深川市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月14日
無電柱化の推進
2016年9月14日、深川市議会の一般質問で、近沢弘幸議員が「無電柱化の推進」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 近沢弘幸 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 近沢弘幸
それでは、次、3番目ということで、無電柱化の推進について。昨今、特に地震による電柱の倒壊により、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本大地震で、多くの人命が犠牲になり、助かる命も倒壊による緊急車両の通行の妨げとなり、被害の拡大を余儀なくされてきました。地震大国で断層の上に日本列島がある以上、地震はいつどこで起きてもおかしくないわけですが、ここ深川では地震による倒壊の危険は非常に少ないとは思いますが、備えあれば憂いなしではないでしょうか。戦後復興に当たり、電力の供給を早期に進めるため、とりあえず立てた電柱が現在もそのままで、毎年7万本ずつふえているそうです。世界中から大勢の方がおもてなしの国・日本に約2,000万人のお客様が訪れ、大都市東京、大阪、歴史的建造物の神社仏閣がある京都、奈良など、クモの巣のように張りめぐらされた美しい景観が台なしで、障がい者に優しいバリアフリー化を推進するにも、電柱は厄介なものとなります。今現在、日本での無電柱化は約2%弱、東京で7%、先進国の大都市ロンドン、パリは100%、ベルリン99%、ニューヨーク83%、ソウル46%、北京34%とアジアの中でも極めて低い状態です。ここ深川で歩道の十分な確保ができず、冬の除雪にも支障を来しております。電線を地中に埋設するには、多額の費用が必要になります。さきの定例会において市道蓬莱町通線の無電柱化が議論されたところであり、安全と自然豊かな町並みを保護し、電柱のない景観、景色のいいところに住みたいと思うものであります。産業だけでなく、景観も必要で、災害にも強く、防災にもなります。夜空の星を眺めるのは下から上でありますが、音江地域に移住した人が住まいをそこに求めるのは、高速道路に近いという立地条件もあるとは思いますが、高台から見おろすあの景観が魅力なのではないでしょうか。そこで、伺います。景観保護、観光、居住環境、防災の利点での無電柱化の考え方についてお伺いいたします。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
無電柱化の推進についてお答え申し上げます。無電柱化といいますのは、電線共同溝などの整備によりまして、電力や通信などの電線類をまとめて地中に埋設し、道路から電柱をなくすということを指すものと言われておりまして、国、とりわけ国土交通省では、安全で安心な通行空間の確保、都市災害の防止、都市景観の向上、観光振興などさまざまな効果があることから、無電柱化の推進を提唱しているところでございます。しかし、我が国の無電柱化の整備割合は、議員のご指摘にもありましたけれども、欧米やアジアの主要都市と比較いたしまして、著しく低い状況になっておりますことから、そういったこともあり、現在、全国各地でそれぞれ無電柱化の具体的な取り組みが進められている状況でございます。国は、ことし4月より国道における緊急輸送道路を対象に、そこに電柱を新設することを禁止すると定めたほか、電気事業者などが無電柱化を行う際に取得した電線類等について、これらはどうも固定資産税の対象となっているようでありますが、こうした電線類について、それに係る固定資産税を軽減する特例措置を実施するといったことも決めまして、そういったことなどで無電柱化推進に向けた法律の改正運用に努めている状況かと認識いたしております。そこで、本市といたしましても、近年多発している異常気象による暴風雨や、地震による電柱の倒壊に伴い生じる緊急車両の通行や救援活動への支障といったものを低減させるとともに、誰もが安心して通行できる歩行空間の確保と、景観にすぐれた魅力ある町並みの形成などに高い効果をもたらすものと考えられますことから、我がまちにおきましても町なかの無電柱化をまちづくりの重要な事業の一つとして推進しようとしているところでございます。深川市におけるこれまでの無電柱化の取り組みといたしましては、数年かけて行った事業でありますが、平成12年度までに道道深川停車場線の整備事業の中で、市道蓬莱町通線から本町通りまでの駅前通り約170メートルの無電柱化を実施したという経過がございます。そして、現在は、議員も少し触れられましたが、駅前の無電柱化した路線と接続します市道蓬莱町通線につきまして、防災機能の向上と駅前周辺地域の活性化、それからコンパクトなまちづくりの事業として重要性が高まっていることから、緊急輸送道路に指定されました市道蓬莱町通線でありますが、本路線の無電柱化に取り組んでいるところでございます。この市道蓬莱町通線の整備につきましては、平成29年度の事業着手に向けまして、本年度はアンダーパスから駅前通りまでの400メートル区間の詳細設計を実施しておりまして、北海道電力、NTTなどの電線管理者と費用負担や工法などを含め、具体的な協議を行うとともに、国に対しまして社会資本整備総合交付金の要望を進めている状況でございます。また、このほか市内での無電柱化の取り組み状況といたしましては、緊急輸送道路に位置づけられております国道233号と道道深川雨竜線、これは本町通りを指すわけですが、道道深川雨竜線の本町通りの無電柱化について、市として国、それから道にその要望を行っておりまして、各道路管理者におきまして、その実施に向けた検討をそれぞれ行っていただいていると聞いているところでございます。質問の無電柱化事業に係る国などへの要請についてでありますが、今申し上げましたとおり、この事業は社会資本整備総合交付金によって実施しようと考えておりますことから、本事業の推進を図るためにも、国の補助制度の拡充は大変重要なことと考えております。深川市は、そういうことでありますので、これまでも空知地方総合開発期成会や、「無電柱化を推進する市区町村長の会」というものがありますが、こうした会との連携を図るなどして、さまざまな機会を通じて、そうした要望を行ってきたところでございます。さらに加えて申し上げれば、ことしの第1回市議会定例会におきまして、深川市議会より無電柱化を推進する法律の早期成立などを求めた「無電柱化に関する法整備を求める意見書」を内閣総理大臣、国土交通大臣、そして両議院の議長に対して提出し、要請していただいたところでもございます。今後、深川市が無電柱化事業を一層促進するためには、全般的なお金がかかり過ぎるといった整備コストの縮減や、建設費のしっかりした財源確保といったことなど、さまざまな課題がありますけれども、これまで申し上げましたとおり、本市としては、より安全で快適で景観にすぐれた特色あるまちづくりといったものに向けまして、この問題により積極的に取り組んでまいりたいと考えております。