みんなの議会

江別市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日

(1)災害対策基本法の改正に伴う市の取組について/(2)女性の貧困問題に関する取組について

2021年9月13日、江別市議会の一般質問で、奥野妙子議員が「災害対策基本法の改正に伴う市の取組について」「女性の貧困問題に関する取組について」について質問し、市長 三好昇、総務部調整監 高橋孝也が答弁しました。

質問者
奥野妙子 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部調整監 高橋孝也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 奥野妙子

ただいま議長より発言の許可を頂きましたので、通告に従いまして順次質問させていただきます。初めに、災害対策基本法の改正に伴う市の取組についてお伺いいたします。災害時の迅速な避難につなげるための災害対策基本法等の一部を改正する法律が5月20日から施行されました。改正法では、市町村が発令する避難情報について、避難勧告を廃止し避難指示に一本化するほか、自力での避難が難しい高齢者や障がい者のための個別避難計画の作成を市町村の努力義務とすることなどが柱となっております。実際に住民の早期避難につなげるには、法改正を受けた国や自治体の具体的な取組が鍵を握ります。毎年9月1日は防災の日であり、防災の知識を高めたり、普及させたりすることが目的の月でもある今回は、災害対策基本法の改正内容を中心に質問させていただきます。1点目に、避難情報の周知及び普及啓発についてお伺いいたします。平成31年3月に、住民の皆さんが災害時に取るべき避難行動が直感的に分かるよう、避難情報等が5段階の警戒レベルに整理されましたが、今回の災害対策基本法の改正により、レベル3・4・5の避難情報がより分かりやすい新名称に変わりました。特にレベル4は、避難勧告と避難指示の両方が位置づけられており、違いが分かりにくいという指摘があり、避難指示に一本化されました。このほか、レベル3の避難準備・高齢者等避難開始は高齢者等避難に、レベル5の災害発生情報を緊急安全確保に改称されています。また、改正法に併せ、政府が公表した避難情報に関するガイドラインでは、避難方法について、指定緊急避難場所や安全な親戚、知人宅、ホテルなどへの立ち退き避難を基本として示しております。このように避難指示への一本化により、避難を始めるタイミングが明確になりましたが、実効性を高めるには、市民への周知・徹底が欠かせません。名称は分かりやすくなりましたが、文字を目にするだけでは、市民の皆様が取るべき行動を理解しづらいと考えます。例えば、レベル3の高齢者等避難は、高齢者、障がい者の方は避難するタイミングであること、レベル4の避難指示は、危険な場所から全員避難、レベル5の緊急安全確保は、既に災害が発生し安全な避難ができず、命が危険な状態を意味するレベルであります。施行から約3か月がたちましたが、市民に適切な判断と行動を促すためにも、周知・普及啓発が急がれます。5月20日に、当市でもホームページのトップページの新着更新情報に、新たな避難情報について(避難指示で必ず避難)と周知はされ、市を代表する7つの河川ごとに作成された江別市版河川増水時のタイムラインも修正されています。逃げ遅れによる犠牲者ゼロを目指し、こうしたタイムラインなども活用しながら、全力で取組を進めていく必要があると考えますが、当市として、市民への周知・普及啓発をどのように検討されているのか、現状とお考えをお伺いいたします。2点目に、防災情報提供サービスについてお伺いいたします。今年7月、静岡県熱海市で大規模な土石流災害が発生し、8月は10日間近く、日本列島周辺に停滞した前線の影響で、西日本から東日本の広い範囲で大雨による甚大な被害が発生しました。短時間で集中的な豪雨による被害や、1週間で半年分の降水量を記録したところもあるなど、常に毎年、記録的豪雨が更新されています。気象庁では、顕著な大雨に関する情報の運用が6月から開始されました。これは、豪雨の要因とされる線状降水帯の発生を知らせるもので、事前の備えや避難行動につながるようになります。被害を少しでも減らすには、まずは避難に必要な猶予時間、リードタイムを確保し、避難に遅れが生じないようにすることが重要です。このようなリードタイムを確保するためにも、市民の皆様に積極的に情報を入手していただく必要があります。6月の広報えべつでも、防災情報の入手方法を簡潔に掲載していましたが、直接情報を伝える有効な手段として、平成27年9月から開始されている当市の防災情報提供サービスについて、改めて確認をさせていただきたいと思います。防災情報提供サービスは、市民が安全で安心な生活が過ごせるよう、市内に関する気象情報や避難情報、地震情報、その他の緊急情報として断水情報などをお知らせするサービスです。2つの確認方法があり、電子メール、電話、ファクスで情報を受け取る方法と、テレフォンサービスやホームページ、ツイッター、フェイスブックで情報を確認する方法です。平成29年9月に、相馬議員がこの件について質問しておりますが、その時点での答弁では、防災情報提供サービスの登録者数が平成29年8月末現在で4,251名と、1年間で約1,000名増加しており、さらに登録者数を増やしていく必要があると考えていると言われ、各種訓練や高齢者向けの出前講座、ホームページや広報えべつなどを活用し、防災情報提供サービスについて、周知に努めていくとのことでした。現在、その答弁から3年以上が経過しております。事前登録が必要な情報を受け取る方法は、令和元年にはやさしい日本語版江別市防災情報提供サービスパンフレットも作成し、総務部危機対策・防災担当や市内4大学などで配布もされていますが、この情報を受け取る方法の登録がどれくらい市民の皆様に浸透し利用があるのか、現状をお伺いいたします。最後に、避難行動要支援者に対する個別避難計画策定の推進についてお伺いいたします。近年、激甚化する自然災害では、高齢者や障がい者などの災害弱者が逃げ遅れ、犠牲になるケースが後を絶ちません。政府は、事前に一人一人の避難方法を決めておく個別計画づくりを加速させるため、今回の法改正に加え、2021年度予算案にモデル事業を盛り込んで対策に乗り出す方針を示しております。災害時に、自力での避難が難しい高齢者や障がい者らは、避難行動要支援者と呼ばれます。個別計画は、この避難行動要支援者ごとに避難方法や避難先、手助けする人などを明記したものです。市区町村が民生委員や自治会、福祉関係者らの協力を得ながら作成を進め、円滑な避難に有効なことから、内閣府は2013年に個別計画を策定することが望まれると、避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針で示しました。しかし、あまり進んでいないのが現状です。総務省消防庁によれば、2019年6月時点で避難行動要支援者の名簿を作成した市区町村は全体の98.9%に達するが、個別計画を作成済みの市区町村は12.1%、一部作成中は50.1%、未作成は37.8%と4割近くに上ります。これまで作成が進まなかった背景には、法的根拠がなかったことや、ノウハウ・予算不足が指摘されていました。今回の災害対策基本法の改正により、この取組を促すため、策定を市区町村の努力義務としました。国は、今年度予算で効率的・効果的な作成手法を構築するためのモデル事業を行い、福祉専門職に対する報酬などの作成経費も地方交付税で措置するとしています。ここで、個別計画づくりの先進事例として知られる大分県別府市の誰一人取り残さない防災、インクルーシブ(包括的)防災事業を御紹介します。2016年度に公益財団法人日本財団の助成を受けて始まり、2019年度からは市の単独事業として実施しています。事業は別府モデルと呼ばれ、兵庫県など、ほかの自治体にも広がっています。この事業は、ふだんから高齢者や障がい者のケアに携わるケアマネジャーや相談支援専門員の福祉専門職に、計画づくりへ参加してもらうのがポイントです。福祉専門職ならば、避難で配慮すべきことを熟知し、日頃のケアサービスの延長線上で計画作成を進めることができます。市は、1計画当たり7,000円の報酬を支払う仕組みです。避難を手助けする地域住民との調整も欠かせません。大分県別府市防災局防災危機管理課の職員が調整役を担い、地域住民とともに計画を練り上げ、計画作成後には、そのとおりに避難できるか防災訓練を行い、検証・改善も試みています。さきにも述べましたが、ほとんどの自治体で個別計画が進まなかった中、この別府モデルのように数年かけてノウハウを積み上げたところもあります。避難行動要支援者の名簿を作成した市区町村は、全体の98.9%に達していることから、名簿を基に、さらに真に避難支援を要する方を正確に把握していく必要があります。内閣府は、今後5年程度で、ハザードマップ上で危険な地域に住んでいる介護が必要な高齢者など、推計250万人の計画作成を優先するとしています。避難行動要支援者の状況や災害リスクを分析し、優先順位をつけて個別計画づくりを進めるためにも、自治体は、福祉部局と防災部局の連携を密にするなど工夫してもらいたいと強調しております。令和2年12月には、防災のスペシャリストが委員として名を連ねている、令和元年台風第19号等を踏まえた高齢者等の避難に関するサブワーキンググループの最終取りまとめが報告されました。この報告書に、避難行動要支援者の個別計画策定業務に福祉専門職参画を得ることが極めて重要であるとあります。個別計画策定関係者として、庁内の防災・福祉・保健・医療などの関係する部署のほか、庁外の介護支援専門員や相談支援専門員などの福祉専門職などを挙げています。市町村にとって大きな課題である努力義務化された個別避難計画の策定ですが、当市では、福祉専門職の参画を含め、どのように個別避難計画の策定を進めようとしているのか、御見解をお伺いいたします。2件目に、女性の貧困問題に関する取組についてお伺いいたします。今般、見聞きすることの増えた生理の貧困という言葉。経済的な理由などで、生理用品を十分に入手できないことを指します。全国で支援を求める声が高まり、東京都では、9月から全ての都立学校で女子トイレに生理用品を配置することを決めるなど、各地方公共団体で無償配付などの取組が広がっております。なぜ今注目されているのか。買えない背景にはどんな事情があるのか。生理の貧困をめぐる実態について述べ、当市においても必要とされる支援を積極的に行っていくべきという観点から質問をさせていただきます。生理の貧困は、数年前から世界的にも問題になっていました。国際NGOのプラン・インターナショナルで、2017年にイギリスで初めて生理の貧困の調査を実施しています。この調査で、回答者の10%が生理用品を買えなかったことがあると答えており、その後、アメリカ合衆国の調査でも、入手できない人たちが一定数いることが認識され、欧米を中心に問題意識が高まっていきました。生理の貧困をめぐっては世界でも動きが広がり、スコットランドでは、昨年11月、生理用品を無償で提供する法案を可決。韓国では、年間約1万2,000円を購入費用として補助する地域があり、ニュージーランド政府は、18歳までを対象に全ての学校で生理用品の無料配付を始め、フランスでも、2021年9月から全ての大学や学生寮で生理用品を無料で配付すると政府が発表するなど、国によっては、制度や法律を変えるほどになっています。日本でも、この問題は急速に注目を集めるようになりました。コロナ禍が長引き、経済的に困窮する女性が増えている背景があります。また、インターネットを通じて女性の声なき声がシェアされるようになったことも理由に挙げられます。我が党でも、昨年10月、女性委員会が生理用品の負担軽減を目指す任意団体#みんなの生理の谷口歩実共同代表から要望を受けたことをきっかけに、この問題に関わり、党女性委員はその後、ユース&ウイメンズトークミーティングで20歳代、30歳代の女性と生理をめぐる課題について意見交換するなど、当事者の声にも耳を傾けてきました。また、#みんなの生理がSNS上で実施した調査結果からは、生活困窮を背景に、生理用品の購入に負担を感じる若者の実態が明らかとなっています。調査は高校や大学、専門学校などに在籍する学生を対象に実施され、今年2月17日から3月2日までの期間で671人が回答しました。過去1年間で、経済的な理由により生理用品の入手に苦労したことがあると答えた人が20%に上ったほか、生理用品ではないものを使ったことがあるが27%、交換する頻度・回数を減らしたが37%などの結果も見られ、学生の5人に1人が生理用品の入手に苦労しているなど、生理の貧困が広がっています。生理用品以外にも生理痛を抑える鎮痛剤や低容量ピルの服用などの出費がかさんだり、生理を隠さなければならない風潮に困っているなど、生理に対する社会的理解が乏しいという声も上がりました。この#みんなの生理のアンケート結果を基に、今年3月には、参議院予算委員会で我が党の参議院議員が生理用品の負担軽減に言及しました。国として実態把握や無償配付などの必要な対策を講ずるよう求め、内閣府特命担当大臣(男女共同参画)から、今後、何ができるか検討したいとの前向きな答弁がありました。また、公明党は3月15日、菅内閣総理大臣に対し、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえた追加の生活支援・雇用対策についての緊急提言を申し入れました。この中で、経済的な理由で生理用品を購入できない女性や子供がいるという状況を踏まえ、必要な対策を検討するよう要望しました。これを受け、政府は、地域女性活躍推進交付金に予備費から約13億5,000万円を追加措置することを決定。この地域女性活躍推進交付金を活用して、自治体がNPOなど民間団体に委託して行う事業の中で、女性の生理用品などの提供が可能となり、女性活躍・男女共同参画の重点方針2021にも生理の貧困対策が盛り込まれました。以上を述べまして、3点質問いたします。1点目に、生理の貧困に関する市の現状と取組についてお伺いいたします。2点目に、地域女性活躍推進交付金の活用についてお伺いいたします。さきに述べました地域女性活躍推進交付金には3種類あります。女性デジタル人材の育成など女性の参画拡大を推進する活躍推進型、様々な課題や困難を抱える女性のための就労支援など寄り添い支援型、これらに加え新たに設けたのがつながりサポート型です。自治体がNPOなどの民間団体に委託して、アウトリーチ型の相談支援や関係機関・団体への同行支援、居場所の提供などを行う場合に、交付上限や補助率を通常より引き上げることとしています。この中で、女性や女の子たちへの寄り添った相談支援の一環として、生理用品の提供を行うことも可能となりました。内閣府男女共同参画局が生理の貧困に係る地方公共団体の取組について、ホームページで紹介しており、2021年7月20日時点での調査結果では、取組を実施している、または実施した、実施を検討していることを含め、把握した地方公共団体の数は581団体ありました。調達元としては、防災備蓄や予算措置、住民からの寄附等を活用した生理用品の無料配付や、社会福祉協議会や教育委員会と連携して取組を実施している例、民間事業者と協定を締結して無料のナプキンディスペンサーを設置することで、継続的に支援を行う仕組みを構築している例もあります。この取組がきっかけとなり、生理用品と一緒に渡した相談窓口のリーフレットを見て、電話や来庁され必要な支援につながった例など、様々な効果が出ています。我が党でも、女性議員が中心となり、生理の貧困対策、地域女性活躍推進交付金の申請を推進してきたところであります。北海道内の女性議員がいる45自治体の全てが行政等に訴え、幾つかの自治体では、この地域女性活躍推進交付金を活用し、コロナ禍の影響で不安を抱える女性を支援する取組を行っております。8月初めに、地域女性活躍推進交付金の第2次募集の受付が終了しましたが、今後追加の募集を行う予定とあります。当会派でも、4月23日に女性の負担軽減に関する緊急要望書を三好市長宛てに提出。地域女性活躍推進交付金を活用し、コロナ禍において孤独・孤立で不安を抱える女性の負担軽減に積極的に取り組んでいただくよう要望しました。当市においても、地域女性活躍推進交付金を活用し、長期化するコロナ禍にあって、誰も置き去りにしないきめ細やかな支援に取り組むべきと考えますが、御見解をお伺いいたします。3点目に、女性の貧困問題に対する継続的な支援の仕組みづくりについてお伺いいたします。生理の問題は、コロナ禍で困っている人が増えたことによって顕在化しましたが、元から負担感を抱える人は多くいます。さらに言えば、若年女性の貧困問題は以前から存在していたもので、これからも続くことも想定できます。2012年時点では、日本の貧困率は16.1%と先進国の中でもかなり高い部類に入り、単身女性はさらに高く、3人に1人は貧困状態にあると言われていました。2016年度からの第4次男女共同参画基本計画には、女性の若年無業者、いわゆるニートや非正規労働者などといった自立や就業の実態調査を行う方針が初めて盛り込まれ、調査を基に、生活相談や就労支援など、幅広い支援につなげていくことが望まれております。さきの内閣府の生理の貧困に係る自治体の取組調査には、生理用品を提供する際に、困り事や悩み事がないか、声がけを行い、生活上の困り事や悩み事を把握するため、任意でアンケートの記入をお願いするなど、個別ニーズの把握も行ったとあります。支援につながった例として、声がけをきっかけに仕事や家庭のことで悩んでいることが分かり、しかるべき相談支援につなげた、また、新型コロナウイルス感染症の影響による収入の減少を訴えたため、緊急小口資金や総合支援資金の貸付けを行っている社会福祉協議会を案内したなどが挙げられておりました。今後も、生理の貧困を一時のブームに終わらせることなく、女性の貧困問題として恒久的な支援の仕組みを整えることが重要であります。江別市としても、今後、NPO法人や関係機関と連携し、女性の貧困問題に対する継続的な支援の仕組みづくりが必要と考えますが、御見解をお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終了いたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

奥野議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、女性の貧困問題についてお答えを致します。女性の貧困問題に関する取組につきまして、まず、生理の貧困に関する市の現状と取組についてでありますが、生理の貧困とは、先日、吉本議員にもお答え申し上げましたとおり、経済的な理由などで生理用品を十分に購入できない状況を指しまして、コロナ禍が長引き、経済的に困窮する女性が増えたことにより、顕在化した問題でございます。6月に国が示しました女性活躍・男女共同参画の重点方針2021では、女性に向けた新型コロナウイルス感染症対策の一つとしまして、生理の貧困への支援を掲げております。市では、家庭生活相談や家庭児童相談、就労相談など、様々な分野の相談窓口で相談業務を行っておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、昨年から、全体的に生活困窮の相談が増加をしております。特にその中でも、くらしサポートセンターえべつに訪れる相談者が増えておりまして、貸付金の案内や日用品、食料品の提供なども含めて対応してきたところでございます。他の窓口におきましても、女性からの相談があった場合には、内容に応じて個別に対応しているところでございます。また、生理用品の配付につきましては、今年度に入りまして、支援に取り組む自治体が増えてきているという観点から、また、国の動向や他市の状況なども踏まえまして、その情報を収集しながら、市としての支援の在り方について検討しているところでございます。次に、地域女性活躍推進交付金の活用についてでありますが、国は、本年3月、地域女性活躍推進交付金の新たなメニューとしまして、つながりサポート型を追加し、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている女性への支援としまして、不安を抱える女性が社会との絆・つながりを回復することができるよう、女性の相談・支援や居場所づくりなどをNPO等の知見や能力を活用し、委託する事業が交付対象となったところでございます。つながりサポート型の対象となる取組の例としまして、孤独・孤立で不安を抱える女性が社会との絆・つながりを回復することを目的としたもので、アウトリーチ型の相談、居場所の提供、人材の育成が挙げられておりまして、その中で生理用品等の提供も可能とされているところでございます。市と致しましては、現在、市内でこのような活動を行うNPO等の把握をしておりませんが、今後、他市の実施状況の情報収集や生理の貧困問題に取り組むNPO等の把握に努めながら、地域女性活躍推進交付金の活用も含め、対応を検討してまいりたいと考えております。次に、女性の貧困問題に対する継続的な支援の仕組みづくりについてでありますが、女性の貧困問題は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で顕在化しましたが、以前から存在している問題であると認識しております。女性は、非正規雇用者が多く、一般的に男性よりも収入が少ない傾向があり、今後も女性の貧困問題は継続すると考えておりますことから、市と致しましても、女性の貧困問題に総合的に対応していく必要があると考えております。今後におきましても、くらしサポートセンターえべつや江別まちなか仕事プラザ、家庭生活相談など様々な相談窓口におきまして、引き続き、相談・支援に当たりながら、新たな課題であります生理の貧困への対応の在り方などを総合的に検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部調整監からお答え申し上げます。

答弁 総務部調整監 高橋孝也(総務部調整監は2022年3月まで)

私から、災害対策基本法の改正に伴う市の取組について御答弁申し上げます。初めに、避難情報の周知及び普及啓発についてでありますが、国は、本年5月の災害対策基本法の改正において、頻発する自然災害に対応するため、災害時における円滑かつ迅速な避難の確保を目的に、避難情報の包括的な見直しを行いました。改正の趣旨と致しましては、令和元年東日本台風等の災害において、避難情報が分かりにくいという課題が明らかになったことから、従来の避難勧告と避難指示を避難指示に一本化するなど、発令情報や行動内容等の整理が行われたものであります。住民の取るべき行動を5段階で示す警戒レベルにおいて、大雨等により災害のおそれがある場合、避難に時間のかかる高齢者や障がい者に対して警戒レベル3の高齢者等避難を発令するほか、災害のおそれが高くなった場合には、警戒レベル4の避難指示を発令し、さらに、災害が既に発生・切迫した段階では、警戒レベル5の緊急安全確保を発令するなど、行動を促す情報が分かりやすくなりました。この法改正を受け、市では、各段階において的確な避難情報を発令し、対象地域にいる市民に対して速やかな避難行動を促すことが重要であり、制度の周知や理解が必要と考えております。そのため、現在、新たな避難情報については、市のホームページや広報えべつでお知らせしているほか、防災あんしんマップに掲載して全戸配付を行い、また、自治会や学校等での出前講座において、適切な避難の方法などについて、直接説明を行っているところであります。さらに、市では、過去の水害の経験を踏まえ、江別市版河川増水時のタイムラインを策定し、これまでも、水害発生時までの行動を事前に確認することの重要性について、自主防災組織の研修会等で説明を行ってきたところであります。今年度は、住民一人一人が事前に避難行動を書き込むことができるマイ・タイムラインの記入シートを作成し、出前講座のメニューにも追加したところであり、平時から準備していただけるよう、マイ・タイムラインの作成を呼びかけているところであります。今後におきましても、広報えべつやホームページ等による周知に加え、各種研修会などを通じて、災害発生時に市民が自ら安全な避難行動を取ることができるよう、啓発に取り組んでまいります。次に、防災情報提供サービスについてでありますが、このサービスは、平成26年に市内で発生した大規模断水を契機に、平成27年に運用を開始し、令和3年9月1日現在の登録者数は、メール・電話・ファクスを合わせて6,090人となっております。また、平成30年に発生した北海道胆振東部地震での大規模停電の際には、電話やファクスが使えず、情報伝達ができなかったことを踏まえ、防災情報の提供は、できるだけ多くの手段でお知らせすることが重要であるとの認識から、平成31年にヤフー株式会社と災害時協力協定を締結し、ヤフー防災アプリを登録している市内の約2万7,000人の方に対して、災害情報を提供しているところであります。災害情報の提供につきましては、さらに登録者を増やしながら、多くの市民の皆様に情報伝達する必要があるものと考えており、本年9月1日からは、国内のSNSで最も登録者が多く、あらゆる世代で利用されているLINEを活用した災害情報の提供を開始いたしました。市と致しましては、引き続き、防災訓練や出前講座、ホームページ、広報えべつなどで、これらのサービスの有用性をお知らせするとともに、SNSなど、様々な情報ツールを活用しながら、必要な災害情報を提供してまいります。次に、避難行動要支援者に対する個別避難計画策定の推進についてでありますが、平成25年の災害対策基本法の改正により、障がいのある人や高齢者など、避難行動要支援者の名簿を作成することが義務化され、全国の市町村において名簿の作成が進められています。国は、本年5月の災害対策基本法の改正において、令和元年の東日本台風や令和2年7月豪雨など、近年の災害においても避難行動要支援者の被害が多数あったことから、避難行動要支援者について、災害時の避難先や避難支援者などを記載した個別避難計画を作成することを市町村の努力義務としたところであります。この避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針においては、まずはハザードマップ上で危険な地域にお住まいの方で、優先度の高い避難行動要支援者を対象に、おおむね5年程度で作成することとされています。市では、国の避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針に基づき、身体障害者手帳一、二級の方、療育手帳A判定の方、要介護3以上の方を避難行動要支援者の対象としており、9月1日現在、3,281名の対象者がおります。これまで、福祉部局の窓口において、個別に制度の案内をするほか、民生委員・児童委員の協力を得ながら、避難行動要支援者名簿への登録を進め、関係機関への個人情報の提供に同意された名簿登録者は1,042名となっており、市は、この名簿を担当地区の民生委員・児童委員のほか、本制度への協力自治会、防災関係機関等へ提供し、平時の声かけや災害時の支援等への活用をお願いしているところであります。この名簿登録者のうち、ハザードマップ上、危険な地域にお住まいの方は、現在、200名程度と見込んでいるところですが、まずは、優先度の高い対象者の考え方について検討する必要があるため、本年8月、防災部局と福祉部局で連絡会議を開催し、情報共有や課題の抽出を始めたところであります。国の避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針においては、本人の生活実態等を把握している福祉専門職などと連携して取り組むことが重要とされていることから、市と致しましては、これまでに取り組んできた社会福祉法人等との災害時の福祉避難所設置協定の経験を生かし、今年度示される国のモデル事業の情報収集を行うとともに、効果的な取組について検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 奥野妙子

それでは、2回目の質問と要望をさせていただきます。初めに、件名1、災害対策基本法の改正に伴う市の取組についてのうち、1項目めの避難情報の周知及び普及啓発について要望いたします。市では、新たな避難情報について、ホームページや広報えべつをはじめ、防災あんしんマップに掲載し、また、自治会や学校等での出前講座において、直接説明を行っているところであることなど、御答弁で確認させていただきました。避難情報の周知をさらに広げるためにも、常に市民の皆様の目に留まる場所、本庁舎内や市民会館など公共施設に、内閣府の新たな避難情報に関するポスターの掲示をするなど、いかがでしょうか。また、江別市版マイ・タイムラインの記入シートをホームページ上に載せるなど、取組が進んでいることは評価するところであり、さらなる普及啓発のため、工夫していただきたい点もあります。例えば、記入シートの非常用持ち出し品欄をチェックリストにしたり、シートの記入例も添えるなど、より分かりやすくし、国土交通省のみんなでタイムラインプロジェクトにある動画へのリンクを貼るなど、御家庭での作成意欲を促していただきたいと思います。一人でも多くの市民が、災害時に取るべき避難行動を平時から確認し備えていただけるよう、引き続き、様々な取組の推進を要望いたします。次に、2項目めの防災情報提供サービスについても要望と致します。防災情報提供サービスについて、メール・電話・ファクスを合わせて約6,000人の登録者となっており、電話やファクスなどを情報源のツールとして利用している方が一定数いることも分かりました。一方では、時代の変化とともに、SNSやヤフー防災アプリを登録している方が非常に増えております。9月から、市でもLINEを活用した災害情報の提供が開始され、市民の皆様が、手軽に大事な情報を入手いただけるツールに期待をしております。まだ、初期運用の段階ですので、LINEからホームページへリンクする仕様ではありますが、明日14日の江別市シェイクアウトの実施お知らせも、トーク画面で早速確認ができました。現時点では、登録者数が400名程度ですが、市民の皆様にいつでもどこでも災害情報を入手していただける、これらのサービスの有用性をより知っていただくためにも、工夫しながら周知を進めていただくことを要望いたします。次に、3項目めの避難行動要支援者に対する個別避難計画策定の推進についても要望いたします。市には、避難行動要支援者の対象が9月1日現在、約3,000名おり、個人情報の提供に同意された名簿登録者は約1,000名、さらに、この名簿登録者のうち、ハザードマップ上、危険な地域にお住まいの方は、現在、200名程度と見込んでいると、優先度の絞り込みに参考となる数字が出ていることも確認できました。まずは、優先度の高い対象者の考え方について検討する必要があるとの御答弁のとおり、関係部局との連絡会議を引き続き行っていただき、5年間で作成する具体的な目標数を掲げていくことが重要と考えます。最終的には、対象者全員の計画を作成することが望まれます。また、計画作成には、国でも福祉専門職との連携を重要視していることから、特に現場を肌感覚で知る福祉職の女性に積極的に関わっていただくよう、検討もお願いいたします。大変な作業ではありますが、災害はいつ発生するか待ったなしの状態です。スピード感を持って、早期に1名でも多くの方の個別避難計画の作成を進めていただくよう、強く要望いたします。続いて、件名2、女性の貧困問題に関する取組についてのうち、2項目めの地域女性活躍推進交付金の活用について再質問いたします。江別市では、この地域女性活躍推進交付金の活用はされておらず、今回の追加措置部分、つながりサポート型についても、8月期限までの申請には至りませんでした。第3回の追加申請の募集が10月1日までの期限と発表もされております。御答弁にも、生理の貧困問題に取り組むNPO等の把握に努めながら、地域女性活躍推進交付金の活用も含め、対応を検討するとのことですが、地域女性活躍推進交付金の交付対象者、関係団体に対し、地域女性活躍推進交付金の概要説明を行い、事業の受託について相談するなど、積極的な周知が必要と考えます。なぜなら、この地域女性活躍推進交付金は、地方公共団体からの申請に限られており、市が推進していかなければならないものです。現在、市内では、女性支援の活動を行うNPO等を把握していないとのことでしたが、今まで関係団体へどのような働きかけをされていたのかも含め、今後、検討されている対応について、もう少し具体的にお伺いいたします。最後に、3項目めの女性の貧困問題に対する継続的な支援の仕組みづくりについて再質問いたします。コロナ禍の貧困把握へ、稚内市が生理用品の試験配付をしている記事がありました。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、経済的に不安定になった女性がどれくらい潜在しているか、生理の貧困の実態把握として、生活が苦しい女性を対象に生理用品の試験配付を行っています。試験配付は、稚内市役所、稚内市保健福祉センター、社会福祉法人稚内市社会福祉協議会の3か所で行い、1か月で22人利用があったそうです。このように、生理用品の配付をきっかけに、女性の貧困の実態把握から始め、今後の継続的な対応の在り方を検討していくべきではないでしょうか。市としても、女性の貧困問題を総合的に対応していく必要があると考えている。また、様々な相談窓口において、引き続き、相談・支援に当たりながら、新たな課題である生理の貧困への対応の在り方を総合的に検討していくとの答弁も頂きましたが、新たな課題として捉えるのではなく、潜在化していた生理の貧困問題を重要な課題として、いかに把握していくか、今後の具体的な市の取組について、再度お伺いいたします。以上です。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。女性の貧困問題に関する取組についてということでございます。まず、地域女性活躍推進交付金の活用についてでございますが、地域女性活躍推進交付金の新たなメニューであるつながりサポート型は、不安を抱える女性に対する相談・支援や居場所づくりなどを、NPO等に委託する事業が交付対象となっておりますことから、これまで、社会福祉協議会やNPO法人えべつ協働ねっとわーくなどに問合せをするなど、情報の収集を行ってまいりましたが、現段階では、そうした活動を行うNPO等は、市内では確認されていないということでございます。今後におきましては、社会福祉協議会や女性団体など、先ほど申し上げましたNPO法人等も含めまして、関係機関などと協議しながら、地域女性活躍推進交付金の活用を含め、対応を検討してまいりたいと考えております。次に、生理の貧困の把握に関連します市の対応ということでございますが、生理の貧困問題は、コロナ禍によります経済的な側面のみならず、男女共同参画社会を目指す上でも、解決しなければならない重要な課題であると認識しております。先ほどもお答え申し上げましたとおり、今後におきましても、くらしサポートセンターえべつや江別まちなか仕事プラザ、家庭生活相談など様々な相談窓口におきまして、引き続き、相談・支援に当たりながら、実態の把握に努め、その上で、生理の貧困に対する対応を検討していきたいと思っております。以上でございます。

出典:江別市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる