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深川市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月16日

農産物の安全を認証するGAPの活用

2017年6月16日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「農産物の安全を認証するGAPの活用」について質問し、経済・地域振興部長 伊藤久人が答弁しました。

質問者
松本雅祐 議員
答弁者
経済・地域振興部長 伊藤久人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 松本雅祐

続きまして、3点目、農産物の安全を認証するGAP(農業生産工程管理)の活用についてお伺いします。この後、GAPをギャップと呼ばせていただきますので、ご了承ください。農業分野でも、2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機として、大会のレガシー、遺産を見据えた取り組みが動き出しております。本年3月、オリンピック組織委員会は、大会期間中に選手村などで提供される食事が約1,500万食になり、その食材の調達基準にGAPを導入すると正式に発表しました。いわゆる食の安全にお墨つきをつけるのです。このGAPとは、一つ目に食の安全、二つ目、環境保全、三つ目、労働安全、この三つの観点から厳格な管理基準を定め、生産者がその基準に沿った生産工程の管理や改善を行う仕組みであります。具体的には、農産物の生産過程で食の安全や農薬による水質汚染のリスク、働く人の安全確保などに配慮している農業者を第三者機関が認証し、消費者に農作物への信頼性を保障する仕組みであります。3年後の東京オリンピック・パラリンピックでは、そのGAPという定義のうち、国際規格、グローバルGAPと日本版のJGAP、そして農林水産省の指針に基づく都道府県独自のGAPの三つが食材の調達基準になる方針であります。しかし、調達基準を満たす国際水準GAPへの日本の取り組みは、グローバルGAPと日本版のJGAPを合わせても、全国の約4,600農場でしか取得しておらず、全体の約2%、GAP取得率が極端に少ないのが課題であります。なぜ、国内で普及が進んでいないのか。理由は、農業者がメリットを感じにくいこと、また取得には費用の助成もあるが、更新時には数十万円かかることが理由であります。また、国内の農産物への信頼が厚く、農業者がお金や手間をかけてまで、安全を認証する必要性が薄かったためであります。農林水産省もこの厳しい現状の打開に向け、農業者のGAP認証取得を支援する各種事業に取り組んでおります。2016年度の第2次補正予算の事業でグローバルGAPとJGAPを取得しようとする農業者に対し、審査費など、初期費用の助成を実施しました。今後も新たな予算を確保し、事業を継続する方針で、2017年度の継続事業としては、自治体や農業団体の生産者向け研修会の開催を支援するなど、GAP普及に取り組んでおります。お伺いします。本市は、農業生産者の努力のおかげで、安心・安全な食材の宝庫のまちとして成長してきました。また、本年度、本市は農産物等海外販路開拓事業を行いますが、近年、欧米を初めとする農産物の輸出相手国の需要者からは、取引要件として、国際水準のGAP認証の取得を求められることが多く、さらに国内の需要者、消費者からも、食の安全や環境保全への関心の高まり等を背景として、こうした水準を満たす農産物への期待が高まっていると言われております。北海道の農産物は安心・安全と多くの消費者の方に認識していただいております。しかし、これからは、もう一歩踏み込んだ攻めの農業を展開していくことが必要ではないでしょうか。深川産の食材がGAP認証取得することにより、世界に通用する食材になり、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの食材に挑戦することができます。大きな目標であります。採用されれば、地域の農家の方の励みになり、農業の活性化、農業生産の向上、さらに国際競争力を高め、輸出拡大につながる絶好の機会になるのではないでしょうか。本市もGAP承認取得の推進を関係団体とともにレガシーを構築してはいかがでしょうか、市の考えをお聞かせください。

答弁 経済・地域振興部長 伊藤久人(経済・地域振興部長は2020年3月まで)

農産物の安全を認証するGAPの活用についてお答えいたします。GAPは、農業生産活動の持続性を確保するため、食品安全、環境保全、労働安全に関する法令等を遵守するための点検項目を定め、農業者がその実施、記録、点検、評価を繰り返しつつ、生産工程の管理や改善を行う取り組みであります。農産物の病原微生物等による汚染の低減等を通じた「食品の安全性向上」、農薬や肥料による環境負荷の低減等を通じた「環境の保全」、農作業中の事故の回避等を通じた「労働安全の確保」に加え、農業経営の改善や効率化が期待されるものであると認識しております。また、GAPには、農業団体や農業者自身が点検項目を定め、実践するものや、取引先が定めた点検項目を実践するもの、あるいはグローバルGAPやJGAPなどの農業者、取引先以外の第三者が点検項目を定めて、農業者の実践状況を認証する、より高度なGAPといったものなど、さまざまなものがあり、現在、市内においては米や麦、大豆、ソバにおいて、ホクレンやJAきたそらちが定めた点検項目を実践する簡易なGAPに取り組まれている方は多数おられるということでございます。ただ、より高度なGAP認証を取得している農業者は、まだ現在のところいらっしゃらないと認識しているところでございます。こうした中、本市の農業者の皆さんが産地を単位として国際水準のGAP認証を取得するためには、非常に多くの点検項目の実践を全員で行う必要がありまして、その合意形成や実施体制の整備、内部監査を行う人材の養成など、実施までに多くの時間を要するものと認識しております。このため、議員ご指摘の東京オリンピック・パラリンピックへの食材提供を目指すには、産地として早急な対応が必要でありまして、現状では容易ではないものと考えておりますが、一方で、大会終了後には、大手流通業者などが取引においてGAP認証を求めてくるようなことも想定しているところでございます。また、本市においては、本年度、農産物等海外販路開拓事業によりまして、深川産米の輸出実証に取り組みますが、輸出の際には食品の安全衛生等を担保するための取引要件として、GAP認証を求められることがあるということも承知いたしております。このため市といたしましては、GAPの実践や、国際的に通用する第三者認証GAPに関する情報を今後とも収集しながら、この認証制度に対する理解を深めまして、JAきたそらちとも連携し、GAPの実践及び高度化を推進してまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月16日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる