深川市議会 平成24年第1回定例会 2012年3月9日
新年度予算と財政運営
2012年3月9日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「新年度予算と財政運営」について質問し、企画総務部長 坂本光央が答弁しました。
- 質問者
- 田中昌幸 議員
- 答弁者
- 企画総務部長 坂本光央
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 田中昌幸
それでは、次の質問に入ります。2012年度予算と財政運営についてお伺いします。第五次総合計画では、「市民に対して良質な行政サービスを提供していくためには、必要な財源の安定的な確保に加え、事務事業の積極的な見直しによる効率化が必要です。本市はこれまでも「行政運営プラン」に基づく改革や財政の収支改善に対する取り組みを積極的に行ってきており、徐々に取り組みの成果があらわれてきています。しかし、予算における財源の大半を地方交付税や国や道の支出金が占める現状では、本市の財政状況は、国の景気動向や地方財政対策の内容によって大きく左右されることから、財政収支改善に向けた取り組みを今後も継続し、健全な行財政運営に努めることが必要です。」と記載されておりますが、財政収支改善案が今どうなっているのか、また、どう取り扱われているのか。その成果、検証はこれまでも一般質問でも何度か確認して、議会の委員会資料などでは一部提出されてきていますが、市民の皆さんにその後どのようになっているのかなどはわからない現状がございます。市のホームページでは、深川市の行財政改革の取り組みという項目がございます。財政情報という中にありますが、これは市長も多分ごらんになっていると思うのですが、実は、この行財政改革の取り組みには、平成16年からの行財政改革大綱と、それにかかわる意見というような内容で4件、20年の財政収支改善案の1件、この合計5件がホームページに掲載されているだけで、しかもこれは計画時点の内容だけが示されているのみです。他の自治体のホームページでは、行財政改革の関係事項は、計画、いわゆるプラン、実施、ドゥ、結果・成果のチェック、課題などがしっかりと丁寧にまとめられ、しっかり広く周知されておりますが、深川市には残念ながらそのような内容は全く発信されていないと言わざるを得ません。これまでも、きちんと総括・検証すべきですし、何よりも、行革の取り組みの一環で大きな影響というか、しわ寄せを受けている方たちには、この取り組み状況の説明、今後の見通しを説明する責任が市にはあると思います。計画を立てて、予算を組んだら終わり、このようなやり方では自治体運営は成り立たないと思います。そんなことを続けていたら、市民とともにつくるまちづくりの信頼関係は築けません。ここで、質問の1点目、平成21年から28年の財政収支改善案の計画時とは、先ほどの決算の質問のときにも答弁されておりましたが、歳入も歳出も大きく変化している中、その総括をしないまま、第五次総合計画に基づいた新たな政策予算執行が見受けられますが、新年度予算に対する財政収支改善案の取り扱いについてお伺いします。2点目、財政収支改善案の情報発信も平成20年の資料がホームページに掲載されているだけで、それ以降の進捗状況や課題、成果が市民の皆さんに全くわからない状況を改善することについて伺います。2004年度以降、基金は取り崩す一方で、積み立てるということを考える余地がなかったものですが、昨年は減債基金及び公共施設整備基金に3億円、ことしは財政調整基金に1億8,000万円という金額が積み立てられております。通常の予算執行でこれだけの余剰があれば、このようなことを申すわけではないのですが、この余剰のお金というものは、この間の税率の上乗せや人件費の独自削減、施設の縮小など、行財政運営に大なたを振るったこれらの取り組みの中で生み出されていることを忘れてはなりません。その意味で、単に基金に積むということの前に、生み出された貴重な財源をどこに充てるかをもっと慎重に考えるべきです。例えば、固定資産税の全額免除をするような新たな施策を導入するのであれば、この増税中の税率を元に戻す場合に必要となるおよそ3,000万円の原資にすることを優先的に検討すべきではないでしょうか。剰余財源を市民の皆さんの負担軽減や行政サービスの向上に活用することとあわせて、3点目の基金積み立て、基金取り崩しの考え方についてお伺いします。
答弁 企画総務部長 坂本光央(企画総務部長は2014年3月まで)
新年度予算と財政運営についてお答えいたします。初めに、1点目の新年度予算に対する財政収支の改善方策の取り扱いについてでございますが、新年度予算におきまして、財政収支改善の取り組みが、現在の財政運営の基盤となっていることを踏まえながら、市内経済の活性化及び市民サービスの向上のため、企業立地優遇制度の充実ですとか、若年雇用拡大奨励金制度あるいは高齢者バス利用料金助成実証事業といった新たな施策を盛り込むなど、メリハリのある予算編成に努めたところでございます。そうした意味では、財政収支の取り組みの基盤として財政収支改善があるという認識に立っておりまして、そういった予算編成として受けとめているところでございます。2点目の財政収支に係る情報発信についてでございますが、毎年の決算でありますとか、予算の情報について、できる限りわかりやすくということで、議会での説明とともに、広報やホームページ等で広く公表しているということ、また、よりわかりやすい予算書として「今年のしごと」などでも予算の内容についてお知らせしている状況にございます。これまでもホームページを活用した市民の皆さんへの情報発信に努めてきておりますけれども、特に今、行財政改革にかかわる内容について、ご指摘いただいたこともございますので、今後さらに工夫を重ねてまいりたいと考えております。3点目の基金の積み立て、基金取り崩しの考え方についてでございますが、平成24年度の地方財政計画におきまして一定の見通しを立てることは可能であると考えておりますが、それ以降につきまして、臨時財政対策債の増発が徐々に地方財政全体を圧迫する可能性があるということでありますとか、さまざまな行政課題が地方財政措置の名のもとに交付税算入されまして、使途についての裁量の余地が年々減少傾向にあることなど、地方財政には不透明な要素が拡大している状況にあると認識しております。こうした意味では、本市におきまして2年にわたって基金の積み立てができたことについては、極めて例外的な状況であるのではないかと思っておりまして、長期にわたりそうしたことを想定することは難しいものと考えております。そのため、消費税の増税でありますとか、市税、交付税等の減収及びさまざまな財政需要に対応するために基金の拡充が必要不可欠と考えておりますことから、剰余となった財源があった場合におきましては、それを単年度単位で財政の余裕として見ることなく、安定的で健全な財政を維持するため、その時々において適切な基金を検討し、後年度の財政需要に備えるということは極めて重要であると考えております。また、基金の取り崩しにおきまして、各種財政需要が発生した場合に補うための財源として財政調整基金、元利償還を適切に行うための補てん財源として減債基金、公共施設の修繕等の財源として活用するための公共施設整備基金と、それぞれ基金の条例で定めた目的がございますので、それぞれの基金の目的に合わせて、必要な場合に適時適切に取り崩しを行って、財政運営を行っていく考え方でございます。
再質問 15番 田中昌幸
再質問させていただきます。個々の政策については、条例提案とか予算案で提案されていますので、ここで申すつもりはございません。しかし、いわゆる財政収支改善の中で緊縮財政を、乾いたぞうきんをさらにぐっと絞るような取り組みをしてきて今の財政状況が生まれてきているという認識は間違っていない共通の認識だと思います。今回の予算を見ますと、どうもその辺が少し財政に余裕があると見えてしまうものですから、そういう意味であれば、財政収支改善の結果、こうなりましたというところをもう少し丁寧に皆さんに示していただく、当然議会にも示していただいた上で、その部分についてどのような見直しをしていくという手続、プロセスがないと、余りにも唐突に、片や固定資産税は増税のままです、片や固定資産税は払わなくていいですというような政策が出てくる。こういう部分については、今後その議論の中でどういう説明があるかわかりませんけれども、市民の皆さんにとって非常に印象はよくないのではないかと。対外的な施策に取り組まなければいけないことはよくわかります。ですけれども、その部分については、これまでの3年間という大きな大きな重い取り組みを市民の皆さんにしていただいている部分ということを、やはりもう少し丁寧に説明する必要があるのではないかと考えます。今の答弁では、確かにいろいろな施策を打っていく必要性を説明されていますけれども、であれば、その予算がもしなかったらやっていないわけです。例えば平成20年、21年のように財政状況が厳しければ今回のような施策を打てなかったはずです。打てるということは変わってきているということをもう少しきちんと示す必要があるのではないか。今後の見通しが厳しいというのは、それは3年前も同じだった。その部分はやはりまだ説明は何も受けていないという状況だと思いますので、ぜひそういった状況をしっかりと皆さんにわかりやすい情報を伝えることも含めて、今の部分についてお答えいただきたいと思います。
答弁 企画総務部長 坂本光央(企画総務部長は2014年3月まで)
再質問にお答えいたします。財政収支改善について、市民の皆さんに丁寧な説明が欠けているのではないかというご指摘と受けとめさせていただきますが、私どもの認識といたしまして、この財政収支改善の取り組みによって生まれました4億2,000万円、それから平成21年度の取り組みによって生じた2,000万円程度ということで、4億5,000万円弱の効果について、答弁の中で申し上げさせていただいておりますけれども、深川市の今の財政の基盤を成している、大枠として非常に重要なものと認識しております。あわせて、国の地方財政対策の充実・強化がありまして、決して余裕があると私どもは認識しておりませんが、この2年にわたっては剰余を生じたということでございます。ただし、長期的に見たときに、この状況がいつまでも続くといった楽観的な見方ではうまくないのではないかと考えておりますので、この余剰について、単年度の中の余剰ということではなく、将来に備えるという考え方の中で物事の整理をしていく必要があるだろうと思っております。市民の皆さんにわかりづらい点があるというご指摘でございますので、今後、広報だとかさまざまな機会をとらえて、この財政収支改善の中身について、このように一定の財政基盤の確立ができていることについてお知らせするような、さまざまな工夫を考えてみたいと思います。あわせて、一番の課題として、今までも何度も申し上げているのですが、市立病院の経営健全化という大きな課題を抱えております。ですから、この着実な実行と言うのでしょうか、これを最大の課題として取り組んでまいりますので、そういった余剰については、今後の一番の課題である市立病院の経営健全化に傾注していけるように、将来を見通した中での対応を考えていかなければならないものだと思っております。
再質問 15番 田中昌幸
一言だけ言わせていただきますが、ぜひ皆さんにわかりやすい形で説明していただく、特にホームページ等で掲載していく、これが一番効果的だと思いますので、ぜひ検討いただきたい。