美幌町議会 令和5年第7回定例会 2023年12月13日
帯状疱疹ワクチン接種費用の助成について
2023年12月13日、美幌町議会の一般質問で、上杉晃央議員が「帯状疱疹ワクチン接種費用の助成について」質問し、町長 平野浩司、保健福祉課長 立花良行、福祉部長 河端勲が答弁しました。
- 質問者
- 上杉晃央 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、保健福祉課長 立花良行、福祉部長 河端勲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 上杉晃央
帯状疱疹予防対策について。帯状疱疹ワクチン接種費用の助成について質問いたします。帯状疱疹は、加齢やストレスなどで免疫力が低下すると皮膚や神経に炎症を起こす疾病で、幼少期にかかった水ぼうそうのウイルスが再活性化し、50歳以降に激しい痛みに見舞われます。80歳までに約3人に1人が発症すると言われ、50歳以上の中高年層に多く発症しております。日本では近年、帯状疱疹の発症が増えているという調査報告があります。宮崎県皮膚科医会の疫学調査によると、人口千人当たりの発症率は2009年に4.75%でしたが、2019年は6.54%と約1.38倍に増加しています。今回の質問は、新型コロナウイルスに感染した町民から、帯状疱疹を発症して激しい痛みに襲われ重症化し本当に大変だったとの話を伺って、この方がもし私のように帯状疱疹ワクチンを接種していれば、苦しい思いをしなくても済んだのではと感じたからであります。私は、国保病院のかかりつけ医に待合室の帯状疱疹予防接種のポスターを見て相談し、接種したほうがいいですよと進められ、令和3年に帯状疱疹予防ワクチン接種を受けました。帯状疱疹の発症及び重症化を予防するには、帯状疱疹ワクチンの接種が必要となります。調べてみますと、私が接種を受けた生ワクチンは比較的安い金額ですが、発症抑制効果の高い不活化ワクチンは高額で、2回接種が必要であります。昨今、接種費用を助成する自治体が増えておりますが、本町における帯状疱疹ワクチン接種費用の助成について、町長の考え方をお尋ねいたします。以上であります。
答弁 町長 平野浩司
上杉議員の御質問に答弁いたします。帯状疱疹予防対策について。御質問の帯状疱疹ワクチンの接種費用の助成についてですが、国では、帯状疱疹ワクチンの定期接種化を検討し審議しており、現状では、予防接種法に基づき公費負担される定期接種ではありませんが、本年11月9日に開催された第21回厚生科学審議会において、帯状疱疹ワクチンによって帯状疱疹の発症に加え、帯状疱疹後神経痛の発症を予防することが期待できるとの見解が示されました。帯状疱疹の主な症状として、神経領域に沿って生じる皮膚の痛みや違和感、かゆみなどや痛みに続き、水ぶくれなどの症状が3週間から4週間継続し、2割程度の方は皮膚症状改善後も帯状疱疹後神経痛を発症する場合があります。現在、2種類のワクチンが承認されており、その効果は、生ワクチンが5年、不活化ワクチンが9年と言われております。道内をはじめ、近隣の自治体における接種費用の助成を行う自治体が増加してきており、本町におきましても、町民皆様の健康保持に帯状疱疹ワクチンの接種は有効と考え、接種費用の助成の実施について検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
再質問 6番 上杉晃央
それでは、再質問させていただきます。帯状疱疹は、多くの人が子供の頃に一度かかって治ったと思っております水ぼうそうのウイルスが、再び暴れ始める病気であります。治ったと思っていても、実は、ウイルスは完全に体から排除されたものではなく、神経の奥深くに潜んで、十数年もの間、表に出ることを伺っている病気であります。水ぼうそうは、国内の成人の9割が既に経験済みとされていて、ほとんどの大人に帯状疱疹のリスクがあります。増加のきっかけは、2014年10月に満1歳から3歳の子供を対象に水ぼうそうワクチンが定期接種となり、水ぼうそうは狙いどおりに激減しましたが、一方で、大人の帯状疱疹の発症率が上昇する結果となりました。先ほど紹介しました宮崎県における宮崎スタディと言われる帯状疱疹の疫学調査は、世界的にも評価されておりまして、患者数11万件以上のデータから3人に1人が80歳までに帯状疱疹を経験するとの推定が示されたものであります。50歳以上で帯状疱疹を発症した方のうち約2割は、皮膚の痛みが治った後も3か月以上の痛みが続き、帯状疱疹後神経痛では焼けるような痛さ、締めつけるような痛さを訴え、一部、重症化いたします。私の知り合いも同じような痛みを経験し、苦しんでおりました。数日前にも、私が活動しているボランティア団体の会員で、70歳後半の方が帯状疱疹にかかったということで、私が質問を通告したときであったので少しびっくりしました。先ほど、答弁がありましたように、厚生科学審議会において、帯状疱疹の発症に加え、疱疹後の神経発症予防が期待できるという考え方が示されました。人口千人当たりの年齢別罹患率の資料が厚生労働省から示されておりますが、加齢とともに上昇し、70歳代でピークが来るというデータがあります。年齢別の具体的罹患率は、40から49歳で2.53%、50から59歳で5.23%、60から69歳で6.95%、70から79歳で7.84%、80から89歳で6.9%というデータであります。今、ここに示したように、やはり、70代になって発症するという比率が高くなるのが、国のデータでも示されております。先ほど質問しましたが、このような病気でありますけれども、帯状疱疹には一つだけ、予防策があります。それが予防接種であります。2016年に、水ぼうそう予防の皮下注射の生ワクチンが帯状疱疹の予防に適用拡大され、さらには、2020年に筋肉注射の不活化ワクチン、いわゆるシングリックスと言うのだそうですけれども、それが認可されております。それで、厚生労働省ワクチン分科会の資料によりますと、発症予防効果は生ワクチンで69.8%、答弁にありましたように持続性が5年程度、不活化ワクチンで96.6%、持続性が9年以上と言われております。発症のピークとワクチンの効果期間を考えて、適切な時期に接種することで、ワクチンの有効性を最大限に活用することができます。さきに質問いたしましたが、私は町民からそのようなお話を聞きましたが、新型コロナ流行下の中で、町民の中から担当している部署に帯状疱疹にかかり大変だったという相談とか、声が届いているのかどうか、そのような事例がありましたら、御紹介いただきたいと思います。
答弁 保健福祉課長 立花良行
町民からの相談、問合せということでございますけれども、現段階では、担当には届いていない状況であります。よろしくお願いします。
再質問 6番 上杉晃央
たまたま私の知り合いの方が、コロナに感染した後に帯状疱疹になって重症化し大変だったということで、先ほどお話したように、私は生ワクチンというのを打っているので、5年だとすれば今のところはまだ効果があることになりますと、打っていれば重症化するまでには至らなかったのかも分かりませんねというお話でした。それで、いろいろ調べていくと、コロナ禍で帯状疱疹が増えているのは、一つ目、新型コロナの感染によって免疫細胞やその動きが弱まっていること、二つ目、新型コロナ禍の心理的ストレスにより免疫力が低下したのではないか、専門家の方はそのように解説をしております。コロナ禍が引き続く昨今だからこそ、唯一の予防策である予防接種が町にとって必要だと考えて私は質問していますが、町長は、私と同じような形で認識を共有できるでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
帯状疱疹の状況について御説明いただいたとおり、私も今言われたことの資料を担当からもらいました。私も実は一度、かかったことがあって、非常に痛い思いをしたこともありますので、認識としては一緒だと思っております。
再質問 6番 上杉晃央
町長がかかった経験があるということで、私も思い起こせば、職員時代に先輩が帯状疱疹になって、背中の痛みがすごいので入院していたということを思い出しました。それで、先ほど答弁がありましたように、国もその有効性についてある程度見解を示したということで、インターネットで検索してみました。私の調べによると、今年の8月24日現在で、北海道内の30市町村が助成をしております。北海道では、2022年から助成を実施した自治体が多いようです。対象年齢は50歳以上がほとんどで、生ワクチン、それから不活化ワクチンを対象として、生ワクチンでは自己負担額を定めているところと、助成額の上限を定めているところがあります。やはり、自治体によって助成の中身に違いがあります。私の調べによると、オホーツク管内では1市5町が2023年から実施しております。網走市は生ワクチン自己負担3,500円が1回、不活化ワクチン自己負担1万円が2回、斜里町は生ワクチン自己負担4,000円が1回、不活化ワクチン自己負担1万2,000円が2回、清里町は不活化ワクチン半額1万1,750円が2回、小清水町は生ワクチン上限4,670円が1回、不活化ワクチン自己負担1万1,600円が2回、大空町は生ワクチン、不活化ワクチンともに上限5,000円で、不活化ワクチンは2回認めております。西興部村は不活化ワクチン自己負担5,000円が2回で実施をしております。私が調べた以外に、管内、道内での助成状況を把握しているものがありましたら、お伺いしたいと思います。
答弁 保健福祉課長 立花良行
道内での実施自治体ですけれども、北海道で9月15日現在の調べをしたものがございます。その中では34自治体、オホーツク管内におきましては、議員おっしゃられたとおり6自治体ということで、その数には変わっておりませんけれども、全道ではさらに4自治体増えているという状況でございます。以上、よろしくお願いします。
再質問 6番 上杉晃央
先ほど、町長自身が過去にかかって、痛い思いをされたという経験者でありますので、今お話したように、ここ2年間で多くの市町村が、ワクチンの助成実施に踏み切っております。町長にお尋ねしますけれども、もし、美幌町で助成をする場合、実施の時期だとか、助成額の考え方があれば、お聞かせいただきたいと思います。
答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)
ただいまの御質問でございますが、実施の時期については、新年度予算に向けて検討を進めていきたいと考えてございます。その助成額につきましては、今後、財務当局との打合せの上で決めていきたいと思っておりますので、現段階ではっきりしたものはお答えできませんので、御理解ください。
再質問 6番 上杉晃央
今、担当部長から、令和6年度予算に向けて前向きに検討したいということです。助成額はまちまちでありますけれども、先ほど私も管内分だけは説明しましたが、私の持っているデータでは道内30市町村分があります。私は、病院の待合室でポスターを見てこのようなものがあるのだと知って、主治医に聞いて受けました。今までは、そのようなものがあるということを知らない方もいらっしゃいますし、あるいは費用がかかるということで、自己負担があると接種しないという町民の方もいらっしゃると思います。そのような面では、金額は別にしても生ワクチン、不活化ワクチンの2種類について、町で財政事情を勘案しながら、ぜひ予算化していただきたいと思います。先ほど言ったように、私たちの世代、70歳から79歳というのは発症率の高い年代ですので、一人でも多くの町民の方のために。もし、これが制度化されるのであれば、広く町民の皆さんに周知して、しっかりとした予防対策に取り組んでほしいと思いますので、最後に町長のお話を聞いて終わりたいと思います。
答弁 町長 平野浩司
以前にも藤原議員から御質問があって、そのときは、国の審議会の動向、それから北海道の動向を見て対応したいという話をさせていただきました。そして今回、答弁させていただきましたけれども、一定の効果があるという判断を国の審議会が示したということで、美幌町もそれをやるべきだという判断を担当としております。先ほど、担当部長からお話しましたけれども、令和6年度から実施できるよう細部を詰めているところでありますので、御理解をいただきたいと思っております。
再質問 6番 上杉晃央
町長の答弁にあったように、これは以前、藤原さんが質問をしていて、当時は国の判断もなかなか前向きなものがなかったということです。今回、藤原さんが質問したことも受けて、予算化されれば、多くの町民の皆さんに接種を受けていただいて、帯状疱疹で痛むことのないように、町民皆さんの健康増進が図れることを期待して、質問を終わりたいと思います。