深川市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月14日
中学校へのスマートフォンの持ち込み
2020年9月14日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「中学校へのスマートフォンの持ち込み」について質問し、教育長 吉村理明が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 教育長 吉村理明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 松本雅祐
続きまして、3点目、中学校へのスマートフォンの持ち込みについてお伺いします。小中学校への携帯電話持ち込みの是非を議論していました文部科学省の有識者会議は、本年7月24日、登下校の緊急連絡手段として、中学校では条件つきで容認する方針をおおむね了承し、小学生はこれまでどおり原則禁止を維持すべきだとの内容を発表しました。文部科学省は、スマートフォン、携帯電話の中学校への持ち込みについて、原則禁止を維持した上で、条件つきで認める方針を固めたことを全国の教育委員会などに通知しました。認めた理由として、スマートフォンなどの急速な普及に伴い、登下校時の緊急の連絡手段として持たせたいという保護者のニーズが高まっていることが背景にあります。内閣府の調査によりますと、中学生のスマートフォン・携帯電話の利用率は2017年度時点で66%に上り、年々上昇しているそうです。また近年、事故や犯罪、災害の発生などにより、子供と直接連絡が取れるスマートフォンの有効性を考えれば、学校への持ち込みを求める保護者の声も理解できます。一方で、課題もあると思います。学校内での紛失、盗難があったときの責任の所在はどうなのか、また、授業の妨げになる可能性もありますし、スマートフォンを持つ子供が、会員制交流サイト(SNS)を通じて犯罪に巻き込まれるケースもあるからです。ですから、校内での使用は禁止し、学校側が登校時にスマートフォンを預かることや、スマートフォンの危険性を正しく理解できる適切な指導、有害サイトの閲覧を禁止するフィルタリングを保護者が設定するなどの対策が絶対に必要ではないかと考えます。しかし反面、これからの時代、新型コロナウイルス感染症が拡大した場合も想定したオンライン授業や、タブレットを活用するGIGAスクール構想なども進めていかなくてはいけません。ですから、デジタル機器を利用して学ぶ機会がふえることもあります。そう考えますと、スマートフォンの活用方法を正しく家庭内で子供たちと一緒に考える契機にもなると考えております。その上で質問します。1点目、スマートフォンを既に条件つきで小中学校への持ち込みを認めている地域もありますが、賛否両論があると言われております。丁重な議論が必要と考えますが、北海道教育委員会からどのような通知が来たのか、それを受けて、本市としての考え方についてお聞かせください。2点目、もし持ち込みを可能にするのであれば、持ち込みのルールづくりには、保護者や学校の間だけで考えるのではなく、生徒たちの意見を聞くことも大切だと考えます。先ほど述べたような心配事を自分たちで考える機会にもなります。ルールづくりでは、学校現場ではどのような話し合いが持たれるのか、また実施時期についてお聞かせください。3点目、当然ながら、スマートフォンを持たない生徒もおります。中学校への持ち込みに関わる議論が、所有を強いるようになってはいけないと考えます。教育委員会としても、学校側との協議で配慮を忘れてはいけません。スマートフォンを持たない生徒への配慮の考え方についてお聞かせください。
答弁 教育長 吉村理明(教育長は2024年3月まで)
中学校へのスマートフォンの持ち込みについて、3点質問をいただきましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の本市としての考えについてでございますが、北海道教育委員会は、本年8月11日付で、「学校における携帯電話の取扱い等について」と題しました基本的な指導方針を道立学校及び各市町村の教育委員会に発出いたしました。その内容は、スマートフォンなどの携帯電話については、原則持ち込み禁止とすべきとした上で、中学校においては、一定の条件のもとで持ち込みを認める内容の基本的な指導方針を策定し、各市町村においても、所管する学校に指導を助言するよう求めるというものでございます。これまで本市におきましては、平成21年度の文部科学省からの通知に基づき、携帯電話等は、学校における教育活動に直接必要のないものであることから、学校に持ち込まないよう児童生徒に指導してきており、このことは29年第4回定例会において、宮澤議員から、登下校時に限った見守りサービス利用のための携帯電話等の持ち込みに関する質問に対しましても、やむを得ない事情がない限り持ち込みを認めることは難しいものとお答えしているところでございます。今回の国及び北海道教育委員会からの通知に基づく携帯電話の持ち込み対応の見直しにつきましては、これまでの対応に大きな変化を生じさせるものでございますので、まずは市内小中学校の意見を聴取するとともに、他市の状況も注視しながら研究する必要があるものと考えているところでございます。次に、2点目、学校現場での話し合いやルールづくりについてでございます。携帯電話の取り扱いに関するこの北海道教育委員会からの通知につきましては、前段申し上げましたように、8月に通知があったばかりでございますので、当教育委員会内においても、携帯電話の取り扱い等につきましては、実質協議が始まっていない状況にございます。そのため、現在のところ具体的な対応については未定という状況でございます。北海道教育委員会から示された指導方針では、持ち込みを認める場合の一定の条件として、学校と生徒、保護者との間で四つの事項について合意がなされ、必要な環境の整備や措置が講じられている場合に限って持ち込みを認めるべきだといたしまして、その四つの事項は、一つ目には、生徒が自らを律することができるようなルールを、学校のほか生徒や保護者が主体的に考え、協力してつくる機会を設けること。二つ目として、学校における管理方法や紛失等のトラブルが発生した場合の責任の所在が明確にされていること。三つ目として、フィルタリングが保護者の責任のもとで適切に設定されていること。四つ目として、携帯電話の危険性や正しい使い方に関する指導が学校及び家庭において適切に行われていること。この四つの条件が付されているところでございます。今後、中学校での携帯電話の持ち込みについて協議がなされ、仮に持ち込みを認める場合には、今申し上げた条件などについて、学校だけではなく、生徒や保護者が主体的に考え、それぞれの立場からの意見をもとに、時間をかけてしっかりしたルールをつくっていくことが必要であると考えているところでございます。次に、3点目、スマートフォンを持っていない生徒たちへの配慮についてでございます。2点目でお答えさせていただきましたとおり、現段階における本市の教育委員会の携帯電話等の取り扱いは、決定していないところでありますが、今後、中学校において携帯電話の持ち込みについての協議を行う際には、携帯電話の所有の有無により対応の差が生じないような配慮の方向についての協議も当然必要となるものと考えているところでございます。