美幌町議会 令和6年第3回定例会 2024年3月7日
(1)こども食堂の支援について/(2)人口減少対策について
2024年3月7日、美幌町議会の一般質問で、上杉晃央議員が「こども食堂の支援について」「人口減少対策について」について質問し、町長 平野浩司、福祉部長 河端勲、社会福祉課長 水上修一、危機対策課長 多田敏明、地方創生担当主幹 竹下護、教育長 矢萩浩が答弁しました。
- 質問者
- 上杉晃央 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、福祉部長 河端勲、社会福祉課長 水上修一、危機対策課長 多田敏明、地方創生担当主幹 竹下護、教育長 矢萩浩
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 上杉晃央
それでは、私から、こども食堂の支援についてと人口減少対策についての2項目について質問させていただきます。初めに、こども食堂の役割と町のサポートについてであります。北海道の資料によると、令和5年4月末現在、道内にはこども食堂が77市町村、301か所に設置されており、オホーツク管内においては、北見市で8か所、美幌町、斜里町、訓子府町、湧別町、遠軽町、紋別市で各1か所となっており、合計14か所に設置されています。認定NPO法人全国こども食堂支援センターの食堂箇所数調査結果によりますと、2023年度は2022年度から1,769か所増えて9,132か所となっており、全国の公立中学校と義務教育学校の数を合わせた9,296校とほぼ並ぶ設置数となっております。こども食堂の役割は、経済的貧困対策だけではなく、地域と子供や保護者とのつながり、食育の推進など、様々な学びの支援として有効であります。美幌こども食堂は、平成30年4月に設立、同年8月からスタートし、令和6年2月12日現在で延べ235日開催され、延べ利用者数は1万2,766人(子供6,417人、大人6,349人)、実利用者は1,019人(子供485人、大人534人)となっており、多くの町民が利用し大変喜ばれておりますが、以下についてお尋ねします。1点目、町としてこども食堂の役割、有効性をどのように考え、こども食堂の取組に対してどのような支援をされているのか。2点目、昨今、孤食をしている児童が増えているとの報道がなされており、こども食堂の潜在ニーズを認識する上で、町の児童の孤食の実情はどのようになっているのか。3点目、こども食堂を継続して円滑に運営する場合、運営資金面、運営スタッフの確保、食材の調達、調理設備等の更新、周囲の理解や連携など、様々な課題が発生していると考えられますが、これらの課題に対して、町はどのようなサポートを検討されているのか、お尋ねいたします。次に、2項目め、人口減少対策について、若者世代の転入促進策等についてお尋ねします。国立社会保障・人口問題研究所が発表した将来推計人口では、美幌町の2050年推計人口は、2020年と比べ9,819人減少し、減少率は47.5%、前回推計値より人口減少が加速しています。特に、15歳から64歳の生産年齢人口は1万55人から4,188人、同様に65歳以上の高齢者人口も6,714人から5,013人へと減少し、高齢化率は51.1%となり、町民の半数以上が高齢者となることが推計されております。町は、人口減少を見据えて、美幌町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき各種施策を実施していますが、以下についてお尋ねします。1点目、数値目標に対する現在の達成状況について。2点目、特に、人口減少の要因でもある若者世代の最近10年間の年齢段階別(20歳から49歳まで)の転入・転出(社会減)の状況及び出生者数並びに合計特殊出生率について。3点目、出生率の減少は、未婚化や晩婚化の進展が原因であると言われておりますが、最近10年間の婚姻数及び未婚率の数値について。4点目、町が現在取り組んでいる人口減少対策の拡充、特に若者世代の転入を促進するための施策、婚活支援等についてお尋ねいたします。
答弁 町長 平野浩司
上杉議員の御質問に答弁いたします。こども食堂の支援について。こども食堂の役割と町のサポートについてですが、こども食堂は、子供の食育や居場所づくりにとどまらず、それを契機に、高齢者や障がい者を含む地域住民の交流拠点として、地域共生社会の実現に向けて大きな役割を果たすことが期待されております。1点目のこども食堂の役割、有効性の考え方についてでありますが、美幌こども食堂は、全町民対象の地域食堂として、子供に加えて、保護者、高齢者や地域住民など誰でも利用することができ、どの地域の方でも利用できるよう、小学校の3学区ごとに合わせ、町内の3か所で開催しております。地産地消を基本とし、地元の食材を使用して、子供と大人が一緒に温かい夕食を食べることができる場となっております。地域の中で安心できる居場所として、地域からの孤立を解消し、子供たちの健全な育成を栄養面で支える場であるとともに、異世代が食卓を囲む交流の場となっていることから、子供を中心とした地域コミュニティーを形成する有効な取組として、大変意義のある活動であると認識しております。次に、町として、こども食堂の取組に関してどのように支援されているかについてでありますが、平成30年4月に設立されて以降、各ボランティア団体から人員を確保し、寄附金や食材の無料提供等で運営されていることから、町としては、食材提供や助成金に関する関係団体への情報提供を行うなど、側面的な支援を行っております。2点目のこども食堂の潜在ニーズを認識する上で、町の児童の孤食の実情はどのようになっているのかについてでありますが、詳細な数値データはありませんが、運営時に参加されているボランティアスタッフに確認したところ、日常働いている母親からは「週に1回でも夕食の支度をせずに、仕事帰りに子供と会話をしながら食事を取ることができる」、友達同士で利用している子供たちからは「こども食堂に来ると、初めて会う人や知らない子でも仲よくなれるので面白い」などの声が寄せられております。利用割合としては、子供一人での利用よりも、親子連れや友達同士でこども食堂を利用することが多く見受けられますが、利用者の中には、平日、保護者と一緒に夕食を食べる時間が少ない家庭の子供が含まれていると考えられます。共稼ぎなどで保護者の帰宅が遅く、子供一人で食事を取る孤食の状況を改善する手段としても、こども食堂の活動は着実に浸透しているものと認識しているところであります。3点目のこども食堂を継続して円滑に運営する場合、様々な課題が発生していると考えられますが、町としてどのようなサポートを検討されているのかについてでありますが、現在の運営内容として、運営資金面では、寄附金や民間等の助成金、美幌こども食堂を支援する百人の会や美幌町社会福祉協議会が支援を行っております。運営スタッフの確保の面では、ボランティアセンターを通して、調理、準備、後片づけ、受付等を行うボランティアの派遣を行っているほか、こども食堂を利用していた方が運営ボランティアとして協力したり、ボランティア活動に関心のある学生や社会人を積極的に取り入れて人材を確保し、特定のボランティアに負担がかからないようにしていると伺っております。食材の調達については、自家野菜の提供や多くの地元農家からの無償提供を受け、調理設備等の更新については、寄附金や民間団体等の助成金を活用して調理器具等を購入するなど、現在の美幌こども食堂は、多くの企業や団体等の協力支援を得ながら、利用者や地域住民、企業や団体の双方が、地域の様子や活動内容を知る契機となっております。今後においても、食材提供や助成金に関する関係団体の情報提供など側面的な支援を行うほか、事業を安定的に継続させるため、運営団体が望む支援策についても対応してまいりたいと考えておりますので、御理解くださいますようお願いいたします。次に、人口減少対策について。若者世代の転入促進策等について、お尋ねの1点目、数値目標に対する現在の達成状況についてでありますが、数値目標は、四つの基本目標ごとに最終年度の令和6年度の目標値を設定しており、本年度は、令和4年度の実績値を算出しております。基本目標1、新規求人数については、目標値1,100人に対し実績値が1,393人、200万円を超える給与収入者人数については、目標値5,600人に対し実績値が5,765人となり、いずれも目標値を上回っております。基本目標2、20代から40代の転出入の差については、目標値マイナス37人に対し実績値がマイナス62人と、こちらは目標値を下回っております。基本目標3、合計特殊出生率については、目標値1.7に対し実績値が1.1と、目標値を大きく下回っております。最後に、基本目標4、美幌町に住み続けたいと思う人の割合については、目標値85%に対し実績値が77.1%、人口については、目標値1万8,368人に対し実績が1万7,930人と下回っている状況にあります。お尋ねの2点目についてでありますが、まず、20歳から49歳までの転入転出の状況については、平成25年から令和4年度までの累計で、転入が4,436人、転出が4,987人で、計マイナス551人となっております。続いて、出生数であります、こちらは暦年の数値となっており、平成26年が129人、平成27年が117人、平成28年が121人、平成29年が110人、平成30年が91人、令和元年が106人、令和2年が88人、令和3年が86人、令和4年が69人、令和5年が76人となっております。続いて、合計特殊出生率についてでありますが、こちらも暦年の数値となっており、平成26年が1.34、平成27年が1.27、平成28年が1.38、平成29年が1.30、平成30年が1.20、令和元年が1.41、令和2年が1.23、令和3年が1.28、令和4年が1.1、令和5年が1.26となっております。お尋ねの3点目でありますが、まず、婚姻数につきましては、婚姻届数を暦年で把握しており、平成26年が76件、平成27年が98件、平成28年が95件、平成29年が66件、平成30年が77件、令和元年が72件、令和2年が64件、令和3年が54件、令和4年が48件、令和5年が52件となっております。続いて、未婚率についてでありますが、未婚率は、国勢調査の結果による把握となります。平成22年の未婚率は、全体で30.8%、20代から40代は36.1%、平成27年の未婚率は、全体で30.7%、20代から40代は38.1%、令和2年の未婚率は、全体で30.4%、20代から40代は41.0%となっております。お尋ねの4点目でありますが、人口減少対策として、美幌町まち・ひと・しごと創生総合戦略において、雇用の場の創出、移住定住の促進、子育て教育環境の充実、生活環境の充実の四つの基本目標を掲げて取り組んでおり、また、従来の子育て世帯の負担軽減策に加えて、新たに医療費無償化の枠拡大、給食費の段階的な負担軽減など、新年度においても提案予定であります。若年層向けの施策としては、奨学金返還支援など若者のUIJターンによる雇用促進やびほろの活力共創事業など、若者がまちづくり活動に参加できるような支援を行っているほか、婚活施策として、みらい農業センター農業青年配偶者対策事業などを展開しております。令和6年度は、第3期戦略策定の準備年度であることから、これまで実施してきた施策の効果検証を行い、御質問の若者世代の移住促進についても、次期総合戦略に盛り込んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
再質問 6番 上杉晃央
最初に、こども食堂について再質問していきたいと思います。答弁の最後に、運営団体が望む支援策について対応してまいりたいという前向きな答弁がありました。最初の質問ですけれども、こども食堂の行政の担当窓口とグループはどこなのか、まずそのことについてお尋ねしたいと思います。
答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)
こども食堂の役割としては、いろいろな役割を担っていただいているとは思いますけれども、一義的には福祉部であると思ってございます。グループは、福祉部社会福祉課民生障がいグループとなります。
再質問 6番 上杉晃央
先ほどの町長の答弁では、食材提供や助成金に係る情報提供をしているということでありましたが、これまで具体的にどのような情報をどのように提供されてきたのか、お尋ねしたいと思います。
答弁 社会福祉課長 水上修一
御答弁申し上げます。現在、北海道では、三つの企業や団体と子どもの居場所への支援に係る連携、協力に関する協定を締結しております。今年度、令和5年度につきましては、この協定に基づき、一般社団法人北海道水産物荷主協会からホッケのフィレやホタテなどの水産物の無償提供がありましたので、北海道からこのような情報提供を受け、こども食堂に情報提供しております。また、助成金につきましても、NPO法人から北海道を通して助成金の御案内などがありますので、そちらの案内がありましたら、こども食堂に提供しているところでございます。よろしくお願いいたします。
再質問 6番 上杉晃央
答弁にもありましたけれども、食堂の開催場所は、3小学校区のエリアごとに一つずつ、青稲ふれあい会館、地域用水広報館、そして、大屋代表が栄町の旧飲食店を改装した茶来楽の3か所で運営されています。私がヒアリングしたところ、収入は、団体、企業、個人からの寄附金、公的、民間からの助成金が主なものであります。こども食堂を利用している方からは利用料をいただいていますが、約6%と少なく、団体、企業、個人からの寄附で運営しているというのが実情であります。美幌こども食堂に限らず、全国的に継続して運営していくためには、団体、企業、個人や公的助成金などを確保することが、どこのこども食堂にも共通した課題であると思います。先ほど紹介したように、3か所のうち2か所は町有施設を利用しており、そこの年間使用料は約15万円あるそうです。町として、これらの使用料を助成する考え方についてお尋ねしたいと思います。
答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)
議員がおっしゃったように、現在、こども食堂は3か所で行っており、そのうち2か所は町営施設でございますが、今のところ助成や減免については考えていないのが実状であります。
再質問 6番 上杉晃央
先ほど言ったように、こうしたことも運営団体が望んでいる支援の一つであります。町の施設2か所の使用料が年間約15万円で、それを支援する場合、公共施設の使用料免除のほか、直接助成する方法、あるいは、自治会が指定管理を受けていますから、自治会が免除した減収分を補塡するなど、いろいろな方法があると思うのですが、町長としては、町の施設の使用料の負担についてどのような考えをお持ちなのか、お尋ねしたいと思います。
答弁 町長 平野浩司
こども食堂を行っている方々が地域集会室を使うことに関して、その使用料を免除することについては、答弁でも望む者の支援と言っているとおり、今後考えていきたいと思います。
再質問 6番 上杉晃央
先ほどの担当部長の答弁では、考えていないということでしたが、町長の答弁では、望む支援策について対応していきたいということでした。今後、行政も指定管理者も、もちろんこども食堂も、事務的な手間がかからないような助成方法について、具体的に検討していただきたいと思います。次に、農林水産省では、各省庁が抱えている賞味期限の迫った防災備蓄品をフードバンクに無償提供する事業を、各省庁に指示して2019年から実施しております。美幌町も防災備蓄されている食料品があると思いますが、それらの種類はどのようなものがあるのか、また、今後賞味期限が迫った食品が出てきた場合、こども食堂で使えるような食品の提供は考えられるのかどうか、その辺についてお尋ねしたいと思います。
答弁 町長 平野浩司
先ほどの答弁に関連して、私も部長も、運営団体が望んでいるという捉え方はしていなかったのですが、今回、上杉議員から、それは相手方が望んでいることであると指摘がありましたので、望んでいることは、町としてしっかり対応したいということで御理解いただきたいと思います。
答弁 危機対策課長 多田敏明
答弁させていただきます。現在、町で備蓄しております食料品につきましては、カレーとセットのアルファ米が327袋、パンが440袋となっております。この食料品につきましては、避難所を開設した際の避難者用の食料として備蓄しておりますけれども、賞味期限もありますことから、例えば、町主催の総合防災訓練での啓発や厳冬期訓練での災害演習用として活用しておりまして、今後、備蓄数量の推移を見ながら補充していくことを考えております。現在、備蓄する食料品の数量は決して多くなく、備蓄用を主として保存しておりまして、さらに、防災訓練などにおいても継続して活用していきたいと思っており、現状、こども食堂への提供は困難であると考えておりますので、御理解をお願いしたいと思います。
再質問 6番 上杉晃央
備蓄の種類や数量は分かりました。もちろん公費で調達しているものですから、町でも無駄のないように、町主催のいろいろなイベント等で活用しているということで、期限が来て処分し切れなくて困ることのないように、こども食堂で使えるかどうかは私も聞いておりませんけれども、今後そういったものがあれば、ぜひ提供をしていただきたいと思います。大屋代表のほうでは、公的な助成金の活用を強く希望しているのですが、こども家庭庁のひとり親家庭等のこどもの食事等支援事業の募集というものがありますけれども、行政からの情報提供が2年続けて募集期限の間際であったため、結果としては間に合わなかったという話を聞いています。先ほどお話をしたように、継続的に活動していくためには、資金的な部分をしっかり確保することが不可欠であり、そのためには各種助成などを活用することが大きな課題です。町としてそうした情報を把握していれば、速やかに情報提供できたのではないかと思うのですけれども、このことについて担当ではどのように対応したのか、もう一度確認したいと思います。
答弁 社会福祉課長 水上修一
御答弁申し上げます。ただいまお話のありましたこども家庭庁からの助成金の案内でありますけれども、町としては、北海道からメール等が来たときに、速やかに情報提供することが基本であると考えております。今回は、その内容を若干見逃した部分があったかもしれませんけれども、今後、情報収集をした際には、速やかに紙で打ち出すなり、メールを転送するなり、確実に情報をお届けできるよう取り組んでまいりたいと思いますので、御理解のほどをよろしくお願いします。
再質問 6番 上杉晃央
私も、こども家庭庁の支援事業の募集要項をプリントアウトしてみました。最初に読んだときは法人が対象なのかなと思ったので、それなら町から情報提供する必要はないのかなと思ったのですが、よくよく読んでいくと、個人も含めて助成の対象だということが分かったのです。先ほどお話をしましたように、運営している側では、こういった公的な資金をできるだけ欲しいわけです。申請したからといって採択になるかどうかは分からないですけれども、申請しない限り支援していただける可能性はないわけですから、応募期限があるものについては速やかに情報提供していただかなければ、こういったことがまた繰り返されます。このことに限らず、町には道を通じていろいろなものが流れてきますから、そうした情報を必要としている団体にいち早く情報提供するということを、ぜひ心がけてほしいと思います。そこで、担当している部署は分かりましたが、課長やグループの担当の方は、こども食堂の状況について、現場を視察したり利用者の声に耳を傾けるようなことはしているのでしょうか。
答弁 社会福祉課長 水上修一
御答弁申し上げます。私も、以前こども食堂には伺ったことがあります。先日、青稲ふれあい会館にお邪魔しました。出向くのが遅くて終了間際だったのですけれども、食堂に伺ったことはあります。また、ボランティアスタッフの方や実際に利用されている方からも、どのようにお食事を取っているか、どのような利用形態があるかなどについて聞いているところでございます。よろしくお願いいたします。
再質問 6番 上杉晃央
そういう意味では、待ちの姿勢ではなくて、先ほどの町長答弁にあったように、こども食堂があることによって、地域の人たちの集いの場になっていて、そこで新たなコミュニティーができるような有意義な活動をしておりますので、今後も、定期的に関係者と情報交換していただきたいと思います。私も、今回青稲会館に行って、子供たちやお母さんたちと一緒に食事をして、いろいろお話を伺ってきました。その日は、小学校時代からこども食堂に通っている高校生のお兄ちゃんと中学生の妹さんとお話をしたのですけれども、とても楽しく通っているようで、夏などは小学生の子供たちの遊び相手になったり、非常に楽しい場になっているとおっしゃっていました。そういった面では、こども食堂は3か所ありますので、担当者の方が定期的に様子を見にいったり、こども食堂の運営者の方々と意見交換をするなど、今後とも、こども食堂の課題の把握や理解者の拡大に向け積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
こども食堂の役割については、議員からお話をいただいたとおりだと思います。子供を中心とした地域コミュニティーを形成するに当たっては、こども食堂がその核になり得る存在だと思いますが、そのためには、こども食堂を始めた方々の思いを大切にするとともに、過度な負担をかけることなく、行政やその理解者が必要な支援をしていくことが大事であると思っております。現在、こども家庭庁では、こうした活動を後押しし、農水省ほか各省庁もそれを支援している状況ですが、何よりもこども食堂を始めた方々の思いを大切にし、地域の方々と一緒に考えていくことが必要であると思っております。そうした意味で、町が側面的な支援を行っていくためには、必要な情報を速やかに提供するとともに、運営者の意見をきちんと聞くことが大事であると思っております。なお、議員からは、公共施設の使用料免除などについても御提案いただきましたが、町としてどのような支援ができるかについては、財政的な支援も含め様々な観点から検討してまいりたいと考えております。
再質問 6番 上杉晃央
今、町長から、町の支援の考え方が示されました。公的な助成を活用している例を紹介すると、こども食堂の運営に当たっては、各種備品類も中古で間に合わせているケースも多いのですが、そのうち冷蔵庫2台の更新と電子レンジ1台の増設について、オホーツク総合振興局に助成金の申請をしているということであります。大屋代表は、地域の子供は地域が育てることをモットーに、自助、共助、公助を基本とした、全ての弱い立場にある子供、共働き家庭、ひとり親家庭、独居高齢者、障がい者、生活困窮者に手を差し伸べる一つのツールとしてスタートしたということであります。町長からお話がありましたように、できるだけ速やかに団体の方とお話をしていただいて、運営している側が、行政にどのような支援を求めているのかをじかに聞いていただき、必要な支援について町長に判断していただくことをお願いし、この質問は終わりたいと思います。次に、移住定住、人口減少の部分でございます。先ほど答弁がありましたけれども、基本目標の達成状況で上回っているものもありますが、私が特に関心を持っているのは、20代から40代の転出転入者の差であり、残念ながら拡大しているのが現実でございます。合計特殊出生率も目標値1.7から実績1.1と大きく下回っており、さらには美幌に住み続けたいと思う人の割合も、目標値より7.9%下回っています。こういう状況から、次期第3期総合戦略策定に当たり、計画期間はもう1年ありますが、現在の状況を見た中で、次期はこのようなところを重点的に見直したいという項目があれば、教えていただきたいと思います。
答弁 町長 平野浩司
担当から状況報告は受けているのですけれども、まだ具体的に何をという分析はしていませんので、今言えることはないのです。ただ、私は、地元の若い世代の転出が多いことが最近非常に気になっています。その中で、女性の方について、地域がどう考えていくかということが大事であると思っています。現在、出生率が低い中において、一般的には未婚とか晩婚とかいろいろ言われているのですけれども、実はもう一つ、結婚されても子供を望まない方がいること、この辺をどう捉えるかについて真剣に勉強をさせていただいております。言うならば、子供に対する期待が変化してきているのです。昔であれば、後継ぎをしてくれるとか、老後の面倒を見てもらうということもありましたが、何より子供がいる幸せを感じなくなってきている。女性の生き方を考えた場合に、機会費用という言葉があるのですが、研究報告を見てこういう言葉があることに驚いたのです。どういうことかというと、子供を産むことで稼ぎ損なう経費、こういうことがもう論じられているのです。次の計画を見直すときには、女性の高学歴や男女賃金の格差などを冷静に考えれば、こういうことは起こり得るのだということを一つの要素として考えなければいけないかなと思っています。まとまりない話ではありますけれども、そのようなことを考えている状況でございます。
再質問 6番 上杉晃央
結婚の価値観なども変わってきて、難しい部分は分かります。今議会は、私も含めて、人口減少問題を取り上げる議員が非常に多いのですが、次の総合戦略策定に当たり、町が若者の移住定住を重点的に取り組む姿勢を対外的に発信するため、現在は政策課が担当していると思うのですけれども、そこから分離をして、例えば若者移住定住課というものをつくって、美幌町はそこをターゲットにして、第3期では、今やっている施策をさらに充実して取り組むことを検討してはどうかと思います。そのような中では、例えば、美幌に移住してきた方を移住推進員として採用し、課に配置してそういう経験を生かしてもらう。岡山県の和気町というところは、人口1万4,000人ぐらいの町ですけれども、ここでは移住推進員というスタッフを配置して、2015年から7年間で約700名が移住している。この実績は、国の事例などでも取り上げられています。移住定住に関して、そのような大胆な切り口で取り組んで情報発信するような考え方は、町長、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
私も、いろいろな成功事例を見る場合においては、なぜそうなったかを分析し、美幌町に置き換えた場合はどうなのかを見極めた上で判断させていただいております。ですから、今の専門部署のお話にしても、そこで何をどうしていくかをしっかり詰めて、その考え方を町民と共有しない限り、結局はつくっても機能しないということになってしまいます。若者の定住が進まないことについては、何が問題かをしっかり見定めた中で、町の戦略として、専門的にやるだけの人員配置が可能であると判断できるのであれば、今助言をいただいたようなことも考えていきたいと思っております。
再質問 6番 上杉晃央
今回質問するに当たって、私も、びほろ暮らしの移住定住情報サイトを久しぶりにのぞいてみました。サイトのコンテンツとしては、移住者の生活、移住体験、びほろ暮らし、びほろで働く、移住支援などきめ細かく、以前のサイトに比べて大変よくできていると思います。中には、IターンやUターンの人たちの情報発信についても載っています。一つ残念なのは、その内容が写真と文章だけの紹介なのです。私はいろいろなところをよく見るのですけれども、できれば文章で書いてあるところを動画にする。例えば、実際に移住した人が家族で語るとか、あるいは、美幌町の認知度アップのためにプロモーション動画を載せるとか、お金はかかりますけれども、次に向けて美幌町の魅力発信をしてはどうかと思いますが、町長、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
私どもは、今までもいろいろなことをやらせていただいて、中にはすばらしいものがたくさんあるのです。ところが、それがそこで止まってしまっているというのは、本当にPRが下手というか、継続性を持っていない。今、動画の提案がありましたけれども、うちの広報でもそういうものを認めていただいて、なるべく積極的に動画で発信させていただくことを心がけています。あとはその動画を見てもらうための方法ですが、私どもとしては、会員を募るような努力はしているのですけれども、同時に、町民の皆さん方も、町でこういう動画をつくったんだよと拡散してくれるような協力体制が大事だと思っています。以前、東京の地下鉄に美幌町をアピールする広告を出したときは、いろいろなところから電話が来まして、よく地下鉄に広告を出したねと大変評判がよかったのですが、そういうことを町民の皆さんの応援をいただきながら積極的にやっていく必要があると思っております。
再質問 6番 上杉晃央
広報の動画は以前も聞いていました。その内容は移住定住情報サイトにもリンクするとか、ある町では、テレビで紹介された町の紹介動画をアップしているところもありますし、近くでは道東テレビなどもあるではないですか。ああいったところを活用してプロモーションビデオをつくっていただければ、私は非常にインパクトがあるのかなと思います。先ほど町長は、専任の組織をつくって機能するのかと言いましたが、確かに町長が言う面はありますけれども、若者移住定住課という専任組織があるだけでも、美幌町は若者の移住定住に力を入れているのだという強いインパクトを与えると思いますので、ぜひその辺も検討してほしいと思います。次に、移住定住の取組の中で、移住希望者が来町する場合、案内などはどのように対応しているのでしょうか。来町者がどこかを見たいと言ったときは、地図や情報を渡して自分で行ってくださいということなのか、町の職員やKITENのスタッフなどが案内するのか、その辺の実情はどうなのでしょうか。
答弁 地方創生担当主幹 竹下護
御答弁申し上げます。今お話をいただきましたKITEN、移住促進の施設として昨年4月にオープンしておりますけれども、移住の御相談の方はKITENにお越しいただきまして、そこには職員が同席する場合もございますが、移住者の御希望を一通りお伺いしまして、アテンドが必要な場合は現地まで案内したり、御希望があれば移住体験住宅に入居して移住体験をしていただくなど、必要なアテンドをしているところでございます。よろしくお願いします。
再質問 6番 上杉晃央
移住希望者の希望に添ってきめ細かに対応していただいているということなので、安心いたしました。総務省が2017年に行った移住者のアンケートによると、地方移住を決めた理由は、気候や自然環境が恵まれたところで暮らしたいというのが47%、今までの働き方や暮らし方を変えたかったというのが30%、都会の喧騒から離れて静かなところで暮らしたかったが27%、ふるさとで暮らしたかったが25%ということです。一方、日本財団の調べた調査では、暮らしたい理由として、自然環境が豊かが51%、生活がしやすいが50%、治安がよいが39%、育った場所だからが37%、感染リスクが低いが21%ということであります。今日の新聞にも全国の移住相談の記事が載っていましたけれども、それを見ると、大都市圏の人たちは、アクセスのよい周辺を希望するケースが多いようなのですが、美幌町も、移住先として選ばれていい条件がかなりそろっていると思います。ところで、出生数の増加には、結婚して子供が生まれることが一番早い道なのですが、ただ、結婚したくても出会いの機会がない独身男女が多いようなので、そういう人たちに出会いの機会を設けることは必要だと思います。美幌町の婚姻数もかなり減ってきているようですが、みらい農業センターが取り組んでいる婚活事業の最近の成果はどうなっているのか、教えてください。
答弁 地方創生担当主幹 竹下護
こちらで把握している範囲のお答えになりますが、もともとは担い手対策協議会による農業体験実習制度の中で、農業に興味や関心を持つ女性の方にお集まりいただきまして、町内の農家青年と交流の場を設ける事業を行っておりました。令和5年度には、この事業の新たな取組として、お見合い形式の婚活パーティーを実施したところでございます。お越しいただいた女性の方は2名で、町内の2名の方とマッチングしたのですけれども、結婚までには至らなかったということで聞いております。よろしくお願いいたします。
再質問 6番 上杉晃央
内閣府の調査によると、結婚願望のある人というのは結構いらっしゃるのです。私は、自治体が婚活を支援していくというのは、将来の生産人口などに結びつく期待できる取組だと思います。昔は青年団活動が活発で、そういうことを心配しなくてもよかったのですけれども、今は活動がない状況ですので、農業者の婚活だけではなくて、社会教育的観点から、若い世代が集まる町のイベントを増やして関わってもらうなど、未婚の若い世代がまちづくりに関わる中で婚活を支援するのも有効ではないかと思いますが、教育長の御意見をお伺いしたいと思います。
答弁 教育長 矢萩浩
教育委員会が所管している青年団体としては、会員数19名のB-liveという団体と会員数17名のFjoyという団体がございまして、合計36人の若者たちが主体的に学び、まちづくり活動に取り組んでいる状況でございます。これらの団体が婚活支援と一致するかどうかは分かりませんが、教育委員会としては、今後も育成助長につながるような支援を続けていきたいと思っておりますし、また、それらの団体では様々な事業を行っており、会員の募集も随時行っておりますので、教育委員会としても、情報発信などいろいろな形で関わっていけるのかなと思っております。よろしくお願いします。
再質問 6番 上杉晃央
何人かの議員からも質問がありましたが、私は以前から、美幌町に住んで網走や北見に通勤することは十分可能ではないかと考えていますので、通勤者をターゲットにして、美幌町の魅力や住みやすさを積極的にアピールすることが大事だと思います。令和4年3月の一般質問で、定住促進策のための新築住宅の制度拡充等についてお話をして、当時、定住施策の見直しが必要であると答弁されておりましたので、町長として、次期計画の中で検討されるのか、その辺の意思について確認したいと思います。