江別市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日
(1)市民参加と市民協働の推進について/(2)公立夜間中学について/(3)ごみ出し困難者への戸別収集について/(4)ゲノム編集技術応用食品について
2019年12月9日、江別市議会の一般質問で、干場芳子議員が「市民参加と市民協働の推進について」「公立夜間中学について」「ごみ出し困難者への戸別収集について」「ゲノム編集技術応用食品について」について質問し、市長 三好昇、生活環境部長 川上誠一、教育長 月田健二、教育部長 萬直樹が答弁しました。
- 質問者
- 干場芳子 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、生活環境部長 川上誠一、教育長 月田健二、教育部長 萬直樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 干場芳子
早速、質問に入らせていただきます。まず、件名1の市民参加と市民協働の推進について伺います。江別市自治基本条例が制定され、10年が経過しました。この間、江別市自治基本条例検討委員会が2回設置され、見直し等が行われてきました。来年度、3回目の見直しを行うこととしています。また、附属の条例として江別市市民参加条例を2015年に制定し、市民参加の推進とともにまちづくりを進めています。本年10月、2017年3月の江別市自治基本条例検討委員会からの提言書を受け、取り組み状況等が生活環境部市民生活課市民協働担当から公表されています。人口減少、少子高齢社会に向けては、国からではなく、生活する者として出発し、お任せから自分たちで決める自治へ、さらには、行政を動かし地域をつくることが求められています。市政への市民参加や行政情報等の情報提供の充実が、今後ますます重要です。人口減少を前提に、限られた市の財源を、今後、有効に活用していくためには、これまで以上に市民に情報をわかりやすく提供し、説明等を行い、共有していくことが大切です。税金の振り向け方や使い方について、より一層市民の理解が得られるよう説明することが必要ですが、一方で、市民の側にも、みずから考え行動するという意識が問われています。これまで、市の取り組む事業において事務事業評価表をより市民にわかりやすく公表するため、江別市行政評価外部評価委員会を2010年4月に設置し、改善に努めています。まちづくりは、行政だけではありません。市内事業者や市民団体、NPO法人、ボランティア、個人など多様な参加があることが豊かで安心なまちをつくっていくものであり、今後は、地域の小さな取り組みにこそ目を向けていくことが大切です。市は、公的機関として組織や運営は法令に定められており、税金を原資として事業を実施するため、公平性・平等性を保つことが求められています。市のパートナーとなる市民団体等は、さまざまな分野で社会の多様化したニーズに応える重要な役割を果たすことが期待されており、公益性・自主性・先駆性・柔軟性・専門性などの特性があります。立場の違いはあるものの、事業を協力し合って行うことにより、より大きな効果が生み出され、市民ニーズに対応できる場合があります。こうした意味で、多様な主体によるまちづくりの一層の推進に向けては、協働が地域の課題解決の鍵となっています。地域の多様な主体と行政が、互いの特性や立場を十分理解し、認め合いながら共通する課題や目標の実現に向けて協力し、単独では生み出せない効果を発揮し、質の高いサービスを市民に提供していくことが協働であると考えます。さらなる市職員の市民参加や市民協働を展開する必要性と意義を認識していくことが求められます。1点目に、市職員の市民参加と市民協働の認識についてお伺いいたします。2点目に、市民協働を推進していくため、市職員の理解を深めるための取り組みをどのように行ってこられたのか伺います。3点目は、市民協働の考え方や具体的な取り組みについてです。市民意識の醸成や市職員の意識改革、推進体制づくりのため、例えば、市民協働マニュアルのような進め方・考え方の手引が必要ではないかと考えますが、見解を伺います。4点目は、市民協働に関する条例の制定についてですが、江別市自治基本条例に付随する条例として別に定めることが同条例第25条第4項に書かれています。江別市自治基本条例検討委員会では、市やまちづくり活動に携わるさまざまな団体が、協働についての市民意識の高揚やまちづくりをさらに進めていく必要があることから、制定する状況ではないと判断されていると解釈しますが、江別市自治基本条例検討委員会の議論を尊重しつつ、行政みずから条例の制定を検討していくべきと考えますが、見解を伺います。次に、件名2の公立夜間中学についてです。義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律、いわゆる教育機会確保法が2016年12月に公布され、2017年2月に全面施行となり、約2年が経過しようとしています。法の制定により、年齢や国籍その他の置かれている事情にかかわらず、その能力に応じた教育を受ける機会が保障されることとなりました。公立夜間中学は、戦後の混乱期に中学校を卒業できなかったり、不登校などの事情で十分な教育を受けられなかった人たちに学び直しの機会を提供し、また、受け入れが拡大された外国人労働者やその家族への教育の機会を広げるものです。この間、教育機会確保法にかかわる夜間中学の設置・充実に向けた活発な動きが、全国各地において展開されてきました。公立夜間中学は全国に33校ありますが、北海道の未就学者数は全国2位にもかかわらず、まだ北海道内には1校もありません。文部科学省は、教育機会確保法により、各都道府県に少なくとも1校の設置を求め、政令指定都市に設置を促してきました。北海道では、全国に先駆けて、2017年11月に第1回夜間中学等に関する協議会を北海道教育庁学校教育局義務教育課の主催で設置し、検討を続けてきました。また、市民団体が、中学校卒業資格を得られる公立夜間中学の設置を長年求め、活動を重ねてきました。本年9月25日、札幌市は、2022年4月の公立夜間中学の開校に向けて検討する方針を明らかにしました。今年度中に、民間による自主夜間中学などと協力して、入学希望者などのアンケート調査を実施し、2020年度に場所を含め、基本計画を策定する方向となっています。2020年の国勢調査において、義務教育未修了者数が算出できるよう調査票の記載が分離されることが予想されることから、その結果により、北海道が設置する夜間中学の促進にもつながります。第2期江別市学校教育基本計画における基本目標3、良好な教育環境の整備、基本方向7の学習環境の充実では、教育機会確保法を踏まえ教育機会の確保に向けた関係機関の連携が求められているとしていることから、今後、札幌市が開校を検討している公立夜間中学へのニーズと今後の取り組みについて注視していくことが必要です。まず1点目に、公立夜間中学の設置に関して、北海道及び札幌市の状況、動向についてどのように市として受けとめているのか伺います。2点目に、北海道及び札幌市との連携についてです。今後、江別市在住で学びが必要とされる方が通うことになるのは、現実的には2022年度の開校を検討している札幌市の公立夜間中学と考えられます。札幌市周辺の市町村に住む人が希望した場合も受け入れてもらえるよう、今から準備しておく必要があります。教職員の配置、国庫補助、さまざまな経済援助などについて、きめ細やかな連携体制が重要と考えますが、見解を伺います。3点目に、今後、具体的な取り組みが進む中で、いろいろな事情によって学ぶことができなかった多様な生徒へ、江別市として学び直しも含めた学習の機会を、情報も含めて提供していくことが求められます。不登校児童生徒の中にも、形式卒業により実質的に学んでおらず、学力不足になっていることも懸念されます。きめ細やかなニーズ調査も必要ですが、市の考え方について伺います。次に、件名3のごみ出し困難者への戸別収集についてです。この件につきましては、今後の江別市における大切な取り組みと認識した上で質問いたします。江別市一般廃棄物処理基本計画の計画期間は2011年度から2020年度までとしていますが、5年を経過した2015年度に中間見直しを行い、見直しの方向性と重点的に取り組む事項等が示されました。四つの基本方針のもとで26の施策に取り組み、2019年3月には江別市災害廃棄物処理基本計画を策定しました。さらに、検討課題となっていた基本方針3、市民の視点に立ったごみ処理システムの構築では、ごみ出し困難者に対する収集方法を検討していくとしています。少子高齢化や核家族化により、ごみ出しが困難な高齢者等の単身世帯の増加傾向が見られます。現在は、家族や民生委員など地域の福祉活動に支えられていますが、今後、一層の増加が予想されることから、収集方法のあり方について、これまでの地域での支援や福祉施策を踏まえ検討していくとのことです。本年11月13日、第3回江別市廃棄物減量等推進審議会が開催され、ごみ収集日の見直しについてとごみ出し困難者への戸別収集についての2点が諮問され、あわせて指定ごみ袋を除くごみ処理手数料の見直しが検討されているとのことでした。開催された江別市廃棄物減量等推進審議会には、ごみ出し困難者への支援制度を設計するに当たり助言をいただくためのアドバイザー3名と、関連する担当課として健康福祉部介護保険課及び障がい福祉課が参加しました。ことし7月と9月に開催された江別市廃棄物減量等推進審議会では、ごみ出し困難者への戸別収集の実施については一切触れられていません。必要性は十分に認識しつつも、第3回江別市廃棄物減量等推進審議会では、来年10月の導入、実施を前提とした展開に唐突感が否めません。制度の概要、申請の流れ、対象者の状態例、先行自治体の基準も資料として提出されましたが、まずは江別市の現状等についての情報を共有しながら、これまで地域で培ってきた地域の福祉を大切にしながら進めていくことが重要です。可燃ごみの収集日の見直しにより、現行の土曜日の収集を廃止することを受けて、毎週水曜日をごみ出し困難な方への戸別収集日としていくものと理解いたしますが、さまざまな課題等があることから、当事者、関係者の意見を聞きながら丁寧に取り組んでいくべきです。まず1点目に、実施に至る経緯と市の考え方について伺います。2点目は、地域や市民力を生かした取り組みについてです。制度の概要は、ごみステーションまで運ぶことが困難な市民、つまり、介護を必要とする方や障がいのある方に対し、敷地内からごみの回収を実施するとのことです。以前にも申し上げましたが、ごみ出しも含めたごみ処理行政は、江別のまちづくり、地域にとっての柱とも言え、まちづくりを進めていく上で、鍵を握るポイントであると認識します。現在、健康福祉部において、第4期江別市地域福祉計画策定に向け、江別市地域福祉計画策定委員会での議論、検討作業が進められています。将来を見据え、地域福祉計画策定に関する市民アンケート調査報告書等を参考にするとともに、江別らしい地域力・市民力を生かしながら進めていくことが重要と考えますが、見解を伺います。3点目は、導入時期の考え方についてです。本年11月13日に開催された江別市廃棄物減量等推進審議会への諮問では、来年10月の実施を前提に説明されていましたが、今後、当事者や関係者、住宅の状況、運用後のさまざまな対応など、課題や検討事項が山積しているものと考えます。体制をしっかり整備し、実施していくべきであり、導入時期の柔軟な対応も必要と考えますが、いかがかお伺いいたします。次に、件名4のゲノム編集技術応用食品についてです。かつて日本は、食品公害問題を教訓に、世界でも厳しい食品安全規制が行われている国でした。しかし、農産物輸出大国であるアメリカ合衆国は、日本に農産物の輸入拡大と農薬などの食品安全規制の緩和を要求し続けてきました。国際的には、農薬や遺伝子組み換えなどによる健康や環境への影響が明らかになり、規制や禁止する国が広がっています。それに逆行して、日本の食品行政が規制緩和を続けていることは非常に大きな問題です。日本は、農業と食料の安定供給、食の安全が、かつてない重大な危機に直面しています。今、日本の食料自給率は37%で、過去最低です。遠からず、日本は食料自給能力を失って、アメリカ合衆国に食料を握られ、従属化の総仕上げになるのではないかと強く危惧します。日本の医療費は増大し続け、2018年度は過去最高の42兆円を超え、1960年に比べて約100倍になっています。医療が進歩しているにもかかわらず、病気の人がふえ続ける背景に、国民の健康を支える食べ物の質の低下が関係していると言っても過言ではありません。ゲノムとは、生物を形成、維持するのに必要な最小限の遺伝情報のことであり、その特定の場所を操作して性質を変えるのがゲノム編集です。生物の特定の遺伝子を切断し、その働きを封じたり、その生物が持っていない新たな遺伝子を特定の位置に組み込んで働かせるなど、文字どおり切り張りするように編集できるとされています。もみの数をふやしたり、米粒を大きくして大量の収穫を可能にする稲、芽や皮にできる毒素が合成されないように、食中毒のリスクを減らしたジャガイモ、筋肉量をふやし、可食部分を多くした真鯛、血圧上昇を抑える栄養成分GABAを多く含むトマトなど、これらの食品について、現在、商品化を目指して、さまざまな企業や大学を含めた研究機関が開発を進めています。ゲノム編集という新しい遺伝子操作の技術が、社会全体に大きなインパクトを与えつつあります。従来の遺伝子組み換えに比べ、改変する遺伝子を特定して速やかに切断し、新たな遺伝子を挿入することができます。しかし、その一方で、ゲノム編集の現在の技術レベルは、標的外の遺伝子を傷つけるオフターゲットなど、大きな問題を幾つも抱えています。しかも、遺伝子の改変は世代を超えて継続するため、一度改変すると人間を含む自然界にどのような影響が及ぶのか、現在の科学では予測がつきません。今、この技術を応用した作物や動物が、アメリカ合衆国などで既に食品として流通を始めており、日本にも輸入が始まろうとしています。それに対して日本政府は、環境影響評価や食品の安全審査をせず、表示もしないことに決めました。丁寧な議論が尽くされた上での結論とは言えず、消費者には情報が届いていません。これでは、消費者の求める健康と食の安全を保障することはできません。こうしたゲノム編集をめぐる現在の状況に対して、日本政府は適切かつ有効な規制を行うべきです。しかしながら、野党議員が何人も質問で追及していますが、今回のゲノム編集技術応用食品の解禁自体、国会での審議対象になっていません。このような重大な問題を国会で審議せずに、法的な検討を加えずに決めてしまうということは、民主主義をないがしろにしていると言わざるを得ません。まず、1点目の質問です。ゲノム編集技術応用食品に対して、市としてどのように認識されているのか伺います。2点目に、消費者への情報提供についてです。私たちが知らないうちにゲノム編集技術応用食品が我々の食卓に並ぶ可能性や、ゲノム編集技術応用食品の安全性と環境や健康への影響などのゲノム編集技術に関する消費者への情報不足について、どのようにお考えか伺います。3点目に、学校給食におけるゲノム編集技術応用食品の取り扱いについてです。これまで、江別市の学校給食の食材使用においては、遺伝子組み換え食品と同様に、ゲノム編集技術応用食品を使用しない姿勢を持つことが重要と考えますが、見解を伺います。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
干場議員の一般質問にお答え申し上げます。市民参加と市民協働の推進に関しまして、市民協働に関する条例の制定についてでありますが、平成21年の江別市自治基本条例制定後、条例の規定に基づき、4年に一度、平成24年度と平成28年度に条例の規定内容について検討が行われたところであります。平成24年度の江別市自治基本条例検討委員会では、市民がまちづくりに参加する機運を促進し、その結果を市民協働に関する条例の制定につなげていく必要があると提言されております。また、平成28年度の江別市自治基本条例検討委員会では、条例の制定に向けては、市やまちづくり活動に携わるさまざまな団体が、協働についての市民意識の高揚やまちづくり活動の充実を図る取り組みをさらに進めていく必要があるとの提言をいただいたところでございます。今後につきましては、提言に基づく取り組みを進めながら、4年ごとに設置している江別市自治基本条例検討委員会が来年度設置される予定のため、これまでの協働に関する取り組みについて、評価、検証していただき、その議論の結果を踏まえ、検討してまいりたいと考えております。次に、ゲノム編集技術応用食品に関しまして、初めに、ゲノム編集技術応用食品に対する認識についてでありますが、ゲノム編集技術につきましては、品種改良したい生物のゲノムの狙った場所を切断することで、従来の育種方法では極めて低い確率で生じる変異を効果的に得られると言われており、肉づきがよい真鯛や栄養価が高いトマトなどの開発が行われているところです。国は、中央環境審議会での議論を受けて、細胞外で加工された核酸が残存していない生物は、遺伝子組み換え生物等に該当しないとしており、使用に当たっての手続については、当面、使用者に対し、一定の情報提供を求めるとされたところです。また、今後、使用者から得られた情報を含め、生物の多様性への影響に関する科学的な知見を蓄積し、新たな規制の必要性の有無などを含め、必要に応じて対応を見直すこととしています。市といたしましては、こうした新たな育種技術を利用することについては、さまざまな意見があることから、国を初めとした関係機関からの最新の科学的知見など、情報収集に努めていくことが重要であると認識しているところであります。いずれにいたしましても、ゲノム編集技術は、将来の農業経営や市民の食生活に広く影響を及ぼすものと考えられますので、今後も国の動向を注視してまいりたいと考えております。次に、消費者への情報提供についてでありますが、ゲノム編集技術応用食品の中には、食品衛生法上の組み換えDNA技術に該当するものと、自然界や従来の品種改良で起こる変化の範囲内として該当しないものとがあります。このうち、組み換えDNA技術に該当しないものは、現段階においては、食品表示基準の対象外とされておりますが、表示を求める消費者が一定数いることから、国では、食品関連事業者みずからが積極的に情報提供に努め、消費者の信頼を確保することが必要とされたところであります。今後、国では、流通実態や諸外国の表示制度に関する情報収集を随時行った上で、新たな知見等が得られた場合には、表示の義務づけなど、必要に応じて取り扱いの見直しを検討するとのことであります。市といたしましては、ゲノム編集技術応用食品について、市民が正しい情報を十分に得られることが重要であると考えており、今後も、国から示される情報の取り扱いについて、江別消費者協会等と相談してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、生活環境部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 生活環境部長 川上誠一(生活環境部長は2020年3月まで)
私から、市民参加と市民協働の推進についてのうち、初めに、市職員の認識について御答弁申し上げます。市では、平成21年7月に、まちづくりを進めるに当たっての基本となる事項を定めた江別市自治基本条例を施行しており、市民参加及び市民協働を市民自治の基本原則として位置づけております。また、第6次江別市総合計画えべつ未来づくりビジョンでは、協働のまちづくりを基本理念の根幹としているほか、今年度から始まりました新たなえべつ未来戦略においても、三つの戦略を効果的・効率的に推進するため、ともにつくる協働のまちづくりを基盤と位置づけたところでありますことから、市職員が協働に対する理解を深めることは重要と考えております。市では、毎年、市民参加や市民協働を含めた江別市自治基本条例の内容に関するアンケート調査を実施しており、条例の内容を知っている、あるいは、おおむね知っていると回答した市職員の割合は、今年度は73.7%で、まだ十分とは言えず、市職員の認知度を高めることは課題と捉えております。次に、市職員の理解を深めるための取り組みについてでありますが、平成29年3月に提出された江別市自治基本条例検討委員会提言書において、市職員への条例に関する研修を充実させ、理解を一層深めることについて提言されており、そのための取り組みが重要と認識しているところであります。市では、これまでも新規採用職員や採用5年目及び10年目の中堅職員、係長職昇任者などを対象とした研修を実施しているほか、平成30年度には、個別に周知するため、条例の解説書とパンフレットを412名の係員全員に配付したところであります。また、市が補助金を交付している協働のまちづくり活動支援事業では、事業の採択に当たっての選考会において、関係する部署の職員を出席させるなど、各団体との連携・調整が図られるよう対応しているところであります。今後におきましても、市民協働に対する市職員の理解が浸透するよう、さらに取り組みを進めてまいります。次に、基本的な考え方や具体的な取り組みについてでありますが、少子高齢社会の進展など社会経済構造が変化する一方、公共サービスに対する市民ニーズが複雑かつ多様なものとなり、行政だけで全てを担うことが難しくなる中、限られた資源を有効に活用し、的確できめ細かな公共サービスを提供するためには、市民と行政などとの相互の連携協力がより一層必要であるとして、協働への期待が高まってきたものと考えております。市では、江別市自治基本条例において、市民一人一人が、自治の主役として、市政に関する情報を共有し、みずからの責任において主体的に考え、積極的にまちづくりに参加、協働しながら、よりよいまちづくりを推進することを基本理念としています。市民や自治会、市民活動団体、企業、大学、行政など、多様な主体やさまざまな世代が認識を一つにして、それぞれの得意分野や経験・知識等を生かしながら、まちづくりに取り組むことが協働であると考えております。協働に関するマニュアル等につきましては、平成29年度に市内の大学生との協働により、江別市自治基本条例に関するパンフレットを作成し配布しているほか、小・中学生向けに早朝ミニ講座を毎年実施するなど、市民意識の醸成に努めているところであります。また、協働に対する市職員の意識の醸成を図ることを目的として、平成26年度から地域のイベントへ市職員を派遣しており、派遣前に市民協働に関する研修を行っているところです。今後におきましても、市民への啓発や市職員の意識改革に向け、さらに工夫を加えながら取り組んでまいります。以上であります。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
私からは、公立夜間中学について御答弁申し上げます。初めに、北海道及び札幌市の動向についてでありますが、平成28年12月に公布された義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律、いわゆる教育機会確保法第14条において、地方公共団体は、夜間中学における就学機会の提供等の措置を講ずることが義務づけられました。また、国は、教育機会確保法第7条に基づき、平成29年3月に、義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する基本指針を策定しております。この中で、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した方や、不登校などさまざまな事情により十分な教育を受けられないまま卒業し、中学校で学び直すことを希望される方などに、教育を受ける機会を保障することは重要であるとの認識のもと、全ての都道府県に少なくとも一つは夜間中学等が設置されるよう、取り組みを進めるとしております。北海道内には、公立夜間中学が未設置であることから、北海道教育委員会は平成29年11月に、夜間中学等に関する協議会を設置しており、現在までに5回の協議会を開催し、札幌市内に夜間中学を設置することが適当であるとの意見が集約されたとのことであります。札幌市教育委員会では、令和2年度に公立夜間中学の基本計画を策定し、令和4年4月の開校を目標に準備を進めるとしております。教育委員会といたしましても、国の考えと同様に、公立夜間中学の設置により、教育を受ける機会が確保されることは、重要であると認識しておりますことから、今後も札幌市の開校に向けた動向を注視してまいりたいと考えております。次に、北海道及び札幌市との連携についてでありますが、市では、昨年度、北海道教育委員会が公立夜間中学の認知度向上を図るために作成したポスターの掲示や、北海道教育委員会において実施したニーズ調査のパンフレット兼調査票の配布について協力してきたところであります。教育委員会といたしましては、教育機会の確保に向けた関係機関との連携は重要であると考えており、今後においても、北海道教育委員会と連携を図りながら、札幌市教育委員会が策定する予定の基本計画の内容や進捗状況を注視してまいりたいと考えております。次に、江別市の考え方についてでありますが、市といたしましては、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した方や、不登校などさまざまな事情により十分な教育を受けられないまま中学校を卒業された方などに、教育を受ける機会が確保されることは、重要であると認識しております。教育委員会といたしましては、ニーズ調査を行った北海道教育委員会とも相談しながら、夜間中学等に関する協議会での意見交換の内容や、札幌市の夜間中学の設置に向けた取り組みの進捗状況を注視し、それらの情報を収集するとともに、夜間中学での学び直しを希望する市民からの相談があった場合には、個々の状況に合わせて、必要な情報の提供に努めてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
答弁 生活環境部長 川上誠一(生活環境部長は2020年3月まで)
私から、ごみ出し困難者への戸別収集について御答弁申し上げます。まず、実施に至る経緯と市の考え方についてでありますが、近年、少子高齢化や核家族化が進む中、高齢者を中心としたごみ出しが困難な方が増加し、早急な対策が必要であります。これまでも、ごみ出し困難者への戸別収集につきましては、自治会を初め、江別市民生委員児童委員連絡協議会や地域包括支援センター等とも相談しながら、検討を進めてきたところであり、具体的な事業の実施に当たっては、令和2年度に策定する次期一般廃棄物処理基本計画に合わせて取り組みを進めることとしたものであります。このようなことから、健康福祉部や福祉関係者、収集事業者とも協議を重ねておりましたが、このたび実施に向けて一定の方向性がまとまったことから、令和2年10月の実施に向け、江別市廃棄物減量等推進審議会へ諮問したところであります。次に、地域や市民力を生かした取り組みについてでありますが、現在、ごみ出し困難者への支援は、主に地域の方々の取り組みによって進められており、このことは地域がつながる重要なポイントでもあると認識しております。このため、ごみ出し困難者への戸別収集については、利用者の申請が基本でありますが、これまでの地域の取り組みを尊重しながら実施する必要があるものと考えております。今後におきましては、江別市廃棄物減量等推進審議会の中で、福祉に関する市民アンケート調査報告書等を参考とするとともに、関係機関や地域の方々と相談しながら取り組んでまいりたいと考えております。次に、導入時期の考え方についてでありますが、これまで、ごみ収集に関する大きな変更は、転入・転出世帯が落ちつく10月に実施しております。今回のごみ出し困難者への戸別収集につきましても、来年10月からの実施に向けて、現在、江別市廃棄物減量等推進審議会で審議が行われているところであります。このため、想定されるさまざまな課題を解決しながら、ごみ出しが困難な方が安心して利用できるよう、事前に体制を整えたいと考えております。今後におきましても、より市民に寄り添った取り組みとなるよう、福祉部局等と連携しながら、市民や関係機関への周知等を十分に行ってまいりたいと考えております。以上であります。
答弁 教育部長 萬直樹(教育部長は2021年3月まで)
私から、ゲノム編集技術応用食品についての御質問のうち、学校給食におけるゲノム編集技術応用食品の取り扱いについて御答弁申し上げます。給食センターでは、食材の選定におきましては、生産者が明確である地場産野菜の使用拡大を図るほか、人体や環境に与える影響について不安がある遺伝子組み換え食品は使用しないなど、安全を最優先としているところであります。御質問の学校給食におけるゲノム編集技術応用食品の取り扱いにつきましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり、国は、遺伝子組み換え生物等に該当しないとしつつも、使用に当たっての手続については、当面、使用者に対し、一定の情報提供を求めることとされ、今後、科学的な知見を蓄積し、新たな規制の必要性の有無等も含め、必要に応じて対応を見直すとしていることから、教育委員会といたしましては、今後においても、国などの動向を注視し、安全性を含め情報収集に努めてまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 干場芳子
それでは早速、2回目の質問と何点か要望をさせていただきます。まず、件名1の市民参加と市民協働の推進について、項目2の市職員の理解を深めるための取り組みについて伺いたいと思います。市では、適時に条例の解説書やパンフレット等により研修を実施し、さらに、当初参加していなかった協働のまちづくり活動支援事業の選考会に関係部署の職員が参加するようになったことは評価したいと思います。協働を進めていく上で、協働のあり方にはいろいろな形があると思っています。今回、協働のまちづくり活動支援事業について、関係部署の職員が選考会に参加するようになったことは、とてもいいことだと思いますが、その後、事業の取り組みを現場に行って見ていただき、企画の内容を把握していただくことがとても大事なことだと思っておりまして、これまでは市職員の参加がなかったと思っております。これからは、そういったことにも参加していくことが望ましいのではないかと思っておりますが、その点についてのお考えをお伺いいたします。
答弁 生活環境部長 川上誠一(生活環境部長は2020年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。協働のまちづくり活動支援事業において、実際に現場に赴き、企画の内容を把握することについてでありますが、協働のまちづくり活動支援事業では、これまで延べ103事業を採択し、地域の課題解決や活性化につながる取り組みを支援してきております。採択された事業はさまざまな分野に分かれ、また、市としてのかかわり方もそれぞれ個々の状況を踏まえながら対応することになりますが、市では、これまでもさまざまな事業において、関係する部署が各団体等と連携しながら対応しておりますので、同様の考え方で対応してまいります。以上であります。
再質問 干場芳子
いろいろな状況があるという意味なのだと思いますが、少し今の答弁がわかりにくかったので、再度質問させていただきます。関係部署の職員が選考会に参加していただくようになりました。質問の意図は、採択された事業そのものの企画について、現場に出向いてしっかり把握することが重要だという意味で質問しましたので、その辺について、市職員にその姿勢があるのか、ないのか、もう少し明確に御答弁いただきたいと思います。
答弁 生活環境部長 川上誠一(生活環境部長は2020年3月まで)
3回目の質問に御答弁申し上げます。職員が現場に赴く姿勢についてでありますが、協働のまちづくり活動支援事業で採択された事業の実施現場に赴くことについては、有効だと認識しておりますので、実施団体と相談しながら対応してまいります。以上であります。
再質問 干場芳子
今後ともそうした姿勢でお願いいたします。今回、協働のまちづくり活動支援事業ということで取り上げさせていただきました。指定管理であったり、補助金を交付していたり、市民活動団体といろいろなかかわりの中でまちづくりが進められておりますけれども、大変忙しい状況かと思いますが、可能な限り時間を見つけて現場に行っていただくことを要望したいと思います。よろしくお願いいたします。次に、項目3の基本的な考え方や具体的な取り組みについて再質問したいと思います。市のこれまでの取り組みについては、おおむね理解しております。しかしながら、江別市自治基本条例が制定されて10年が経過しております。先ほどの御答弁にもありましたが、第6次江別市総合計画えべつ未来づくりビジョンでは、協働のまちづくりを基本理念の根幹にし、今年度からスタートした新たなえべつ未来戦略においても、ともにつくる協働のまちづくりを基盤にしています。さらには、江別市人材育成基本方針の目指すべき職員像を、市職員としての自覚のもと、みずからも地域の一員であるという意識を持ち、責任感を持って誠実に職務を遂行する職員、既成概念にとらわれない柔軟性を持ち、困難な課題解決のための企画・計画力や判断力を備えた職員、組織におけるみずからの役割を理解し、最小の経費で最大の効果を上げるため積極的に行動できる職員としています。こうしたことからも、従来の研修のあり方から、多様な主体によるまちづくりの一層の推進に向け、市民と行政の協働を推進していくためには、明確な協働の方針等を示し、進めていくことが必要な段階に来ていると思っておりますが、見解をお伺いいたします。
答弁 生活環境部長 川上誠一(生活環境部長は2020年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。明確な協働の方針等を示し、進めていくことについてでありますが、先ほども御答弁申し上げましたとおり、市では、これまで各種研修の実施や条例の解説書、大学生のアイデアを取り入れたパンフレットの配布、協働に関する市職員の意識の醸成に努めてきたところであります。市職員の認知度も徐々にではありますが高まっておりますので、今後におきましても、市職員の理解がさらに深まるよう、特に条例の解説書をさらに活用しながら、引き続き取り組んでまいります。以上であります。
再質問 干場芳子
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。市民協働を進めていく上で、行政に求めましたけれども、もちろん市民に対してもそういう意識を持っていただくことは大切だと思っております。ただ、実態は、市政に関心を持っていただくことはなかなか難しい面があると思います。やはり、行政の姿勢や行政側からのアプローチはこれからも重要になると思っております。これからの市政運営は、市民の方に御理解いただかなければ進められないということが強く予想されますので、今後ともそういった点について検討をよろしくお願いいたします。次に、件名2の公立夜間中学についてですが、今後、北海道教育委員会や札幌市教育委員会の状況を注視されるということですので、お願いしたいと思います。学ぶことは生きること、生きることは学ぶことということで、教育機会確保法に基づいて、そういうことを必要としている方たちにきちんと情報を提供して進めていただくことを要望したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。次に、件名3のごみ出し困難者への戸別収集について、項目1の実施に至る経緯と考え方について再質問したいと思います。答弁については、おおむね理解しました。しかしながら、今回の江別市廃棄物減量等推進審議会での提案には、すごく拙速感があったと思っております。現行の江別市一般廃棄物処理基本計画の基本方針3に、ごみ出し困難者に対する収集方法を検討すると位置づけていることは、大変重要なことだと思っております。事業として実施していくのであれば、実施に至る経緯、状況等を所管委員会に説明し、報告すべきであったと思いますが、所管委員会に報告がなかったこのプロセスについて、市の認識を改めてお伺いいたします。
答弁 生活環境部長 川上誠一(生活環境部長は2020年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。先ほども御答弁申し上げましたとおり、これまでも、ごみ出し困難者への戸別収集につきましては、自治会を初め、江別市民生委員児童委員連絡協議会や地域包括支援センター等とも相談しながら検討を進めてきたところであります。所管委員会への報告時期につきましては、関係機関との協議を経て、実施に向けた収集体制など、一定の方向性がまとまりましたことから、今回、江別市廃棄物減量等推進審議会へ諮問するとともに、所管委員会へ報告をさせていただいたところであります。以上であります。
再質問 干場芳子
計画では、検討するということですから、江別市廃棄物減量等推進審議会等にもその必要性や妥当性などの実態を説明し、きちんと皆さんで共有していただいた上で、地域の声や当事者の声を聞きながら進めていくことが大切だと思っておりますので、今後、丁寧に進めていただくことを要望いたします。項目2の地域や市民力を生かした取り組みについてですが、福祉に関する市民アンケート調査報告書等を参考とするとともに、関係機関や地域の方々と相談していくという答弁だったと思います。地域福祉計画策定に関する市民アンケート調査報告書のことをおっしゃっているのだと思いますが、今回のアンケート調査は、回収率が51.1%で非常に高い数値だと思っております。アンケート調査の中で、近所に住んでいる高齢者などへの手伝い状況として、16.4%が自分から進んで手伝ったと回答しており、前回の17.3%よりも低くなっております。実態として、必要とされているのか、助け合いに基づいて必要があってやっているのか、その辺の細かいことはアンケート調査からは読み取れません。もう一つの項目で、地域活動やボランティアについては、参加したことはないが、機会があれば参加したいという割合が27.9%で、活動に参加しない理由として、活動に参加する機会がないというのは、前回の調査よりも減っていますが、17.1%となっています。また、地域での生活について、誰が中心となって取り組むべきかの問いには、高齢の方々や障がいのある方々への支援に関して、買い物やごみ出し等の日常支援は、行政が34%、住民が26.2%となっています。行政のほうが数値は高いのですけれども、地域の方も何らかのチャンスがあれば支援していただける可能性があると思っておりますので、地域の方の力を生かして、今回の戸別収集についてもさまざまな観点で議論していただきたいと思います。札幌市では、高齢者の戸別ごみ出し事業として、ひとり暮らしの高齢者など、家庭のごみを出すことが困難な方を対象にごみ出し支援を行っております。ある一つの区では、高校生がごみ出しボランティアとして、毎週決まった曜日に、希望する高齢の方々の家から最寄りのごみステーションまでごみを運ぶという取り組みを行っているそうです。最後のセーフティーネットとして、今回の取り組みは非常に大事だと思っておりますけれども、今回の取り組みをきっかけに、支援が必要な人と地域の人をつなげるような議論もしていただけたら大変うれしく思います。丁寧に対応いただき、さらなる地域福祉の充実につなげるきっかけにしていただくことを求め、一般質問を終わりたいと思います。