遠軽町議会 平成30年第5回定例会 2018年9月10日
(1)乳幼児健診における小児がんの早期発見について/(2)ICTを活用した学習機会の充実について
2018年9月10日、遠軽町議会の一般質問で、阿部君枝議員が「乳幼児健診における小児がんの早期発見について」「ICTを活用した学習機会の充実について」について質問し、町長 佐々木修一、教育長 河原英男、保健福祉課主幹 深澤万喜子、民生部長 舟木淳次、教育委員会総務課長 堀嶋英俊が答弁しました。
- 質問者
- 阿部君枝 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木修一、教育長 河原英男、保健福祉課主幹 深澤万喜子、民生部長 舟木淳次、教育委員会総務課長 堀嶋英俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 9番 阿部君枝
通告書に従いまして、次の2点について質問いたします。1点目は、乳幼児健診における小児がんの早期発見について。我が国では、小児の死亡原因の第1位は、がんとなっています。小児がんの患者と家族は、発育や教育への対応などについては、成人のがん患者とは異なる課題を抱えています。小児がんの発症数は、年間2,000から2,500人と少ないですが、小児がんを扱う医療施設は全国に200程度しかなく、多くの医療機関では小児がんに対する医療経験が乏しく、適切な医療受診のおくれなどが懸念されております。国では、昨年より全国15カ所に小児がん拠点病院を指定し、質の高い医療の提供と相談体制の充実を図っています。小児がんの中には、網膜芽細胞腫という目のがんがあります。発症は、出生児1.5万人から1.6万人に1人と少ないですが、このがんは5歳までに95%が診断されており、その多くは家族が子どもの目の異常に気づき受診に至っています。腫瘍が眼球内にとどまっている場合、眼球を摘出しないで、可能な限り残す方針で治療することが多いと、聞き及んでおります。また、網膜芽細胞腫は「白色瞳孔」や「斜視」の症状があらわれるまで、早期発見に向けた住民への啓発が重要と考えられます。そこで、小児がんの早期発見のために、どのような取り組みを行っているか伺います。2点目は、ICTを活用した学習機会の充実について。北海道教育委員会は、千歳科学技術大学と連携協定を締結し、本道教育の充実・発展に資するため、費用ゼロで場所を問わずに学びの機会を提供できる同大のeラーニングシステムの活用促進に取り組んでおります。4月に道教委は、同大のeラーニングシステムにおいて、英検のCBTを作成し、英検準2級から5級までの筆記、リスニング問題が用意され、全ての問題に取り組む「知識修得学習」、解答率に応じて出題内容が変化する「復習モード」、テスト形式で問題に取り組む「模擬テスト」の3種類が用意されています。コンピューターが自動採点するシステムを活用している市町村数は徐々にふえており、8月14日現在で同システムの導入数は20市町村、小・中学校、義務教育学校の32校が利用しています。そこで同システムについてどのように考えているか、次の点について伺います。《平成30年9月10日》(1)このシステムをどのように関係者に周知しているのか伺います。(2)このシステムを活用する考えがあるのか伺います。以上であります。
答弁 町長 佐々木修一
阿部議員の乳幼児健診における小児がんの早期発見についての御質問にお答えします。小児がんの早期発見のために、どのような取り組みを行っているかとの御質問でございますが、議員の御指摘のとおり、網膜芽細胞腫とは、網膜に発生する悪性腫瘍の一つで、5歳までの乳幼児に多い病気であります。国立がん研究センターによると、1万5,000人から1万6,000人の出生につき、1人の割合で発症するとされております。日本におきましては、年間70人から80人の新規発症例があるとされており、早期発見、早期治療が最も重要であると認識しております。網膜芽細胞腫は、厚生労働省が指定する小児慢性特定疾患として認定されております。疾病に対する理解につながるよう、日本視能訓練士協会からパンフレットを取り寄せ、新生児訪問の際に配付し、保護者への啓発を図っているところであります。また、乳幼児健診におきましては、小児科の医師が診察を行っておりますが、眼球に光を当てて異常反射がないか確認することとしており、異常があれば眼科を受診するよう保護者に対し指導を行っております。さらに、遠軽町では、平成25年度から道内に先駆けて、3歳児健診に視能訓練士による検査を実施しており、より詳しい検査を行うことで、弱視や斜視などの早期発見にもつながっており、白色瞳孔についても早期発見のきっかけとなるよう、健診業務を行ってきているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。以上です。
答弁 教育長 河原英男(教育長は2023年6月まで)
阿部議員、2点目の御質問であります、ICTを活用した学習機会の充実についてお答えいたします。北海道教育委員会が地域を問わず学びの機会を提供し、教育の充実・発展に資することを目的として、千歳科学技術大学との連携協定を締結しており、その協定における連携事項の一つが、御質問にあります同大学のeラーニングシステムの活用であると認識しております。御質問の1点目、このシステムをどのように関係者に周知をしているのかにつきましては、北海道教育委員会の共催で実施するこのシステムの活用に関する講習会について、町内の各小中学校へ開催案内を通知し、このeラーニングシステムの周知を行っております。今後も北海道教育委員会からの関連情報について、各学校へ周知し、情報提供を行っ《平成30年9月10日》てまいります。2点目のこのシステムを活用する考えがあるのかの御質問についてでありますが、地域を問わない学習の機会という観点で、ICT、つまり情報通信技術を活用した教育の情報化は、本町の教育振興や学力向上にとって重要な要素の一つであると考えており、ICTの活用について情報の収集を進めるとともに、各学校でのICT活用への支援を行う必要があると考えております。そういった中で、御質問にあります同大学のeラーニングシステムの活用につきましては、学習計画、学習課題に応じて、各学校が検討することとなりますので、遠軽町教育委員会といたしましても、必要な情報の提供を今後も行ってまいります。いずれにいたしましても、さまざまなICTを活用する新たな学習形態が生まれておりますので、情報収集やシステムの理解、活用方法の検討などを進め、学習機会の充実に努めてまいりたいと考えております。以上です。
質問 9番 阿部君枝
ただいま町長から御答弁いただきました。5歳児健診だとか、また乳幼児健診の場合、その項目にそういったパンフレットを配付したりして周知を図っているということなのですが、私もこの網膜芽細胞腫というのは初めて聞きまして、びっくりしたのですけれども、これは近年というか、ここ2年ほど前に網走のほうであった症例なのですね。発症の比率というのが、男女の差はなく片目だけでも60から70%、両目でも発症するのは30から35%と、片目で3歳ぐらい、就学前に見つかることが多いということです。両眼性はどちらかというと、生後1歳から2歳に見つかることが多いそうなのですね。万が一、脳に転移すると、致死率は90%を超える、また、超えるために眼球を摘出しなければならないと。この話を聞いた症例があった方は、乳幼児健診では全く気づかず、1歳半のときに片目だけが光っていることにお母さんが気づいて、小児がんの小児科のドクターに相談したそうなのですね。わからず、少したってから眼科を受診したけれども、それでもわからなくて、北見の日赤の眼科でもわからず、厚生病院に北大の先生が来たときに診てもらい、最終的に北大に行って検査を受けて、網膜芽細胞腫と判明したそうなのですね。この間、約1カ月半、病名がわかったときは、既にステージ4まで進んでいて、このお子さんは北大に入院して抗がん剤治療を受け、最終的には脳炎の危険性があるということの判断で、眼球を摘出することになったということを伺って、本当にこんなことが身近に数は少ないとはいえ、あるのだということで、私も非常にびっくりしたのですね。それで急遽、この質問をさせていただいたのですけれども、網走市の対応も決しておくれていたわけでも何でもなく、それぞれに進んでいた結果であっても、眼球を摘出しなければならない状況下があったと。この話を通して、あったことの話を聞いたことには、お母さんが持っている母子手帳の《平成30年9月10日》中には、「瞳が白く光る」、それとか「黄緑色に光って見えたりすることがありますか」というチェック項目があるのですけれども、乳幼児健診のアンケートの医師の診断の目の欄には、「斜視」と「眼瞼下垂」、「その他」しかないため、お母さんが子どもの目が光っていると思っていても、医師から聞かれなければ見逃してしまったということも話を聞いたのですね。ですから、こういう部分を考えると、項目の欄に、乳幼児健診の欄にぜひこの4文字なのですけれども、白色瞳孔の文字を加えていただいて、早期発見でチェック機能が大きく上がると思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 保健福祉課主幹 深澤万喜子(保健福祉課主幹は2019年3月まで)
ただいまの質問にお答えします。健診の先生が診察する項目、チェック欄というのがありまして、異常あり・なしから経過観察というようなチェック項目と、あと、身体の状況ということでいろいろ先生が診なければいけない項目が書かれている部分があって、そこに何があれば、そこへ先生が〇して、異常があるということで記載するというふうになっていますので、体の部位別にチェックをつける項目がありますので、ただ、白色瞳孔というふうな記載ができるかどうかは、ちょっと今すぐお答えができませんけれども、体の部位をチェックする項目欄がありますので、目とか、私も詳しくは覚えていませんけれども、目の中、胸とかというような項目があって、そこを先生がずっと診ていて、問題がなければチェックをつけていくというようなことになっていますので、御理解いただきたいと思います。
質問 9番 阿部君枝
項目あることは存じ上げているのですが、ただ、子どもさんは健診のときにいつも正常な状態でいないというか、ぐずったりとか、そのときに眼科の先生が診られないこともあるやに聞いております。そういうこともありますので、特に、このがんというのは見逃してしまうと、先ほど話ししたような結果にもつながっていくということから、4文字の白色瞳孔を加えていただくことで、もちろん先生もそうですけれども、お母さんたちの意識改革にも今後つながっていくためにも、そういう項目を設けることは可能ではないでしょうかということで伺います。
答弁 民生部長 舟木淳次(民生部長は2019年12月まで)
今でも小児科の先生が、眼球に光を当てて検査をしているということでございます。チェック項目に、その4文字を入れるかどうかということについては、今すぐにお答えすることはできませんが、検討していきたいというふうに思います。以上です。
質問 9番 阿部君枝
ぜひそうなっていただきたいなと思います。それと、今後、子どもさんの母親学級だとかそういう機会に、そういうことがあったらすぐ医師の診断を受けるようにとかというパンフレットなり何なり、今も配っていらっ《平成30年9月10日》しゃると思うのですけれども、そういう部分では今度ホームページなんかを開くと、子どもさんのこういうこともありますよということでは、今現在は、網膜芽細胞腫のことは載っているのでしょうか。
答弁 保健福祉課主幹 深澤万喜子(保健福祉課主幹は2019年3月まで)
ホームページには載せておりませんが、全ての新生児訪問、全員に行っていますので、後で見ていただいたらいいのですけれども、視能訓練士協会から、こういうカラー刷りの両面で、ここに白色瞳孔の見分け方がわかるようなものがありまして、これを皆さんにお配りして、説明してお渡ししているというような状況ですので、この写真を見て、認識していただいているというところで、全ての新生児のお子さんにはお話をしているというところですので、ホームページに載せることは全く問題ないかと思います。
質問 9番 阿部君枝
そうしましたら、ホームページのほうにぜひ載せていただくようにということで、次の質問に移りたいと思います。今、教育長のほうから答弁いただきました。今後、この制度というのは、この4月に各教育委員会のほうに通知がされたことで、当然、各学校の周知はされているということですが、今後、このことを取り入れて新年度に向けてでも授業の中に入れていく計画などはございますでしょうか。
答弁 教育委員会総務課長 堀嶋英俊
御質問にお答えさせていただきます。このシステムを学校での授業に展開できないかという御質問かと思いますけれども、各学校においては、現在、各教科を担当する先生が年間の学習プログラムを組み立てて、年間の授業を実施しております。そういった授業内容ですとか、学習のレベル、既存の教材等との連動など調整する事項が必要かと考えておりますので、現時点で今すぐ授業に取り入れるというのは、難しい部分があろうかと思います。しかし、一方で子どもたちの学習の習熟度合いの確認ですとか、また、放課後だとか長期休業中、さらには通常の家庭学習での活用、そういった面は可能性があろうかと思いますので、今後ともこのシステムに関して、その情報等を児童生徒、また保護者等へ情報提供を行っていきたいと考えております。御理解をお願いいたします。
質問 9番 阿部君枝
私も、これは非常に何というのかしら、子どもさんが自分の習熟能力に応じて、そのものを取り入れることで学習が充実していくというか、学力が向上していくという学習方法なので、周知は当然図っていらっしゃるのですけれども、いろいろなシステムはあるにしても、子どもさんたちは日常的にスマートフォンだとかインターネットを気軽に今のお子さん、低学年でも使われるので、しっかりこの点を活用されて、遠軽《平成30年9月10日》町の子どもさんの学力の向上に有効な施策と思いますので、ぜひ取り入れていただくことを再度お聞きしたいなと思います。
答弁 教育委員会総務課長 堀嶋英俊
私どもも、まだシステム全容を理解していないところでもありますし、私ども教育委員会としてもこのシステムを勉強しながら、学校といろいろ連携を図ってまいりたいと考えております。