江別市議会 平成23年第3回定例会 2011年9月15日
災害時における避難施設の整備について
2011年9月15日、江別市議会の一般質問で、石田武史議員が「災害時における避難施設の整備について」質問し、市長 三好昇、総務部調整監 藤田政典、教育長 月田健二が答弁しました。
- 質問者
- 石田武史 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、総務部調整監 藤田政典、教育長 月田健二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 石田武史
通告に従いまして、質問をさせていただきます。今回も、災害時に避難場所となる学校施設の整備等についてお伺いしたいと思います。私は、平成23年第2回定例会の一般質問で、避難所、特に学校における災害用備品の備蓄についてお伺いしたところです。その際のご答弁では、江別市で起こり得る大規模震災を考えた場合、災害時における応急生活物資の供給等に関する相互協定を提携している事業者から調達する流通備蓄を基本としておりますが、ライフラインの途絶や流通の停滞に備える必要があることから、平成21年度から、備蓄毛布に加え、アルファ化米、パンなど非常用食料の備蓄を進めており、それぞれ拠点施設となるコミュニティセンターや江別市民会館、文書保存センターで保管しております。また、現在、備蓄品目及び数量については、見直しを検討しているところであり、今後、優先備蓄品として災害用トイレを加えるほか、飲料水については、公園や学校敷地内など江別市内5か所に設置した緊急貯水槽と二つの配水池に確保できるようになっており、今後も、東日本大震災などの教訓を生かし、スムーズな物資配布方法の検討を重ねてまいりますとのことでした。さて、前回の一般質問以降、平成23年7月7日に、文部科学省から、東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備についてという緊急提言が公表されました。これは、同年6月に、東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備に関する検討会が設置され、学校施設の安全性や防災機能の確保など特に重要な課題について検討が進められた結果、取りまとめられたものであります。その緊急提言によりますと、学校施設は、児童生徒の学習及び生活の場であるとともに、災害時には地域住民の応急避難場所としての役割を果たすことから、学校施設の安全性、防災機能の確保は極めて重要であるが、今回の東日本大震災では、津波等により学校施設に多くの被害が生じたり、応急避難場所としての施設機能に支障が生じたりするなど従来想定していなかった新たな課題が見られたとのことから、大まかに次のように述べられております。第一に、学校施設の安全性の確保として、一つに、学校施設の耐震化の推進、二つに、非構造部材の耐震化など、第二に、地域の拠点としての学校施設の機能の確保として、一つに、今回の震災を踏まえた学校施設の防災機能の向上、二つに、防災担当部局との連携、三つに、地域の拠点としての学校を活用するための計画・設計、第三に、電力供給の減少等に対応するための学校施設の省エネルギー対策であります。また、災害発生直後から、救命避難期、生命確保期、生活確保期、学校機能再開期に分け、生命確保期には、今回の震災では、学校が子供たちや地域住民の応急避難場所としての役割を発揮したが、発災直後から学校再開までの間、避難生活上で様々な課題が見付かったことから、今後の学校施設整備としては、教育機能のみならず、あらかじめ避難場所として必要な諸機能を備えておくという発想の転換が必要であること。また、子供たちや想定避難者数に応じ、食料、水、防寒具、毛布、携帯トイレ、扇風機、可搬式発電機などの物資を備蓄できるスペースを学校や近隣の安全な場所に整備すべきであり、汚水貯留槽の整備、マンホールトイレの設置、防災無線及び災害時有線電話の設置、蓄電機能等を備えた太陽光発電設備の整備、プールの浄水装置、避難場所の断熱性能の確保などが求められること。次に、生活確保期には、プロパンガスを都市ガスの調理器具等に使用できるようガス変換装置を接続するための接続口を整備すること、高齢者や障がい者等の避難生活に配慮し和室等を整備すること、女性のプライバシーに配慮したスペースを整備すること、災害時に備え応急避難場所の運営に必要な執務スペース、救護・炊き出しスペース、救援物資用スペース、掲示・連絡スペースなどをあらかじめ設定すること、給食室や家庭科室を炊き出しに利用できるよう整備すること、スロープや障がい者用トイレ設置等のバリアフリー化などが求められています。防災担当部局との連携に関しては、学校が本来果たすべき役割を果たした上で地域住民の応急避難場所としての役割も担っていくためには、あらかじめ教育委員会と防災担当部局との間で、お互いの役割を明確にしながら防災機能の向上を図っていくことが必要であるとしております。そして、地域の拠点としての学校を活用するための計画・設計については、今回の震災で、地域における学校の重要性が再認識されたこと、今後の学校施設の整備に当たっては、防災機能の強化に加え、地域コミュニティの拠点として様々な地域ニーズに柔軟に対応できるよう学校の機能強化を図ることが重要であるとしております。以上、この提言によりますと、前回いただいた市長のご答弁に比べてもかなり踏み込んだ内容になっているように思われます。全体もさることながら、私としましては、特に次の六点について、市長のご見解を伺いたいと思いますのでよろしくお願いいたします。第一に、現在、江別市で考えている起こり得る大規模震災の規模とはどの程度でしょうか。第二に、緊急提言によれば、学校施設の整備とは、あらかじめ避難場所として必要な諸機能を備えておくという発想の転換が必要であり、前回、私が一般質問した内容のように、食料や毛布など災害時の備蓄品も学校やその近くに整備すべきとしており、江別市が基本としている流通備蓄とは多少異なった考えのように思われますが、その点について市長としてどのようにお考えでしょうか。第三に、緊急提言にもあるように、私も、学校の応急避難場所としての位置付けや備蓄物資・支援物資の確保及び管理等の観点から、あらかじめ江別市教育委員会と防災担当部局との間でお互いの役割を明確にしながら連携を図るべきだと思いますが、現在、江別市においては、防災担当部局と江別市教育委員会の連携はどのようになっているのでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。第四に、江別市では、学校の耐震化が着実に進んでいるようですが、防災という観点での対策は、どの程度進んでいるのでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。第五に、地域の拠点として様々な地域ニーズに柔軟に対応できるように、今後は、他の施設との複合化など学校の機能強化を進めていくべきだと考えますが、市長はどのようにお考えでしょうか。ご見解をお聞かせいただきたいと思います。第六に、緊急時の避難場所の開錠や備蓄品及び飲料水等をだれがどのように配布するのか、また、担当者に何かあった場合の対応についてはどのようになっているのでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。以上の六点についてお伺いいたします。これで、私の1回目の質問を終わらせていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
石田議員の一般質問にお答え申し上げます。避難所施設の整備に関連しまして、災害時における食料や毛布などの備蓄についてでありますが、現在の災害用物資の備蓄は、毛布の一部を拠点施設へ分散配置し、残りの毛布や非常用食料を集中保管しております。保管方法につきましては、非常食のように期限があるものや季節によって使う又は使わないということが決まる物資は集中保管し、毛布のように大量に備蓄しなければならない物資は、拠点施設への分散を基本にしておりますが、このたびの緊急提言から、備蓄する物資に応じた保管方法を検討する必要があるものと考えております。また、備蓄量につきましては、必要数の全部を備蓄するのではなく、道路交通網に恵まれた当市においては、流通備蓄が基本になると考えております。なお、備蓄品を学校やその近くに整備すべきではないかとのことでありますが、大量に備蓄する物資や季節によって流通しない物資については、今後どういった備蓄方法や保管方法が有効なのか、今回の緊急提言を踏まえて検討してまいりたいと考えております。次に、防災担当部局と江別市教育委員会との連携についてでありますが、学校施設が児童生徒の教育施設としての基本的役割の外、災害時においては避難場所としての役割を担っていくことから、防災担当部局と江別市教育委員会の連携が重要であると認識しております。この考え方の下に、これまでも双方が協力しながら施設整備等の検討を進めてまいりました。したがいまして、今年実施する宿泊を伴う避難所運営訓練等の実績を踏まえて、学校ごとに配慮すべき点等について情報共有するなど江別市教育委員会との連携を進めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、この他の質問につきましては、総務部調整監外をもってご答弁いたします。
答弁 総務部調整監 藤田政典(総務部調整監は2012年3月まで)
私から想定する大規模震災の規模及び避難所の開錠や備蓄品の搬送等につきましてご答弁申し上げます。まず、江別市が想定している大規模震災の規模についてでありますが、これは、江別市耐震改修促進計画で検討された数値を用いており、その規模は、全国どこでも起こり得る直下の地震によるもので、マグニチュード6.9、最大震度は6弱から6強と想定しております。この想定は、中央防災会議などで公表されている海溝型、内陸活断層型、全国どこでも起こり得る直下型の三つのタイプの地震から、市内のいずれの地域でも計測震度が最も大きくなる地震を算出したものであります。次に、避難所の開錠や備蓄品の搬送、配布方法、担当職員についてであります。学校施設の鍵は、学校長、教頭及び施設業務員の複数による保管としておりますが、連絡体制や鍵の保管の取り決め、避難所運営における学校の協力体制など避難所としての学校の在り方について、江別市教育委員会と検討を進めてまいります。なお、備蓄品、生活物資の搬送や配布につきましては、避難対策班が担当いたしますが、こちらも複数体制を基本に他の班からの応援により支障のないよう対応してまいります。以上でございます。
答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)
私から学校における防災対策の進捗状況及び複合施設として学校を活用することについてご答弁申し上げます。まず、学校における防災対策の進捗状況についてでありますが、今回の震災では、耐震化されていない学校施設の構造体の被害の外、耐震補強された学校施設においても、天井材や照明器具など非構造部材の被害が報告されておりますことから、当市においても、非構造部材の点検が必要になると考えております。今後の学校施設の整備に当たっては、学校施設本体の耐震化が最優先でありますが、児童生徒にとって安全・安心な教育環境を確保するとともに、避難所としての役割を果たすことができるよう緊急提言の趣旨を踏まえ、天井材や照明器具などの非構造部材についても、大規模改修などに合わせて整備してまいりたいと考えております。次に、複合施設として学校を活用することについてお答えいたします。今回の緊急提言では、今後の学校施設の整備に当たっては、防災機能の強化に加え、地域コミュニティの拠点として地域ニーズに柔軟に対応できるよう学校の機能強化を図ることが重要であるとし、新たに学校施設を整備する際の施設の複合化や学校と他の公共施設を集約したまちづくりの例が示されております。今回の震災を機に、学校には、地域コミュニティの拠点としての機能や防災機能の強化が求められていると認識しており、また、施設の複合化についても、地域との連携や市民協働による様々な取り組みなどへの対応を含め、多面的に考えていく必要があると認識しております。しかしながら、学校は、児童生徒へ行き届いた教育を行うことが基本的役割であり、ますます多様化する教育活動へ適切に対応するため、効率良く使える学習スペースや多目的なゆとり空間など教育環境の整備・充実が求められております。こうしたことから、現時点で、子供たちにとって安全・安心な教育環境を備えることが最優先課題であると認識しており、今後、学校が地域の中でどのような機能を担っていくのかは、地域住民などの関係者と時間を掛けて方向性を見いだしていかなければならないものと考えております。私からは以上でございます。
再質問 石田武史
ご答弁ありがとうございます。私からは、再質問と要望をさせていただきたいと思います。まず、先ほどご答弁いただいた宿泊を伴う避難所運営訓練の具体的な内容について、ご説明いただければと思います。次に、大規模震災の規模について、今回の東日本大震災でもそうでしたが、想定外の事態が起こり得るということが明確になってまいりました。今後、市で想定している数値について、見直すお考えはあるのかお伺いいたします。次は、要望です。災害時の備蓄品については、やはり流通備蓄が基本と考えているとのことですが、正に、この点こそ、緊急提言にあるように発想の転換が必要だと思います。道路網が寸断されたり、人員確保に支障を来すなど不測の事態を考えた場合には、救命避難期における住民への対応として、特に私としては、学校施設等に備蓄品を整備すべきであると考えますので、さらなるご検討をお願いするものであります。次に、非構造部材の耐震化についてでございますが、緊急提言の趣旨を踏まえ、大規模改修などに合わせて整備されるとのご答弁でした。この点に関しては、ご理解いただき、大変心強く思うところでございます。緊急提言にも記載されていますが、屋内運動場の天井材、照明器具、バスケットゴールの落下防止策として固定式のものも含め、大規模改修を待つことなく、できるものから早急に進めていただきたいと思っております。最後に、東日本大震災発生から早くも半年が過ぎました。被災地では、依然として余震が頻発しております。殊更に不安をあおり立てるつもりは毛頭ございませんが、このような緊急提言が示された以上、市におかれましては、災害対策について、従来の考え方に固執することなく、柔軟かつ迅速に対応されることをお願いいたします。以上で私の再質問と要望を終わります。
答弁 総務部調整監 藤田政典(総務部調整監は2012年3月まで)
石田議員の再質問にご答弁申し上げます。まず、宿泊を伴う避難所運営訓練の具体的な内容でございますが、これは、学校を一つの舞台といたしまして、地域住民の皆様や子供たちに参加していただき、実際に泊まっていただく中で、具体的に住民自身としてどういった形で避難所の運営を行うのかということを経験していただきたいと思っております。また、宿泊のスペースがどの程度なのか、あるいは学校で泊まった場合にどういった不都合があるのかなどについて、皆様のご意見を伺うような内容を考えています。次に、江別市における地震の想定震度につきましては、中央防災会議などで用いられている数値をベースにしておりますが、中央防災会議や北海道地域防災計画の震度想定数値が変更された場合は、必要に応じて見直しを行ってまいります。以上でございます。
再質問 石田武史
ただいまご答弁をいただきましたが、宿泊を伴う避難所運営訓練について、実施する学校名や時期について具体的にお決まりでしたら教えていただきたいと思います。