みんなの議会

むかわ町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月24日

町有林の森林資源の実態と将来の取扱いについて

2024年6月24日、むかわ町議会の一般質問で、小坂利政議員が「町有林の森林資源の実態と将来の取扱いについて」質問し、町長 竹中喜之、農林水産課参事 藤野真稔が答弁しました。

質問者
小坂利政 議員
答弁者
町長 竹中喜之、農林水産課参事 藤野真稔

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 10番 小坂利政

通告に基づいて、一般質問させていただきたいと思います。冒頭でありますけれども、過般、町長がコロナに罹患をしたという心配な情報がマスコミで流れたわけであります。人知れず私も心痛めて、今回質問するに当たって大変心配をいたしておりました。元気に今日登庁いただいて、私の質問にもお答えいただけると、安堵して通告に基づいて質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。まず、質問事項の1問目でありますけれども、むかわ町における町民財産、これも税金の収入以外の財産として、大きく財務上の財産として評価をされている森林の資源、この実態と、今、多様化する森林の状況がいろんな角度で評価をされている中において、これは将来に向けての取扱い、さらにこの利用方法についてお伺いをさせていただきたいというふうに思います。その要旨でありますけれども、合併前、旧穂別町、それから旧鵡川町時代、この行政、時の町政との町民間、住民とのいわゆる行政公約という表現が正しいのかどうか分かりませんが、一定程度の約束の中でこれらの事業を進めてきて、町有林としての森林整備に協力をした歴史があるわけであります。これはほかの産業と違って、結果が出るのに40年、50年と長い歳月がかかるわけであります。今、ほぼほぼ50年近くなって伐期、いわゆるお金になる時期を迎えて、この対応をこれから先どのようにお考えなのか、この内容についても、この際、明らかにしていただければというふうに思っております。次に、旧両町が整備をした町有林の森林資源、現在、本町においてどのように評価をされているのか、なかなか見えづらいところもあるものでありますから、いわゆる埋蔵金的な扱いをしてしまっては駄目だというふうに思うんです。一定程度の評価をしながら、金額的にも、あるいは樹齢的にも、それからこれから切らなきゃならない時期も含めて、この際明らかにしていただければというふうに思っております。3番目でありますけれども、地球規模でのこの温暖化に対する森林整備の重要性、多様化する森林に対する要求、これらが本町の森林整備の今後の取扱い、あるいは取組についてもお持ちであればお伺いをさせていただきたいというふうに思っております。4番目でありますけれども、町有林の森林資源、前段で申し上げました、あるいは財政的な特化した財政上の問題の中でも、古い町民の皆さんとは、困ったときには何かをしようと、そのために木を植えようと。これ、鵡川の町民と穂別の旧町民とちょっと相当違いがあると思うんです。殊さら申し上げたいのは、穂別の住民の皆さんと穂別の時の町政が約束した、何か大型公共事業のときは、この木を売って使おうという話も今伐期を迎えて、私の耳に聞こえてくるわけであります。とりわけ、そんな中にあって、今困っているのがその人たちも一定程度施設でお世話になっている特別養護老人ホーム、愛誠園、この施設改修が非常に困っている実態が穂別の町の中では、今盛んに話合いの中で出てくる話題の大きな一つであります。これらが前段で申し上げました町有林のこの財源、特化して愛誠園とは言いませんが、穂別の住民がかつて時の行政と約束をしたいわゆる行政公約というのかな、これらの果たす役割も一定程度、この中で出てくるだろうと、そんな気持ちで今、私の耳にも入ってくるわけであります。これらの対応についてもお考えがあれば、この際お伺いさせていただきたい。以上です。

答弁 町長 竹中喜之

初めにですけれども、今回、小坂議員の大項目の1番から3番目、これそれぞれ微妙につながっているのかなと推察しているところでもございます。1番目の大項目のものについては、経過も含めて担当のほうから、まずはお話しさせていただいて、私は総合開発計画といったところのあたりから登壇させていただければなと思う、よろしくどうぞお願いします。

答弁 農林水産課参事 藤野真稔

私のほうから、御質問いただいた4点について、一括してお答えさせていただきたいと思います。1点目の伐期を迎えた町有林、こちらですけれども、むかわ町有林管理経営計画に基づいて、伐採し再造林が妥当なのか、また林地を保全して天然林化が必要な場所ではないか、こういうことなどを現地踏査を行い、判断して管理してきております。次に、2点目、現在の町有林の管理状況ですが、令和4年度末の確定数値となりますが、総面積で4,082ヘクタール、そのうち人工林が1,896ヘクタール、平均樹齢にしますと46歳、伐期を迎えた10齢級以上が1,234ヘクタールと人工林全体の65%を占めております。天然林も含めた町有林全体の資産評価となりますが、こちらは54億9,000万ほどになります。また、基本基金へ繰入れ可能な立木販売、立木を売払いした収入となりますと、12億5,300万円ほどとなります。続きまして、3点目の本町における森林整備の今後の取組についてということですが、先ほども触れましたむかわ町有林管理経営計画においても、地球温暖化防止に貢献している森林の持つ二酸化炭素を吸収する働きの維持・増進を図ることとさせていただいております。経営計画を定期的に見直しながらも、引き続き計画に沿って森林整備を進めていきたいと考えております。最後に、4点目、愛誠園の施設改修助成についてであります。これまでも森林資源を活用した木質バイオマス等、設備導入など、福祉施設等に対しましても支援実績はございますが、まずは法人において経営的見通しなどを踏まえた上で検討される事業計画、こちらにより支援の是非について判断されるものになると考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

質問 10番 小坂利政

御丁寧にお答えをいただきまして、ありがとうございます。結構な財源があるというふうに認識してよろしいと思うんです。ほかの行政もそうでありますけれども、やはり税収以外に直接販売をして、利益と言ったら語弊ありますが、この財源を基にした行政対応するというのは本来の役割、その役割には、非常にいろんな対応の仕方があるというふうに思っておりますが、私が申し上げたいのは、私がもうそこそこ年でありますから、昔のことは非常に記憶に残るんです。言われたことは、もう昨日言われたことは忘れるんだけれども、昔言われたことは覚えているんですよね。そんな思いが穂別の住民の中の特に高齢者の皆さんには、強く印象として残っているのが先ほど申し上げた、困ったとき木を売って何とかしてくれないべかと、これが根底にあると思うんですよ。今回、やっぱり今申された答えの中に、私、ヒントをいただいたつもりであります。50億を超える資産価値があるよと。単純に50億超えるといったら、もうめちゃめちゃ魅力のある財源だなと。これが今日初めて、多分この画面を通じて町民の皆さんにも明らかになったと思うんです。これは、やっぱり埋蔵金にしておくわけいかんだろうと。それと、木というのは、置いておけば価値上がるという評価から、適正な伐期が一番金になるという、そういう時代に移り変わってきているんであります。そんな中において適正な伐期、適正な価値、高い評価という時期が、この際改めてお伺いしますが、その時期はいつなのか。これ、私は木の専門家でありませんが、やはりその適正な伐期のときに適正な手入れしたものを販売するという有利なやり方というのがまさしく先ほど答弁の中にあった地球温暖化に貢献する多機能、森林の持っている機能を発揮する場面においても非常に重要なポイントだと思うんですよね。だから、やっぱりその辺は、言っちゃ申し訳ないが、地方行政の中にそれだけの知識を持っている職員は、私、いないというふうに思っております。その程度の知識でやる以外にもっと別次元の知識を用いた、いわゆるその森林管理の対応の仕方というもの、当然これから必要になってくるだろうと。これは財源でありますから、太くなると価値が下がるというところ、皆さん御存じないと思いますが、太くなり過ぎると値段が下がるんです。したがって、適期伐期、適期販売ということは、今叫ばれている大きな重要なポイントだということを御理解いただきたいし、押しなべてむかわ町は、林業、農業、水産業、3つの柱、経済の中心であります。とりわけ林業だけは、40年以上たたないと結果が出てこないと。したがって半世紀、皆さんが今植えても、多分亡くなってからしか結果は出てこないくらいの長いスパンでの判断材料が求められる産業であります。したがって、その適期を逃すと、もっと大きな損失になるということも含めて、その辺の対応いかがになっているのか、この際お伺いができればというふうに思います。

答弁 農林水産課参事 藤野真稔

先ほど評価額のお話を私のほうからさせていただいたところ、二重評価といいましょうか、2種類評価をさせていただいたところですけれども、まず公益的な価値としまして、実際の貨幣に代わることのできない無形の価値のことですけれども、こちらは森林が維持されることによって発揮されているものと思っております。一方、基金繰入れのお話もさせていただいたところですけれども、経済的価値として、収穫して初めて生まれる価値だというところで、そのためには伐期が前提となり、伐採して収入を図るものと思っております。両者はとても重要な価値だと思っておりまして、一方が排除されても、両方いかにバランスをよく発揮していくことが重要だと捉えてもおります。公益性を重視する一方で、一定の機能を損なわない範囲内で伐採を収益を上げるということも必要と考えております。人工林、こちらは長期伐期化は大径化、先ほども議員おっしゃっていましたが、大径化により財産価値は向上する一方で、腐朽、腐れ朽ちるという腐朽ですね、こちらが進行することによって木材単価が低下する危険性もあります。ですので、伐採するにはその時期を見極めて、重要視しながら対応していきたいと思っておりますし、先ほど計画の中でもちょっと触れさせていただきました。現地の踏査しながら、こちらの現地踏査して、今伐期を迎えている山ですけれども、伐採したほうがいいのか、ここでもう一度間伐を入れて成長させたほうがいいのか、そういうのを見極めながら対応していきたいと考えておりますので、御理解のほどお願いいたします。

質問 10番 小坂利政

本当に当然細かい調査ということも、当然これから先、必要になってくると思うんですよ、もう伐期を迎えている林々でありますから。やっぱり毎日とは言いませんけれども、最低限1年に一遍くらいの伐期調査と適期調査ということは、これから必要になってくるのかなと、そんなふうに思っております。それで、もう一点、4番目の関係でありますが、こじつけでありません。やっぱり約束は守るという姿勢が行政になくちゃならんだろうと。将来的には、いろいろなことで検討したいという御答弁をいただきました。前向きというふうに私は捉えますけれども、それに期待する住民がいかに多いかということも一定程度やっぱり行政としては、調べる必要があるんじゃないかなと。僕は、これうそついたら駄目なんで、大きく投資するときには、この木を売ろうという約束は必ず昔あったというのも事実でありますから、たくさんの高齢者の皆さんの証言もございます。これ、やれというこじつけではないんですが、やはりそれらのその人たちの気持ちを大切にするというところも、この森林の裏側には存在するというところを、それで今まで頑張ってきたという、育ててきたという背景も持っているわけですから。どうも私も本町の住民でありますから、穂別へ行って10年以上になりますが、穂別の仕事をしていて、それだけでも感覚全く違うんですよ、穂別の皆さんの森林に対する思いというのが。これがもう当たり前だなと思って、私も感化されたのかもしれませんけれども、これは重要な皆さんの考え方と私認識しております。結果として、それがまちづくりにつながったというところも含めて、これやっぱり困ったときの神頼みではないが、そういうところにやっぱり行政としての気持ちの表現を森林を通じてするということがどれだけこれからのまちづくりに大切なことかというところを、この伐期を迎えて40年たっているわけだから、これは大事にしてやってほしいな。なかなか私の口からこう申し上げても御理解には至らないところもたくさんあると思うが、具体的に今現実としてこういう問題が出てきたと。もう一つ言わせてもらうと、ちょっと議題外になるかもしれんが、今拠点整備をしようとしている。どれだけお金がかかるか分からないという発言もあるわけです、私のところに。そのときはお金足りないときも、この木を売って何とかならないのかと。我々は満足、仮に今の経済情勢でありますから、仮にそれが途中で切られるようなことになったらどうするんだと。そのときもこういう財源として持っている。我々が精神込めて植えた木を売ってでもそれらの望みをかなえられないのかという発言も実はあるわけですよ。1つに限定して話していますけれども、その辺の気持ちをぜひ大切にしていただきたいというところをもう一度御答弁いただきたい。

答弁 町長 竹中喜之

これは、本当に冒頭で申し上げましたけれども、1から3全部つながっているものですから、恐らく後ほどの木づかい条例的に、例えばですけれども、2021年ですが、ウッドチェンジの時代というところで、森についても作る責任、使う責任というふうなところがスローガンとしてあったかと思います。それと、先ほどから言われている伐期を迎えたものをどう適正に判断して利活していくのか。それと、今日、4番目に具体的に施設名称が出されておりますから、施設名称というのを頭に、それも一つとして頭に描きながらでございますけれども、先ほどの答弁にもありましたように、その施設の具体的な事業計画、これが明らかになった内容での把握というので、しっかりと図りながら、その支援内容について多くの在り方も含めて判断すべきと考えております。なお、この間も数回にわたり実務者同士ではお話もされてきているところですが、コロナ禍というのも一定程度見定めながら、それが終息というか、愛誠園の中でもありましたから、そういったところも含めながら、今後実務担当者が直接施設訪問して、その内容等、今後に向けて具体的にどう進めていくのかということもこれから予定しておりますので、お含み願いたいかと思います。〔「昼でいいよ」と言う人あり〕

答弁 農林水産課参事 藤野真稔

改めまして、資産評価について御説明させていただきたいと思います。町有林全体の資産評価ですが、林相ごとに蓄積量を算出し、時勢立木価格を掛けて算出した評価でして、現実的に貨幣に換えることができない無形な価値であります。森林が維持されることで発揮される価値でありますので、申し添えたいと思います。また、基本基金の繰入可能額のほうですが、直近5年間で主伐における立木販売額に伐期を迎える面積を見て算出したものであります。しかしながら、森林におけます一定の機能を損なわない範囲内での伐採、これが収益を上げることが必要だと思っております。伐期を迎えたからといって全面積一遍に伐採できるものではございません。ですので、毎年ある程度の額が、収入額があり、その積み上げたものの総額でありますので、誤解のないようにお願い申し上げます。以上です。

質問 10番 小坂利政

全体の質問は先ほどで終わろうかなと思ったんですが、改めて追加答弁がございましたので、その関連についてお伺いをさせていただきたいと思っております。伐期の木なんですが、これは非常に微妙な判断が伴うんです。例えば、40年だよ、41年たったから半額になりますよという意味ではないんですよ。適期伐期というところの適期評価ということを私はお話をしているわけですから、その辺はひとつ、適宜というか、場に沿うた答弁をしていただきたい。誤解を招くんですよ。そうすると、評価がもっと下がるのかということにもなりますし、非常にこれ、40年以上かけて成長する一つの産物ですから、これに伴う評価の仕方というのは、評価の仕方によっては伐期を過ぎたからゼロになるという評価にもなるかもしれないし、あるいは、それから何年間は大丈夫ですよという、そういう想定の中での評価は私はするべきだと思うんです。これは、専門家の話の仕組みなんですよ。その辺をわきまえて判断していただかないと、何回も申し上げるように、当時、時の行政と約束した評価がここに来て崩れるという、そういう現象にもなりかねないので、僕は、その辺の評価ということを、たった1週間かそこらでできる話じゃないんですよ、これは。私が質問を設定したから、慌てて評価したらその結果が出るという話ではないんです。もうちょっと慎重な評価の中でこれから取り組んでいただきたいし、適正な評価と私が申し上げているのは、そういう評価を対象にして物申しておりますので、それはひとつ御理解をいただきたい、これからは。

出典:むかわ町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月24日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる