深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月9日
地域公共交通
2020年6月9日、深川市議会の一般質問で、近沢弘幸議員が「地域公共交通」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 近沢弘幸 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 近沢弘幸
それでは、通告に従い一般質問を行います。昨年の第4回定例会の一般質問で、山本議員より地域公共交通についての質問がありましたが、私からも地域公共交通について質問させていただきたいと思います。地域の皆さんから、バスの減便とバスの発着時間の変更により、利用が困難で、増便は無理にしても、時間帯を考慮してもらいたいとの話はよく伺います。一方、まだ路線バスが運行しているところはよいですが、いわゆる公共交通空白地帯の方々で高齢になられている方は、運転免許証の返納も考えてはいるものの、手放すと市内に行っての用件を済ますことができないなどの理由で、返納できずにいる方がいらっしゃいます。住民の足の確保は、日本のどの地方でも、ほぼ共通の悩みだと思いますが、山間部に住居が点在し道幅が狭いなど、さまざまな問題点がそこにはあります。少子高齢化による急激な人口減少により、路線バスの利用者減も、減便の要因の一つとなっております。また、JRも乗車人数200人未満の路線の廃止、バス転換を求めています。本市のハイヤー会社も、人口減少により利用者が減少し、民間業者の存続にも大きく影響しております。特にバス業者は国、道、または市からも補助を受けて、各路線維持を図られていますが、若い運転手の担い手の確保が難しく、年配の方の退職で人員確保も困難な状況とお聞きしております。昨年10月には、公共交通の維持と空白地帯へのデマンド型乗合タクシーの先進地事例を調査するため、総務経済常任委員会で広島県安芸高田市を行政視察しました。そこでは、市内のみを走る路線バスは通勤通学とし、昼間は利用者に応じた車両で対応することで、効率的な運行を行っていました。さらに、会派では香川県坂出市に行政視察を行いましたが、そこでは空白地域のデマンド型乗合タクシーと循環バスの導入により、併設バス、既設バス路線の見直しを行い、高齢運転者免許証自主返納支援事業で、タクシー利用券やバス割引券等で支援しておりました。また、福岡県嘉麻市では、デマンド運行型バスを運行しているとお聞きいたしました。1回の運行で複数人を乗せるバスの要素と、利用者の要望に応じてドア・to・ドアに近い運行で、行きたい場所に移動できるデマンド型バスの運行を行っています。それぞれの地域の実情に合った交通体系を確立して、安心して地域で暮らしていける環境を構築していくべきと考えます。そこで、3点お伺いいたします。1点目、市内路線バスへの市の取り組み状況について。2点目、循環線の乗車人数と令和2年度の運行について。3点目、デマンド交通の運行について、市の考えを伺います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
ただいまの近沢議員の地域公共交通についての質問にお答えいたします。1点目の市内路線バスへの市の取り組み状況について、まずお答えいたしますが、市内を運行するバス路線は、現在高速バスを除きまして、深旭線や滝深線、そして市内循環線など、全部で12路線ございます。令和元年度における12路線の全利用者の数でございますが、58万862人となっておりまして、この数字は残念ながら、ここ数年減少傾向になっているものでございます。次に、バス路線の維持確保に向けた取り組みといたしまして、国や北海道、そして沿線自治体と連携するなどいたしまして、市内12路線のうち10路線に係る補助事業を行っておりまして、バス事業者に対して令和元年度全体の金額になりますが、実績として合計で2,250万6,000円の補助金を交付いたしております。また、このほか高齢者バス利用料金助成事業を行っておりますほか、本市が事務局を担っております深川市地域公共交通活性化協議会が行っております路線バス乗り方教室の実施なども取り組みとして行っているところでございます。また、最近におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、利用者が減っているということから、バス事業者から減便について提案がありましたが、それぞれの地域への影響を最小限とするため、通学や通院などに配慮するよう深川市としての要望を伝えまして、事業者において、その内容に沿って、ダイヤの調整を行っていただいた経過もあるところでございます。次に、2点目の循環バスの利用者の数と、令和2年度の運行について申し上げますけれども、平成30年度の循環線の利用者数は1万7,621人で、これに対しまして、令和元年度における人数は1万7,261人ということでございますので、30年度と昨年度は、ほぼ同数の実績となったところでございます。令和2年度の循環線の運行についてでありますが、昨年度に利便性の向上を目的とした経路とダイヤの見直しを行い、これが完了いたしまして、今年の4月1日から新たに深川西高校方面先回りと、あけぼの方面先回りの運行を開始したところでございます。今回の路線の見直しでは、公園通りの一部を新たに追加したことや、今まで文西コミュニティセンターなどの深川西高校方面から市役所方面に向かう場合、深川駅での乗り継ぎが必要となっていたわけでありますが、それが深川駅での乗り継ぎの解消が実現いたしておりまして、現在のところ、利用者から利用しやすくなったという声もいただいております。また、バス事業者からも、今のところ大きな混乱もなく運行できていると伺っているところでございます。人数については、まだきちんと把握しておりませんが、やはり新型コロナウイルス感染症の影響などもあって、苦戦している面もあるかもしれないと考えております。最後に、3点目のデマンド交通の運行について、市の考えをお答えいたします。デマンド型乗合タクシーの導入検討につきましては、これまでの議会議論の中でも何度かお答えいたしておりますとおり、公共交通空白地域の市民の移動手段の確保については、今年度を最終年度としております深川市地域公共交通網形成計画において、デマンド型乗合タクシーの導入を検討することを明記いたしておりますとともに、本市の第2期深川市まち・ひと・しごと創生総合戦略をこの春まとめましたけれども、この総合戦略におきましても、同計画と整合性を取る形で、デマンド型乗合タクシーの導入について検討を進めるところでございます。直近の本市の取り組みといたしましては、担当所管において、4月に先進事例となります名寄市に出向きまして視察を行い、それに加えて、恐らくそうした乗合型デマンドタクシーの担い手の候補となるであろう深川ハイヤー協会との意見交換も実施したところでございます。これまでの調査・検討において、まずモデル的に取り組んでいくときに、デマンド型タクシーについて要望が強い地区で実証実験しなければ、本格運用後に利用率が低下したり、その結果、制度の維持が難しくなってしまうなどの問題があることは明らかでございますので、実証実験を行う地区をしっかり選定したいと思っておりまして、この点についても速やかに進めていかなければならないと認識いたしております。しかし、近年のバスの乗務員不足によります路線バスの減便が行われて、大きな影響を受けた地域では、特にデマンド型乗合タクシーの早期導入に向けた要望も恐らく高まってきているものと受け止めておりますので、仮にそうした地域から市に対し要望がございました場合には、他の地域に先駆けて、その地域の実情を勘案した交通体系が構築できるように、鋭意検討を進めていきたいと考えております。