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深川市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月17日

差別をなくす取組

2021年6月17日、深川市議会の一般質問で、大前昭代議員が「差別をなくす取組」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
大前昭代 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 大前昭代

通告に従い一般質問を行わせていただきます。差別をなくす取組について伺います。来月から、延期になっていた東京オリンピック・パラリンピックが順次開催されようとしています。開催に関しては、コロナ禍の影響もあり、賛否両論ありますが、まさに開催されようとしているオリンピックには、国際オリンピック委員会、IOCによって採択されたオリンピズムの根本原則、規則、付属細則を成文化したオリンピック憲章が存在し、オリンピック憲章はオリンピック・ムーブメントの組織、活動、運用の基準であり、かつオリンピック競技大会の開催の条件を定めるもので、その中において、いかなる差別も反対しています。東京都が2018年に性自認や性的指向による差別的取扱いを禁じ、ヘイトスピーチ解消を推進する条例を定めたのも、オリンピック開催都市として憲章の理念実現を目指すことが目的だったと言われています。そのような中でも、今年3月の定例会の中でも少しお話しさせていただきましたが、森元首相の女性を蔑視する差別発言で、日本オリンピック委員会の会長交代劇などもあり、つまずきも見えていますが、スポーツ選手も研究者も、大切なのは差別について考え、話し合うことだと言っています。また、日本が加盟している国際労働機関、ILOにおいても、1958年6月25日に採択され、1960年6月15日条約発効された、雇用及び職業についての差別待遇に関する条約で、雇用と職業の面で、人種、皮膚の色、性、宗教、政治的見解、国民的出身、社会的出身などに基づいて行われる全ての差別、除外または優先など、どのような差別待遇も行われてはならないことを規定しています。日本独自としても今月6月1日、ヘイトスピーチ解消法施行から5年に当たり、法務省のホームページで『「ヘイトスピーチ許さない。」令和3年6月でヘイトスピーチ解消法施行から5年になります。この機会にヘイトスピーチ問題について理解を深めてみませんか?』と記載し、アピールしていました。それでも、最近のニュースや新聞記事、あらゆるメディアで取り上げられているものに差別問題に絡んだ事柄が多く目につくと感じていました。そのような中、朝日新聞デジタルで差別に関するアンケート結果を掲載していましたので、一部紹介させていただきます。アンケートに回答した人数は523人で、「あなたはみんなと違うという理由で嫌な思いをしたことがありますか」という問いに対して、約69%に当たる366人が「はい」と回答し、「あなたは誰かの人権を侵害してしまった経験はありますか」との問いに、約59%に当たる311人が「はい」としていました。また、「あなたは差別や人権侵害を見聞きしたことがありますか」との問いに、「自分が被害を受けた」が208人、「他人が被害を受けているのを見た」が171人、「間接的に見聞きしたことがある」の98人を合わせると、約91%の人が実際に人権侵害を受けたり、見聞きしたと答えています。そして、「あなたは自分が差別や人権を侵害されたと思った経験はありますか。またそれはどんな場でしたか」の問いに1人三つまで回答できるとしていましたが、「職場でのハラスメントや差別的取扱い」と回答した人が237人、「学校での嫌がらせやいじめ」と回答した人が229人、「社会での嫌がらせや差別的取扱い」と回答した人が221人と、トップスリーを占めていました。少子高齢化の日本においては、多くの外国人労働者を受け入れています。この深川市においても例外ではなく、6年前の人数と比べても、ほぼ2倍の外国人の方々が住み暮らす中で、差別的な視線を意識する在国外国人は少なくないと聞きます。同じように、出自に関しても差別はあり、国内において同じ日本人の中でも存在していますし、最近取り上げられることが多いLGBTの方々に対しても多くの差別が向けられており、当然と思える権利さえ認められない現実もあります。そして、コロナ禍のこの状況下において、一番必要な存在で、何よりも誰よりも大変な思いをしている医療従事者の方たちでさえ、電車やバスなどで「医療従事者じゃない?コロナかもよ」とささやく声が聞こえ、席を変えたり、中には、にらみつけるような視線を向ける人もいたという差別や誹謗中傷の対象になってしまった事例も聞いています。このように差別は、あらゆる方向に向けられているのに、私も含め、自分たちは差別をしない普通の人で、差別をする人は特別な人の行為と思いがちです。ですが、実際は、人は誰でも差別的な言葉を投げ付けたり、知らず知らずに誰かを排除したりする可能性があるのです。親友とLINEで会話をする中でも、職場内でのおしゃべりの中でも、何げない一言で差別されたと感じてしまうことがあり、差別になる言葉を発してしまうことがあるのです。差別とは何か。どうすればなくすことができるのか。差別されている人々を支えるにはどうしたらよいのか。どのような方法があるのかについて、考えなければならないのだと思います。公的な相談を受ける窓口も、差別を受けている人や見聞きした人たちにとっての支援の一つでしょう。しかし、札幌市が行った10代後半から20代前半の女性に限ったアンケート調査でしたが、様々な問題、いじめや金銭問題など、悩み事を抱えていても、9割以上が公的な窓口に相談しないと答えていたという新聞記事を目にしました。相談窓口を設置していても、その存在を知らない、時間が限られている、公的窓口へ相談すること自体にハードルの高さを感じるなど、理由はいろいろ考えられますが、悩み事を聞いてもらえるところがある、解決方法などを相談できるところがある、泣き言でも愚痴でも何でも吐き出せる場所があることを知ってもらい、気軽に相談してもらうためのアピールや周知方法なども検討すべきだと思います。また、差別を知るための授業や研修、講演など、差別を知り、なくすための行動も必要ではないかと考えます。これはもちろん日本全体の問題と言えると思いますが、深川市というまちを、あらゆる人たちが集い、生活する中で、安全で安心して暮らせるまちとして存在するために必要なことだと思います。深川市に住み、働き、生活しているその全ての方たちに、深川市に住み、暮らしてよかったと思ってほしいですし、そんな深川市であってほしいと私は思っています。そこで3点について伺います。1点目、深川市において設置している人権問題や差別などの相談窓口の周知方法、設置状況及び利用状況や実態について伺います。2点目、深川市における外国人について、労働者の雇用状況、労働者数及び雇用形態について伺います。3点目、差別を考える、学ぶための授業や研修など、実施の実態と今後の見通しについて伺います。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

差別をなくす取組について、3点の質問がありましたので、順次お答えいたします。初めに、人権問題や差別に関する相談窓口の設置などについてのお尋ねでありますが、まず、北海道内における相談窓口につきましては、主に法務省の人権擁護機関でございます各法務局及びその支局などに常設の相談所が道内27か所ございまして、このうち深川市を管轄する旭川地方法務局管内においては、5か所の常設相談所があるということでございます。ちなみに、旭川、名寄、紋別、留萌、そして稚内の5か所の支局であります。そのほかに、人権擁護委員の皆さんで組織される人権擁護委員協議会が、北海道全体で20組織ございます。この協議会が、各地域において年数回、特設の相談所を開設しておりまして、ちなみに深川地区においては、年2回、相談所が開設されております。それらの相談所における具体的な相談の方法といたしましては、窓口での相談や電話のほか、パソコン、スマートフォンなどを利用し、eメールやSNSによる相談にも応じているということでございます。人権擁護の相談においては、議員も質問の中で触れられておりましたが、人権に関わる課題は多岐にわたることから、深川市役所が窓口となって相談を受ける体制にはなっていないところであり、市民の方からその種の相談がありました場合は、その内容に応じまして、法務局の窓口を御案内したり、専門の相談ダイヤルをお知らせするなどの対応をしているところでございます。また、本市の人権相談等の状況といたしましては、国から委嘱を受けております7人の人権擁護委員が交代で旭川地方法務局に赴いて、先ほど申し上げた常設相談所で相談対応をされているほか、特設相談所として6月と12月の年2回、深川市も中央公民館において特設人権なんでも相談を実施しているところでございます。ただ、令和2年度、3年度は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、中止となっております。次に、相談窓口の周知方法についてでございますが、法務省のホームページをはじめ、各法務局のホームページに相談窓口が掲載されておりますほか、公共施設等へのポスターの掲示や、また各種イベントなどにおけるチラシやパンフレットの配布などにより、法務局サイドにおいて広く周知が行われていると認識しておりますし、また、本市においても同様にホームページ等で相談窓口の周知に努めているところでございます。いずれにしても、今後とも引き続き情報発信に努めてまいりたいと思っております。次に、人権相談の利用状況や実態についてのお尋ねがございましたが、政府統計のポータルサイトのデータによりますと、令和2年、2020年に北海道内の各法務局別に集計された相談件数は、道内全体では8,535件で、このうち旭川地方法務局での相談件数は1,437件となってございます。深川市民に係る相談件数は、残念ながら、分からないということでございます。次に2点目、外国人労働者についてでございます。日本国内全体の外国人労働者の数は、令和2年10月末現在では過去最多の172万人に達しておりまして、今後も我が国全体の生産年齢人口の減少を背景として、慢性的な人手不足の影響で、さらに拡大が見込まれているところでございます。このような雇用情勢を踏まえまして、本市では直近が令和元年度になりますが、深川市労働基本調査を、本市独自で2年に一遍実施してございます。この直近の労働基本調査の中で、外国人労働者に関する項目を新たに加えて、調査を実施したところでございます。そこで、質問の深川市の外国人労働者数及び雇用形態でありますが、基本調査の調査対象事業所数は461でございまして、回答があった事業所数は284、回答率で言うと61.6%となっております。この結果、外国人労働者の数は、本市においては37人でございまして、その雇用形態については、常用の労働者が22人、率にすると59.5%、そして臨時・パートが15人で、率にすると40.5%となっているところでございます。なお、今まで外国人労働者の労働条件や雇用環境に関するトラブルといったものは特にお聞きしていないところでございますが、外国人労働者が適正に就労されて、その能力を十分に発揮してもらえるように、外国人労働者の適切な雇用管理など、外国人を雇用する上でのルールについて、本市としても引き続き経済団体や業界団体などと連携しながら、事業主への必要な周知に努めてまいりたいと考えております。最後に質問の3点目、差別を考える、学ぶための授業や研修などについてでありますが、啓発活動の具体的な本市における事例を申し上げますと、一つ目には、小学生を対象とした人権の花運動を実施しております。これは、プランターに花を植え、植物を協力して育てることを通して、生命の尊さを実感し、思いやりの心を呼びかける、そういう人権思想を育むものであり毎年実施しております。ちなみに、今年度は多度志小学校で実施しているところであります。二つ目に、主に人権擁護委員の皆さんが市内の小中学校を訪問しまして、紙芝居やDVDを活用した人権教室を実施しており、令和2年度は市内小中学校4校で計6回実施されたところでございます。また、少し遡りますけれども、令和元年度においては、LGBTの基礎知識-初級編-と当事者が抱える困難というテーマの下で、深川市男女共同参画市民フォーラムの講演会が経済センターで開催されたところでありまして、本市としましても、こうした差別について考える機会や学ぶ機会の提供といったことに意を用いているところでございます。今後におきましても、今申し上げましたような様々な取組によって、人権や差別について考える機会を提供、そして啓発活動を引き続き行ってまいるとともに、深川市としてあらゆる差別を解消するための取組に一層努めてまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月17日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる