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深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月7日

医師確保

2017年9月7日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「医師確保」について質問し、市立病院事務部長 吉田博昭が答弁しました。

質問者
松本雅祐 議員
答弁者
市立病院事務部長 吉田博昭

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松本雅祐

それでは、4点目、医師確保についてお伺いします。北海道は医師不足を鑑み、地域医療の担い手確保のため、地域枠医師という奨学金制度をつくりました。制度の内容は、地域枠医師で入学する医学生に対し、入学金や6年間の授業料、生活費など計1,200万円の奨学金が支給されます。そのかわり、医学生は大学卒業後の9年間のうち、3、4年目と7、8、9年目の5年間を医師確保が難しい地域の公的医療機関で働くことにより、返済が免除となる制度であります。この地域枠医師制度は、2008年度に札幌医科大学で導入され、2009年度からは旭川医科大学でも導入されました。1学年の募集定員数は、札幌医科大学が15人、旭川医科大学が17人であります。この二つの医科大学の合計32人の定員が維持できれば、地域で働く医師は2026年度以降、最大で160人になる見込みで、深川市を初め医師不足で苦労している地域では期待されております。地域枠医師の制度は、地域医療に大きく貢献すると思われます。現在、札幌医科大学に88人、旭川医科大学には93人の奨学金を受けた医学生が在籍しておりますが、卒業生も79人おり、このうち26人が既に地方の16医療機関で働いております。しかし、先月、旭川医科大学が来年度から地域枠医師制度の定員を17人から5人削減し12人にするとの方針が発表されました。理由は、このペースでふやせば、将来医師が余る時代が来る、今から対応しなくてはいけないというものでした。反響は大きく、困惑している自治体も少なくありません。全道の人口10万人当たりの医師数は、2014年度は230.2人で、全国平均の233.6人とほぼ差はありません。道内を21に分けた二次医療圏で見ると、全国平均を大きく上回るのは、旭川市がある上川中部320.5人と札幌市の281.2人の2カ所だけで、他の地域は軒並み平均を下回っており、医師不足は深刻な状況であります。深川市を含む北空知圏は189.8人であります。全道の医師の53%に当たる6,626人が札幌圏に集中しており、都市と地方の地域格差は激しく、地域医療の専門家からは、地域枠の拡大を求める声さえ上がっております。この地域枠医師制度は、北海道の地方としては重要な政策であります。お伺いします。1点目、医師確保については、深川市立病院は旭川医科大学から医師を派遣していただいておりますが、今回、旭川医科大学が地域枠医師制度の定員5人削減により、今後、深川市立病院の医療体制に影響はないのか。また、地域枠医師制度では、二次医療機関の深川市立病院にも医師を派遣してもらえる権利があります。本市の地域枠医師派遣の取り組みについてお聞かせください。2点目、今回、旭川医科大学が地域枠医師削減を発表された際、吉田学長は「この地域枠医師奨学金とは別に旭川医科大学の独自の制度がある」と説明されておりました。旭川医科大学の独自の制度は本市にとってどのような影響があるのかお聞かせください。

答弁 市立病院事務部長 吉田博昭(市立病院事務部長は2022年3月まで)

医師確保について2点質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の旭川医科大学の地域枠医師制度の定員5人削減の影響とこれまでの市の取り組みについてであります。平成20年度に北海道が制定しました北海道医師養成確保修学資金貸付条例に基づく地域枠医師制度につきましては、その制度概要や利用状況、地域枠医師の配置状況など、議員の質問の中で説明いただきましたとおりでございます。この制度は、制定から10年が経過しており、この間、札幌医科大学及び旭川医科大学においては、貸し付け定員の約9割に当たる260人の学生が貸し付けを受けており、また議員ご案内のとおり、今年度におきましては、2年間の初期臨床研修を終えた医師免許取得後3年目と4年目の医師、いわゆる貸付制度の1期地域枠学生及び2期地域枠学生に当たる医師26人が、知事が指定する道内16施設の公的医療機関に勤務しているところであり、空知管内におきましては、滝川市立病院を初め3医療機関に4人の地域枠医師が勤務している現状にございます。今後におきましても、毎年30人程度の地域枠医師が地域に配置される見込みとなっており、医師が不足する地域にとりまして、大きな期待を寄せる制度となっているものでございます。このような状況の中、旭川医科大学より定員枠を平成30年度から5人削減する方針が示されたところであり、その理由の一つとして、議員ご指摘の医師が余る時代が来るとの見解が報道されたところであります。その後、旭川医科大学では、この報道のみでは大学側の真意が伝わらないとして、緊急記者会見を行い、5人削減することの理由として、旭川医科大学においては、その利用者が定員に満たない状況であることや、北海道の地域枠医師制度では専門性の高い医師を地域に配置することが難しく、地域医療の質の低下につながるおそれがあること、あるいはこの後の答弁においても説明いたしますが、旭川医科大学独自の地域枠制度により、多くの人材を北海道で勤務する医師として輩出するに至っていることなどが8ページに及ぶ資料とともに示されたところでございます。定員が5人削減されることによる当院への影響ですが、地域枠医師は、地域勤務が課せられる5年間のうち、最低3年間は当院を含む知事が指定する一般病床200床未満の公的医療機関へ勤務することが原則とされており、その定員が削減されることにより、地域枠医師の総数が減となりますので、当院への医師配置に少なからず影響があるものと捉えているところでございます。しかし、医師の配置先は、の時々の医師の意向や医師としてのキャリア形成、配置対象医療機関の意向などを踏まえ、道が決定することから、現時点において当院への影響がどの程度あるのかを推測することは難しいところでございます。地域枠医師確保に向けたこれまでの当院の取り組みですが、当院は地域枠医師の配置先となる知事が指定する一般病床200床未満の公的医療機関として毎年指定を受け、受け入れ体制を整えておりますし、これまでも適宜、道の担当職員と情報交換する中、医師の派遣要請を行っているところであり、今後も意を尽くしてまいる所存でございます。次に、2点目の旭川医科大学の独自策の地域枠制度の本市への影響についてお答え申し上げます。旭川医科大学におきましては、平成20年度より独自の地域枠入試制度を開始しており、29年度におきましては、入学定員122人に対し55人もの地域枠を設けております。この地域枠入試で入学した学生には、旭川医科大学の医局に入局し、卒後、臨床研修を受けるとともに、北海道の地域医療に貢献するといった確約書の提出を義務づけているところであり、その成果としまして、昨年は45人もの初期臨床研修医が同大学の医局に入局したところであります。同大学では、3種類の地域枠入試制度により、55人の定員を設けているところですが、その一つ、推薦入試道北・道東特別選抜においては、受験資格に「生まれ育った地域が道北・道東並びに北空知及び中空知であり、将来この地域における医療に貢献する意欲がある者」と規定されており、ここ深川で生まれ育った子供たちも、その対象となっているところでもございます。大学独自の地域枠制度が及ぼす当院への影響ですが、当院の主たる常勤医師及び出張医師の派遣元である旭川医科大学の医局に、北海道の地域医療に貢献する強い意欲があることを確約した医師が入局するということは、医局における医師不足も徐々に解消されることにつながりますし、医局に入局した医師は、大学の配置計画などによって派遣先が決定されますので、今後の当院への常勤医師派遣にもつながっていくものと十分期待できるところであり、今後、医局に属する医師数の増加を待ちつつ、引き続き旭川医科大学との良好な関係性の維持に努めてまいりたいと存じます。

出典:深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる