江別市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月17日
(1)看護・介護現場での腰痛予防対策について/(2)今後の医療提供体制について
2019年6月17日、江別市議会の一般質問で、芳賀理己議員が「看護・介護現場での腰痛予防対策について」「今後の医療提供体制について」について質問し、市長 三好昇、健康福祉部長 佐藤貴史が答弁しました。
- 質問者
- 芳賀理己 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、健康福祉部長 佐藤貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 芳賀理己
ただいま、議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問させていただきます。質問の前に、さきの統一地方選挙におきまして、多くの市民の皆様の御支持を賜り、初の議員としての役割をいただいたことに感謝申し上げます。それでは、一般質問を始めさせていただきます。平成29年度の厚生労働白書によると、介護労働者は、賃金、労働時間、身体的な負担、精神的な負担に対する不安や不満に端的に示されるように、厳しい労働環境にあることがわかり、平成27年度の介護労働実態調査によると、労働条件・仕事の負担についての悩みは、人手が足りないが50.9%で最も多く、次いで、仕事内容の割に賃金が低いが42.3%、有給休暇がとりにくいが34.6%、身体的負担が大きい、腰痛や体力に不安があるが30.4%の順に多く挙げられているなど、特に、雇用管理の面で解決すべき課題が多いと記されております。そのため、介護労働者の身体的負担軽減に資する介護福祉機器、移動用リフト等を導入、運用した事業主に対する助成措置や賃金制度の整備を通じて、介護労働者の離職率を低下させた事業主に対する助成措置、また、公益財団法人介護労働安定センターによる事業所の雇用管理改善に関する相談援助等により、介護労働者の雇用管理の改善を図っているという報告があります。それでは、今後、健康都市宣言をしているこのまちで、市民一人一人が心身ともに健康の維持・増進を確かなものにするためにはどうしたらよいのでしょうか。それには、現実的に該当する全ての方が実施可能で、評価、実践を継続できるプランが望まれます。もちろん、現在行っている事業の継続は必須であります。加えて、職種ごと、ケースごとの具体的な取り組みが望まれるところでございます。これらを踏まえまして、1件目の看護・介護現場での腰痛予防対策についてです。腰痛は、世界的に見ても多くの働く人が罹患している職業性疾患です。中でも、看護師や介護職の腰痛は、多くの先進国にとって深刻な問題となっており、予防対策は大きな課題です。厚生労働省では、2013年に、腰痛の増加を食いとめることを目指し、職場における腰痛予防対策指針を19年ぶりに改定しております。この対策指針では、リスクアセスメントに基づき、九つのリスク低減策を、1対象者である看護・介護の対象となる患者や高齢者、障がい者の残存機能の活用、2福祉用具の利用、3作業姿勢・動作の見直し、4作業の実施体制、5作業標準の策定、6休憩と作業の組み合わせ、7作業環境の整備、8健康管理、9労働衛生教育等とし、これらを実施することが指示されています。このような対策指針のもと、実際の現場状況について質問させていただきます。1点目、労働災害の補償についてですが、2011年に4日以上休まなければならなかった労働災害は7,779件発生しており、うち腰痛が4,822件と、その6割以上を占めています。そのうち、保健衛生業で労働災害として認定された腰痛は1,338件でした。この数字は自身に生じた腰痛が労働災害であると考え、労働基準監督署に申請し認定を受けた件数ですから、実際に発生している腰痛の数を正確に反映したものとは言えません。また、保健衛生業で労働災害と認定された腰痛の多くが、社会福祉施設で働く介護職に発生したものです。さらに、労働災害補償制度を知らない看護師が多いという調査結果もあります。看護師や介護職の腰痛の有訴率は50%から80%と言われている現状で、腰痛が生じた場合の労働災害補償制度にのっとって、適正に管理されているのかどうかを市としてどの程度把握されているのか、現状をお聞かせください。2点目ですが、こうした現状の中で、腰痛予防に取り組む組織の体制はどのようになっているかということです。労働安全衛生法では、第4章労働者の危険または健康障がいを防止するための措置とあり、第24条の労働災害を防止するための措置として、事業者は、労働者の作業行動から生じる労働災害を防止するために必要な措置を講じなければならないと示されております。さらに、平成25年度の職場における腰痛予防対策指針のポイントとして、福祉・医療分野等における看護・介護作業を対象として、腰に負担の少ない介助動作などを次のように示しております。1原則、人力による人の抱え上げは行わない方向での取り組みを検討すること、ノーリフティング原則の導入。2重量物の取り扱いと人力による人の抱え上げ作業を区別した考え方をとる、人力のみによって取り扱う重量物の取り扱いの目安は、男性は体重の約40%以下、女性は男性の60%ぐらいが適当であるとしています。3リスクアセスメント・労働安全衛生マネジメントシステム、OSHMSの考えを導入することなどとしているため、組織的に労働衛生管理は必須であり、管理体制の確立が望まれます。そこで、今申し上げた1、2、3について、各事業主は労働者に対してどの程度実施されているか否かをお聞かせください。3点目は、福祉用具の利用についてです。主に医療現場で使用するものであるため、説明を加えさせていただきます。腰痛予防に有用な福祉用具としては、一つ目に、スライディングシートです。これは、対象者の体の重さがかかっている場所の下に敷いて滑らせる用具です。滑らせることにより、少しの力で上下左右どの方向にでも簡単に体の移動や体位変換ができます。次に、スライディングボードです。これは、座ったままで横に移動するための橋渡しをする板状のものです。表面を滑りやすい素材にして、臀部の摩擦を最小限にするように考えられています。ベッドから車椅子、車椅子から便座や自動車などに座った姿勢のまま移乗させるときに用いるものです。次に、介護リフトです。これは、ベッド上や車椅子のまま、体の下にスリングというシートを敷き、シートごと電動のリフト装置で体を引き上げ、浴室、トイレなどへ簡単に移動できるものです。在宅介護の際の老々介護にも適した用具として普及し始めているものです。また、リフト製品の中には、人材確保等支援助成金の対象となる製品もあります。次に、スタンディングマシンです。これは、膝などが悪く、自分の力では立ち上がれない要介護者を立ち上がらせるために使用します。電動式により、人力で無理に立たせたり持ち上げる介助をなくすことができる道具です。また、2017年に北海道大学と一般企業との共同研究で作成されたアシストウエアは、労働現場での作業中の腰の負担が軽減され、労働災害予防に寄与する製品として発売されています。いわゆる、腰痛症を発症した人や腰に不安を抱えている人は、作業時にコルセットや骨盤べルトを装着している場合も多く見られますが、常に締めつけることによる筋力低下等の逆効果も懸念されています。アシストウエアは、腰仙椎にかかった負担を的確に計測し、負担に応じて骨盤を締めつける、また、センサーから得られる情報によって腰の負担の増減を予測し、あらかじめ危険な作業動作や姿勢を察知して腰部を適切に締めつけることもできるという製品です。これらの使用により、介護場面での持ち上げないケアまたは少ない労力でのケアの実現が可能となり、労働者の安全性や対象者の安全性、快適性を高めることができます。このような福祉用具の推奨に対する周知方法と、これらを使用する場合の事業所に対する支援や補助金等についてお聞かせください。4点目は、介助者の姿勢や動作の見直しなどの安全衛生教育です。福祉用具の使用にも関連しますが、ベッド上での対象者の移動、体位変換やおむつ交換などの処置時には、前屈姿勢やひねり姿勢などの不自然な姿勢が生じやすいので、ベッドの高さ調節やスライディングシートなどを利用することで、前屈姿勢などのリスクの回避や負担の軽減を図ります。福祉用具を活用した姿勢や動作の改善は、既に高齢者介護現場、重度心身障がい児施設や病院の看護・介護現場に導入されて、大きな効果を上げています。そして、これらの福祉用具の活用及び姿勢・動作の見直しには、看護教育では学ばないため、卒後教育の充実が求められます。腰痛予防対策指針では、リスク教育の重要性が示されているように、労働作業による腰痛の発生機序やみずからの身を守るための方法を知り、日常的に業務として取り込んでいくという対策が望まれます。腰痛予防は、単に痛みや苦しみが生じないということだけではありません。腰痛は強い痛みやしびれなどで仕事を継続することができなくなる可能性があります。また、痛みは大きなストレスが生じることとなり、健全な精神も損なわれる原因になります。現実、この江別市でも高齢化が加速しており、今後は確実に介護する人材が必要になる一方、介護者の確保が難しいと言われる中での腰痛予防の取り組みは、離職防止や人材確保に欠かせない要件であることがわかります。健康都市宣言を行った江別市の真の健康を担保するための第一歩として、看護・介護現場での腰痛予防に対する取り組みは有効であり、これからの若い人材の育成にも大きく貢献する要素であると捉えます。さらに、介護者の健全な身体、健全な心を持っての介護技術の提供は、病める人々にとっての安全・安心につながり、大いにメリットのある対策であることが示唆されます。このことから、腰痛予防に対する安全衛生教育を必要とする場合において、各事業所への推奨または教育方法のお考えについて、御答弁をお願いいたします。続きまして、2件目の質問です。急速に少子高齢化が進む中、我が国では2025年までに、いわゆる団塊の世代が全て75歳以上となり、超高齢社会を迎えます。こうした中で、国民一人一人が、医療や介護が必要な状態となっても、できる限り住みなれた地域で安心して生活を継続し、その地域で人生の最期を迎えることができる環境を整備していくことは差し迫った課題です。高齢化の進展に伴う高齢者の慢性疾患の罹患率の増加により疾病構造が変化し、医療ニーズについては、病気と共存しながら、生活の質、QOLの維持・向上を図っていく必要性が高まっています。一方で、介護ニーズについても、医療ニーズをあわせ持つ重度の要介護者や認知症高齢者が増加するなど、医療及び介護の連携の必要性はこれまで以上に高まっています。特に、認知症への対応については、地域ごとに認知症の状態に応じた適切なサービス提供の流れを確立するとともに、早期の適切な診断や対応等を行うことが求められています。また、人口構造が変化していく中で、医療保険制度及び介護保険制度については、給付と負担のバランスを図りつつ、両制度の持続の可能性を確保していくことが重要です。このような現状における今後の江別市の医療提供体制について質問させていただきます。全ての市民が安心して暮らせるための要件として、いつでも安心して適切な医療が受けられることは必須である一方、市立病院だけでは、早急な急性期医療の構築は難しい状況と捉えております。前年度の市立病院・地域医療検討特別委員会所管事務調査報告においても、さまざまな要因が明らかになっております。もちろん、病院経営には医師不足が致命的となってしまいますが、これまでと同じ方法では、一時的に医師を確保できても、またやめてしまうのではないかという危機感から将来的な経営計画を描くことができず、常に綱渡りの状態になりかねません。もし、医師を確保できたとしても、総括的なシステムが変わらなければ、これからの赤字解消は難しい状況が続いていくことが予測されます。また、その他の中規模病院でも、単独では24時間365日の救急医療を担うことができない状況になっていることは御存じのことと思います。24時間の急性期医療が実現し、江別市民は江別のまちで24時間診療を受けることができて、治療、リハビリ、療養の後に自宅に戻るという地域医療連携が理想です。本来であれば、実現していかなければならないことです。それに反し、現在の日本の方針では、在宅医療へとシフトし、病床削減・在院日数短縮と、ますます厳しい状況下に置かれるのは避けられない状況であります。けれども、できないままにしておくことの理由にはなりません。ただでさえ少ないベッド数ではありますが、それらのベッドをいかに稼働し、多くの患者を回復に導くのは医師だけの問題ではないでしょう。特に、医師以外の看護師を初めとしたコメディカルとの協同を欠くことはできません。それは、医師が24時間患者のそばにいるわけではないからです。そして、全ての市民が医療の現状を知り、ぐあいが悪くなったとき、緊急事態に陥ったときにどうしたらよいかを知っていることが望まれます。そこで、1点目の質問です。江別市民へ安心で安全な医療を24時間提供するためのビジョンをお聞かせください。次に、1点目にも関連したシステムについてですが、2点目は地域医療連携についてお尋ねいたします。2025年に向けて高齢化が進展する中、高齢者ができる限り住みなれた地域で安心して自分らしい生活を送ることのできる仕組みづくり、地域包括ケアシステムの構築は、今や我が国における最重要課題の一つとなっています。その根幹は、高齢者に対する医療・介護サービスの切れ目のない適切かつ円滑な提供体制であり、そのシステムの構築には地域における医療機関同士及び医療機関と介護関係者が密接に連携することが何よりも大切です。その連携のかなめの一つが、医療機関内で地域連携に携わる方々であり、シームレスな医療・介護提供は地域連携担当者の手腕によると言っても過言ではありません。現在、急性期治療を必要とする江別市民は、江別市内での体制が不十分であるときに、おおむね医療圏内の他の基幹病院や専門性の高い病院への救急搬送または二次救急医療を担う病院での治療を余儀なくされております。それは仕方がないことだとしても、治療の後には、何としてでも江別に帰ってきて、回復期リハビリテーションや地域包括ケアを受けられる体制が構築できないものでしょうか。そのために、今後、江別の医療提供体制をどのようしていくことが望ましいのか、また、どのようなプランであれば実行可能なものになるのかを決める必要があるのではないでしょうか。おおむね軽い症状の場合は、受け入れていただける状況にありますが、後遺症や認知症があるとなると、本人もしくは御家族の希望があっても、江別市内に戻ってリハビリテーションや療養を確立することは難しい状況となっております。これには、やはり全ての医療機関の流れのよい連携体制が求められます。さまざまな形態の病院や施設がある中での役割分担や輪番制など、市内全ての医療福祉機関が見通しのよい状態になっていることが必要なのではないでしょうか。全ての急性期医療を担えないとしても、せめて回復期、維持期の方が江別市で過ごす環境が望まれます。ぜひとも、顔の見える地域医療連携の構築について建設的な御答弁をお願いいたします。以上で、1回目の質問を終了いたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
芳賀議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、今後の医療提供体制についてお答え申し上げたいと思います。初めに、安心で安全な医療を24時間提供することについてでございますが、市では平成30年3月に北海道が策定しました北海道医療計画に基づき、市内の初期救急医療を確保するため、一般社団法人江別医師会と連携し、内科、小児科系につきましては、休日の日中は江別市立病院を初め、32の市内医療機関による休日当番医制により実施しており、夜間は365日、内科、小児科系の急病に対応する江別市夜間急病センターを市直営で運営しております。また、外科系救急患者への対応は、休日及び夜間のいずれも五つの民間医療機関と市立病院の輪番による急病・救急医療提供体制をとっているところでございます。さらに、入院治療等の必要な重症の患者に係る二次救急医療につきましては、市立病院を初め、市内の民間医療機関や札幌医療圏内の二次救急医療機関で必要な医療が受けられるよう、その確保に努めているところでございます。いずれにいたしましても、市民にとって安心できる医療を提供するためには、地域にある各医療機関が機能を十分に発揮しまして、そして分担し、身近なかかりつけ医と高度な医療を提供できる病院などとが連携し、それぞれの強みを発揮していくことが大変重要であると考えております。このことから、今後におきましても、一般社団法人江別医師会などと地域医療懇談会等で協議するなど、医療機関の協力をいただきながら、市民にとって必要な医療提供体制の確保に努めてまいりたいと考えております。次に、地域医療連携についてでございますが、住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けることができる地域包括ケアシステムの構築につきましては、回復期における適切な医療・介護提供体制の整備が重要なことと認識しております。こうしたことから、北海道では、急性期病床から回復期病床へのスムーズな移行の実現に当たって、地域医療構想調整会議において協議を進めているほか、各医療機関が自主的な取り組みを進めることが必要としており、市では、札幌圏域の地域医療構想調整会議におきまして、江別市としての必要な意見を述べるとともに、一般社団法人江別医師会とも継続的に協議を行っているところであります。また、回復期における医療と介護の連携強化につきましては、平成28年に設置いたしました江別市医療介護連携推進協議会において協議を進めており、入退院時や急変時における医療機関の連携先のリスト化や情報共有ツール作成のほか、医師や看護職、介護職、リハビリ職などが一堂に会して実施している多職種連携研修会などに取り組んでいるところでございます。いずれにいたしましても、これまでも患者の受け入れ等に関しては、各医療機関の間で連携して対応しているところでございますが、さらなる連携体制の確立に向けて、引き続き、江別市医療介護連携推進協議会の場を活用し、協議、検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、健康福祉部長からお答え申し上げます。
答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)
私から、看護・介護現場での腰痛予防対策について御答弁申し上げます。初めに、労働災害の補償についてでありますが、国は、平成25年6月に職場における腰痛予防対策指針を改訂し、適用範囲を福祉・医療分野における介護・看護作業に広げ、腰に負担の少ない介助方法等が加えられたほか、平成25年度を初年度とする第12次労働災害防止計画においても、事業者が腰痛予防対策に取り組むことが必要であると盛り込まれたところでございます。御質問の腰痛の労働災害補償につきましては、管轄は労働基準監督署となりますが、市が事業者となる市立病院の看護職につきましては、全ての業務上の災害について適切に手続が行われており、過去5年間において、腰痛についての申請はなかったところでございます。次に、腰痛予防に取り組むための組織体制についてでありますが、職場における腰痛予防対策指針では、各事業者が腰痛対策の管理体制を整備することとなっており、腰に負担の少ない介助方法等の整備状況については、労働基準監督署が各事業所の監督指導を行っておりますことから、市としては詳細について把握することは困難であります。なお、北海道労働局のホームページによりますと、労働基準監督署が平成30年度に監督指導を実施した道内101の介護職を雇用する事業所において、腰痛対策を含む衛生管理を担当する衛生推進者の選任がされていない不備など、9件の法令違反があったとされております。次に、福祉用具の利用についてでありますが、介護職の身体的負担の軽減対策として、第12次労働災害防止計画では、介護機器の導入促進を図ることとされており、総合的な介護人材確保対策として、介護ロボットの活用も推奨されているところでございます。介護ロボットの普及に向けては、北海道において平成28年度から介護ロボットの購入費用に対する助成を行う介護ロボット導入促進事業のほか、平成29年度からは研修会や機器の無償貸与などを行う介護ロボット普及推進事業に取り組んでいるところでございます。市内事業所では、北海道の介護ロボット導入促進事業等を活用している事例はございませんが、平成28年度に国の介護ロボット等導入支援事業特例交付金を活用して、3カ所の事業所に介護ロボットの技術を利用した電動ベッドが導入されております。市といたしましては、介護職の身体的負担を軽減し利用者の安全性を高めるため、介護ロボットの普及は必要であると認識しておりますことから、今後も国、北海道の制度や取り組みについて情報提供するとともに、個別の相談にも応ずるなど、事業者支援に努めてまいりたいと考えております。次に、介助者の姿勢や動作の見直しについてでありますが、腰痛予防対策の具体的な取り組みとして、国は平成25年度から介護職や看護職を対象とした腰痛予防対策講習会を開催しております。講習会の内容としましては、腰痛予防に関する講義や腰痛予防体操、腰痛を起こしにくい作業姿勢の確認の実技等となっており、今年度は全国47カ所での開催が予定されております。こうしたことから、市といたしましては、安全衛生教育に関する講習会等の開催情報などについて、今後、労働基準監督署とも相談しながら情報提供の方法等について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 芳賀理己
丁寧な御答弁ありがとうございました。2回目の質問をさせていただきます。質問の1件目については再質問いたしませんが、労働災害の補償や組織体制へのかかわりが市の管轄外であり、直接的な介入は難しいことと理解いたしました。しかし、ただいまの御答弁の中で、安全衛生教育に関する講習会等の開催情報について、今後、労働基準監督署とも相談しながら、情報提供の方法等について検討していただけると御答弁いただきましたので、看護・介護者の腰痛予防対策について、実現可能な形での提示を要望いたします。続きまして、2件目の今後の医療連携体制についての1項目め、安心で安全な医療を24時間提供することについて、2回目の質問をさせていただきます。現状として、江別市内の初期救急医療確保は一般社団法人江別医師会と連携し、365日の体制が確保されていることと理解できました。しかし、二次救急に関しては夜間・休日を含めて、市立病院と五つの民間医療機関の体制をとっても、全ては担えていないと捉えます。特に、外科系の救急救命医療体制の弱さを感じるところであります。そこで、24時間の安心で安全な医療体制についてのビジョンという意味についてですが、今後、江別のまちの医療体制として、夜間と休日を含む全ての場合の救急医療を担い、24時間365日、江別市内での受け入れと緊急治療を含む治療を行う方向に向かうのか、それとも救急医療において、現在担えていない部分は今までどおり札幌医療圏内の他の基幹病院や専門性の高い病院へ委ねていくのか、どちらを目指しているのか、お聞かせください。以上で、要望と2回目の質問を終了いたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。市といたしましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり、地域にある各医療機関が機能を分担し、それぞれの強みを発揮しながら対応していくことが重要と考えております。そこで、北海道医療計画における救急医療提供体制では、軽度な救急患者に対する医療は市町村を単位とする一次医療圏で、入院治療を必要とする患者に対する医療は、江別市においては、石狩管内の市町村で構成されます札幌二次医療圏で、さらに高度で専門的な医療の提供は、札幌圏域、後志圏域、胆振圏域などの道央を単位とする三次医療圏で行うこととされております。こうしたことから、入院治療等の必要な患者に係る二次救急医療につきましては、市内の医療機関と札幌二次医療圏内の医療機関とが連携・補完することで、市民に必要な救急医療体制の確保に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 芳賀理己
今後の医療連携体制については、現在担えていない部分は今までどおり札幌医療圏内の他の基幹病院や専門性の高い病院に委ねていくことと理解いたしました。それには、さらなる医療圏内での連携の強化と江別市民の安心・安全な医療体制について、進化した医療体制の構築が望まれるところであります。今後の建設的な方策を期待いたしまして、私の質問を終了させていただきます。副議長(相馬芳佳君) 以上をもって、芳賀議員の一般質問を終結いたします。◎ 散会宣告