みんなの議会

江別市議会 平成26年第2回定例会 2014年6月18日

(1)農業政策について/(2)域学連携地域づくりについて/(3)認知症対策について/(4)家族介護者・ケアラー支援について

2014年6月18日、江別市議会の一般質問で、宮川正子議員が「農業政策について」「域学連携地域づくりについて」「認知症対策について」「家族介護者・ケアラー支援について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 佐藤哲司、企画政策部長 山田宗親、経済部長 北川裕冶、健康福祉部長 真屋淳子が答弁しました。

質問者
宮川正子 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 佐藤哲司、企画政策部長 山田宗親、経済部長 北川裕冶、健康福祉部長 真屋淳子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 宮川正子

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問いたします。農業政策についてお伺いいたします。初めに、農林水産業・地域の活力創造プランについてお伺いいたします。平成25年12月、政府においては、米の生産調整廃止や経営所得安定対策の見直しを含め、農林水産品・食品の輸出倍増などを盛り込んだ農林水産業・地域の活力創造プランを決定しました。同プランを踏まえ、今後10年間で、農業・農村の所得倍増を目指し、農政の大改革を実現するとしています。プランは、(1)国内外の需要拡大、(2)農林水産物の付加価値の向上、(3)生産現場の強化、(4)農業の多面的機能の維持・発揮の4本柱で構成されています。今後の農林水産政策の指針となりますことから、質問の1点目として、国の農政の転換と言われている今回の政策について市長の御見解をお伺いいたします。質問の2点目として、成長戦略の具体化を図る同プランの中では、所得倍増につながる施策の導入など、新たな農業の確立に向けてさまざまな取り組みが提案されておりますが、同プランへの市の対応と取り組みについてお伺いいたします。特に、その中には、生産者が加工や販売まで手がける6次産業化は、雇用の創出や収入の安定、若者の就農促進といった多くの効果が期待できるとして、農林水産食品の高付加価値化等の推進も含まれておりますことから、次に、6次産業化推進についてお伺いいたします。国は、2020年までに6次産業化の市場規模を10兆円に増加させると目標を定めています。今後、6次産業化の取り組みはさらに重要となりますので、会派で福岡県糸島市を視察させていただきました。糸島市は、食材の巨大消費地である福岡市の西隣りに位置し、海と緑の山々に恵まれた自然豊かなところです。福岡都心まで地下鉄1本でつながっているため、福岡市のベッドタウンとして発展しており、人口は約10万人、隣接する福岡市民を中心に年間500万人以上の人々が入り込むとのことで、農産物直売所が市内に多く点在し、中でもJA糸島による直売所の伊都菜彩は全国最大の売り上げを出しています。しかしながら、近年、国民の食生活の変化や畜産物輸入増加に伴う価格低迷などの影響を受け、全国の生産者と同様に農業経営は厳しい状況に陥っており、農家人口の減少や高齢化による担い手不足が進行し、この解決策の一つとして6次産業化を推進しています。平成22年に、九州大学の移転をきっかけに、共同で地域発展に取り組む協定書が結ばれています。これを受けて、糸島市民を対象に九州大学と研修会社と共同で農商工連携研修会を開催し、この中で新商品が生まれ、研修生の成果を基礎に、本格的な6次産業化への取り組みを開始したとのことです。糸島市の6次産業化を進めるに当たり、現状分析と全体の計画づくりを行うため検討委員会を設置し、調査、検討を通して人材育成が必要とわかり、6次産業化の人材育成事業を行っています。平成24年9月から7カ月に及ぶ研修で、参加資格は、糸島市内に居住・就業する方で、農水産業に従事、もしくは食品加工会社等で販売を担当している方、糸島産食材のブランド化に真剣に取り組む意欲があり、かつ実現する見込みのある方とし、流通やバイヤーとの交渉、大手デパートでの対人販売など、講義と実地研修を行い、生産から販売までの6次産業化に関する意識の向上を目指した事業となっています。6次産業化を進めるに当たり、糸島市のような人材育成は重要と考えます。以上のことから、1点目として、市の6次産業化の取り組み状況と課題についてお伺いいたします。また、2点目として、6次産業化推進の人材育成についての取り組みをお聞きいたします。次に、女性農業者への支援についてお伺いいたします。農林水産省が平成24年度に発表した農業就業人口の男女割合によると、農業で働く女性は51%で、男性よりも多く、128万4,000人も従事されています。女性は地域農業の活性化や農産物の加工・販売を通じた6次産業化において重要な役割を担っています。その能力を一層高める取り組みとして、昨年11月、農林水産省で農業女子プロジェクトがスタートしました。農業女子プロジェクトとは、女性農業者が日々の生活や仕事、自然とのかかわりの中で培った知恵をさまざまな企業の生産者志向の開発商品と結びつけ、新たな商品やサービス、情報を社会に広く発信していくためのプロジェクトです。社会や農業界での女性農業者の存在感を高め、女性農業者みずからの意識の改革と経営力の発展を促し、若い女性の農業従事者を増やす目的で、会議には、農業従事者はもちろん、旅行代理店の株式会社エイチ・アイ・エスや化粧品の株式会社コーセー、ダイハツ工業株式会社、株式会社東急ハンズなど幅広い人材、企業が集まりました。株式会社タニタでは、商品モニターやタニタリソースと農業女子とのコラボレーションによって体の中から美をつくる、インナービューティーを創ろうプロジェクトを発表。株式会社レンタルのニッケンでは、圃場にトイレがないという課題に対して、女子が使いたくなる仮設トイレを考える、女子的トイレ開発の議論を進めています。現在、参加企業は12社で、農業女子は100名を突破しました。北海道では、美唄市、岩見沢市などからも参加しています。企業との取り組みなどを通じた女性農業者のビジネス感覚育成や生産物の付加価値化など、女性農業者の育成、地域活性化も大きく期待されます。以上のことから質問いたします。1点目として、このプロジェクトの江別市における取り組みをお聞きいたします。2点目として、市としての、女性農業者支援の取り組みをお伺いいたします。次に、域学連携地域づくりについてお伺いいたします。今回視察に行きました糸島市は2010年に誕生した市ですが、新市のまちづくりにおける三つの重点プロジェクトの一つに、九州大学を生かした地域づくりを掲げています。このことに関しましては、今までも他の議員から質問されてきたところですが、今後さらに必要と思いますことから、質問させていただきます。このプロジェクトの推進役として、新たに課を新設しています。この課は、九州大学や各関係機関との総合窓口を務め、九州大学の知的資源を生かしたまちづくりの実現を図る役目を担うものです。九州大学と連携したまちづくりを進める業務は各課で個別的に行っておりますが、多種多様なケースにスムーズな対応・調整を行うために設置しています。九州大学関係者の定住化促進、地場産品のブランド化などの取り組み、産学官の連携を進めることで、地域にも大学にも効果の高い取り組みを展開しております。大学生、教職員、諸外国からの留学生、研究員との交流を深める取り組みを展開することで、地域の愛着を育むとしています。連携協定の具現化を目的として、市民団体が九州大学と連携して実施する先進的な交流事業、また、学生団体が糸島市民と連携して実施する先進的な交流事業に補助をするなど、さまざまな取り組みを行っております。また、糸島市に住む大学生の生活も応援しています。市に引っ越してきた大学生に、引っ越し費用の補助や自転車やバイクへの補助をし、糸島市内に住んで生活する大学生を歓迎しております。住民票が糸島市にあることが条件です。以上のことから、質問いたします。1点目として、江別市の大学生と地域が連携してまちづくりを進めていくことは今後ますます重要となります。学生と地域の連携推進に対して、糸島市のように、市民の皆様、大学生の皆様から、今まで以上に御提案、御意見、御要望を積極的にお聞きする取り組みが必要ですが、市としてどのように取り組まれていくのか、また、課題などをお伺いいたします。2点目として、大学生や教職員の方などに江別市に住んでいただくため、糸島市のような生活支援の取り組みも必要だと思いますが、市の取り組み、また、お考えをお聞きいたします。続きまして、認知症対策についてお伺いいたします。初めに、オレンジプランについてですが、4月に、名古屋高等裁判所で認知症鉄道事故の控訴審判決が出ました。認知症の男性が徘徊中に電車にはねられ死亡した事故です。JR東海が、当時普及していたGPS機器での徘徊対策を講じていなかったなどとし、遺族に振りかえ輸送代などの損害賠償を求めていました。名古屋高等裁判所は、線路内への立ち入りを防げなかったJR東海側の安全対策の不備も指摘し、賠償額は一審より半減されたものの、男性の妻が見守りを怠ったとして、約360万円の支払いを命じました。このニュースには大変驚きました。当時85歳の妻が自宅で献身的に介護をしていて、夫を亡くした悲しみに加え、わずかに目を離したことを過失とされたからです。二度とこのような悲しい出来事が起こらないよう、私たちにできることを真剣に考え、対策を打たなければならないと思いました。認知症の高齢者は年々ふえています。一昨年の厚生労働省の推計によると、65歳以上の認知症患者は462万人で、認知症予備軍とも言うべき軽症の方を含めると862万人にも達すると推計しています。高齢者の4人に1人の割合です。この数字は大変な数字で、爆発的に増大することを考えると、認知症対策は急務です。このことから、2012年に、厚生労働省は2013年から5カ年間の認知症施策に数値目標を示しました。いわゆるオレンジプランです。オレンジプランでは、1として、標準的な認知症ケアパスの作成・普及、2として、早期診断・早期対応、3として、地域での生活を支える医療サービスの構築、4として、地域での生活を支える介護サービスの構築、5として、地域での日常生活・家族の支援の強化、6として、若年性認知症施策の強化、7として、医療・介護を担う人材の育成、以上、七つの柱を示しています。江別市においても、認知症の人とその家族が安心して暮らしていける体制整備が必要です。以上のことから、質問いたします。1点目として、オレンジプランで標準的な認知症ケアパスの作成・普及を求めていますが、市の取り組み状況をお聞きいたします。2点目として、認知症の人ができる限り住みなれた環境で暮らし続けることができるよう、認知症地域支援推進員を配置するとしていますが、その役割と、市での配置状況をお聞きいたします。次に、認知症の早期発見、予防についてですが、厚生労働省が初めて発表した、正常でもない、認知症でもない、中間にいる状態の高齢者は全国で400万人で、軽度認知症と呼ばれるそうですが、軽度認知症の人を早期に見つけて発症予防をしようという取り組みが始まっています。この軽度認知症の早期発見の取り組みは、海外からも熱い視線が注がれています。NHKの朝の情報番組で放映されていたのですが、人口1万8,000人の鳥取県琴浦町に、イギリス、デンマーク、ニュージ―ランドの行政の高齢者担当、また、介護施設で働いている福祉のプロの方々が視察に訪れていました。琴浦町では、およそ3分で軽度認知症を判定するタッチパネル式の検査機を導入し、軽度認知症の疑いのある人には医師の問診を受けてもらいます。さらに、早期発見とともに重要な予防策についても、計算などの脳を使う活動と有酸素運動を同時に行うことで記憶力の改善が期待できるデュアルタスクを行い、認知症に高い予防効果が出ています。軽度認知症から認知症にならないように予防できる人が1人でも多くいると、介護保険を利用しなくて済むようになります。最近のデータでは、琴浦町で年間7,800万円ぐらいの介護保険の費用削減効果が出ているそうです。軽度認知症の方がいつまでも自宅で安心して生活できる手だてを実施することが、結果として総費用の抑制につながります。質問の3点目として、認知症の早期発見、予防のためにどのような取り組みをなされているのかお伺いいたします。質問の4点目として、琴浦町の認知症の早期発見、予防は大変よい取り組みだと思いますが、市長の御見解をお聞きいたします。また、琴浦町では、地域住民の認知症に対する偏見を取り除き、正しい普及・啓発を行い、認知症高齢者とその家族が住みなれた地域で安心して暮らしていけるよう支援することを最大の目的としています。身体機能障がいと違い、認知機能障がいは外からは気づきにくい病気です。周囲の無理解は、そのまま地域社会での孤立や家族の介護放棄などにつながり、症状悪化の原因になります。琴浦町では、普及啓発として、小・中学生との交流、認知症を支えるまちづくりフォーラム、徘徊模擬訓練など、町ぐるみで認知症対策に取り組んでいます。質問の5点目として、認知症に対するさらなる普及、啓発が必要と思いますが、市のお考え、また、取り組みについてお伺いいたします。続きまして、家族介護者・ケアラー支援についてお伺いいたします。少子高齢化という人口的要因に加えて、世帯人数の縮小、晩婚化、離婚の増加、共稼ぎ世帯の増加など、家族の形態が変化しております。このことは、家族介護の担い手の変化にも反映されております。かつて、家族介護は女性、とりわけお嫁さんの仕事とみなされていましたが、同居率の低下と女性の社会進出によって大きく変わって、夫婦間介護、また、お嫁さんではなく実の息子や娘による実親介護が今日の主流となっていることが、国民生活基礎調査で明らかになっております。今までにない状況ですが、介護の担い手としてイクメンならぬケアメンと呼ばれる、男性介護者がふえてきています。友人が倒れて、御主人が仕事を辞めざるを得なくなり、まずは経済面が心配で、その次に、コーヒー1杯入れたことがなかったとのことで、料理や洗濯と、日常生活のあらゆる場面で戸惑っていたとのことです。少したつと、社会から孤立してしまったように思い、軽い鬱になったとのことです。介護保険が導入され、家族の負担は軽減されたかに見えますが、実際には毎年50件以上の介護殺人や心中が起こっています。団塊世代の高齢化が本格化する大介護時代が目前に迫っています。ケアを必要とする当事者の支援の充実とともに、介護の提供者支援も重要です。病気や障がいがある家族を介護する人にはさまざまな負担が伴います。一つに、仕事と介護との両立という課題があります。平成24年度就業構造基本調査によれば、働く介護者は291万人に上ります。育児・介護休業法の整備にもかかわらず、介護休業の利用者は、厚生労働省の平成24年度雇用均等基本調査によると、0.06%にとどまっているとのことです。このような状況の帰結として、介護離職が増加の一途をたどっているとのことです。2011年10月から2012年9月の1年間で、介護・看護を理由とする離職者は約10万1,000人。過去5年間では、約43万人にも上るとのことです。厚生労働省の調査によると、介護しながら働く労働者は、介護事情を上司や人事部などに相談しておらず、両立する制度を利用することなく、年次有給休暇や遅刻・早退などで対応しているとのことです。調査によると、6割以上の労働者が、今後、自分が介護責任を担う立場に置かれると予測しているそうです。団塊世代が70歳代目前にして、その子供世代の40歳代、50歳代は企業の中心的戦力であり、仕事と介護の両立は、家族の問題だけでなく、企業の存続にもかかわる深刻な問題です。とりわけ介護の場合、育児とは異なり、介護に要する期間も多様であることから、介護休業の充実のみならず、介護しながら働き続けられる環境整備が極めて重要です。平成24年7月1日より育児・介護休業法が改正され、従業員100人以下の事業主にも、これまで適用が猶予されていた制度が適用になっています。育児休業という言葉は、比較的多くの皆さんが知っており認知されてきていますが、介護休業は、育児休業に比べてまだ認識も低く取得率も低い状況です。以上のことから質問いたします。1点目として、介護のための両立支援制度について、市職員における利用状況をお聞きいたします。2点目として、全ての事業主について、育児・介護休業法に基づく規定の整備が義務化されています。市民や企業が理解を示し、介護休業、休暇を取得しやすい環境が必要ですが、市としての環境整備の取り組みをお伺いいたします。ケアラーとは、介護、看病、療育、世話など、ケアの必要な家族、近親者、友人、知人などを無償でケアする人のことです。ケアラーを支援する取り組みが始まっています。栗山町社会福祉協議会では、ケアラー調査をしたところ、みずから病気を抱えながらも病院にも通えず自身の健康を後回しにせざるを得ない人も少なくなく、ケアラーの約3割が70歳以上という老老介護の実態もあったそうです。2012年11月には、ケアラーなどが気軽に立ち寄れる、交流できるまちなかケアラーズカフェ、サンタの笑顔を開設しています。また、ケアラーが自分の心身の健康と向き合い、その存在を広く地域に知ってもらおうと、全国初のケアラー手帳の配布も行っています。同手帳には、介護体験事例集や健康状態チェックリスト、介護技術・用具のポイント紹介、さらに愚痴などを書き込む欄も設けています。東京都目黒区では、認知症家族会の世話人の方が自宅を改修し、認知症の人や家族、医療従事者など、誰もが安心して集える認知症カフェを開設しています。認知症患者の半数を占める自宅介護している家族の中には、不眠、徘徊、被害妄想で夜も眠れない毎日を送っている方もいます。患者と介護者がともにひとりぼっちで、先行きの見えない状態で本当に苦しんでいます。介護者でありますケアラー支援は、今後ますます重要になると考えますことから、質問いたします。3点目として、江別市における介護者・ケアラー支援の取り組みの現状をお聞きいたします。以上で1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

宮川議員の一般質問にお答え申し上げます。私から、農業政策についてお答えします。まず、農林水産業・地域の活力創造プランに対する私の見解についてでありますが、本プランは、昨年12月に内閣総理大臣を本部長とする農林水産業・地域の活力創造本部において決定された国の新たな農林水産政策であり、農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増させることを目指しているものであります。具体的には、国内外の需要拡大、農林水産物の付加価値向上、多面的機能の維持・発揮、生産現場の強化を四本柱として、強い農林水産業、美しく活力ある農山漁村の実現を図ろうとするものであります。これは、経営感覚を持ち、みずからの判断で消費者のニーズの変化等に対応する意欲のある経営者が活躍できる環境を整備するための方策として、国の農業政策を大きく転換するものであり、農業を産業として競争力強化を図るための指針であると理解しております。次に、農林水産業・地域の活力創造プランへの対応と取り組みについてでありますが、江別市におきましては、平成7年度に第1次となる江別市農業振興計画を策定して以降、当市の特性を生かした都市型農業の推進という考え方のもと、農業経営の安定化に向けた各種施策を初め、農業の6次産業化やブランド化支援など、特色ある農業づくりの施策を進めてまいりました。また、今年度からスタートした第6次江別市総合計画におきましても、取り組みの基本方針である都市型農業の推進という考え方を受け継ぎ、個別計画である第3次江別市農業振興計画を策定したところであります。この計画においては、農業経営の安定化、農畜産物の高付加価値化、次代へ引き継ぐ農村環境づくり、地産地消の推進を四つの柱としており、平成25年12月に決定された国の農林水産業・地域の活力創造プランにおける基本的な考え方と、これまでに当市が進めてきた方向性とは合致しているものと考えております。具体的に申し上げますと、農業経営の安定化では、担い手の育成・確保や農地集積の促進に関する事業、農畜産物の高付加価値化では、6次産業化や販路の拡大に関する事業、次代へ引き継ぐ農村環境づくりでは、多面的機能支払交付金を活用した農村環境の整備に係る事業、地産地消の推進では、グリーンツーリズムや食育の推進に関する事業などを進めており、今後も都市型農業の推進に向けて、各種事業を展開してまいりたいと考えております。次に、市の6次産業化の取り組みと課題についてでありますが、当市の取り組みとしましては、これまでも、6次産業化という概念が定着する以前の平成14年に江別経済ネットワークが発足し、平成16年には江別麦の会などが中心となり、江別経済ネットワークによる農商工連携の結果、小麦の生産から製粉・製麺・販売や流通まで市内で完結できる江別小麦めんが誕生し、さらにこの取り組みが評価され、平成20年には国の農商工連携88選に江別麦の会が選ばれたほか、そのパッケージも国から表彰を受けるなど、全国から注目されてきたところであります。このほか、農業者の6次産業化の取り組みとしましては、ケチャップやジュースなどの加工品を製造し、加工品フェアを開催したり、農産物直売所を運営し、スタンプラリーを計画したりするなどといった取り組みが行われているところでございます。こうした取り組みへの支援のほか、去る5月には、市内の3事業者が国の六次産業化・地産地消法に基づく事業計画の認定を受けたところであり、このように、国の補助制度を活用しながら新商品の開発や販路開拓を行うといった新しい動きも出てきているところでございます。一方で、大豆やブロッコリー、レタスなど地元の素材を生かした次の商品開発や消費者目線に立った売り場づくりなどが課題となっておりますことから、今後建設を予定しております(仮称)都市と農村の交流拠点施設において、試作機能を持つテストキッチンの設置を検討することや、江別市まちとむらの交流推進協議会ほか関係団体と連携する中で、6次産業化支援を進めてまいりたいと考えております。次に、6次産業化の人材育成についてでありますが、生産から加工、販売といったそれぞれの事業者が意見交換し、互いに理解、補完し合うことが6次産業化には重要と考えますことから、これまでも経済ネットワークの場などを活用して、知的資源でもある大学を加えた交流、研修の場を設けており、今後もこうした取り組みを進めてまいりたいと考えております。また、生産者にあっては、これまでも農業者を対象にラベルや箱の製作からマーケティングや商品ディスプレイなどといった研修を実施してきたほか、百貨店バイヤー等との商談会のあっせんや支援機関訪問への同行など、必要な支援を実施してきたところであります。また、第3次農業振興計画策定時に実施した意識調査においては、6次産業化への関心が高まっている一方で、経営的に困難といった回答や方法がわからないといった意見も見受けられたことから、今後は他産業を知る機会でもある江別経済ネットワークへの参画を促すなど、農業者の意向を十分踏まえつつ、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。次に、農業女子プロジェクトの取り組みについてでありますが、これは、昨年度より農林水産省が始めた新しいプロジェクトであり、女性農業者とさまざまな企業を結びつけ、新たな商品やサービス、情報を創造し社会に発信することで、農業で活躍する女性の姿を広く周知し、農業を選択する若手女性の増加に資することを目的とした取り組みであります。メンバーは当プロジェクトのホームページで随時募集されておりますが、スタート当初のメンバーについては、各種研修会等に参加された方に対する事務局からの声かけによるものだそうであります。国といたしましても、今後、広報活動に力を入れていくとのことであります。プロジェクトの参加は、女性農業者個々の取り組みとなりますが、女性農業者の視点を生かした女性新規就農者の拡大に向けても重要な取り組みでありますことから、江別市としましても、国の広報活動とも合わせまして、制度周知のための情報提供に努めてまいります。次に、女性農業者支援の取り組みについてでありますが、農業者の半数を占める女性は、農業生産や農業の6次産業化、地域での活動などにおいて重要な役割を担っているものと考えております。これまでも、市独自の取り組みとして、今ほど6次産業化に関する御質問にお答え申し上げましたが、女性農業者に対する支援として、ラベルや箱の製作といった技術的な支援のほか、農家のかあさん土曜市の開催やどさんこプラザへの出品を初めとした販路拡大支援などを実施してきたところであります。また、国においては、女性についても農作業に従事するのみにとどまらず、経営方針や役割分担、就農環境等について、家族間で取り決めを行うことができる家族経営協定の取り組みについて推奨しているところであり、市といたしましても、農業委員会とも連携しながら女性就農者の促進を図っていきたいと考えております。このほか、昨年度も公益財団法人道央農業振興公社を通じ、全道女性農業担い手研修会に江別市から3名の女性農業者の方が参加しておりますが、今後とも関係機関と連携を図りながら、女性農業者の研修機会の確保等を含め必要な支援を行ってまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 佐藤哲司(総務部長は2015年6月まで)

私から、家族介護者・ケアラー支援に関する御質問のうち介護のための両立支援制度について御答弁申し上げます。当市におきましては、国家公務員の制度に準拠し、平成7年4月1日から介護休暇を導入しております。また、平成22年6月30日からは、要介護状態にある家族の通院の付き添いなど、一時的な介護にも対応できるよう、国家公務員の制度改正にあわせて短期介護休暇を設け、制度の拡充を図っております。これらの制度改正については全職員に周知しており、これまでの職員の利用状況といたしましては、介護休暇は6人、短期介護休暇は2人が利用しているところであります。今後も、職場における仕事と家庭を適切に両立できるよう、制度の周知に努めてまいりたいと考えております。私からは以上であります。

答弁 企画政策部長 山田宗親(企画政策部長は2015年6月まで)

私からは、域学連携地域づくりについての御質問に御答弁申し上げます。初めに、大学生と市民の連携推進の取り組みについてでありますが、第6次江別市総合計画におけるえべつ未来戦略では、ともにつくる協働のまちづくりの戦略プロジェクトに大学が活躍するまちづくりを掲げており、大学と協働するまちづくりが重要と認識しております。当市の大学連携事業は、平成21年2月に締結した江別市・大学・江別商工会議所による包括連携・協力に関する協定に基づき推進しており、その一つとして平成22年度に創設した江別市大学連携学生地域活動支援事業補助金制度は、学生からの提案を受け、これまでに9事業を採択し、地域の活性化に寄与しているところであります。また、各部局におきましても、大学生による市内小学校での環境出前授業など、大学生が地域と連携協力しながら進める事業を行っておりますほか、やきもの市などのイベントや地域のお祭りなどにも学生参加が行われているところであります。さらに、大学生の自主的な地域での社会貢献活動の例といたしまして、大学生が大麻地区住民との交流を目的に雪かきや庭仕事などを手伝うおおあさの孫プロジェクトや、江別市母子会の活動で、ひとり親世帯の子供の学力向上を目的として、大学生が学習補助を行うえべつ土曜塾にボランティアで参加する活動などにも取り組まれているところであります。今後、提案や要望等をどのように聞き取りしていくのかという御質問についてでありますが、大学生や市民、団体等が連携、協力するためには、お互いが主体的に交流し、活動につなげていく仕組みづくりが必要であると考えております。そこで、今年度の新たな取り組みでは、まちづくりに対する大学生の提案を発表してもらう機会として、学生コンペを実施するほか、市内大学の特色ある研究や取り組みをメニュー化の上、地域の自治会や学校等を対象として実施する大学版出前講座支援事業により、大学と地域がお互いを知り交流する活動を支援してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、大学や大学生が地域と協働してまちづくりに取り組むことが、より一層重要になるものと考えておりますことから、引き続き、関係事業を推進しながら、より効果的な連携となるよう支援してまいりたいと考えております。次に、大学生などの生活支援についてでありますが、福岡県糸島市の事例は、九州大学キャンパスの一部移転を契機に、転入増による人口増加策として制度化されたとものと聞いておりますが、当市における人口減少への対応といたしましては、大学生や教職員に限らず子育て世帯や若い世代などを対象とした魅力あるまちづくりにより、住んでみたい江別をつくっていくことが重要であると考えております。このため、大学生の住民登録に対して直接的な金銭の助成を行うことは難しいものと考えておりますが、大学生が、学生時代の一時的な居住にとどまらず、将来にわたり市内に居住して市内企業等で活躍してもらうことが効果的との考えから、昨年度より、市内大学の学生を対象に、将来の人材育成のための実学教育を目的として、市役所を職場とした長期のインターンシップを開始いたしました。また、今年度からは、市内企業における長期間の実学教育による人材育成と将来の労働力確保のほか、生活基盤の確保も目的として、大学生が収入を得ながら将来の就職に向けた準備に取り組めるよう、有給インターンシップ等地域就職支援事業を開始する予定であります。いずれにいたしましても、今後ともこうした事業を推進しながら、大学生など若い世代にとっても魅力のあるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

答弁 経済部長 北川裕冶(経済部長は2014年6月まで)

私からは、家族介護者・ケアラー支援についてのうち、介護のための両立支援制度を利用しやすい環境の整備について御答弁申し上げます。議員御指摘のとおり、育児・介護休業法の改正により、介護のための短期の休暇制度が創設され、平成24年7月1日より、100人以下の労働者を雇用する事業主も適用されているところであります。厚生労働省では、北海道労働局などを通じて、介護休業や介護休暇を活用して仕事を続けながら介護を行うことができるようパンフレットやホームページなどを通じて制度の趣旨や内容などについて周知してきており、あわせて、市におきましても、商工会議所と連携して制度などの周知に協力してきたところであります。今後におきましても、多くの方が制度を正しく理解し有効に活用されるよう、関係機関とともに取り組んでまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

私から、認知症対策についてほか1件について御答弁申し上げます。初めに、認知症対策について、オレンジプランについての標準的な認知症ケアパスの作成・普及についてでありますが、オレンジプランは今後の認知症施策の方向性について検討され、国としての包括的な目標を定めたものであります。現時点においては、国における認知症施策を公表したものであり、各市町村においては、これをもとに地域の実情に応じて有益と判断するものなどを精査した上で施策展開していくものと認識しております。国においては、今後、市町村が必ず実施すべきと判断するものについては、法律や政省令などの法整備をし、各自治体に対し法令に基づく実施を求めることも検討されております。そこで、オレンジプランのうちの一つである認知症ケアパスについてでありますが、これは、生活機能障がいの進行に合わせて、どのような医療・介護サービスを受けることができるのか、標準的な流れを提示するものであり、支援を組み立てる上で有効なものであると考えます。江別市においては、認知症ケアパスと同様の役割を果たすものとして、地域包括支援センターや、介護サービスプランを作成するケアマネジャーを中心に、多くの実践例やそれぞれの分野におけるサービス資源などの情報共有を図る取り組みを行い、生活機能障がいの各段階の支援を標準化しながら、個別のケアプランで対応しているところであります。次に、認知症地域支援推進員についてですが、国は、オレンジプランにおいて、認知症の医療や介護における専門知識及び経験を有する専門職を、五つの中学校区に1人を目安として配置することを提示しております。認知症地域支援推進員の役割は、介護と医療の連携強化や、地域の実情に応じて認知症の人やその家族を支援する事業の推進役を担うものであります。江別市においては、このような役割を地域包括支援センターが中心となって担っているところでありますが、今後、認知症に対応する専門職のあり方などにつきまして検討してまいります。次に、認知症の早期発見、予防の取り組みについてですが、江別市では、介護予防事業対象者を抽出する目的で、70歳と75歳になる方全員に基本チェックリストを送付しており、おおむね7割の方から返送いただいております。認知症関連の項目も含めて、一定の項目に該当された方には、地域包括支援センターの専門職が自宅を訪問して介護予防教室への参加を促したり、認知症予防のためのアドバイスや個々人の状態に応じて早期受診をお勧めするほか、えべつ市民健康づくりプラン21に位置づけられた健康づくり事業の紹介などを行っております。今後におきましても、認知症の早期発見につながるよう基本チェックリストを活用するほか、全国の先進事例などを参考に、さまざまな仕組みについても検討してまいります。次に、鳥取県琴浦町の取り組みについてですが、軽度認知障がいの早期発見のための検診とさまざまな予防のための取り組みで、関係機関から高く評価されていると聞いております。市といたしましては、認知症の早期発見と予防対策は重要であると認識しておりますので、全国で取り組んでいる先進事例を調査、研究し、江別市にふさわしい取り組みの検討を進めていかなければならないものと考えております。次に、認知症に対する普及、啓発についてですが、認知症の方や御家族が住みなれた地域で暮らし続けるためには、周囲の理解や支援が必要であります。認知症を正しく理解し、支援や見守りができるよう、江別市では、認知症サポーター養成講座を平成18年度から実施し、昨年まで延べ3,912人を養成しており、受講者にはオレンジリングを配付して、身につけていただくことにより普及、啓発を行っております。この養成講座はさまざまな方々を対象とし、幅広い世代に理解していただくことが大切なことから、小・中学生や大学生の若い世代に受講していただくほか、高齢者と接する機会の多いサービス業の方たちにも受講いただいております。さらには、市が市民を対象に行う講演会や地域包括支援センターの活動で行う講話を実施しております。認知症に対する取り組みはますます重要になりますことから、あらゆる機会を通じて周知、啓発に努めてまいります。次に、家族介護者・ケアラー支援についてのうち、市における介護者・ケアラー支援の取り組みについてでありますが、ケアラーとは、一般社団法人日本ケアラー連盟によりますと、介護、看病、療育、世話、心や身体に不調のある家族への気遣いなど、ケアの必要な家族や近親者、友人、知人などを無償でケアする人と定義されております。江別市では、認知症高齢者の介護者である御家族の外出時や休息が必要なときに、支援員が訪問し見守りをする認知症高齢者家族やすらぎ支援事業を介護者支援の取り組みとして実施しております。また、介護者の相談につきましては、市内の当事者やその家族を支えるボランティア団体が市の施設内でも実施し、交流事業などで支援しているほか、地域包括支援センターにおいては、個別訪問時にさまざまな助言や相談支援を行っているところであります。認知症に対する理解の普及、啓発につきましては、本人のみならず介護者の支援も重要なことと認識しております。今後、現行の認知症高齢者家族やすらぎ支援事業のさらなる普及と地域包括支援センターの活用を図るとともに、現在、江別市高齢者総合計画を策定中でありますが、この策定委員会における議論を踏まえて、国によるオレンジプランや栗山町の事例などを参照しながら、江別市としてふさわしい取り組みを研究してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 宮川正子

御答弁ありがとうございました。2回目の質問をさせていただきます。まず初めに、件名1の農業政策についての4項目目、6次産業化の人材育成についてですが、御答弁では、6次産業化への関心が高まっている一方で、経営的に困難といった回答や方法がわからないといった意見もあったとのことです。糸島市では、地域の6次産業化を個人レベルに任せておくのか、それとも地域ブランドの戦略とあわせて地域全体で取り組むのかについて検討し、個人レベルであれば、食品加工の知識を中心にして食品衛生や表示について学習することになり、地域全体で取り組むのであれば、地域の農林水産業者を取りまとめてチームで運営することを考えていかねばならず、全員の底上げと同時にリーダ―の育成が欠かせないとしました。その結果、全員の底上げのための研修を行ったそうです。研修生の目的は、1つ目に6次化を基礎から学びたい。2つ目に商品開発の事例を学びたい。3つ目に仲間を見つけたい。4つ目に販路開拓や商流を学びたい。5つ目に今後の農林水産業の進め方を学びたいということでした。応用研修として、糸島市の産品を使った加工食品の製造から販路開拓までシミュレーションを行い、研修生みずから何を行うべきかというアクションプログラムを考えることを目標としています。研修生は、個々の作物が異なり事業規模や経験もばらばらですので、研修ニーズも異なります。そこで、個人の事情に合った分析を行い、一人一人の6次産業化メニューづくりを支援します。応用研修が終わった段階でいま一つ理解の乏しかった研修生も、自分でつくった産品での6次産業化を考えることでよく理解できたとのことです。江別市では、経済ネットワークへの参画などをもちろん推進すべきだと思いますが、方法がわからないといった御意見には、やはり江別市としてしっかりとした研修の場が必要だと考えますがいかがでしょうか。お伺いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

宮川議員の再質問にお答え申し上げます。農業政策に関連しまして、6次産業化の人材育成についてでありますが、これまで、農業者の6次産業化に対する大きな課題として、販路拡大の確保、商品開発のPR、さらにはそれを含めた個人の資質の向上と言われております。そのことから、まずは先ほど申し上げましたとおり、ラベルの開発、箱の製作、マーケティングや商品ディスプレイに関する研修、また、販路の拡大については、百貨店バイヤーとの商談会のあっせんなど、個人の販路拡大の資質も含めたさまざまな研修を実施してきたところでございます。一方で、農業者の意識調査では、先ほど申し上げましたとおり、関心は高まっているけれども経営的に困難または方法がわからないという方もいらっしゃいます。6次産業化に対する対応につきましては、農業者全体の底上げを図る中で進める必要があろうと思っております。そのため、今後建設を予定しております(仮称)都市と農村の交流拠点施設においてテストキッチンの設置を検討しておりますので、それらを活用した中で、個人的な資質の向上、さらには、販路や商品開発についての対応や手法についても改めて研究していきたいと考えております。以上でございます。

再質問 宮川正子

それでは、3回目は要望といたしますが、農業者の方々が6次産業化に挑戦して所得向上を実現するには、やはり原材料を加工して消費者に届けるまでは複雑な流通システムなどもありますので、研修は欠かせないと、糸島市を視察してきて感じているところです。また、所得向上のためには商品規模の拡大も必要です。経済ネットワークも含めまして、食品加工会社などとの交流、連携の場を多く設けていただくことを要望いたします。それから、5点目の農業女子プロジェクトの取り組みについての要望ですが、周知も含めまして、ぜひ積極的に声かけをしていただきたい。また、相談などにも乗っていただくことを要望いたします。次に、件名2の域学連携地域づくりについての1点目について、2回目の質問をいたします。今までも、さまざまな連携事業に取り組まれてこられ、また、今年度、学生の提案を受けて、学生コンペの実施や大学版出前講座に取り組み、地域との交流事業を進めるとのことで、そのことは大変評価いたします。自治会の役員をされている市民の方から、町内のお祭りなどは力仕事も多く、学生がもっと参加する仕組みなどをつくってもらえたらとのお話もお聞きしました。市民の方もさまざまな要望や意見をお持ちです。糸島市の糸島市九州大学連携交流事業補助金の募集では、九州大学は決して遠い存在ではありません。皆さんもこの補助金を使って九州大学の学生や教職員との交流を深めませんかとホームページに書かれていて、10人以上のボランティア団体や行政区組織、市民団体などから、連携した事業の提案を受けています。関係づくりに当たっては、地域は決して受け身にならず、積極的に取り組むこと、また取り組めるようにすることが大事であると考えます。九州大学の学生さん5人以上で組織する学生団体からも提案をいただき、双方から募集しています。NPOや市民団体、市民の方が提案する事業、学生が提案する事業、広く双方の皆さんから提案や意見をいただくことにより、それぞれのニーズがより明確になり交流が進むと考えます。域学連携をより深めていくために、そのような意見や提案をより多くいただけるような取り組みが必要と考えますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。

答弁 企画政策部長 山田宗親(企画政策部長は2015年6月まで)

宮川議員の再質問に御答弁申し上げます。域学連携に関して、広く意見や提案を受けるための取り組みについてでありますが、当市におきましては、平成14年度より、地域の課題解決や活性化を目的として、市民活動団体によるまちづくりを支援する協働のまちづくり活動支援事業を実施し、これまでに71事業を採択しており、大学や学生も含めたさまざまな団体等の連携によるまちづくり活動に取り組んできているところであります。また、先ほども御答弁申し上げましたとおり、江別市大学連携学生地域活動支援事業補助金制度におきましては、学生から地域活動に対する提案を受け、地域活性化に貢献していただいているところであります。いずれにいたしましても、今後とも、こうした取り組みを推進するとともに、新規事業の学生コンペや出前講座の実施に際しましても、地域へのPR等に努め、身近なところから交流し、連携できるよう支援してまいりたいと考えております。以上でございます。

再々質問 宮川正子

3回目の質問をいたします。先ほどの御答弁で、大学生や市民、団体が連携、協力するためには、仕組みづくりが必要であるとのことですが、地域と大学、両者のニーズに応じたマッチングをサポートする、そのサポート体制である連絡調整役が必要です。糸島市では、そのための課を新設しましたが、江別市としても、長期的に域学連携を進めるためにはコーディネートするところが必要と考えますが、いかがお考えでしょうか。お伺いいたします。

答弁 企画政策部長 山田宗親(企画政策部長は2015年6月まで)

宮川議員の3回目の質問に御答弁申し上げます。域学連携を進めるためのコーディネート体制についてでありますが、糸島市の事例では、合併による新市誕生を契機に、九州大学との連携を目的に課を新設したものと聞いておりますが、当市の大学連携におきましては、従前より企画課が所管しているところであり、現時点におきましては現体制で連携を支援していく考えでございます。また、先ほども御答弁申し上げましたが、既にさまざまな地域のイベントやお祭りへの学生の参加がありますほか、文京台地区の自治会では、夏季の防犯パトロールや街路花壇の整備など、日常の自治会活動におきましても交流が行われているところであります。さらに、市民活動団体の活動におけるこれまでのコーディネート例といたしまして、商店街活性化の取り組みなど、学生が地域と連携してまちづくりに参加できる交流事業の実施事例などもありますことから、今後とも、こうした活動を支援することで、大学や学生と地域との連携協力を推進してまいりたいと考えております。以上でございます。

再々質問 宮川正子

それでは、件名4の家族介護者・ケアラー支援についての2点目、介護のための両立支援制度を利用しやすい環境の整備についての要望ですが、2012年の厚生労働省の調査によりますと、仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査で、勤務先の両立支援制度を利用しない理由として、就労者、離職者ともに、介護に係る両立支援制度がないためと回答した人が最も多く、就労者27.3%に対し離職者は45.3%となっていたそうです。介護休業及び介護休暇は法律で義務化されていますから、制度として設けられているはずなので、制度がないというよりも認知されていない可能性があると調査では述べています。そのようなことがないように、ぜひ両立支援の周知徹底をさらに進めていただきたいと要望いたします。同じく件名4の3点目、介護者・ケアラー支援の取り組みについてですが、御答弁として、国のオレンジプランや栗山町の事例を参照しながら、江別市としてふさわしい取り組みを研究していくとのことですが、今後の介護者支援について、ぜひ栗山町のような介護者・ケアラーが集える場づくりやケアラー手帳の配布などを参考にしていただきまして、介護者・ケアラー支援の充実を要望します。以上で、質問を終わらせていただきます。

出典:江別市議会 平成26年第2回定例会 2014年6月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる