みんなの議会

美幌町議会 令和4年第11回定例会 2022年12月6日

町長の政治姿勢について

2022年12月6日、美幌町議会の一般質問で、稲垣淳一議員が「町長の政治姿勢について」質問し、町長 平野浩司、教育長 矢萩浩が答弁しました。

質問者
稲垣淳一 議員
答弁者
町長 平野浩司、教育長 矢萩浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 稲垣淳一

それでは、通告順に従いまして、一般質問をさせていただきます。大きく2点でございます。まず、町長の政治姿勢について。町長の掲げた重点政策の進捗状況についてであります。2019年に美幌町長に初当選されて、もう間もなくその任期もゴールが見えてきました。現在、平野町長は「美幌の活力を高め、次代につなげるまちづくり」をスローガンに掲げ、町政運営を担っております。基本目標として「1活力あるまちづくり」「2次代につなげるまちづくり」「3安全・安心なまちづくり」をうたい、12の展開方向を示され、難問山積の町政運営のかじ取りをされております。そして、新型コロナウイルスが世界中に猛威を振るい、その対策に翻弄され、思うような行政運営がかなわなかった場面もあったのではないでしょうか。しかしながら、町民の暮らしに待ったはありません。経済活動も止めることはできません。数多くの苦渋の判断を迫られたことと思います。3年6か月を経過した現在、これら重点政策の進捗状況、その成果、積み残した施策等々について、考えをお示しください。二つ目、2期目への決意についてであります。来年4月に統一地方選挙が行われる予定ですが、平野町長の2期目にかける決意や思いをお示しください。次に、教育行政について。全国学力・学習状況調査の結果を受けて、今後取り組むべき課題と対策についてであります。小学6年生、中学3年生を対象に、全国学力・学習状況調査が実施されました。この調査は、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることを目的に毎年実施されています。今回の調査では、美幌町の平均正答率は小・中学校全ての教科で全国平均正答率より下回りました。町では、その調査結果と分析内容を2回にわたり広報紙に掲載し、SNSの長時間利用、新聞の閲読、読書が学習状況調査の結果に結びつく内容となっており、これらは全国的な傾向と類似しているとあります。美幌町では、今までどのような指導を行ってきたのか。また、調査結果を踏まえて、今後どのような児童生徒を育てていくのか。美幌町が目指す教育の在り方について、考えをお示しください。

答弁 町長 平野浩司

稲垣議員の御質問に答弁いたします。なお、教育行政につきましては、後ほど教育長から答弁いたします。町長の政治姿勢について。まず、1点目の町長の掲げた重点政策の進捗状況についてでありますが、2019年5月に就任し、その後、2020年1月に日本国内で初めてとなる新型コロナウイルス感染症の症例が確認されました。それ以来、社会情勢が大きく変化し、時には難しい判断をする場面もありましたが、町政の執行に当たりましては、新型コロナウイルス感染症対策を最優先として、町民の皆様の命と健康を守ることを第一に、万全を期して取り組みながら、第6期美幌町総合計画や町長の重点政策に掲げる事業を停滞させることなく、着実に推進してきたところであります。重点政策の進捗状況、その成果、積み残した施策等についての考え方でございますが、当初掲げた44の事業につきましては、二つの事業において施策転換を行いましたが、全ての事業にめどをつけることができており、おおむね順調に進んでいると考えております。特に3歳から5歳までの幼稚園、保育園における給食費の無償化や学校運営協議会による学校運営を行うなど、子育て支援、教育、福祉を充実できたことや美幌駐屯地の充実整備と宿泊施設の誘致のめどがついたことは、大きな成果と認識しているところであります。現任期の満了まで約半年となりましたが、引き続き「美幌の活力を高め、次代につなげるまちづくり」を実行してまいりたいと考えております。次に、2点目の2期目の決意についてでありますが、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから、町政の課題解決に向け、まずは現任期を満了するまでの間、全力で職務を全うしてまいりたいと考えております。つきましては、1期目の町政執行に対する町民の皆様の評価をしっかりと受け止めつつ、しかるべき時期に態度を明確にしたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。

答弁 教育長 矢萩浩

稲垣議員の御質問にお答えいたします。御質問の今までどのような指導を行ってきたのかについてでありますが、少子高齢化や人口減少、ICTの高度化・多様化、また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響など、教育を取り巻く環境は大きく変化している状況にある中で、町では、文部科学省が定めた学習指導要領や美幌町教育大綱に基づいた指導・教育の推進を基本として、各学校において授業改善や創意工夫を生かした教育活動を展開しております。しかしながら、毎年実施されている学力・学習状況調査の結果、美幌町の平均正答率は全国平均を下回る結果となっているため、学力向上対策を喫緊の課題として位置づけ、各学校においては、授業改善のため授業公開による校内研究会の実施や個の理解度に合わせた習熟度別指導、タブレットや電子黒板などICT機器を積極的に活用した事業に取り組んでおります。このように、各学校では、学力向上のための方策に種々取り組んでおりますが、学力向上の成果はすぐに現れないこともありますので、継続的な努力を続けているところであります。あわせて、学力向上のためには、学校の学びと家庭での学びの連携が重要であり、特に家庭学習の習慣づくりは必要不可欠なものとして考えておりますので、各学校では「家庭学習の手引き」を作成して家庭での学習環境を整え、家庭学習の推進を図っているところであります。また、この家庭での学習習慣を確立するためには、小中学校の連携も必要なことから、小中一貫した「家庭学習の手引き」を作成して取り組んでおります。次に、今後の美幌町が目指す教育の在り方についての考えでありますが、町においては、美幌町教育目標である「人間性豊かな教育」を目指す姿と位置づけして、子供たちに「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」が備わり、知・徳・体の調和のとれた教育環境づくりを推進しているところであります。教育委員会としましては、令和3年1月の中教審答申でもありました、小学校と中学校の9年間を一貫して体系的・継続的に行うことにより、学力向上をはじめ、子供たちの社会性・自己意識の育成など、教育効果が高まることが期待される小中一貫教育の導入について、調査・研究しているところであります。今後におきましては、令和5年度において、小中一貫教育推進ビジョン策定を目指して取り組んでまいりますので、御理解をお願いいたします。以上、お答えいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

再質問 9番 稲垣淳一

それでは、まず最初の質問に対しまして、何点か再質問をさせていただこうと思います。いみじくもといいますか、今日の午前零時にカタールで、サッカー日本代表の皆さんが我々に新しいステージを見せるべく、大変すばらしい活躍をされておりました。時間も時間だったので、私は前半で就寝したのですけれども、結果はもう一つ、次のステージには向かえませんでしたが、サッカーを御覧になった方たちは、夢を持てると感じたと思います。日本のサッカーはなかなか弱いチームだったようですが、今となっては、世界と闘えるまで日本のサッカーのレベルは上がっていると。そのようなことでは、夢を見ることのすばらしさ、大切さ、また、感動を与えていただいた数日間だったと思います。この3年数か月、町長も町政運営をするために安全なかじ取り、様々な施策を用意して、町民の皆さんにサービスを提供している。そして、また次の時代に進むための施策をいろいろな分野で調整というか、毛細血管といいますか、もう針を巡らすように非常に細かいことから大きなことまで、いろいろなことに四方八方に気を配って運営していく、非常に難しいかじ取りをされているのだろうなということは、日々私も思うところがあります。その中で今回、コロナもありますが、コロナということだけで夢を諦めることなく、町長はもちろんですが、我々議会議員も一緒に半歩、一歩前へ進むための努力、次の時代に向かうための努力、活動を町民の皆さんと一緒にしているところであります。改めて、町長が重点政策で置かれました活力あるまちづくり、次代につなげるまちづくり、安全・安心のまちづくりとありますが、町長がここだけは一番譲れないと、どうしてもここはやり遂げなければならないのだと、大きく訴えるところがありましたら、改めてお尋ねしたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

今、おっしゃっていただいたとおり、もう12月ですので、私が就任して3年7か月たっております。いろいろなことをやろうという思いの中でスタートしたわけですけれども、答弁の中に書いてありますが、ちょっと調べてみると、2020年2月23日の前日に北見でコロナが発生したということで対策本部会議を開いて、それと向き合う状況でありました。今でも私の使命においては、町民の皆様の命と健康を守るということを第一にした中で、長引いていることによって影響を受ける生活と地域の経済をしっかり守って、負けられない勝負だよと、しっかりと前を向いて立ち向かおうという話を当時、皆で確認した状況であります。そのような状況の中、基本的な目標として、活力あるまちづくり、次代につなげるまちづくり、安全・安心なまちづくりという話をさせていただき、何がと考えれば、私の中では次代につなげるまちづくり。具体的に言うと、子育てとか、教育をしっかりやっていきたい。それから、高齢の方々も含めた町民の方々が、それをサポートするという元気があるまちづくりをしたいというのが、今でも私が望んでいることであります。

再質問 9番 稲垣淳一

ありがとうございます。大きな考えとしては、よく理解するところであります。少し細かい話になって恐縮ですが、お答えの中で何点か御質問をさせていただきます。答弁の3ページに「当初掲げた44の事業につきましては、二つの事業において施策転換を行いました」とあります。この二つの転換というのは何を指すのでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

44項目のうち二つという話でありますが、まず1点目は、自衛隊退職者への就労支援という項目についてです。介護の担い手が少なかったので、町長になる前は、自衛隊の方々がその担い手にならないだろうかということを施策として考えていました。就任後については、全体の施策の整理からいけば、介護の担い手確保の施策に類するということで、あえて項目を起こすよりもその中に入れたということで、一つ減りました。もう一つは、小規模発電の推進ということを言いました。ブラックアウトとかが起きたときのために、発電機とかを買ったりしているのですけれども、発電機というのは、冬期間だと密閉した中では回すことができないし、屋外でなければいけない。その場合に、電力会社とは別に小規模なパネルを使って蓄電池に充電して、何かあればスマートフォンとかという話を当時は考えていました。オフグリッドという言い方なのですけれどね。それが今、本当に蓄電池の性能がよくなって持ち運びができる、今はもうそちらが進められている状況で、そのようなものを家庭で持ってはどうですかとPRされております。これはあえてやる必要はないということで、その分を一つやめましょうと。どちらかというと、施策転換というよりやめるという形で減らしましたので、実質的には44項目のうち42項目の実施ということで、うちのスタッフと取り組んできたところであります。

再質問 9番 稲垣淳一

今のオフグリットの話、私も石狩市の厚田に視察に行った経緯がありまして、大変興味深いなと思ったのですが、やはりいろいろと国の施策も含めて、大変重たいものだなと理解いたしました。再質問としては、かねてから町長もおっしゃっていました宿泊施設の件については一定のめどが立ったと。帯広市の業者の方が建設を決めたという話がありますが、何か特別なアプローチといいますか、いろいろないい条件を出して誘致に成功したと理解してよろしいのでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

宿泊施設の誘致については、議会等で皆さんにお話はしておりましたけれども、状況によっては美幌でこのような恩恵というか、支援をするということをアピールしたほうがいいという話もありました。しかし、実質的にはそのような話ではなくて、今、美幌にはこの施設がなくて困っていますという中で、この地域に進出することの採算性を見て、可能であれば来ていただきたいというPRは、私よりも担当がしっかりやっています。ですから今回、帯広市の業者に来ていただけるというのは、美幌の担当で出した情報をしっかり分析した中で、美幌でも成り立つということでお話をいただいたところであります。そのような意味では、帯広市の業者の方が美幌に進出するという判断をしていただいたことについては、感謝を申し上げたいと考えております。

再質問 9番 稲垣淳一

その件について、あと一つだけ確認をさせていただきたいのですが、当初、そのような宿泊施設に関しては、グランドホテルの機能、バンケットといいますか、宴会機能を有していてと。我々は非常にいろいろな恩恵を受けていたものがあるのですが、ちょうどコロナのタイミングでなかなか人が集まることがかなわないという状況なので、残念ですけれど美幌グランドホテルのような施設は今現在、余り必要と感じない部分があります。しかし、我々もいつまでもこの状況に負けているわけにはいきませんので、今後、アフターコロナといいますか、いろいろな段階で進めなければならないと思います。以前、町長とのお話の中で、そのようなバンケット機能のある施設も考えたいと聞いたことがあるのですが、そのような考えについてはもう諦めた、また、違うアプローチで考える、今、どのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

バンケット機能という捉え方をどう考えるかということだと思うのですね。今、稲垣議員がおっしゃったとおり、なかなか集まることが少ない状況なのですが、集まり方とか、食事の提供の仕方も、従来どおりのやり方でこれから成り立っていくのかどうかということを考えると、皆さんで集まって食事などができる場所の提供というのは、今ある施設も含めていろいろやり方を考える必要があるのかなと。前回の一般質問でそのような質問をされた方がいて、実際にやる人がいるかどうかを確認した中で、今あるところを改善することによって、新たに食事が提供できるということをいろいろ研究してほしいということもあります。ですから、施設をつくるとかそのようなことではなくて、バンケット機能、要はたくさんの方に食事を提供して、そこに集ってもらうということについては、いろいろな手法を考えていきたいと思っている状況であります。

再質問 9番 稲垣淳一

宿泊施設と結びつく話で言えば、やはり観光というものが、どうしても美幌町には必要な産業の一つだと理解しています。11月19日でしたか、北見工大の方と各団体が連携して、観光について考えるフォーラム「観光工学が支える北海道のホスピタリティ・イノベーションの新展開」というイベントを道の駅美幌峠で行っていました。私は行く時間がなかったものですから、自宅でズームを使って拝見していました。大学という教育機関での観光学というものと、商工会議所の実務としてといいますか、産業として発展させていく観光、そして、町としては、大きく美幌町を盛り上げるための位置づけとしての観光だとか、それぞれ3者3様の見方で観光というものを取上げていまして、私も大変興味深く拝見していた次第であります。イベントを通して、改めて町長はどのように考えられたか、お感じになったか、お聞かせください。

答弁 町長 平野浩司

私は町長になったとき、それから今までの部分において、どちらかというと観光という概念が狭かったかもしれないと思っています。当時、美幌峠という本当にいい施設、自然環境があった中で、そこに頼り過ぎている部分があって、そこに寄り添っている人たちがたくさんいるときは、美幌は観光をしっかりしなければいけないだろうと思っていました。役場の後半、それから町長になったときには、やはりそのような方が少なくなってきました。ですから、観光という概念が従来型の何かを見るというか、そのような関係であれば、美幌峠の恩恵を受けて、それにただ頼ってきたと。でも、この頃考えているのは、魅力あるまちづくりの中に観光という概念をどう取り入れるかということ、見るだけではなくて体験するという概念をしっかりと。だから、美幌峠を見るのではなくて、逆に、美幌の中を見てもらうということに観光という概念を使えないだろうかと思っています。私はこの頃、内外との交流拡大による地域活性化というのは、これからは観光なのだという言い方をさせていただいています。これも、講演でいろいろ勉強させていただいた中で、その地域自体、皆さんが自信を持ってこのまちいいよねとか、そのようなものをしっかりやれば必然的にそこに来ると。町のよさイコール美幌峠というイメージではなくて、その地域のよさイコール美幌町であって、そこに来てくれて、たまたま美幌峠もあるから、その一つのメニューとして美幌峠に行ってきてくださいと。そこで、サイクリングとか、トレイルをやってくださいという位置づけをしっかりやる。美幌町の皆さんに自信を持っていいまちをつくるということが、最終的に観光とつながっていくと私はこの頃思っていて、いろいろ整理したり、機会があればそのようなお話をさせていただいている状況でございます。

再質問 9番 稲垣淳一

商売をしている者として、町なかに人を呼び込むというのは昔からの課題でありますし、いつも思うところではあるのですが、ただ、いつも写真に美幌峠と書いてあって、必ず出る例は屈斜路湖で、弟子屈町なのです。言うならば、弟子屈町の屈斜路湖を見ているわけです。東京の人に写真を見せたら、ここのどこに住んでいるのですかと冗談で聞かれるのですが、そのことを考えれば、もちろん観光は、広域的に物事を考えていかなければというのは常に思うところであります。今、いみじくも話しましたけれども、特に弟子屈町と屈斜路湖を通じて、いろいろなアクティビティーといいますか、体験型観光を展開しております。私は、オホーツクとか、網走とか、釧路だとか、そのような行政的な区域は取り払って、弟子屈町といろいろな連携をより密にして、体験型観光という部分を進めていくべきではないかと思うのですが、弟子屈町との関係についてはどのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

私は、もともと広域的に物事を考えるというのは、どちらかというと伝えていることであります。ですから、広域に物事を考えることによって、やはり自分の町、自分たちが協調できるものは何というアイデンティティーというか、そのようなものをきちんと示すことが大事だと。美幌をアピールして広域につながるのではなくて、広域として何をやれていて、美幌というものに対して自信を持ってつながっていくということだと思うのですね。それで今、美幌峠については、美幌峠という概念だけではなくて、国も進めている阿寒摩周国立公園のいろいろなプロジェクトの中で、実際によく耳にする屈斜路外輪山のトレイルなども、美幌だけではなくて大空町、それから津別町という連携でもあります。今度は弟子屈ということであれば、今回ゼロカーボンパークということで、もともとは釧路市が受けていたものに、弟子屈町と美幌町と足寄町が入れてもらって広域で連携しようと。弟子屈町長といろいろお話しする機会があって、やはり一緒にやれるものはやって、その中にそれぞれの町の特徴をしっかり生かす。逆に言うと、今、川湯など、このようなところを開発していますから、昔行っていたところへみんなで行きましょうと。美幌は空港に近い、このような意味では弟子屈からどうぞこちらへ来てくださいとか、連携をしっかりやる必要があると私も思っていますので、広域なことで可能なことはしっかりつながるというか、業務もそうですけれど、垂直というよりも水平という中で、役割をしっかりやっていくことがベストなのかなと考えております。

再質問 9番 稲垣淳一

町長のお考えは理解するところでありますが、今おっしゃった屈斜路カルデラ外輪山トレイルルート。私は歩くのが苦手なものですから、いつかチャレンジしたいなと思うところでありますが、聞くところによりますと、エリアといいますか、やはり自然の中を歩くわけですから、そこに生息している動物と多く出くわすこともあるのかなと思います。全てがキツネやリスみたいな小動物ばかりではないと思っておりますが、北海道といえば熊の生息も気になるところでありますし、そのような心配はなく、安心してトレイルルートが開発できると進めているということでいいのでしょうか。また、そのような安全対策というものはどのようなお考えがあるのか、お尋ねいたします。

答弁 町長 平野浩司

今、3町、特に観光協会が広域で取り組んでいただいていますけれども、外輪山ということですから峰を歩くということで、これは結構ハードルが高いものがたくさんあります。今言われたような動植物の話、動物であれば熊も出ますから、こういった場合はどうするのという話とか、植物であれば希少というか、そのようなことをきちんと1個ずつ解決しなければいけない。その解決をどのラインでやるかということは、今、三つの町村が関わっていますけれど、国との話においては、それぞれの行政体が役割分担をして、関係する環境省とかときちんと向き合ってということで。例えば、コースを設定して、何かあった場合の人的な対応とか、ガイドとか、そのことに対して誰がやるとか。それから、国の土地の場合は、誰が借りて権利をどうするとか、そのようなことをしっかり一つ一つ解決しなければいけないので、私はハードルが結構高いと思っています。そんな安易に喜んで、よかったよかったという認識ではありません。それに対して、3町の首長たちが協力し合って、向き合っていかなければ、今頑張っていただいている皆さんの応援もできませんし、逆にそのことが町のよさをPRするための予算にもつながっていくと私は認識しております。

再質問 9番 稲垣淳一

ハードルが高い分、そこを歩いた方の感動といいますか、あの光景を見ながら歩いて汗をかくということは、なかなか体験できない、すごい目玉になるのだろうなと思っています。よくフェイスブックでも、歩いた方の体験の話を見るにつけ、私も元気なうちにちょっと歩いてみたいなというところはあります。いろいろな心配事はありますけれども、やはりそれを超えて体験してみたいという思いもきっと皆さん多くあるのでしょうから、ぜひ実現に向けての御努力をと考えております。次の2期目についての考えでありますが、町長の御答弁の中でしかるべき時期に発表をするという御言葉をいただきました。町長が考えるしかるべき時期というのは、今月がしかるべきなのか、1月がしかるべきなのか、どのように理解したらよろしいでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

来年の4月が選挙ということでありますので、遅くても1月中旬ぐらいには答えを出したいと思っております。

再質問 9番 稲垣淳一

今、町長の政策について、いろいろと意見を交わしたところでありますが、まだまだこの町を元気よく、さらにパワーアップして次代につなげる政策が必要だということは、皆さん理解しているところだと思います。町長が表明することによって、また次の政策につなげられるものがいろいろと早く準備できると思いますので、早く表明いただけることを期待して、次の質問に移ります。教育委員会の全国学力の話であります。再三、いろいろな形で家庭環境、そして学習に対する姿勢、その習慣が大事なのだということは、教育長がよくおっしゃるところです。令和元年6月の定例会で、私が小中一貫のお話をさせていただいたのは、教育長がお話をされていた部分であります。私は、先ほどの質問の中で2回にわたる広報でという話をしたのですが、実際は3回にわたってと、かなりの力の入れようで、教育委員会が学力・学習状況調査の結果をいかに重く受け止めて、次につなげて努力していくのだという姿勢が十分に見られているのかなと思っております。12月広報にまとめという形で「読書の大切さを家庭に啓蒙するとともに、図書館と連携し、読書好きな子を育成する取組」「家庭における学習習慣を確立するための小中一貫した家庭学習の指標の作成と積極的な活用」「若手・中堅教職員の授業力・指導力向上に向けた取組のさらなる推進」、大きくこの3点が学力向上策として出ていました。改めて、この3点の意味するところを簡潔に説明いただければと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

ただいまの御質問でございますけれども、まず1点目の読書の大切さというところでございます。読書に限らず、今回の学力・学習状況調査の傾向でございますが、大きなところは、自分の考えを書いたりだとか、与えられた条件に合わせて考え方をまとめるという記述式の問題が非常に多かったということでございます。本町の児童生徒の中には、書くことに苦手意識があり、本来の実力を出し切れなかった子も多かったのかなと思っております。また、この記述式問題を克服するためには、日頃から言語能力を高める活動を進めることが大事だということでございます。読書活動や調べ学習を定着することによって言語能力が高まり、記述式問題の高い正答率、これだけでなく、大人になったときに求められる文章力、状況に応じて書く力と言いますけれども、これが鍛えられるのかなと思っております。また、家庭における学習習慣を確立するためということでございますが、生活習慣、生活規律は本当に大事なところだと思っております。早寝早起き、朝御飯、こちらもありますけれども、あと、今の状況、どうしても学校の授業だけではなかなか定着しないということがございます。そのような中で、やはり家庭学習というのも不可欠な状況だと思っております。家庭学習を行うに当たり、家庭の教育が何よりということで、例えば、環境的な問題、毎日決まった時間に決まった場所で家庭学習ができるという環境を整えていただくというのは、家庭にお願いしたいところでございます。そして、次の家庭学習の指標の策定と積極的な活用ということでございますが、一昨年、コロナの関係で学校が一斉休校になったときがございました。このとき、学校から課題を出して各家庭でやっていただいたのですけれども、そのときに家庭から「どうやって教えていいかわからない」という率直な意見が多くございました。そのようなことを踏まえて、各学校では「家庭学習の手引き」というものを作成しております。こちらには、低学年、中学年、高学年、さらには、学校によっては中学校進学を見据えたということで、それぞれの年齢、年代に応じてどのようなことをしたらいいかだとか、このようなときに保護者からアドバイスやサポートをしていただきたいというマニュアル的なものを書かせていただいております。また、分かりやすい授業づくりというのは、非常に重要なポイントだと思っております。若手・中堅教職員の授業力・指導力向上に向けた取組、そのためにICT教材を導入したりだとか、美幌町は公開研究会が管内的にも非常に盛んな町だと思っております。そこで若手・中堅の先生方が特設授業ということで授業を公開するわけでありますが、一か月以上前から準備する過程において、同じ学校、学年、部署の先生が関わって、学校ぐるみで若手の先生を育てていこうと取り組んでいる状況でございます。また、今年におきましては、教職員たちの発案によりまして、学力向上推進会議というものを庁内に設置しております。ここは、五つの小中学校の管理職、そして、各学校から担当する教員が参加した中で、問題・課題の洗い出しだとか、どのようなことで町の学力向上につなげていこうかと取り組んでいる状況であります。このような状況を踏まえて、1回目の答弁でもお話させていただきましたけれども、なかなか一朝一夕に結果が出るものではございませんが、本町の教育大綱にもありますように、知・徳・体の調和のとれた、バランスのとれた教育環境を進めてまいりたいという思いで教育行政を推進しておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

再質問 9番 稲垣淳一

読書の大切さ、読み書きというのは、我々人間としてといいますか、生活していく上でなくてはならないといいますか、絶対にそのような力を持っていなければ、何度試験を受けても理解ができない、理解ができなければ書くことができない、本当にこれはつながっていく。これは、大人になっても常に勉強の日々だと理解するのですが、ここに「図書館と連携し、読書好きな子を」と書いてあります。前回の定例会でも、学校図書の話について一般質問されている議員がいましたけれども、このような教育にお金をかける、しっかり投資をするということが、限られたいろいろな財源の中でも集中して求めていくものであるのではないのかなと。いろいろな考えの中で町政運営をされているのは分かります。広く浅くというと語弊がありますけれども、よく使われる言葉でありますが、やはり次代を担う子供たちのためにと。先ほど、町長も次代を見据えた政策を考えていくという中で、学校教育といいますか、教育については、絶対に外すことができない、力を入れてやっていかなければならない、重点的な思いでやっているという御言葉をいただいていますが、子供自身に対して学習意欲を持たせるためには、環境を整えるのが我々大人の責務だなと思います。町内の小学校で、図書の冊数はあるけれども、かなり古い書物が多い、昭和のものもあったりするという話を聞くと、これは何とかしなければならないのではないかなと考えております。何でもかんでも町にというのもありますけれども、学校の図書について、私も違う団体でいろいろとどのような支援ができるのか、我々地域の大人たちがどう子供たちを守っていくのか、応援していくのかということも併せて考えていっています。町が学力向上策をイの一番に挙げているわけですから、図書館と連携するのはもちろんですが、学校図書室に司書を置くだとか、そこにいることによってこの本を読みたいだとか、子供も安心して図書室に通えるわけですよね。古い本ばかりだと、読みたいという発想にすらならないかもしれない。やはり、興味を持たせるためには、我々が子供のために常に新しい情報を提供するということも大事なことだと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

学校図書室の関係でございますが、これまでほかの議員さんからの一般質問でもお話させてもらったこともございますけれども、学校図書室は昭和、平成の時代と比べて非常に求められているところが大きな状況でございます。また、今、1人に1台端末を支給しているところでございますが、その中でも調べ学習というのは非常に大きなウエートを占めております。調べ学習の拠点となる場所が学校図書室であると私どもも考えているところでございます。また、学校図書室の利用は、昼休みだとか、放課後が多いところでございますけれども、令和元年に各学校に司書を配置しております。ただ、この司書は常駐ではなく、週1回ないし週2回というところでございます。やはり司書がいることによる役割、例えば、子供たちの相談に乗るだとか、提案をしたりだとかも含めて非常に大きな役割を担っております。現在、小学校は週1回、中学校は週2回となっておりますけれども、小学校も何とか週2回にできないものかということを内部でも検討している状況でございますので、よろしくお願いします。

再質問 9番 稲垣淳一

司書はどのような方がいいのか、私はよく存じませんが、大人と違って子供はふだん顔が見えることによって、この子はどのようなものを求めて、どのような勉強をしたいのかだとか、この子は何を考えているのだとか、そのような関係性ができれば、このような本をいろいろ読みたい、この勉強するためにはこの本が合っているよなど、キャッチボールができる、コミュニケーションがとれる司書が僕は必要なのだろうと思うのです。回数を増やすのももちろんですし、将来的には常駐できるような仕組みづくりをいち早く検討していただきたいなと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

議員おっしゃるように、常駐が一番望ましいと考えておりますけれども、なかなか今の体制ではちょっと難しいというところがありますので、御理解いただければと思っております。

再質問 9番 稲垣淳一

いろいろなことに心を砕いて頑張っているのは理解するのですが、集中と選択といいますか、どこにどうお金を使うかということが求められていると思うのです。学力テストの平均点がいいに越したことはないのですが、全国平均だとか、道内平均だとか、オホーツク圏の中での美幌町の位置づけだとか、再三出ていますけれど、次代を担う子供たちを育てるための投資は絶対に不可欠だと私は思っていますので、検討いただきたい。今、ICTの中でタブレットとか、電子黒板とかもありますけれども、設置した後、実際に使っているところを皆さんは御覧になっていることかと思うのですが、電子黒板も1クラスに1台ではないのですよね。たしか、設置されているのは学年に1台ずつでしたか。電子黒板を使って授業をするためには、今使っている教室から次に使用する教室へその都度移動するという手間だとかがかかっている。ということは、非常にいいものを入れたけれど、うまく活用できているのかなと。いろいろな使いやすさ、慣れるということに関して言えば、電子黒板だったり、家庭学習にもタブレットがきっと使われているのでしょうけれども、せっかくお金をかけてそのようなものを提供していて、うまく利用されていると認識されているということでよろしいでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

今、電子黒板のお話がございましたけれども、私どももタブレットを導入したときは、正直、使うのが精いっぱいというところでした。今年、電子黒板を導入させていただいた中で、学習支援ソフトだとか、そのようなこともかなり幅が広がってきている状況にございます。そのようなことを踏まえまして、今、電子黒板は各学年の普通学級に一つですが、町内の学校ほとんどが1学年2学級ということで、さらに学力向上につなげたいという思いもありまして、各学級ごとに電子黒板を入れられないかということは内部でも検討しておりますので、御理解いただきたいと思います。よろしくお願いします。

再質問 9番 稲垣淳一

子供たちが理解を一層深められる環境づくりのために、一生懸命予算と人材を使ってやっているところだと思うのですが、せっかく導入したからには、それが生かされる使い方が求められるのだろうなと。先ほど、学習に対する習慣が成績を左右するとありました。親御さんから家庭でどのように指導したらいいのか分からないということで、手引をつくるという話もありました。ただ、広報を見ますと、正答率、平均点数が低い学年といいますか、お子さんたちの学習状況を見ると、スマートフォンだとか、ゲームだとかの利用時間が1日4時間を超えている子は、どうしても勉強する時間などないですよね。1日4時間もSNSといいますか、スマホを使っていれば。そこは昔から言われているところですが、利用するためのマナーというか、ルールというか、そのようなものが求められる。もちろん、これは家庭に委ねるところが大きく、きっと今の小中学生のお母さん、お父さんたちも、若い頃は同じくスマホ、タブレットやパソコンを使って生きてきたと思われますので、なかなか自分の生活も含めて変えていかなければならないということは大変なのだろうと思いますが、かわいい子供たちのためにその辺の使い方、ルールをしっかりと指導するというのが求められるところなのかなと思います。管内や国内を見たところ、逆にそのようなものをしっかり使って予習するだとか、利活用がうまくできている学校、市町村はある意味点数が高い、しっかりと学んでいる。予習といいますか、事前の使い方がうまくいっているのだなと感じるところがあるので、再三ですけれど、せっかく入れたのですからプラスになるように、電子機器をより活用してもらえるような工夫が欲しいなと思います。最後に、小中一貫の話であります。前回、中1ギャップの話の中で、教育長は小4ビハインド、4年生になると算数が難しくなってなかなかついていけずに大変厳しいのだと、そこから不登校につながるのだという話をされていました。今後、改善に向けてのめどといいますか、何か考えていること、やっていることがあればお話しください。

答弁 教育長 矢萩浩

初めに、先ほど電子黒板のお話がございましたけれども、やはり家庭学習なのです。議員おっしゃるように、例えば、中学生であれば6時半頃に部活が終わって家に帰りますよと、それから御飯を食べて、4時間スマホを見て、そのあと2時間また動画を見てとなったら、いつ寝るのだということが本当に心配な部分でございます。これにつきましては、各学校でも学校だよりを出して、その中でも保護者に対してしっかりした生活習慣を身につけていただきたいということを啓蒙している状況でございます。また、中学生であれば、それぞれ自分たちで計画を立てて学習している状況でありますけれども、小学生はどうしても保護者の方が隣についてだとか、サポートが必要になります。そのようなときにも、例えば、スマホのスイッチを切ってくださいだとか、スマホは見えないところに置いてくださいだとか、そのような細かいことまで各学校でも指導いただいているところでございます。また、電子黒板の関係でありますけれども、今、1人1台の端末、そして電子黒板等を導入してもおります。このようなICT機器を活用することで、例えば、板書の時間だとか、子供たちが考え方をまとめて個々に発表する時間などが短縮されます。その時間を短縮して、授業の最後の時間でノートに振り返りだとか、まとめだとかを手書きすることによって、一層の記憶の定着化というものを図っている状況でございます。また、小中一貫の関係でございますけれども、今、非常に少子化が進行している状況でございます。このような中で、私どもといたしましては、義務教育の小学校、中学校の9年間を通した切れ目ない教育を進め、児童生徒、子供たちの教育環境を改善して、持続的に確保するために、中学校区を基本とした小中一貫教育の導入を考えているところでございます。また、これに対しては、令和5年度から小中一貫教育推進ビジョンを策定した上で、地域の皆さんに対する丁寧な説明と、しっかりと御理解をいただいた中で推進してまいりたいと思っているところでございますので、よろしくお願いします。

再質問 9番 稲垣淳一

どうしても小中一貫という言葉だけを聞いてしまうと、物理的にどうこうするだとか、いろいろな意見や考えが起きますけれども、一番は子供たちのしっかりとした学習をサポートする。きちんと学んで、しっかりとした社会人になってもらうための話ですから、絶対にここはぶれずに、しっかりと教育行政を推進していただきたいという思いで、一般質問を終わります。

出典:美幌町議会 令和4年第11回定例会 2022年12月6日 議事録 PDF(8ページ) 間違いを知らせる