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深川市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月8日

市立病院スタッフの働き方

2019年3月8日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「市立病院スタッフの働き方」について質問し、市立病院事務部長 吉田博昭が答弁しました。

質問者
田中昌幸 議員
答弁者
市立病院事務部長 吉田博昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 田中昌幸

3点目の質問に入ります。市立病院スタッフの働き方についてお伺いします。先日見た、滝川市立病院の病床数の削減、原因は、看護師確保が困難になったものという新聞報道は、全く他人事とは思えないところであります。北海道新聞の記事によれば、225床のうち5階東の内科病棟44床を休床にするということですが、看護師数が昨年度は30人退職で採用19人、今年度末には34人が退職見込みで新年度採用予定は22人と、2年間で23人の減少とのことです。滝川市立病院では、離職を減らすために時間外手当の見直しや採用増に向け、札幌での就職説明会開催などを検討しているとの内容が掲載されておりました。また、一方では、医療現場の長時間労働が課題となる中、医師の働き方改革について考えるセミナーが札幌で開かれ、記事によれば、札幌市内のホテルで開かれたセミナーには、医療関係者など約150人が集まったとありました。初めに、厚生労働省の吉田学医政局長が、2月に示した医師の時間外労働の上限に関する新たな案を説明しました。新たな案では、医師が不足している病院などでは、休日や夜間などの時間外労働の上限を例外として年1,860時間、月の平均に換算して155時間まで時間外を認めるとしています。吉田局長は、働き方を改善するためには、医師の地域偏在の改善が不可欠だ。特定の医師に過重な負担がかからないよう、地域全体で仕組みを考えていかなければならないと訴えていました。この後、医師の働き方改革について道内の事例が報告され、旭川赤十字病院では、電子カルテや診断書の作成を補助する事務員を雇い、医師には診察や治療に専念してもらっていることなどが紹介されました。セミナーに出席した北海道医師会の小熊豊副会長は、「自分が働かないと地域の医療が崩壊するという状況に置かれている医師が少なくないことが大きな課題だ。働き方改革のためには、まずは医師の数をふやすことが大前提だ」と話していましたという記事が掲載されております。深川市でも医師の減少は深刻な状況で、これまでも藤澤院長を先頭に医師確保に向け取り組まれていて、厳しい環境の中で何とか医師の確保をされていると伺っておりますが、医師の長時間労働は、例外ではないと考えます。また、看護師については、病棟勤務の看護師が勤務時間を過ぎても帰ることのできない状況が常態化していて、このことは古い病院のころからの課題、問題だと思いますが、新病院の病棟病床数の見直しや夜勤体制の見直しで改善されるものと期待をしておりましたが、残念ながら現在でも、定時で帰ることのできない状況が続いているとお見受けします。働き続けられる職場環境のためには、まず、職員間のコミュニケーションが何よりも大切ですが、時間に余裕がなければ、そのコミュニケーションも醸成できません。平常勤務をした後、夕刻の家族団らんや友人との時間、地域活動や趣味の時間を過ごせる、子供を保育園に迎えに当たり前に行ける、この当たり前と思われることができているかどうか。例えば午後7時から9時に行う文化・スポーツのサークル活動にも、勤務がある日にはいけない。友達と夕食や遊びに行く約束もできない、そのような職場では、働き続ける意欲が維持できるでしょうか。さらには、働き続けて子供を産み育てることができる職場環境を整えることは、重要な少子化対策にもつながると考えます。しかし、もしこのことができなければ、別の働きやすい職場を求めて退職してしまうことが現実に起きておりますし、このことが拡大すれば、例えることは大変失礼かもしれませんが、隣町の病院のような事態になることも十分考えられます。また、病院事業会計の経営的にも、もし仮に5時までに業務が終わらず8時までかかるとすれば、1人3時間の時間外勤務、そのようなスタッフが1病棟に1日10人いれば、合計で30時間、4病棟市立病院にありますから120時間、1時間当たりの時間外手当が2,000円とすれば1日24万円、病棟では365日働いておりますので、掛け合わすと9,000万円近い時間外手当が発生してしまうことになるかと思います。医療スタッフの確保には、今いるスタッフの皆さんが働き続けたいと思える環境がまず第一で、さらにその職場で働いてみたいと思ってくれる環境にするために、5時の定時が現実的に無理としても、5時半から6時には当たり前に帰宅できることができる環境整備が今こそ求められると考えます。一方、このことを実現するには多くの課題があるかもしれませんが、各医療スタッフ全体での十分な協議や相互の協力体制を図るほか、電子カルテや医療システムの改良、医療クラークの活用も検討が必要なのかもしれません。いずれにしても、地方の医療機関での医療スタッフ確保が大変な時代にあって、持続的な医療提供のために腰を据えた働き方の見直しにより、働きやすい病院職場環境への取り組みについて、3点お伺いします。1点目は、市立病院の医師、看護師、技師、事務職員等の勤務状況について、勤務体制、超過勤務時間、有給休暇の取得状況についてお伺いします。2点目、定年を除く退職者の比率をあらわす離職率で、北海道看護協会によれば、道内看護師平均で11%とあるが、深川市立病院の離職率についてお伺いいたします。3点目、働きやすい病院職場環境への取り組みについて、先ほど質問で申し上げたことなどについて、現状と課題についてお伺いいたします。

答弁 市立病院事務部長 吉田博昭(市立病院事務部長は2022年3月まで)

市立病院スタッフの働き方について、3点質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の医師、看護師、技師、事務職員等の勤務状況についてであります。市立病院では、深川市民を初め北空知地域住民の皆様に継続して安定した医療を提供するため、平日の診療はもとより、土曜、日曜、祝日、夜間においても時間外救急診療を実施し、24時間365日にわたる診療体制を維持しているところでございます。質問の医師、看護師等の勤務状況のうち、時間外勤務時間及び有給休暇取得状況につきましては、平成29年度の実績に基づき、1人当たりの平均を職種ごとにご説明いたします。なお、看護師は看護部と事務部に配置されておりますので、部署ごとを単位として説明させていただきます。初めに、医師の勤務状況でございますが、勤務体制は、平日においては外来及び病棟での診療に従事し、平日の夜間及び土曜、日曜、祝日にあっては、日当直体制及びオンコールにより、救急患者や入院患者の急変時対応に当たっているところでございます。医師の時間外勤務につきましては、月平均26.3時間、有給休暇の取得状況は年平均7.4日となっております。次に、看護部の勤務状況でございますが、勤務体制は、病棟におきましては3交代勤務が基本であり、日勤、準夜勤務、深夜勤務の体制により勤務しております。なお、比較的症状の安定した患者を受け入れています地域包括ケア病棟では2交代勤務としており、この病棟では、日勤及び夜間勤務の体制により勤務しているところでございます。次に、外来は2交代勤務を基本としており、平日は日勤での外来勤務及び夜間勤務による時間外救急診療に従事し、土曜、日曜、祝日においては、日勤及び夜間勤務により時間外救急診療に従事しているところです。手術室及び訪問看護ステーションは、基本的には日勤の部署でありますが、必要に応じて時間外勤務に従事し、また、手術室に勤務する看護師は、緊急手術に備え、日勤以外の時間帯においては待機としているところでございます。透析室は、祝日に関係なく月曜日から土曜日の日勤に従事し、必要に応じて時間外勤務を行っております。看護部における時間外勤務は月平均6.1時間であり、有給休暇の取得状況は年平均7.4日となっております。次に、臨床検査技師、放射線技師、薬剤師、作業療法士など、医療技術員の勤務状況についてでありますが、勤務体制につきましては、平日においては日勤が基本となり、夜間は時間外救急診療に対応するため、待機としております。なお、土曜、日曜、祝日の日勤帯においてですが、薬剤部門及び検査部門は午前を勤務、午後及び夜間は待機としております。また、放射線部門は、午前及び午後は日勤とし、夜間は待機としているところであります。医療技術員の時間外勤務の状況ですが、月平均12.2時間であり、有給休暇の取得状況は年平均7日となっております。次に、事務部の勤務状況ですが、勤務体制は平日の日勤が基本であり、必要に応じて時間外勤務を行っているところでございます。事務部の時間外勤務の状況は、月平均13.1時間、有給休暇の取得状況は年平均9.8日となっております。次に、2点目の定年を除く市立病院看護師の離職率についてでございます。離職率とは、定年退職以外の年間退職者数を分子とし、年度当初と年度末における平均職員数を分母として算出しますが、市立病院における今年度の状況を申し上げますと、年度平均看護師数158人に対し、定年退職を除いた退職予定者が7人であり、離職率は4.4%になる見込みでございます。また、近年の離職率を申し上げますと、平成29年度は7.0%、28年度は7.6%となっており、道内平均の離職率11%に比べますと低い状況にございますが、毎年10人前後の看護師が退職している状況にございます。看護師の離職は、市立病院にとりまして非常に大きな損失でありますことから、看護部では、退職者を少しでも減少すべく、退職を考えている看護師に対して看護部長みずからが相談に応じ、助言を行うなどの対応にも努めているところでございます。次に、3点目、働きやすい病院職場環境への取り組みについてであります。現状における看護師の労働実態につきましては、議員の質問にもございましたが、業務開始前の事前準備のため、定時の出勤時間よりも30分あるいは1時間程度早く出勤するといった現状や、勤務交代の時間間近での業務の追加あるいは看護記録などの整理により、定時に帰宅することが難しいといった現状もあり、看護師の離職を防止する観点からも、職場環境の改善に向けての取り組みが重要かつ急務であるものと認識をしているところでございます。看護師の業務改善にあっては、現在、看護部において日本看護協会が、昨年作成しました「看護職の健康と安全に配慮した労働安全衛生ガイドライン」に基づき、命の危機に対処する患者との関係性の中では、看護師みずからの健康と安全という基本的な人権が脅かされやすいということを十分に踏まえた中で、よりよい看護を継続的に提供できるよう、職員の健康や業務上の危険などへ配慮した職場環境づくりに向けて、取り組みを進めているところでございます。なお、これまでの時間外勤務是正の取り組みとしましては、時間外勤務が恒常的かつ過剰とならないよう、業務分担の見直しに努めているほか、医師へは入院患者の治療に係る看護師への指示について、勤務交代の間近に行うのではなく、余裕を持った時間帯での支持を求めているところであります。このほか、看護記録の記載方法及び記載内容の簡素化や看護職以外で担うことが可能な業務にあっては、看護助手や医療技術員などの多職種に、その業務を委譲するタスクシフトを行うことなどにより、看護師の業務負担が軽減されるよう、見直しを行っているところでございます。また、勤務体制につきましては、地域包括ケア病棟に導入しました2交代勤務制は、夜間勤務を終えた後、次の勤務までの2日間が勤務を要しない日となることから、プライベートな時間が確保できる、体のリズムを整えやすいなどといった声も多くあり、次年度以降において2交代制勤務のメリット、デメリットを見きわめつつ、一般病棟への導入も検討してまいりたいと考えているところでございます。以上、申し上げましたとおり、職場環境の改善に向け、さまざまな見直しを検討あるいは実施しているところでありますが、現場で働く職員の声も十分に受けとめ、また、議員の質問の中でのさまざまなご提言にも十分に意を用い、引き続き働きやすい職場環境を追求してまいる所存であります。

質問 16番 田中昌幸

1点、再質をさせていただきたいと思います。1点目の部分なのですが、まず、その前に2点目の離職率が7%前後ということで、全国の平均よりは低い状況ということについては、ありがたいことかなというふうに思いますが、いずれにしても10人程度が退職されているというのは、やはり大きな損失というふうな答弁をされていましたけれども、そのとおりだと思います。それを改善する意味でも、1点目のところで、看護師の時間外平均が6.1時間というふうに伺いましたが、私が受ける印象では、例えば7時から9時のサークル活動に日勤者が間に合ってこないというのは、結構実感として持っています。なかなか5時には帰れずに時間外として勤務されているのではないかなという印象があるものですから、そういう意味で、7時から9時の時間帯のサークル活動すら出られないような状況が実態としてあるのではないかなということでの質問だったのですが、平均6時間とかですと、そういうところには及ばないのかなと思うのですが、ただ平均なのでそういうところなのか、実態としてそういう長時間になるケースが生まれているということがあるのであれば、その辺についてどのような考えというか、どのような状況を理解されているのかお伺いしたいと思います。

答弁 市立病院事務部長 吉田博昭(市立病院事務部長は2022年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。先ほどの答弁で議員ご案内のとおり、看護部の時間外勤務については月平均6.1時間、こちらの時間数は、時間外勤務が非常に少ない職場の職員、例えば外来や手術室、また透析などに勤務する職員、時間外勤務が非常に少ないといった現状にもありますが、それらの職員も含めての平均値ということでございます。病棟の実態について申し上げますと、常時ではありませんけれども、例えば病棟が満床であるといった場合や看護ケアに時間を要する入院患者が多くある場合などについては、時間外勤務が4時間あるいは5時間に及ぶといった場合もございます。また、議員ご案内のとおり、5時には帰れずに6時、7時になるといったことも常時ではないというふうに認識をしておりますが、ございますことは事実でございます。4時間、5時間に及ぶといった時間外勤務を全て解消することは難しいと思います。しかしながら、1、2時間程度の時間外については、業務改善によって解消できるものというふうにも考えておりますし、長時間労働をすることによって、医療ミスを誘発する要因にもなるというふうに認識もしております。今後とも職員の健康管理に十分配慮する中で、時間外勤務の縮減に努めてまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる