深川市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日
人口減少に負けないまちづくり
2021年9月13日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「人口減少に負けないまちづくり」について質問し、副市長 早川雅典が答弁しました。
- 質問者
- 田中昌幸 議員
- 答弁者
- 副市長 早川雅典
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 田中昌幸
5点目、最後の質問をさせていただきます。人口減少に負けないまちづくりについてお伺いします。私は、2018年第4回定例会で、このテーマでの質問をいたしましたが、あれから3年経過し、現在のコロナ禍という大きな情勢変化の下、危機感はさらに深まったと感じていることから改めて質問させていただきたいと思います。山下市長の選挙公約でもあり、今年度の市政方針にも記載のある人口減少に負けないまちづくりについて、3年前の市政方針では、「人口の自然減を食い止めるためには出生率の向上が重要なことから、これまで結婚から出産、そして子育てに至るまでの様々なステージにおける行政的支援の充実に努めてきたところであります。そのこともあって、本市の合計特殊出生率は平成28年には1.5%と、総合戦略で掲げた数値目標の達成を見たところでありますが、29年は残念ながら数値が落ち込む結果となりました。」などの始まりで、妊婦健康診査通院等支援事業、公立学校高等学校の魅力づくり事業、若年者等雇用拡大奨励事業など、取組が提示されておりました。一方、今年の市政方針では、新型コロナウイルス対策に重点が置かれ、人口減少に負けないまちづくりという言葉は一度きりであり、これらの政策を続けているにもかかわらず、なお人口減少が止まらない現下の状況です。市の総合計画を策定している今、改めて現状を把握し、必要な取組を重点的に進める上での根拠としてはどうかという視点で質問したいと思います。市の人口推移や将来予測は、これまでも総合計画やまち・ひと・しごと創生総合戦略でも提示されてきていますが、市の人口がどのように推移し、どの分野が減少しているのかについては、具体的なデータではなく、一般的な推察値であると思います。私なりに、3年前に、市のホームページから人口動態のデータと市政ハンドブックの市民の暮らしのページにある出生、死亡、転入、転出の四つのデータを一覧表にまとめたものを、改めて今年バージョンにしてみました。そこから明らかになったことは、昭和38年5月1日に1町3村で合併市制施行された時点で、深川市の人口は3万5,724人、45年4月1日に多度志町が編入合併により3万8,931人、これ以降一度も人口は増加することなく減少が続いてきています。そして近年は、毎年おおむね350人前後の減少となっております。出生数は、平成16年までは170人前後で推移し、以降、28年までは120人から140人の子宝に恵まれていることが継続されておりましたが、29年以降、80人台、今年は新型コロナウイルス感染症の影響が全国的に深刻化する中、1月から8月までの出生数は46人となっており、今年いっぱいで1.5倍と考えると、70人を下回る予測となります。一方、死亡数は、この20年以上300人前後と漸増ながら大きな変化がないため、人口自然増減については、やはり出生数が決め手になるように思います。転入・転出は、動きそのものが年々減少していますが、総じて毎年のいわゆる社会減の数は120人から140人と大きな変化はなく推移しております。超高齢化社会の中で長寿化は進みつつ、お亡くなりになる方の数は少しずつ増えつつも、極端な変化は今後もないと思いますし、この数を減らすということは事実上困難であります。一方、出生数はこれまでも行っている子ども・子育て支援対策で、一定程度これまでは維持されてきましたが、いま一度、対策をさらに強化する必要があると考えます。また、大きな企業等の撤退などがない限りは、高校・大学卒業後に働き口を求めて札幌市や本州に転出する数が、この年間120人から140人前後の数字と合致しているのではないか。やはり、地元で魅力のある働く場を継続的につくっていくことが大事だということを改めて確認できるのではないかと考えます。市のホームページにあるデータを自分で抽出しただけのもので、明確な根拠があるわけではないですが、それなりの予測ができる数字ではないかと考えて、質問の1点目、深川市の人口推移と人口減少の特徴とその評価、第六次深川市総合計画への反映について、市としての人口推移と人口減少の特徴について、どのような分析を基に総合計画に反映しているのか。私の今の見解と併せて、その傾向と評価についてお示しいただきたいと思います。2点目、少子化の進行及び出生数の減少への対策についてお伺いします。昨年までの出生数は4年連続80人から90人であり、今年は70人を下回ることが予想されます。この出生数を3年前は100人以上に回復させると言われておりましたが、今置かれている状況の認識と、これまでの発想の転換を含めたさらなる対策が必要と思います。また、国が幼保無償化政策により、市が従前行ってきていた第2子以降、無償化施策の優位性もなくなってしまっております。さらに市長は、今年4月、子育て推進室などを統廃合し、健康・子ども課を設置しましたが、新型コロナウイルス対策の事務局担当に併せてのワクチン接種担当など、日々の業務に加えた新たな業務で忙殺されているのではないかと推察するところであります。そこで、市長は、少子化対策を一元化すると課を再編しておりますが、少子化対策はこれまでも主張させていただいており、出産や子育てに対する支援は当然必要不可欠であります。少子化対策は、生まれてくる子供や生まれた子供に対する施策は当然のことでありますが、その前の段階の、子供を産み育てようとするきっかけや、さらにその前のパートナーとの出会い、さらにその地域経済環境を支える地域やまちづくりこそが必要であり、このことを前面に押し出すことができないままの担当所管では、事務分掌上どんなに頑張っても、子育て支援を超えて前に進むことはできないのではないかと考えます。企画部門が今、総合計画、過疎計画、まち・ひと・しごと総合戦略等、計画づくりに忙殺させられていますが、まさに少子化対策を全庁横断的にまとめていくことが必要であり、早急に深川市少子化対策庁内推進委員会設置規程を改正し、組織を再編して議論すべきと考えますが、市長の考えをお伺いいたします。3点目、子ども・子育て支援の最大の支援策である若者の安定雇用と所得増加についてお伺いいたします。地元での魅力ある働く場を継続的につくっていくことが大事だということについては、深川商工会議所などにより高校生、短大生への説明会開催などの取組が進められています。移住により市外から人を集めることも必要な対策ですが、今いる市内の卒業生たちに市内にとどまってもらい、転出を防ぐことは、より確率の高い人口減少防止策でもあります。市では、新規拡大雇用に対する支援策も既に行っておりますが、より魅力があり、安心して働き、子供を産み育てることができる職場環境への取組、支援策のさらなる拡充により、若者の安定雇用と所得増を手助けすることが求められると考えますが、市長の考えをお伺いします。4点目、市職員の雇用拡大としまして、企業、事業者への支援も重要ですが、市が直接実施できる職員の任用について、人口減少自治体でも業務量はむしろ増大の一途でありまして、ICT化も一定の人員削減効果があったことは認めますが、むしろ事務事業の内省化、何でも市役所の中でやってしまえるようになったということで、そういったことが進んだ分野も多く、この間の職員削減により、職員の皆さんはぎりぎりの状況で業務を進めていると推察いたします。市としても、正規職員の適切な採用により、若者の職場確保・拡大を市としても担っていくことについてお伺いします。また、職員採用試験については、これは3年前にもお話をさせていただいておりますが、神奈川県茅ヶ崎市などでは、予備校に通って勉強したり、特別な対策をしなければ解けないような筆記試験を廃止して、エントリーシート、面接試験、適性試験、集団面接、内定者交流会などを経て採用決定する自治体も増えています。公務員を目指して勉学に励むことは大事なことで、これは否定しませんが、しかし深川市でも、一次試験の筆記試験だけで自治体職員として重要な資質であるコミュニケーション能力、そしてやる気のある受験者がふるい落とされているやもしれません。多様な人材確保に向け、深川市を大切にする意欲のある人の任用についてお伺いいたします。
答弁 副市長 早川雅典(副市長は2023年3月まで)
人口減少に負けないまちづくりについて4点質問いただきましたので、順次お答え申し上げたいと存じます。まず1点目、深川市の人口推移と人口減少の特徴及びその評価、第六次深川市総合計画への反映についてでございます。深川市の人口の推移は、令和2年3月に策定いたしました深川市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン改訂版でもお示ししておりますが、国勢調査の人口で申し上げますと、昭和45年の3万8,373人をピークに減少を続けており、直近の令和2年実施の国勢調査速報値では2万62人となっておりまして、この50年間で1万8,311人、単純に平均いたしますと毎年366人減少している状況となっております。人口動態につきましては、住民基本台帳の数値による傾向で申し上げますと、出生と死亡による自然動態において、近年では、死亡数は年間350人ほどで横ばい傾向でございますが、出生数が減少しているため、自然動態による減少数が大きくなっている状況になっております。一方、転入と転出の差であります社会動態につきましては、転出数が常に転入数を上回っておりますが、転入数、転出数ともに減少傾向にございまして、その差はほぼ横ばいとなってきております。そういうことで社会動態による減少数は小さくなってきている状況になっております。本市における人口減少は、従来、転入・転出による影響が大きかったわけでございますが、平成20年頃からは、出生・死亡による影響が大きくなってきている状況でございます。高齢化が進む中にあっては、出生数の減少に歯止めをかけることが重要であるということで、これまで数々の施策を実施してきたところでありますが、残念ながら依然として人口減少が止まらない現状にあるものと受け止めているところでございます。人口減少対策は、本市のまちづくりの大きな課題でございますので、現在、策定を進めております第六次深川市総合計画におきましては、まちづくりの各分野における現況と課題を整理する中で、今後取り組むべき将来の方向性についてしっかりと論議を行い、人口減少に負けない活力ある持続可能なまちづくりを目指していく考えでございます。次に、2点目の少子化の進行及び出生数減少への対策についてでございます。本市の出生数は、質問にありましたように、本年につきましては1月から8月末までで46人であり、これに今後の出生見込みを母子手帳の申請から推計いたしますと、65人ほどではないかと予想されるところでございます。コロナ禍により結婚あるいは出産を控える傾向が見られることから、現状では、来年以降も出生数が急に回復する状況になることは難しいのではないかと考えているところでございます。市におきましては、健康・子ども課が少子化対策に関する総合窓口としまして、結婚から出産、子育てにわたる切れ目のない対策を推進するために、庁内の少子化対策に係る施策を取りまとめまして、効果的に推進するよう連携を図っているところでございます。そして、この調整を行うための庁内の横断的な組織として、市民福祉部長が委員長を務めておりますが、関係する5課の課長を構成員とする深川市少子化対策庁内推進委員会を設置しているところでございます。質問にありましたこの委員会において、より広範囲にきめ細やかに少子化対策の一層の強化・充実を図っていくためには、庁内の部署の枠を拡大して、さらに連携体制を取ることが必要であるということから、今後、委員会の構成課を拡大した上で、必要な少子化対策を検討してまいる考えでございます。次に、3点目の子ども・子育て支援の最大の支援策である若者の安定雇用と所得増加についてでございます。議員のお話の中でも、合同企業説明会の開催あるいは若年者等への支援策の取組について評価をいただきましたが、あわせて、市内の卒業生に、市内にとどまってもらう人口減少防止対策などについても御提言をいただいたところであります。本市では、若年者雇用の確保のためにこれまでも市、経済団体、金融機関、業界団体で組織します次世代人材確保対策協議会におきまして、合同企業説明会の開催などの事業に取り組みますとともに、若年者等雇用拡大奨励金事業や深川ライフ応援奨学金補助事業などの支援策によりまして、市内の労働力不足解消のための人材確保を図ってきたところでございます。そこで、議員の御提言にもございました当該協議会において、これまでも人材確保に有効な方策等を検討してきており、そうした検討を経まして、新たな取組として、昨年度から人材・広告企業と学校、企業が連携し、地元企業を知っていただく事業を開始したところでございます。この事業は、高校生と企業への事前アンケートを基に、AIが分析しマッチングを行うことで、意欲や適性のある生徒が会社見学を行える機会を提供するものでございまして、この事業の推進により、高校卒業時の地元での就職や大学卒業後のUターン就職につなげたいと考えているところでございます。今後につきましても、当該協議会におきましては、人材確保に関し、雇用情勢に合った有効な方策について意見交換をしていくとの考えを伺っておりますことから、本市といたしましては、引き続き様々な意見を伺いながら、若年者の安定雇用、所得向上に意を用いてまいりたいと考えてございます。次に、4点目の職員採用に関する質問でございます。職員採用におきましては、安定的かつ効率的な行政運営が継続でき、人口規模に見合った職員数となるよう常に検証を行いまして、その時々の社会情勢や財政状況などを十分に勘案しながら、適正な人員配置となるよう努めてきているところでございます。今後におきましては、人口減少に伴い、職員数につきましても、この人口規模に見合ったものにならざるを得ないところもございますことから、効率的で効果的な業務が遂行できるよう、業務改善などを図りながら対応することが必要であると考えております。そうした中で、優秀な人材を確保することにつきましては大変重要な課題であると強く認識しておりまして、採用方法などにつきましても、これまでも検討を重ねてまいりましたが、この中で学科試験につきましては、客観的な判断をするための指標の一つとして必要なものと考えているところであります。しかし、深川市を大切にしてくれる意欲のある人材を確保するための有効な方策につきまして、様々な面から十分検討を進めてまいりたいと考えておりますし、そのような中で、市役所が地元での魅力ある職場の一つとして認識されることによりまして、若者の職場確保・拡大にもつながるものと考えているところでございます。以上、4点についてお答えさせていただきましたが、人口ビジョンに定めております、2040年、令和22年の人口を1万5,000人程度に維持するという目標の達成に向けまして、第2期深川市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる施策を一層推進するとともに、今後、策定いたします第六次総合計画の中におきましても、人口減少に負けない活力ある持続可能なまちづくりを目指して進めてまいりたいと考えているところでございます。
再質問 13番 田中昌幸
1点再質問させていただきたいと思います。2点目の部分でありますが、答弁でありましたとおり、今年は65人程度の出生数の予測と。来年に関しても、このコロナ禍では非常に厳しい状況というのが明らかではないかなと。全国的に出生数、それから婚姻数も非常に減少しているということでありますので、そういった厳しい状況を改めて認識させていただきましたが、深川市少子化対策庁内推進委員会の担当所管の拡大を図るなどの再編という答弁をいただきましたが、今まさに世間の耳目を集める新型コロナウイルス対策の担当も市民福祉部長が事務局ということで、今、実施されている。昨年、この議場で実施された対策会議で、私からも指摘させていただきましたが、当時は安田部長でしたが、市長に向けて、現場を知らなければならない、最前線で事業を行わなければならない所管部長が、市全体も仕切るのは困難であり、全庁的な取組が必要であれば、企画総務部門で事務局を担当するべきと言わせていただきました。そして、昨年度までは子育て支援推進室と分かれていた健康福祉課が、この4月から健康・子ども課となって、今、ワクチン接種の実施計画を立て、市民周知、受付、ワクチン集団接種を土日・祝日にも実施し、担当し、このコロナ禍でさらに低下している出生率を前に、出産・育児に不安を感じている方たちへの対応もまさにしなければならない所管課ということになっております。その上、この深刻な人口減少、少子化という局面で、今後の少子化対策という将来にもわたる対策における市役所の束ね役も今まで以上の使命を帯びて担わなければならない組織の部分というのは、組織のつくり方として、あるいは事務の分掌、市全体の仕事の振り分けという部分に対しても、見た目ではあまりにも偏った状況に今追い込まれている。特に、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、追い込まれていると感じますので、この少子化対策庁内推進委員会の見直しに当たっては、見直すと言っていますので、もっと大局的見地に立って見直すべきと考えますので、改めてお伺いいたします。
答弁 副市長 早川雅典(副市長は2023年3月まで)
再質問いただきましたので、お答え申し上げたいと存じます。市民福祉部の健康・子ども課におきましては、まさに議員御指摘のとおり、新型コロナウイルス感染症対策の責任部署として、関係各課の協力を得ながら、日々、ワクチン接種をはじめとする新型コロナウイルス感染症の対応に懸命に努めているところでございます。こうした中で、少子化対策庁内推進委員会の見直しにつきましては、先ほど申し上げましたように、一層の強化・充実を図るため、関係所管の拡大を図ることとしております。今後、拡大を図った中での検討も含めまして、全庁的な体制も含めて、この委員会の今後の在り方については十分検討させていただきたいと考えております。