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江別市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月3日

子育て環境の整備について

2025年3月3日、江別市議会の一般質問で、三吉芳枝議員が「子育て環境の整備について」質問し、市長 後藤好人、総務部長 白崎敬浩、子ども家庭部長 金子武史が答弁しました。

質問者
三吉芳枝 議員
答弁者
市長 後藤好人、総務部長 白崎敬浩、子ども家庭部長 金子武史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 三吉芳枝

議長に発言の許可を頂きましたので、通告に従い順次質問させていただきます。昨年11月20日、まち全体の子供施策の指針として、江別市子どもが主役のまち宣言が発表されました。宣言の趣旨では、江別の未来を担う子供たちが、いつも笑顔でいられ、健やかな成長が保障されるまちづくりを推進していくためには、大人たちが子供たちの幸せを第一に考えていくこと、また、それをまち全体で共有していくことが大切です。まち全体で子供を守り、育て、子供が自分らしく輝くことができるまちづくりを推進していくという目的の共有化を図り、応援する意識や雰囲気づくりを醸成し、それを実践していくことを目指すものとされています。宣言に続く4つの項目のうち3つ目に、子どもを育てる大人も笑顔でいられるよう、安心して子どもを産み、育てることができる環境づくりを進めますとの項目があります。この項目には、子供たちの幸せのみならず、子供を育てる親も、笑顔で安心して子育てしていける環境づくりを進めるという一文を入れたことは、非常に意味があります。もちろん子供一人一人を尊重することは重要ですが、その子供と関わり、育てる大人も、共に笑顔でいられるまちを目指していくべきという方向性には、私も大変共感いたしますし、一緒にこうしたまちづくりを目指していけるように努力してまいりたいと思っております。江別市の状況を見ると、子育て応援のまちとの方針を掲げ、子育て世代に選ばれるまちとして様々な取組を行ってまいりました。そうした取組が奏功し、ゼロ歳から14歳の年少人口の転入超過数が6年連続全国20位以内で、子育て世代に選ばれるまちとなっております。また、市内出生率は減少傾向にあるものの、令和6年度の江別市転入アンケート調査結果によると、市内に転入された方の年代別では、20歳代が32.1%、30歳代が40.6%となっており、家族構成別割合では、夫婦と子供の構成が41.5%と高く、子供がいる世帯の状況では、就学前の子供がいる割合が56.6%、小学6年生までの子供がいる割合は79.6%となっています。20歳代、30歳代の若い世代が、就学前のお子さんと一緒に転入しているケースが多く、江別市に住むようになった理由の項目でも、子供を産み育てるのによい環境と選んだ人が、前年度の調査より増加しています。今後計画されている野幌若葉町市有地利活用事業の推進に伴い、さらなる子育て世代の転入も期待できる状況にあると考えられます。さきに述べました転入アンケート調査の子供を産み育てるのによい環境の回答のうち、天候に左右されず、子供が遊べる場所があると回答した人が、公園などの遊び場が充実しているに続き多い回答となっております。現在、市内においては、子育てひろばぽこあぽこを中心に、親子で利用できる公共施設や子育て支援センターなどが充実しており、大変人気を集めておりますけれども、そうした場所には、周囲を気にせず安心して赤ちゃんにミルクや母乳をあげることができる授乳室の設置が大変重要であると考えられます。出産した女性の中には、様々な理由から、自分が母乳を絞る、いわゆる搾乳を行わなければいけない場合があります。例えば、2,500グラム以下の低出生体重児、いわゆるリトルベビーは、出産予定日より早く産まれる場合があり、身体の機能が未発達のため、生まれた直後からしばらく入院しなければなりません。そのほかの場合でも、生まれてすぐに何らかの疾患が見つかり、出産後、赤ちゃんと一緒に退院することができず、入院中の赤ちゃんに母乳を届けるために搾乳が必要な方や、授乳期間中に職場復帰された女性も、数時間置きに搾乳が必要です。搾乳は、母乳の分泌量を保つだけでなく、乳腺炎や糖尿病、高脂血症などの発症リスクの軽減、産後の子宮回復を促すなどの効果があるとされておりますが、母乳の分泌や搾乳には、お母さんがリラックスできる授乳室の環境整備が大変重要となります。しかし、授乳室で搾乳もできることについては、まだ一般の理解が進んでおりません。あるリトルベビーのお母さんは、赤ちゃんが集中治療室に入院しているため、一人で授乳室を利用して搾乳した際に、赤ちゃんが一緒にいないのに一人で一体何をしているのだと、さも目的外利用をしているかのような心ない言葉を投げつけられたことがあったそうです。赤ちゃんが入院している状況だけでも十分つらいはずなのに、授乳室で搾乳する際、赤ちゃんを連れていないことから不審に思われたり、心ない言葉を受けたりして、肩身が狭く、使用をためらう方もいらっしゃいます。私自身も、出産時、子供に髄膜炎の疑いがあり、数週間入院することとなり、一緒に退院することができず、子供が退院するまでの間、毎日病院に母乳を届けた経験があります。そのとき、届ける際の分量など病院から様々な指定があり、一緒に退院できない寂しさに加え、子供の病気への不安を抱えながら搾乳して病院に毎日届けることは、とても大変だったことを記憶しています。ほかにも搾乳が必要な場合では、産後職場復帰する女性にとって、職場で安心して搾乳できる場所の確保や周囲の理解などが課題となっています。赤ちゃんに授乳しない場合でも母乳はつくられるので、母乳がたまった状態で放置すると痛みが生じたり、乳腺炎になって体調を崩したりするおそれがあるため、数時間ごとに搾乳する必要があるからです。しかし、職場に女性用の休憩室等がなく、周囲に搾乳に関する知識や理解がないため、トイレで便器に向かって搾乳し、母乳を捨てているといった話も聞いています。母乳育児は、一般的な感染症から赤ちゃんを守り、免疫システムを高め、子供の成長と発育に必要な主要栄養素を提供できることから、WHOでも全ての職場において母乳育児の支援を拡充する必要があると訴えており、2023年の世界母乳育児週間のテーマも、働きながら母乳育児を続けられる社会へでした。また、厚生労働省でも、事業者に向け、職場に授乳室をつくりましょうと、出産した女性が母乳育児を続けながら、安心して職場復帰し働き続けることができるよう、呼びかけを行っています。江別市としても、こうした状況に置かれている人たちがいることを広く周知し、授乳室を安心して搾乳できる環境にすることや、産後の女性が職場復帰される際も、安心して働ける環境を整えていくことが、誰もが安心して子育てしていけるための環境の整備を進めることにつながると考えます。以上を述べまして、まずは1点目として、市内公共施設における授乳室の設置状況についてお伺いいたします。あわせて、搾乳環境がどのようになっているのか、その状況についてもお伺いいたします。次に、2点目として、公共施設のみならず、市内の商業施設や各企業等においても、出産後の女性の健康について正しく理解し、周囲への理解を促すとともに、必要な人が安心して利用できる授乳環境の整備を進めていくべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。神奈川県では、リトルベビーとその家族を支援する取組の一環として、搾乳できますマークを作成し、県有施設や市町村、民間の商業施設等にも掲示を呼びかけるとしています。授乳室でも搾乳ができることを示すシンボルマークを県独自に作成し、搾乳に対する理解促進とともに、必要な方が安心して搾乳できる環境づくりへの取組を始めています。他県でも、このシンボルマークを利用し、理解促進につなげる取組が徐々に広がっています。北海道としても、赤ちゃん連れの家族などが外出中に授乳やおむつ替えをスムーズに行えるよう、公共施設や商業施設に設けられた専用スペースを赤ちゃんのほっとステーションとして指定し、これまでに375か所が登録されています。この赤ちゃんのほっとステーションは、作り置きや乳腺炎を防ぐ目的で搾乳を行う際に、女性が1人で利用することも可能ですが、周囲の目が気になって利用しづらいという声が寄せられ、女性1人でも利用できることを広く知ってもらおうと、施設の管理者などに対し、スペースの周辺に案内用チラシを掲示することを求め、早速、北海道庁の赤ちゃんのほっとステーションでは、入り口に搾乳も御利用いただけますと書かれたチラシが張り出されました。また、隣の北広島市では、この取組を受けて市役所の授乳室のほか、昨年12月中には、市有施設6か所に神奈川県のマークをそのまま使用する形でシール印刷したものを掲示し、理解を呼びかけています。神奈川県では、趣旨に沿った目的であれば、県外の自治体や事業者を含め、申請なしでどなたでも利用可能で、公共施設、商業施設の所有者や管理者に対しても、授乳室の案内板にこのシンボルマークを使用し掲示いただくなど、授乳室が搾乳に利用できる旨の表示に協力を呼びかけており、県ホームページでは、シンボルマークを無料でダウンロードできるようになっています。3点目として、江別市としても、まずは市有施設にある授乳室に搾乳できますマークを掲示し、搾乳を必要とする女性が一人でも安心して利用できる環境を整えるとともに、子育て支援センターのホームページなどでも、搾乳が必要な人がいることを周知・啓発し、授乳室としてだけの掲載ではなく、授乳・搾乳室と掲載していただき、周囲への理解促進に取り組んでいただきたいと考えますが、御見解をお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 後藤好人

三吉議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、子育て環境の整備に関しまして、授乳環境の整備について御答弁を申し上げます。来年度からスタートする第3期江別市子ども・子育て支援事業計画では、基本目標の一つとして、安心して子どもを産み育てるまちづくりを掲げており、親子の健康の確保などに取り組んでいくこととしております。乳幼児期は、心身の発達に大きな影響を与える大切な時期であり、母親の健康を保つことは、子供たちの健やかな成長を支える基盤となることから、授乳環境が確保されることは重要であります。市ではこれまでも、安心して育児が行えるよう、妊娠期から、授乳や育児に関する相談や育児支援サービスの充実などにより、親が孤立することなく、安心して子育てに取り組めるよう支援に努めてきたところであります。議員が御質問の商業施設等も含めた授乳環境の整備につきましては、現在、北海道が赤ちゃんのほっとステーション登録施設・店舗を募集して、子育て中の親子などが安心して外出できる環境づくりを進めているところであります。これは、北海道内の公共施設、民間施設、店舗などの事業者の協力によりまして、安心して赤ちゃんの授乳・搾乳とおむつ替えができる場所を増やし、広く子育て世帯に紹介する取組です。市と致しましては、こうした北海道の取組について、市のホームページで周知するなど、市内における授乳環境の充実に努めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 白崎敬浩

私から、子育て環境の整備についての御質問のうち、公共施設における授乳室の設置状況と搾乳環境について御答弁を申し上げます。市が管理する公共施設では、授乳期の母親の利用頻度が高い子育て支援センターや保健センターのほか、昨年リニューアルオープンした旧町村農場など、計7施設で授乳室を常設しております。また、市役所本庁舎では、保健室を授乳室として利用できるよう御案内しているほか、公民館などでも同様に、応接室や会議室などを適宜御案内しているところであります。このほか、各種イベント等の開催時には、必要に応じて授乳スペースを確保するなどの対応を行っております。議員が御質問の搾乳環境につきましては、授乳室を常設している7施設のうち、子育て支援センターすくすく及び子育てひろばぽこあぽこの2施設において、搾乳についての案内表示を行っており、それ以外の施設については、希望される方には、搾乳のみでも御利用いただけるよう対応しております。以上であります。

答弁 子ども家庭部長 金子武史

私から、子育て環境の整備についての御質問のうち、授乳室への搾乳できますマークを掲示することについて御答弁を申し上げます。出産した女性の中には、赤ちゃんが入院している、または、出産後に復職したなどの様々な理由から、搾乳を必要とする場合があり、こうした方々が安心して搾乳ができるよう、社会全体の理解を深め、環境を整えていくことは大変重要であると認識しております。こうした取組の先進事例として、神奈川県では、搾乳ができることを示すシンボルマークを作成し、公共施設や商業施設の授乳室などへの掲示に取り組んでおり、このシンボルマークについては、趣旨に沿った目的であれば、県外の自治体や事業者など誰でも自由に使用できるものとなっております。市と致しましても、神奈川県のシンボルマークを活用し、市有施設にある授乳室に搾乳ができる旨の表示や、市のホームページなどでの周知に取り組んでまいります。以上であります。

再質問 三吉芳枝

再質問はございません。搾乳マークの掲示については、市有施設やホームページ等で周知いただけるとのことで、ぜひともよろしくお願いいたします。この搾乳マークの掲示は、先日、北海道新聞でも記事になっておりましたが、北海道としても、商業施設や飲食店などに掲示を求め、協力を呼びかけております。こうした具体的な環境整備を通して、誰もが子育てしやすく、また、産後の女性が職場復帰しやすい環境にしていくための一歩になると思っております。子育て支援を掲げている江別市において、こういった視点での環境づくりが、江別市子どもが主役のまち宣言の内容にもつながっていくと感じておりますので、今後とも積極的に取り組んでいただきたいと要望して、私からの一般質問を終わります。

出典:江別市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月3日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる