みんなの議会

深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月6日

本市の果樹農業の次世代対策、あるいは担い手の確保といったこと

2017年9月6日、深川市議会の一般質問で、和田秀隆議員が「本市の果樹農業の次世代対策、あるいは担い手の確保といったこと」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
和田秀隆 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 和田秀隆

それでは、次の質問に移ります。7番目の質問は、果樹栽培についてです。山の駅おとえが稼働開始して少したちますが、シードルの生産、販売も計画の最大量を達成、維持できているということで、初期投資が大きかった施策なので、正直ほっとしています。当初の議論の中で、原材料となる深川産リンゴの安定した確保を、所管に随分しつこく尋ねた場面を今でも思い出します。最近では、原材料確保のための別事業も取り組まれているようですが、そちらの経過と、安定した生産を維持するためには担い手の確保も重要です。現在のリンゴ農家さんへの次世代対策と計画はどうなっているのか。また、高齢化が進んでおり、少し短いスパンで考えなくてはならないかと思いますので、お聞かせください。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

本市の果樹農業の次世代対策、あるいは担い手の確保といったことについてお尋ねがありましたので、お答え申し上げます。まず、本市のリンゴについては、申し上げるまでもないことでありますが、本市農業の重要な作物の一つとして直売や観光農園ということで、もぎとり園など、消費者と結びついた、いわゆる交流型の産地づくりの中心作物となっております。また、それに加え、ジュースやジャムなどの加工販売など、6次産業の取り組み対象でもあるほか、さらに議員も言われたシードル製造事業の原料を供給してもらう農業でもあるわけでございます。そこで、議員も少し言われましたが、本市のリンゴ生産農家の現状についてであります。高齢化の進行や後継者不足などを背景に、残念ながら、農家戸数や栽培面積の減少傾向が続いており、ことし3月現在でのリンゴ生産農家の戸数は13戸となっておりまして、10年前と比べると、4戸の減少となっております。また、栽培面積については、ことし3月の約14.4ヘクタールに対し、10年前が27ヘクタールでございましたので、半減近くにまでなっているという現状であります。さらに、現在の経営主の皆さんの平均年齢は67歳という年齢になっております。そして、これも大変残念なのですが、後継者が今時点でいるという農家は1戸となっているところでございます。これまでも、リンゴ栽培の現場においては、例えば矮化栽培の技術の導入や、収穫時期に応じた品種構成を考える、あるいは共同防除体制を確立して防除作業の効率化を図るなど、省力化や労働力分散の取り組みが行われてきたわけでございます。しかし、このままの状況が今後続けば、園地やリンゴ栽培技術の維持、継承そのものが困難になるということが見込まれるため、意欲ある担い手の育成あるいは確保ということが急務となっております。ただ、リンゴ栽培は、選定作業など高い技術が求められますし、リンゴは病気も出やすいという現状もあります。さらに、リンゴに限らず、果樹は大体そうでありますが、植栽してからすぐ所得が上がるといったものではありません。経営が安定するまでには数年を要するわけでございます。これらのさまざまな課題がありまして、なかなか新規の就農者がリンゴ生産には進まないという現状になっているわけでございます。しかし、いずれにしても、本市のリンゴ生産をこの先も維持、発展させていくためには、やはり、リンゴ生産を支える人材の確保ということが非常に重要であります。本市としましては、関係機関・団体などと、より一層の綿密な連携を図り、また国の支援なども活用しながら、新規就農者の確保、育成あるいは経営の法人化といった施策の推進を図ってまいります。それとともに、非常に具体的なことになりますが、市の果樹協会等が主催して行われております栽培管理技術講習会に若い後継者や従事者、あるいはそういったことに関心のある方の参加を促すなど、技術の習得、伝承に努めるなどしまして、この先のリンゴ生産の維持、確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。なお、本市のシードル製造事業における原料確保についてでありますが、毎年6,000リットル以上のシードルを製造するにあたって、原料の確保が必要になるわけでありますが、今のところは、市内の果樹農家から不足なく調達できております。ちなみに、今年度につきましても、10戸の農家に対しまして約17トンの供給をお願いしているところでありますが、今のところ、問題なく確保できる見込みでございます。今後、シードル事業が順調に推移いたしますと、例えば、今後は20トンを超える原料が必要ということになると見込んでおりまして、その調達に当たりましては、減少が続く果樹農家の今の状態を踏まえれば、やはり、シードル原料に適した品種の確保ですとか、天候等の影響で不作になった場合の対応はどうするかなど、幾つかの懸念もありますことから、議員も少し触れられましたが、市といたしまして、平成27年度に、音江と内園の2カ所でリンゴ樹園地の整備に取り組み始めたところでございます。これらの樹園地では、本年度末までに、全体で500本程度のリンゴの苗木を植栽する予定でございまして、その際の収量は、9トンぐらいではないかと見込んでおります。その後、5年ほどの期間、管理をしっかり行った後、収穫が始まりますので、果樹農家からの供給で賄い切れない場合の補充用原料として、樹園地からのリンゴを活用したいと思っておりますし、また、生食用として出荷することなども想定に置いて対応したいと思っています。いずれにしても、リンゴ樹園地事業などを通じまして、シードル事業の持続性、それから安定性をしっかり確保して高めていくとともに、本市の果樹農業の全体の振興についても貢献してまいりたいと考えているところでございます。

出典:深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月6日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる