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深川市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日

市立病院の将来の医療体制

2019年12月10日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「市立病院の将来の医療体制」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
松本雅祐 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 松本雅祐

通告に従い、一般質問を行います。深川市立病院の将来の医療体制についてお伺いします。厚生労働省は、本年10月26日に、診療実績が乏しい公立病院や日赤などの公的病院で再編・統合の議論が必要だと判断した病院名を初めて公表しました。北海道内は111の公立病院のうち54施設が対象となり、そのうち空知管内では7施設が含まれておりました。幸いこの7施設に深川市立病院は含まれておりませんでした。公表に当たり、対象となった病院の分析方法として、2017年度の報告データをもとに、項目として、診療実績が少ないことや他の医療機関と競合しているといったケースを調べました。調査対象は、がん治療、心疾患治療、脳卒中など9項目で、この中で診療実績が同一区域内で下位3分の1、下のほうにとどまる病院、また、がんや救急など、全6項目の診療実績がほぼ同じで、ほかの病院が近くにある、車で20分以内のところが該当する病院でした。なぜこのような公表をしたのかというと、2025年は全国的に団塊の世代が全員75歳以上になるため、より膨張する医療費を抑制するためであります。また、病院の病床削減を目指す地域医療構想においても、病床は重篤患者向けの高度急性期、一般的な手術をする急性期、リハビリを行い治療する回復期、長期的な治療と向き合う慢性期に分けられており、高齢者の方はどちらかというと慢性疾患を抱える人が多く、厚生労働省は病院のベッドを削減させ、在宅医療やリハビリ向けの回復期病床に転換させようとしているのであります。本市は2025年に人口が、これは日本の地域別将来推計人口の平成30年度の推計を抜粋しましたが、1万8,343人になり、高齢化率も43.8%と高く、現在と同じ医療体制でよいということにはならないと考えます。この状況は、北空知地域でも同じと考えます。先ほど述べた、団塊の世代の方々が75歳以上になり、医療や介護ニーズが大幅にふえる2025年の医療体制をどう構築し、地域医療構想を展開していくのか、本市にとっても、北空知地域にとっても、将来を考えたときに大きな問題であります。そこでお伺いします。1点目、今回は二次地域医療圏の病院を対象に再編・統合が公表されましたが、本市を含めた北空知二次医療圏の状況についてお聞かせください。2点目、本市は人口減少が進み、高齢社会を迎えております。人口が減少するということは、ベッド数も全体的に見直しが必要となり、高齢社会ということでは、病床も急性期、回復期、慢性期と種類別の数も変更しなくてはいけないのではないでしょうか。また、病床が減ることにより、病院経営の収入面や、ベッド数を維持するために医師の確保や看護師の確保、また、日々進化する医療技術に対応するため医療機器の購入など、設備投資などの経費もかかります。病院の維持にも多くの課題があります。医療は住民の安心な暮らしに欠かせないものであります。本市の将来の医療体制確保についての考えをお聞かせください。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

ただいま市立病院の将来の医療体制について2点質問がありましたので、少し長くなるかもしれませんが、順次お答え申し上げます。1点目の二次医療圏域の病院を対象に再編・統合が公表されたが、北空知二次医療圏の状況についてのお尋ねについてであります。超高齢社会にも耐え得る医療提供体制を構築するため、国において、平成26年に成立いたしました医療介護総合確保推進法によりまして、全国で地域医療構想の策定が義務づけられたところであります。この地域医療構想は、議員も質問の中で触れられましたが、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に、その年あたりに必要となる病床数を高度急性期・急性期・回復期・慢性期の四つの医療機能ごとに推計した上で、地域の医療関係者などの協議を通じて、病床の医療機能の分化と連携などを進め、二次医療圏ごとに効率的な医療提供体制を構築しようとする取り組みでありまして、全ての都道府県が平成29年度までの策定を義務づけられたところでございます。北空知二次医療圏におきましても、深川保健所の主導のもと、1市4町の市町長を初めとする行政関係者、深川市立病院や深川第一病院の院長を初めとする保健医療福祉サービスの提供者、そして深川市民生委員児童委員連合会会長を初めとする保健医療福祉サービスの受益者ら、総勢27人による北空知圏域地域医療構想調整会議というものが平成27年8月に組織されまして、地域医療構想の策定や推進に向けて協議を進めてきたところであり、28年3月には、北空知区域地域医療構想の策定に至ったところであります。この構想では、2025年に向けて、深川市立病院、深川第一病院、北海道中央病院の病床数や、それから医療機能をどのように確保していくかということが論点であったわけでありますが、構想策定時の病床数は、今申し上げた三つの医療機関を合わせますと606床でありまして、医療機関別では、深川市立病院が199床、深川第一病院が270床、そして北海道中央病院が137床ということであり、医療機能別の病床数では、高度急性期病床がゼロ、急性期病床が199床、回復期病床がゼロ、そして慢性期病床が407床という状況でありました。このような中で、2025年に目指すべき姿として、国の医療需要推計に基づき、道が推計しました北空知区域の必要病床数は、この606床より84床少ない522床とされたところでありまして、医療機能ごとの病床数につきましては、高度急性期病床は17床不足、そして急性期病床は99床過剰、回復期病床は153床不足、そして慢性期病床は155床過剰という推計がなされたところであります。なお、このように地域医療構想では明確に、北空知二次医療圏において2025年に必要とされる病床数が機能別に示されているところでありますが、重要なことは、これらの推計を踏まえた上で、各市・町や医療機関を初めとする関係者が、地域の実情を的確に捉えて、この圏域に効率的で不足のない医療提供体制を構築するための協議を深めていって、共通の認識を持つことが重要であるということでありまして、必ずしも地域医療構想に掲げる病床数や医療機能に即したものにすることは求められていないものであります。そのため、これまで開催してきました地域医療構想調整会議においては、地域医療構想で示された病床数や医療機能について、2025年を目標年とすることは早計であるとして、当面、現状の病床数や医療機能を維持することとしているところであります。しかし、将来的には構想に掲げる病床数の削減でありますとか、医療機能の転換といったことが求められてくる事態もあり得るものという認識はしているところであります。いずれにいたしましても、深川市立病院にあっては、北空知二次医療圏の中核病院として、深川第一病院、それから北海道中央病院を初め、各町及び他の医療機関や医療介護福祉関係者等とも十分連携をしつつ、北空知地域の住民の皆様方が将来にわたって、住みなれた地域で安心して暮らすことができるよう、圏域の医療提供体制の確保に適切に取り組んでまいる決意であります。次に、2点目の将来の医療体制確保の考えについてという点であります。議員ご案内のとおり、二次医療圏域の人口について、国立社会保障・人口問題研究所の推計によりますと、2015年の国勢調査においては、人口数3万2,675人でありましたが、2020年には2万9,649人に、そして2025年には2万6,651人、そしてさらに今から11年後となります2030年には2万3,730人と推計されておりまして、この数字を2020年と比較しますと5,919人の減、率では20%の減少になるものと見込まれているところであります。しかし、このような中ではありますが、医療需要が特に高くなる75歳以上の、いわゆる後期高齢者の人口が2015年の国勢調査においては7,307人でありましたが、2020年では234人増の7,541人、さらに2025年は643人増の7,950人、そして11年後の2030年では、2025年との比較では若干減少に転じますが、それでも2015年との比較では471人増の7,778人と推計されておりまして、その後も後期高齢者の人口の減少は緩やかなものと見込まれているところであります。ゼロ歳から74歳までの他の年齢層における人口減少は顕著なところではありますけれども、今申し上げた後期高齢者の人口の数などを見ますと、向こう10年間程度は、現状と同程度の医療提供体制が市立病院に求められるものと考えているところであります。なお、市立病院では、平成17年の改築移転以降も、人口減少などに伴う医療需要の変化に応じまして、病床数や医療機能を見直し、そしてまた、医師を初めとする医療スタッフの適正な人員配置に努めてきたところでありまして、医師の確保などの面では、地域住民の皆様の要望に十分お応えできていない面もあろうかと思いますが、今後におきましても、しっかりと安定的な経営に向けて、収支改善に十分意を用いつつ、地域住民の皆様方の医療ニーズに的確にお応えする医療が提供できるように、医師や看護師など医療スタッフの確保など医療提供体制の維持、充実にしっかり努めてまいる所存であります。

出典:深川市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる