北海道が区域施策編として第3次北海道地球温暖化対策推進計画を策定しておりますので、深川市としては、同計画の周知、啓発に取り組むとともに、他市の動向などもよく注視しながら、本市の温室効果ガスの削減にしっかり努力してまいりたいと考えているところであります。