みんなの議会

美幌町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月17日

(1)特別支援教育の充実について/(2)学校図書館の機能の充実について/(3)高等学校との連携・支援について

2020年3月17日、美幌町議会の一般質問で、坂田美栄子議員が「特別支援教育の充実について」「学校図書館の機能の充実について」「高等学校との連携・支援について」について質問し、町長 平野浩司、教育長 矢萩浩が答弁しました。

質問者
坂田美栄子 議員
答弁者
町長 平野浩司、教育長 矢萩浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 坂田美栄子

私は、さきに通告してあります教育行政について3点、保健行政について1点質問させていただきます。まず最初に、教育行政について。一つ目として、特別支援教育の充実についてです。近年、ADHD、注意欠陥多動性障害やASD、自閉スペクトラム症などの発達障がいの子供たちが増えている状況にありますが、将来、子供たちが社会に貢献できる人物に成長するためには、幼少期から適切な教育を受けることが重要と考えます。全国の公立小中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、発達障がいの可能性があるとされている児童生徒は6.5%に上ると言われており、単純計算ではありますが、何らかの発達障がいの可能性がある児童生徒は、30人学級に約2名いるという計算になります。美幌町における特別支援教育の現状と令和2年度に支援員を増員予定とのことですが、具体的な充実策をお示しください。二つ目は、学校図書館の機能の充実についてです。学校司書の配置が難しい状況から、町立図書館の司書が巡回する対応となりましたが、その後の児童生徒の学校図書館の活用状況と今後の新たな取組についてお示しください。3点目です。高等学校との連携・支援についてです。小1プロブレム、中1ギャップに次いで、高1クライシスが深刻な問題となっています。苦しい受験競争を乗り越えて合格し、期待に胸を膨らませて入学しても、待ち受ける現実は厳しいものがあり、高校教育の現場は今、入学後の生活や人間関係になじめず、不登校や退学に陥る高1クライシスが問題化しています。新たな環境に身を置くことが多くなることから、精神的に不安になったり、心身の健康を害したり、いじめの標的になったり、自負していたものが高校に入ってみて気づかされることが多くなり、自信喪失等も高1クライシスに陥る原因となっており、美幌高校も例外ではないと考えます。こうした問題に対しては、自治体による取組も始まっていますが、美幌町としての今後の取組について、考え方をお示しください。保健行政については、新型コロナウイルス感染症対策についてです。昨年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において、新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者が複数確認され、その後の国の水際対策などにもかかわらず、国内での感染症患者数が日々増加している状況にあります。北海道は、各保健所に帰国者・接触者相談センターを設置し、感染症の疑いがある患者に対して、診療体制の整った医療機関を受診することとしています。道内でも感染者が発生していますが、感染経路が不明であったり、症例定義に当てはまらない感染症患者が増えるなど、ウイルスという目に見えない恐怖と、治療薬が確立されていないことから不安が広がっているのが現実です。住民に一番近い行政機関として、町民に対する正しい情報や感染予防対策の周知が必要と考えますが、町の取組についてお示しください。

答弁 町長 平野浩司

坂田議員の御質問に答弁いたします。なお、教育行政につきましては、後ほど教育長から答弁させていただきます。新型コロナウイルス感染症対策についてでありますが、新型コロナウイルス感染症の国内での発生が継続的に報告され、感染者数は日々変化している状況にあります。国では、2月1日に感染症法に基づく指定感染症に位置づけて、対策の強化を図っているところであります。一方、1人の患者が何人に感染させるかという感染力の指標である基本再生産数では1.3から2.5人と推定されており、季節性インフルエンザの1~2人と比較するとやや上回る程度という報告もあります。また、死亡者のほとんどが高齢者や基礎疾患のある方で、国内での致死率は高くないとも言われています。現段階での感染拡大防止対策は、手洗い、せきエチケット、手指消毒など、通常のインフルエンザや風邪と同様の対策となっております。町の取組といたしましては、町民の皆様に、感染症防止対策としまして、1月29日よりホームページにおいて情報の提供と注意喚起を図り、3月号の広報で相談窓口について周知を図ったところであります。また、庁舎及びしゃきっとプラザの窓口に手指消毒薬の設置や、トイレや手洗い場に望ましい手洗い方法の掲示により啓発を行っているところであります。新型コロナウイルス感染症の拡大が今後も想定されることから、町としましても、情報収集に努めるとともに、国や北海道の動向や指示を確認しながら、町民の生命と健康を保持するための対策を迅速に講じることができるよう、努めてまいりたいと考えております。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願い致します。

答弁 教育長 矢萩浩

坂田議員の御質問にお答え申し上げます。御質問の1点目、特別支援教育の現状と令和2年度の具体的な充実策でありますが、本年2月1日現在、特別支援学級在籍数は、小学校が100名で全体の11.5%、中学校が14名で全体の2.8%となっております。こうした中、各校では、一人一人の教育的ニーズを把握し、その可能性を最大限に伸ばし、生活や学習上の困難を改善または克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うとともに、特に配慮が求められる児童生徒については、支援員を配置した中で対応しております。このほか、美幌小学校では、ことばの教室において言語の通級指導を行っており、他校を含め約80名が通っている状況にあります。一方、令和2年度の支援員の増員については、在籍生徒の増加に伴い、美幌中学校に新規で1名配置する計画であり、町内5校で22名の配置を予定しております。今後とも、教育現場の多様性を確保しつつ、学校、家庭、教育委員会が一体となり、特別支援教育の充実に努めてまいりますので、御理解願います。次に、2点目の学校図書館の活用状況と今後の新たな取組についてでありますが、貸出冊数について、美幌小学校は平成30年度が4,001冊、令和2年1月末現在で5,711冊、美幌中学校は平成30年度が307冊、令和2年1月末現在で811冊となっており、他の小中学校においても前年を上回る貸出数となっております。また、巡回司書の取組については、例えば、旭小学校は昼休みを利用した読み聞かせ活動、北中学校では登山行事に合わせ、植物を図鑑で調べるなどの授業補助を行うほか、各学校とも工夫を凝らした展示などにも取り組んでおります。なお、小学校では、保護者アンケートから読書活動に対して高い評価を得ており、読書が好きという児童の声も増えたと学校現場から聞いているところであります。このように、貸出冊数の増加や保護者からの好評といった背景には、本年度から図書館司書を2名体制に強化したことが功を奏し、学校図書館が子供たちにとって安心して読書をしたり、本を借りたりすることができる、より身近な存在であると認知された成果と考えております。今後の新たな取組としては、巡回司書による小学校全体での給食時間における読み聞かせや学校図書館の活用のための教科ごとの学習一覧表の作成などを検討している状況にあります。今後とも、児童生徒にとって、より一層楽しい学校図書館となるよう機能充実に努めてまいりますので、御理解願います。次に、3点目の高1クライシスの町の今後の取組についてでありますが、文部科学省の平成30年度調査によりますと、全国で4万9,000人の高校中退者がおり、そのうち1年生が最も多く、3年生の4倍以上という数字であります。中退理由は様々でありますが、4割近くが学校生活に問題を抱えての中退ということであります。本町の今後の取組としては、これまでと同様に、地域の子供は地域で育てるという視点に立って、町内全小中学校と美幌高校が参画する美幌町生徒指導連絡協議会や美幌町青少年問題協議会での情報交換と共有、美幌町教育相談室の利用のほか、令和2年度から始まるキャリア・パスポート(小学校から高等学校を通じて自身の変容や成長を自己評価するノート)の活用を考えております。いずれにしましても、生徒を孤立させないことが一番大事なことであり、引き続き、中高連携はもとより、関係機関の協力を仰ぎながら、高等学校との連携・支援に取り組んでまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。以上、お答え申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

質問 10番 坂田美栄子

答弁いただきましたので、まず最初に、教育行政の特別支援教育の充実についてから再度質問をさせていただきます。特別支援教育の充実につきましては、令和2年度の教育執行方針にもしっかりと明記されておりますので、十分理解をしているところでございます。ただ、気になりますのは、令和2年度の予算参考資料を見ますと、特別支援学級在籍数は、2月現在で、小学校が112名、中学校が22名となっておりますが、先ほどの教育長の答弁の数字と少々違っていると認識しております。これは数の問題ではないと思っていますが、4月からの新入学児童を含めると、増える状況にあるのではないかと思っているところです。これは、決して多い数ではないと思います。通常は低年齢において発現するものですが、障がいの種類の多様化による質的な複雑化も進行して、障がいの種類を明確に診断することが大変難しい状況とされておりますので、学校での対応についても非常に難しいものがあると思っています。そこで、令和2年度から22名の特別支援員の配置を考えているようでありますけれども、障がい児童生徒一人一人の教育ニーズに応じた教育支援を行えるようにするためには、この人数で十分と考えていらっしゃるのかどうか、その点についてお聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

議員がおっしゃるように、近年は特別な支援を必要とする児童生徒は増加傾向にございます。それだけ悩みや不安を抱えている子供たちや保護者がいるということを改めて認識しているところであります。その上で、子供たち一人一人が安心して学校生活を送れるよう、子供たちのための最善の教育の場を提供していく、このことが教育委員会の使命だと思っているところであります。今の支援員の数がこれで十分かというお尋ねでございますが、現段階におきましては、ほぼこれで充足しているという認識でございます。また、今後、学校生活が始まっていく中で、様々な支障等がございますけれども、その辺につきましては、柔軟に対応できるものはしていきたい、そう思っているところであります。よろしくお願いします。

質問 10番 坂田美栄子

答弁いただいたように、障がいを持っているからといって、必ずしもその子に支援員がつかなければならないということはないかもしれません。私は障がい児の人たちと1年に1回イベントを組ませていただいておりますけれども、その中で、軽い障がいを持つお子さんと重度な方が結構増えてきている状況にあるということは認識しています。先ほど言われた5校で22名とすると、それだけの数で本当に充足されるのかと疑問を感じます。親たちは自分の子供たちが障がいを持っているという認識が薄いことと、将来、社会に飛び立つための下準備として訓練してほしいという期待をすごく持っていると思うのです。そんな中で、小学校の生活は基礎になる一番大事な時期だと思っているので、この数で本当にいいのかという思いで質問させていただいております。令和2年度の授業が始まった段階で、もし手のかかる子供たちが増えてきている状況だと判断した場合は、途中でも支援員をつけるという考え方はお持ちでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

まず、美幌町の背景といたしましては、地元に美幌療育病院がございます。こちらの作業療法士は、教育審議会の委員にもなっていただき、幼児期から発達支援センターや両幼稚園と積極的に関わっていただき、町内の子供の状況を非常によく把握いただいている状況であります。また、美幌療育病院の作業療法士や言語聴覚士に、年に4回、各校において学校訪問相談を行っていただいています。この中で、特別な支援を必要とする児童の支援や相談を行っていただいている状況にあります。さらに、現在の教員の配置状況でございますが、特別支援のコーディネーターを小学校に2名、中学校に1名配置しております。このような中で、各教員とも研修活動に非常に力を入れて、中には特別支援学校と人事交流をして町内に帰ってきて特別支援を受け持っておられます。必ずしも十分な体制とは言えないですけれども、非常に手厚い指導体制は整っていると認識しております。そのような状況の中で新年度をスタートしていくわけでありますが、実際にやってみて非常に厳しいといったことがありましたら、教育委員会として学校と十分に連携を取りながら適切な対応をとっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

質問 10番 坂田美栄子

説明の中では、よく理解しております。しかし、一番気になっていたのは、ある学校で、令和2年度の新入学児童の中に、26名中に障がいを持たれている子供たち5名くらいが入学するという話を伺っています。親たちの中には本当に十分な教育を受けさせてくれるのだろうかと心配して話をされている人もいまして、そういうことがあって今回は質問をさせていいただいております。それから、教育長の執行方針の中に、インクルーシブ教育の理念に基づいて、障がいのある児童生徒一人一人の教育的ニーズに配慮した体制をとっていくと書かれていました。それも十分理解をしているところでありますけれども、学習上の困難を改善するとなると、非常に厳しいものがあると思っています。新年度が始まった段階で、そこを見極めながら、支援員の配置、それから、今言われた療育病院の作業療法士など、いろいろな人たちとの連携をとっていくだろうと思うのですけれども、一人一人のニーズに合った計画をしっかり立てて取り組んでもらうしかないと思います。それから、小学校でいろいろな活動ができる状況をつくっておかなければ、少しずつ年齢が高くなるにつれて、そういうものを引きずっていかなければいけないということが起きますので、しっかりと連携をとって対応できるようにしていただきたいと思っています。教育長は、そこのところを十分踏まえて取り組んでいただけるものと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

議員がおっしゃるように、やはり保護者の方々が一番不安に思うところだと思っておりますし、特に、新たに小学校1年生になるお子さんにつきましては、なおさらだと感じているところであります。先ほどの話に戻りますけれども、幼稚園や発達支援センター、保育所等々と連携しながら、そして、新たに1年生に上がる御家庭に対しましては、学校と、時には保育所、幼稚園と連携しながら保護者の方々と面談を重ねて、小学校の授業はこういった授業、小学校の生活についてはこういったことですという説明をしながら、お互いに不安のないように努めているところであります。また、入学後におきましてもきめ細やかな対応をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

二つ目の学校図書館の機能の充実について、再度質問をさせていただきます。学校図書館の以前のあり方についてはどのように整理されていたのか、私にはわかりかねますが、学校図書館司書を配置してほしいという要望は何度かさせていただいておりました。しかし、なかなか配置できる環境にないということで、児童生徒たちにとって学校図書館が利用しやすい状況になっていたかというと、非常に問題があったのではないかと思います。ほとんど関心を持たれない存在だったと感じざるを得ません。近年は、子供たちの読書離れ、活字離れが取り沙汰されるようになりまして、学校図書館を活用した授業改善に取り組む学校が増えてきているのは御存じのことと思います。美幌町は、学校図書館司書を配置できる環境が整備されないことから、2年前から町立図書館司書が町内の小中学校を巡回することになりましたけれども、1年目は1か月に1回程度の巡回でしたので、ほとんど変わらない状況だったと思います。2年目からは巡回の回数が増えまして、その結果、子供たちがやっと図書館に足を運ぶようになってきたと理解しているところです。巡回されている司書の方の新たな取組によって、貸し出し数が増えてきたことは大変喜ばしいことだと思っています。それでも、1か月に24冊から25冊程度の利用状況であると考えます。中学校でも増えている状況との答弁がありましたけれども、まだまだ最低ランクだと感じるところです。学校図書の内容はどうなのか、教育長としてはどのように認識されているのか、まず、その点について考え方をお示ししていただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

学校図書館の関係でございますが、学校図書館の現状でいきますと、レイアウトなどを非常に工夫して、本当に行きやすい場所になったと感じております。私は勉強不足でございますが、今の状況になる前は認識がないのですけれども、何十年か前の自分の学生時代と比べましても、やはり雲泥の差といいますか、非常に行ってみたいというレイアウトになっております。その背景には、配置されている学校図書館司書が子供たちの気持ちになって、読んでみたくなる並べ方や動線などに気を使っているからだと感じております。また、巡回司書の取組内容につきましては、読み聞かせやブックトーク、本棚整理、非常にタイムリーな選書など、今の時期はこういった本が喜ばれるのではないかということを図書館内部で検討して並べている状況にあります。また、今後の本の選書につきましても、子供たちの意見や教員の意見を聞くなど、図書館内部での検討を踏まえて結びつけていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

教育長の子供の頃から比べると、図書館の内容が相当充実しているということは、私も理解できないことではないと思っています。しかし、学年に本当に合った図書については、最近はいろいろな町民の方から学校図書への寄附をいただいていることで、ある意味、充足されてきていると理解しているところですが、子供たちに図書館を利用してもらえないことは問題かと思っています。本を読むことで、コミュニケーション能力の手段としての読む力や書く力、言語能力が高められる利点がありますが、それは十分御理解のことと思います。読書量が不足して想像力に欠けているので、相手の想像力を頼ってメールで済ませようとするのが現代の子供たちかと理解をせざるを得ないところもあります。これは余談ではありますが、電子書籍では脳は活性化しないと言われています。電子書籍より紙の本を読んだほうが想像力や思考力は高まります。子供の頃から電子教科書を用いて、キーボードで活字を操れるようにするのは決して悪いことではありませんが、記憶に定着しないということも言われています。電子書籍を使って文字を書くことが少なくなると、想像力や思考力が欠如するのは当然の結果と言われています。いずれにしても、子供たち、児童生徒が楽しみながら、目的を持って学校図書館に足を運びやすい環境、本を借りに行きたいと思えるような環境を整備することが大事だと思っています。自治体によっては、学校図書館を生かして授業改善に取り組んでいるところがあることも御存じのことと思います。そこまでにはならないとしても、子供たちが喜んで本を手にする、図書館に足を運ぶことが一番大事なことと思っています。それから、先ほど答弁いただいたように、小学生に給食時間に読み聞かせをすることは、それによって子供たちが本に関心を持つので、いいアイデアだと思っています。もう一つ、活字離れ、読書離れの深刻なところとして、中高生が一番強いと思っています。中学生に対しても対応していくことが必要ではないかと思いますので、そこは知恵を絞るしかないと思っています。都会の学校では、図書館を利用した調べ学習などを中心に授業改善に取り組んでいるところもありますので、参考になると思います。また、インターネットにはいろいろなところの紹介が出ていますが、そういうものと全く同じことをするのではなくて、参考として美幌町の学校図書に関する情報提供をしながら取り組んでいくことも必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

議員のお話の冒頭にありましたが、今はパソコンやスマートフォンといった時代にありますけれども、私も議員と同じく、そういった時代にあるからこそ活字が大切で、行間に何が入ってるのかということを読み解く想像力や発想力を養うという意味では、本は最適であると認識しております。今、町ではゼロ歳、3歳、6歳と幼児期から絵本に親しむ取組をしておりますけれども、小学生や中学生に対してもこういった取組をさらに継続して、本の本当のすばらしさを認識していただけるよう、学校図書館と連携してまいりたいと思っております。そして、授業改善の話でございますが、今、実際に小学校と中学校のどちらもやっております。例えば、課外授業に出かけるといったテーマを設定して、そのためにどういったものが必要かとか、そこにはどういったものがあるかということについても、学校図書館の図書を通じて組み立てていく仕掛けを、図書館司書と教員が連携して取り組んでおります。このような形で、図書を使った授業改善の方法は、かなり幅広い分野で使っていけるものと考えておりますので、こちらにつきましても学校と連携して取り組んでまいりたいと思っております。よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

取り組んでいることについては理解をしたいと思います。もう一つだけお聞きしたいのは、今、巡回司書が2名います。町内の小中学校は5校ですから、その5校に対して、2名の巡回体制で十分間に合っているのかどうかというところです。その点についてはいかがですか。

答弁 教育長 矢萩浩

巡回体制でございますが、今、中学校2校には週2回になっております。一方、小学校につきましては週に1回という状況にあります。あと1人いれば2回の体制が可能となりますが、今後、1名増員しなくても内部でできるかどうか、またどのような形でやっていけるかということも含めて検討してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

普通ですと、各学校に学校図書館司書が1名配置される基準になっていますが、週1回程度の巡回ですと十分な作業ができないと思いますし、いろいろな計画を立てても計画どおりに進んでいかない状況もあるのではないかと考えます。基本は各学校に司書が1人という考えでいけば、週1の巡回では非常に厳しいのではないかと思います。その辺は予算がないという話になってくるかもしれませんが、子供たちの読書に対する関心や子供たちが成長する段階に必要な想像力、能力などをきちんと備えるためには、必要なものをきちんと整備していく必要があると思います。そこについてはいかがですか。

答弁 教育長 矢萩浩

先ほどの答弁で漏れていた点でございますが、今、各学校には、図書館司書の資格を持った教諭が大体2名ずつ配置されておりますので、何らかの形で学校図書館運営に携わっていただいております。こういった方々と協力しながらよりよい方向に持っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

高等学校の連携・支援について、再度質問させていただきます。高等学校の連携・支援については、道立高校の問題なので、美幌町教育委員会とは直接関係ないのではないかという意見も確かにありました。しかし、私が申し上げたかったのは、美幌町にある高校と連携してしっかり取り組んでいくべきではないかという思いがあって、今回質問させていただきました。令和2年度の教育執行方針の中でも、高等学校との連携・支援について明記されています。美幌高校に入学されてから中退されるのは新しい話ではありません。2年か3年前だったと思いますけれども、せっかく町外から美幌高校に入学されても1年生で中退されている人が何人かいたのは現実にありました。ですから、そういう子供たちが1年生のときに中退しなくてもいいように、美幌にある高校としていろいろな協議会や団体などと連携をとって、やめていく子供たちがいなくなるようにしていくのも私たちの使命ではないかと考えまして、今回質問をさせていただきました。入学するときに厳しい試験をくぐって、せっかく入学までたどり着いて、親も子も胸を膨らませて学校に入ってきて、いろいろな状況があって中退せざるを得なくなるまでにはいろいろな葛藤があったと思いますが、親も子も相当つらい思いをされたのではないかと思っています。そのようなことから、美幌町として美幌高校を選んでもらう一助とするためにも連携が必要だと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

美幌高校との連携でございますが、まずは地域の子供は地域で育てるという考え方に立った上で進めている状況であります。また、昨日までの予算審議の中でも、美幌高校の振興、発展などについて議論をいただいたところでありますが、高校の魅力発信のために町も一緒に取り組んでいる状況にあります。お互いに線を引くところは線を引かせていただいておりますけれども、地域の子供たちが困っているときは一緒に考えていきたいと思っております。その一つとしましては、教育相談室でございますけれども、こちらにおいては中学校から相談に来ていた子が高校に行っても相談に来ているということがありますし、相談員からも声をかけている状況にあります。さらに、1回目の答弁でも申し上げましたけれども、青少年育成協議会等の二つの団体の協議会があります。こちらは主に生徒指導等を行っている機関でございますけれども、この中には、町内の5校の小中学校、そして、高校の生徒指導の担当の先生も入っておりまして、あの子はどうだいという声かけをしていただくなど、情報の共有を図っているところでもあります。また、高校からお話を聞いた中では、例えば、悩みを抱えた生徒がいた場合は、当然ですが、担任や生徒指導部が丁寧な聞き取りを行い、問題解決に向けて取り組んでおり、さらに、本人や保護者が希望した場合は、スクールカウンセラーの派遣を要請するなどの対応をとらせていただいているということであります。議員がおっしゃるように、縁あって美幌に来て学んでいただいている子供たちもおります。町も情報共有をしながら子供たちをしっかりと導いていくことは教育委員会の務めであると考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

再質問 10番 坂田美栄子

進学に伴って、小1プロブレム、それから、中1ギャップと呼ばれる子供たちは、小学校の頃からいろいろな問題を引きずりながら高校に入ってくるということです。高校に入ってから、学校やその生活に対して不適応ということで中途退学されてしまう可能性を秘めていることはよく理解されていると思います。例えば、生徒を送り出す側の自治体の学校と中学校時代のいろいろな状況が分かっている学校との連携、また、こちらからほかの学校に行ったときに子供を送り出す側の自治体、学校同士の情報交換もこれからは必要になってくると思うのです。お互いの情報交換によって子供たちが学校をきちんと卒業できる環境づくりがこれから必要になってくると思います。今の子供たちは、どちらかというと兄弟も少なく、物が豊富で我慢することもできない状況で育ってきているというか、どちらかというとちょっとしたことでくじけてしまう一面を隠し切れないところがありますので、そういう子供たちをいかに守っていくかということも大事なことと思っています。中退したままで最終学歴が中卒となると、職業選択の幅が狭まって厳しくなっていくと思います。せめて高校を卒業するまでは、地域の人たちなどといろいろな連携をとりながら取り組んでいくことが大事だと思いますので、そういうところで取り組んでいただきたいと思います。

答弁 教育長 矢萩浩

学校との連携ということですが、中学校3年生から高校1年生は、学習だけではなく、生活面など様々なことに対してそれぞれの学校の教員同士が情報交換をしていくことが非常に大切なことだと思っております。そういった校種間の連携は、教育委員会としましても高校との意見交換や懇談をする場面がよくありますので、そういったことが可能なのかどうかを含めて、いろいろなことを投げかけていきたいと思っております。よろしくお願いします。

再質問 10番 坂田美栄子

それでは、新型コロナウイルス感染症対策について再度質問をさせていただきます。現在は、テレビをつければどこの放送局もコロナウイルス感染症の議論ばかりです。美幌町民としては、どうしたらよいのか不安の中で日々生活しているのが現実かと思っています。先日、チラシを配っていただいたので、町民の人たちは少し安心したと思いますが、最初の答弁にありましたように、広報3月号に相談窓口を開設したという案内が出ているということでしたので、私も広報を見てみました。しかし、どこに載っているか全く分からなかったので、1枚ずつ見たのですが、3回目でやっと分かりました。大事なものは、もう少し分かりやすく載せてほしいと思いました。北見市では、2月19日に窓口を開設したら相談者が殺到して大変な状況だったということを聞いております。美幌町は、最初に一般質問された方の答弁では開設してから9名ということだったので、相談窓口を開設していることが分からなかったのではないかと思います。大事なことを広報紙に載せるのであれば、もっと分かりやすく載せていただければよかったのではと思いましたので、そのことについては一言申し上げたいと思います。相談されても非常に厳しいものがあったのだとは思います。町民の人たちの中には、どこに相談したらいいのかということで、持病を持っている人や高齢の人たちにとっても、新型コロナウイルスがどんなものなのかも分からず、心配されている人がたくさんいました。しかし、私としてもそういう人たちから連絡を受けても、何とも答えようがなかったという状況でした。それから、答弁の中で、情報提供については、ホームページに出ているという話をされていました。しかし、先日、何人かに聞いてみたら、ホームページとは何だと言う人たちが結構多かったです。ホームページといっても見てもらえる数は限られていると思いますが、今回のようなチラシだと分かりやすいので、本当によかったと思っているところです。それから、今回は、発熱外来が設置されましたというチラシが出ていまして、先ほど見せていただいたのですが、これについても本当によかったと思います。今、コロナウイルスに関係した情報がいろいろなところから発信されていまして、町に発熱外来が設置されたということで対応ができてきている状況にありますので、私から、あえてこうしてほしい、ああしてほしいということはありませんが、こういう情報提供はもう少し早く出していただければいいのではないかということを言いたいと思います。それについてはどうでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

今回の新型コロナウイルス感染予防に関しましては、国なり道がやるべきこととして要請されていることはきちんとやってほしいということと、私どもとしても、町としてやれることは全てやってきているつもりであります。結果として御批判があることに対しては、町長としてしっかり受け止めたいと思っていますし、これからできることは一個一個を確実にやっていきたいと思っています。

再質問 10番 坂田美栄子

美幌町には町立の国保病院があるということが大きな救いだと思いますが、受入れ体制について、もう少し早く態度を決めていただければ、町民の人たちはもっと安心できたのではないかと思います。国と道の指導もあったので、それを急いで決めることはなかなか難しい状況だったのかもしれません。しかし、自治体としてどうするかということは必要ではないかと思いまして、そのことだけは強く申し述べておきますので、受け止めていただければと思います。

答弁 町長 平野浩司

1点、国保病院の名誉というわけではないですけれども、今回、発熱外来の開設を決断したことに対して、私は院長に敬意を表したいと思っています。私ども町立病院としての役割があるといっても、これだけ情報が入ってこなかったり、医療用の物品などがきちんと入ってこない中、リスクを負いながら、町民の不安を少しでも解消したいということで発熱外来を設置されました。今回の進め方に対しては、タイミングのことなどをいろいろと言われていますけれども、こういう形で院長が決断されたことに対しては、町民の方にしっかりと分かっていただきたいと思います。

再質問 10番 坂田美栄子

そのことについては十分理解を示したいと思います。しかし、町民は何が何だか分からないで生活しているのも現実なので、そこのところをどの程度までお知らせできるかということも含めて考えていただければありがたかったと思っています。今、こういうふうに対応してもらえているという意味では感謝したいと思っています。以上です。

出典:美幌町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月17日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる