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深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月6日

教育行政

2017年9月6日、深川市議会の一般質問で、和田秀隆議員が「教育行政」について質問し、教育部長 荒井清光が答弁しました。

質問者
和田秀隆 議員
答弁者
教育部長 荒井清光

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 和田秀隆

それでは、次の質問に移ります。6番目の質問は、教育行政についてです。こちらは、昨日、楠議員から道徳教科について質問がありました。同じく、今回の学習指導要領の改訂の中で、特に道徳の教科化では、戦前の修身を連想される方もいるかと思います。これから成長していく子供の意思、心の部分を教科にするということは、幾ら文部科学省が大丈夫だという言葉を重ねても、時の政治背景によって内容が変わるということです。今回、教科となる道徳が掲げる22項目の内容は、驚くほど戦前の修身に似ていると言われています。その修身は、戦争が近づくにつれ、内容が軍国主義的になっていったと言われてもいます。子供の心の育成にかかわる部分を評価する教科としてはならない。これは、戦後の日本がみずからを見直し、豊かに成長するために選択した大きな改革だったはずではないでしょうか。今回の道徳の教科化では、大きな問題が段階的に三つあると伺います。まず第1に、さきに述べたように、教科としたこと自体が問題。第2に、教科書の採択の問題、最後は、教員への指導書による現場の問題です。質問では、まず最初に、教科書採択までの流れをお示しください。さらに、今回採用された教科書は教育出版のもので、さきに選定していた札幌市などから、その内容に問題があるということで多くの批判が出て、審査の場では、他の教科書のほうが子供の権利が大事にされているということで得点が高かったという報道もあります。私も読ませていただきまして、内容を一つ一つ取り上げることはしませんが、子供の自主的な考えを促進すると言いつつ、設問は決められた一つの正解に誘導することを隠すための仕掛けに見えてしまいます。この部分の本当のところは、実は指導書を見ないと確定できないようになっています。教育委員会では、この教科書を読んでどのような感想を持ったのか。また、情報があれば、指導書はいつごろ出てくるのか、お答えください。

答弁 教育部長 荒井清光(教育部長は2019年3月まで)

教育行政についての道徳教科書の採択について質問をいただきましたので、お答え申し上げます。本市の小中学校で使用する教科書につきましては、空知管内で岩見沢市を除く23の市と町で構成する北海道第5採択地区教科用図書採択教育委員会協議会で採択された教科書を各学校で共通して使用しております。これは、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条第5項の規定において、当該採択地区内の市町村の教育委員会は、協議会の協議結果に基づき、同一の教科用図書を採択しなければならないと定めていることから、当該第5採択地区の協議会が採択した教科書を本市を含む各市町の教育委員会において採択していることによるものでございます。初めに、平成30年度から小学校で使用する道徳の教科書の採択の経過を申し上げますと、当該協議会では、本年4月から8月までの間に道徳の教科書を採択するための調査委員会を設置し、また、調査研究報告書の作成及びその報告など、協議会と調査委員会を合わせまして計6回の会議を開催し、文部科学省の検定を通過した8社の教科書を候補として、このうちの1社の教科書を8月17日に採択いたしました。これを受けまして、深川市教育委員会では、8月25日開催の第8回教育委員会定例会において、協議会が採択した教科書を採択したものでございます。次に、この採択した教科書の記述に関しての内容についてのお尋ねと受けとめさせていただきます。当該教科書を採択した理由を先に申し上げますと、問題解決的な学習や、道徳的行為に関する体験的な学習等に取り組む工夫がされておりまして、自分とのかかわりで考え、発展させることができたり、動作化や役割演技を通して道徳的価値に対して実感を伴った理解を促すよう配慮されていること。また、管内の子供たちを考慮し、身近な話題や北海道の地域素材を扱い、共感を呼び、学習意欲を高めるとともに、学びの手引を配置し、教材に関する発問や道徳的価値に対する問い、今後の行動を示唆する発問を示すなど工夫されていること。さらに、みずからの考えをもとに話し合ったり、書いたりするなどの言語活動や現実の問題に主体的に対処する力を育むための今日的な課題に関する教材にも適切に対応されていることというのが理由でございます。道徳の教科化は、昨日の楠議員への答弁でも申し上げましたように、多様な価値観の、ときには対立がある場合を含めて、誠実にそれらの価値に向き合って、発達の段階に応じ、答えが一つではない道徳的な課題を一人一人の児童生徒が自分自身の問題として捉え、向き合う。そして、考え、議論する道徳へと転換を図るものであります。この採択いたしました教科書につきましては、学習指導要領に基づき、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的な諸価値についての理解をもとに、自己を見詰め、そして、物事を多面的、多角的に考え、自分の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、信条、そして実践意欲と態度を育てる道徳科における指導を構想する際にも有用なものというふうに受けとめているところでございます。なお、質問にもございました指導書につきましては、今のところ、いつの時期というようなことは明確になってございません。

再質問 5番 和田秀隆

再質問いたします。法律で同じ教科書を使うようにという定めがありますので、変えることはできないということなのですが、説明の中で、教科書が有用なものだと認識したとのことで、その判断材料が子供たちの問題解決や、そういったものを導くことができるような内容になっているという答弁がありました。しかし、私が読んだ限りでは、各項目ごとに設問は設けてあるが、設問の部分に答えは書かれていないのです。これが先ほど言いました指導書がないと、どういう流れになって、その部分をどう教えていくのかわからないということです。その部分がわからないのに、子供の自発的な学習を促しているという判断ができるとは、どうしても私には理解できなくて、教育委員会には、指導書のほかに、そういった教科書の中身を点検するチェック表のようなものが存在するのでしょうか。その点をお聞かせください。

答弁 教育部長 荒井清光(教育部長は2019年3月まで)

再質問をいただきましたので、お答え申し上げます。教育委員会には判断するためのチェック表があるのかということで受けとめさせていただきました。そのようなチェック表というものは、用意はしてございません。あくまでも教科書を選定する際には、先ほどの経過を踏んで決定するという手順になってございます。そこで、少し触れさせていただきますけれども、この協議会には調査委員会という組織がございます。今回は教科書の候補が8社ございましたけれども、それらの教科書を調査しまして、空知管内で適切な教科書を選定するという組織です。その調査委員のメンバーには、各市町の教育委員会が学校教育に対し専門的な知識を有する職員を推薦いたしまして、この協議会で選考決定をするということです。それらの専門的な知識を持った調査委員の方々が、入念に候補の中からふさわしい教科書を選定した結果、先ほどの採択理由が導き出されたというふうに受けとめてございます。空知管内にとっては、23市町が、この教科書が一番有用と判断してございますので、深川市においても、このような形で、この教科書について、今後、具体的な教育課程の計画についても早急に組み立てていきながら、有用になるように進めたいと考えてございます。

出典:深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月6日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる