深川市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月9日
森林資源の活用と育樹活動
2020年12月9日、深川市議会の一般質問で、田畑陽美議員が「森林資源の活用と育樹活動」について質問し、経済・地域振興部長 宮森栄治が答弁しました。
- 質問者
- 田畑陽美 議員
- 答弁者
- 経済・地域振興部長 宮森栄治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 田畑陽美
次の質問に入らせていただきます。森林資源の活用と育樹活動についてお伺いいたします。森林の役割はとても重要で、もし地球から森林がなくなったら、全ての生き物は生きていくことができません。木は二酸化炭素を吸って、酸素を供給してくれます。蓄える機能にも優れています。地球温暖化の原因になっているのは、私たち人間の生活から大量に排出される二酸化炭素などの温室効果ガスですが、木は吸った二酸化炭素を炭素として蓄え、また降った雨を根や幹に蓄えることもできます。真夏に木の下にいると涼しいのは、木が蓄えた水分を放出する蒸散作用のためだそうです。また、森林は生態系を守る重要な場でもあります。樹木自身はもちろん、草やコケなどの植物、微生物、昆虫、鳥、爬虫類、哺乳類など、ありとあらゆる生き物が森林環境の中で命をつないでいます。日本の森林面積は、この50年間、ほぼ一貫して2,500ヘクタール強の水準で推移しており、国土の約7割が森林という森林大国です。先進国では、フィンランドに次ぐ第2位となっています。内訳を見ると、天然林が減少しているのに対し人工林が増え、今では日本の森林面積の約4割を占めています。そのほか、森林資源量の目安となる森林蓄積は、約50年で約3倍となっています。人工林は、二酸化炭素の吸収・固定源として、地球温暖化の問題に対し大変期待が寄せられているそうです。というのは、若い森林は、たくさんの二酸化炭素を吸収し、酸素を出して成長するからだということです。ただ、人工林を健全なまま維持するには、人の手による適切な管理が欠かせません。枝打ちや間引きをして木を育てる。成長した木を伐採して、木材や製品として使う。植林するという作業を人の手で行って、循環させていく必要があります。本市の森林面積は、総面積の61%を占めております。そのうち、カラマツやトドマツを主体とした人工林の面積は43%となっておりますが、深川市森林整備計画に基づき、適切に間伐や保育、伐採などがされていくものと期待しております。また、森林資源の活用では、健全な森林育成と住みやすい環境や資源を得ることにつなげるため、木を使う必要がありますが、その中の一つの活動として、木育があります。木育とは、幼児期から原体験として木材との関わりを深め、豊かな暮らしづくり、社会づくり、そして森づくりに貢献する市民の育成を目指し、幼児から高齢者までを対象とした生涯にわたる幅広い活動です。木についての様々な体験は、単に木についての理解を深めるだけでなく、鋭い感性や自然への親しみ、森林や環境問題に対する確かな理解の基礎を育むという強い思いが込められています。木育の行動は、非常に多様であり、そして学習対象の年齢や活動の場を選ばない自由度の高い活動でもあります。そこで、2点についてお伺いいたします。1点目、本市では緑化推進活動として、桜山公園での市民植樹祭、また音江ではニップン四季の森植樹祭が開催され、多くの市民が参加し、深川市の緑豊かなまちづくりの取組を行ってきております。しかし、植樹した木を育てるには、手入れも必要になります。今年はコロナ禍により中止になりましたが、毎年開催されている全国育樹祭では、枝打ち体験など育樹活動を行っており、育てることの大切さを学ぶ場にもなっています。本市での育樹活動の取組についての考えを伺います。また、ニップンの植樹祭も全国育樹祭と同様、今年は中止になり、次年度には終了予定となっていますが、その後、育樹などにつながっていくのかも伺います。2点目、木育活動として、本市でも一已小学校の枝打ち体験や、今年オープンした乳幼児向けの遊びの広場あみあみで、木のおもちゃを使用し、木育の取組を行っておりますが、今後の木育の取組の考えについて伺います。
答弁 経済・地域振興部長 宮森栄治(経済・地域振興部長は2023年3月まで)
森林資源の活用と育樹活動についてお答えいたします。初めに、1点目の育樹活動の取組についてでございます。本市におきましては、様々な団体・企業が主体となって、緑化推進活動の取組が行われており、議員が触れられておりました市民植樹祭は、深川市緑の基本計画に基づき、深川市を緑にする会との協働により、隔年で開催し、植樹場所の一つである桜山公園には、これまで300本以上の桜の苗木を植樹してきたところでございます。また、ニップン四季の森植樹祭は、日本製粉株式会社が社会貢献活動の一環として、美しい森林づくりの推進のため立ち上げたプロジェクトでございまして、平成23年から10年間かけて、桜やナナカマドなど1,000本の苗木を植樹し、本年度をもって事業完了の予定でありましたけれども、新型コロナウイルス感染症の影響により、次年度まで完了が延期されたところでございます。こうした取組を通じ、市内では徐々に植樹が進みつつありますが、これらの木々が順調に生育し、豊かな森を形成するためには、草刈りや枝払い、植え替えなど、定期的な維持管理、いわゆる継続した育樹活動が重要と考えております。このため今後におきましては、市民植樹祭やニップン四季の森で植樹した木の良好な生育が図られるよう、林業に精通した北空知森林組合や有識者などからの助言・指導をいただきながら、効果的な維持管理に取り組むとともに、深川市を緑にする会をはじめ、各種団体の皆さんと協力しながら、多くの方々に広く育樹活動の重要性が認知されるよう、様々な機会を通じ周知に努めてまいりたいと思っております。次に、2点目の木育の取組についてであります。木育については、平成18年に閣議決定された森林・林業基本計画におきまして、市民や児童の木材に対する親しみや木の文化への理解を深めるため、多様な関係者が連携・協力しながら、材料としての木材のよさや、その利用の意義を学ぶ、それと木材利用に関する教育活動として位置づけられております。本市におけるこれまでの木育の事例といたしましては、例年春に開催しているふかがわスプリングフェスタにおける木工クラフト体験や、深川市を緑にする会主催の小学生を対象とした緑の体験学習で、木工作や枝打ちなどの林業体験が行われているところでございます。また、北海道から認定を受けた林業者等で構成する空知地区指導林家連絡協議会が主体となり、市内各小学校で森林教室を開催し、子供たちに枝打ち体験や森林散策、卒業記念植樹などを行っているほか、北空知森林組合では、小学生の夏休み期間を利用し、トンカチなどの道具を使って、親子で木工作品を作製する親子トンカチ教室を開催しております。さらに、今年4月に新設しました子ども・子育て支援施設の2階の子育て支援センター内にオープンしました乳幼児向け遊びの広場あみあみでは、大型木製滑り台や木のボールプールなど、多数の木製遊具を取り入れることにより、子供たちが木のぬくもりを存分に感じられる木育広場になっております。本市といたしましては、今後ともこうしたイベントや施設などを有効に活用し、木育活動のさらなる充実が図られるよう努めてまいりたいと思っております。また、昨年度からは、森林整備や林業人材の育成、木材利用促進等の事業の財源に充てるため、森林譲与税が国から譲与されておりますので、この財源を活用した木育活動についても検討していきたいと思っております。
再質問 6番 田畑陽美
1点再質問させていただきます。質問にありました1点目のニップン四季の森で植樹祭が次年度終了予定ですが、その後の維持管理についてどうなっていくのか伺います。
答弁 経済・地域振興部長 宮森栄治(経済・地域振興部長は2023年3月まで)
再質問にお答えいたします。ニップン四季の森につきましては、先ほどもお答えいたしましたけれども、日本製粉株式会社が民間の社会貢献活動として、約10年前から行っていただいているということで、大変感謝しているところでございます。本来であれば今年終わるところが、新型コロナウイルス感染症の関係で来年までとなり、議員の御心配のとおり、来年終わった後どうなっていくかといったことについては、実は今のところ、まだ情報が入っていないところです。そのようなことで、四季の森の管理を今まで行っているのが北空知森林組合になっておりますので、一度そこを介して、企業にその後のことについてお尋ねしたいと思っておりますし、また必要に応じて、その後の管理が十分にされるようなお願いもしていきたいと考えているところでございます。