美幌町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月6日
均等割の減免制度の創設について
2019年3月6日、美幌町議会の一般質問で、大江道男議員が「均等割の減免制度の創設について」質問し、町長 土谷耕治、総務部長 広島学、環境生活主幹 渡辺靖行、経済部長 矢萩浩、教育部長 田村圭一が答弁しました。
- 質問者
- 大江道男 議員
- 答弁者
- 町長 土谷耕治、総務部長 広島学、環境生活主幹 渡辺靖行、経済部長 矢萩浩、教育部長 田村圭一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 大江道男
私は、通告をしております3点について、以下、質問をいたします。一つは、国民健康保険税についてであります。美幌町の国保税に今はありませんが、均等割の減免制度の創設についてお伺いいたします。国保税の世帯の加入者数に応じて課税される均等割につきまして、各方面から、そもそも所得のない子供に課税する、この部分については廃止を求めるということで、地方人としては共通しております。一斉に政府に対してこの部分の廃止を要請しているという状況にございます。市町村によっては、子供の均等割減免、この制度策定も最近急激に広がっております。御承知のとおり、国保税は協会けんぽの1.3倍で、均等割廃止などで協会けんぽ並みの水準となることから、子育て支援が叫ばれる中、他の医療保険制度では非課税となっております子供への均等課税を廃止する、あるいは、均等課税は減免する方向の検討は、美幌町におきましても検討されるべきだと考えますが、いかがでしょうか。あわせて、美幌町の18歳未満の国保加入人口及び減免対象段階ごとの人数をお示しいただきたいと思います。2点目でございます。「国連家族農業の10年」についてお伺いいたします。「国連家族農業の10年」への対応についてであります。TPP11、日本・EU・EPA発効によりまして、美幌町はもとより、全道、全国の家族農業は深刻な打撃を受けつつあります。両協定ともに、国連が示す家族農業の保護・育成とは全く反対のものでありまして、美幌町として、家族農業の保護・振興・育成の立場から、いよいよ具体的な対応が求められているというふうに考えます。このことに対して、国や北海道からの具体的な対応方針があればお示しをいただいて、あわせて、「国連家族農業10年」への当美幌町での対応を伺いたいと思います。3点目は、子育て支援の拡充についてであります。その内容は、今回は、小中学校給食費の無償あるいは一部助成についてであります。全国的に子育て支援の一環として、小中学校給食費の無償・一部助成が約3割と、昨年、文科省も公表しています。以前も伺いましたが、美幌町の子育て支援策の一環として、学校給食費の無償あるいは一部助成策について、どのように検討されているのかをまず伺いたいと思います。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
大江議員の質問にお答えをいたしたいと思います。初めに、国民健康保険税について、美幌町の国保税均等割の減免制度についてでありますが、国民健康保険につきましては、保険給付等に要する費用を被保険者の負担する保険税と国庫支出金等によって賄うことを基本としており、保険税については、地方税法において、世帯の負担能力に応じて賦課する所得割と資産割、受益の程度に応じて賦課する被保険者均等割と世帯平等割の課税方式が設定され、これらの合計により算定することとなっております。とりわけ、均等割につきましては、地方税法において所得割とともに課税が必須とされているところであり、被保険者の多い世帯は、被保険者の少ない世帯より明らかに受益が大きく、それに見合う保険税の御負担をお願いする仕組みについては、一定の合理性があるものと考えているところであります。また、協会けんぽ等の被用者保険の場合は、標準報酬月額と標準賞与額に応じた保険料負担となっており、被扶養者の保険料加算はありませんが、事業主負担があるなど、国民健康保険とは制度設計に大きな違いがあります。御質問の子供への均等割課税を廃止、あるいは減免についてでありますが、まず、廃止につきましては、地方税法において均等割は課税が必須であることから、18歳未満の子供に限ったものであっても、現行の制度上、できない状況となっております。また、減免につきましては、18歳未満の子供の均等割減免を実施する場合、国民健康保険会計の持続可能な財政運営のためには、現行制度において免除した財源は、他の国保被保険者が負担することとなり、負担増となる他の国保被保険者の理解を得る必要があることや、負担の公平性を保つ点から、現状では難しいと考えております。しかしながら、負担能力には関係しない子供に対する均等割課税のあり方につきましては、検討の必要性はあると認識しているところであり、全国町村会からも要望しているとおり、今後も、国に対して、子供に係る国民健康保険税均等割の軽減措置の導入、あわせて、軽減措置に伴う財政支援の方策を講じていただけるよう、意見具申してまいるとともに、今後の制度改正などの動向にも注視して適切に対応してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いをいたしたいと思います。なお、あわせて御質問があります18歳未満の国保加入人口でありますが、平成30年度当初課税時点で510人となっております。また、そのうち、それぞれの世帯総所得に応じ、国の法定軽減制度、7割・5割・2割軽減による均等割の負担軽減措置の適用を受けている18歳未満の人数につきましては、7割軽減の適用者が90人、5割軽減が64人、2割軽減が47人となっております。以上、よろしくお願いしたいと思います。次に、「国連家族農業の10年」について、「国連家族農業の10年」への対応についてであります。「国連家族農業の10年」への対応との御質問ですが、世界では、8億人以上が飢餓に苦しみ、また、極端な貧困層の8割近くが農村地域で暮らし、農業に従事していることから、小規模農家への支援が、持続可能な食料生産や食料安全保障、雇用創出、貧困、飢餓対策などにつながる鍵として、国連決議に至ったものとして理解しているところであります。御質問の国や道からの具体的な対応方針を含め、「国連家族農業の10年」への対応についてでございますが、現時点において、国や北海道から国連決議に対する具体的な対応方針などは示されておりませんが、国は、家族農業経営は、地域農業、食料の安定確保の重要な担い手であるとして位置づけており、家族農業経営の活性化を図る施策例として農業経営基盤強化資金、産地パワーアップ事業、経営体育成支援事業、農業人材力強化総合支援事業などが講じられています。本町もこれらの事業を通して、農業者の所得向上の実現を図っているところでございます。次に、子育て支援の拡充について、小中学校学校給食費の無償・一部助成についてであります。御質問の学校給食費助成に係る検討状況でありますが、町では、さまざまな子育て支援事業に取り組む中、医療費助成を優先的に取り組むこととして進めております。学校給食については、子供たちの心身の発達や将来に向けた健康づくりを考えたときに、良質な内容の学校給食を提供することが重要であり、そのための費用について、保護者の皆様にも御理解いただける範囲として、給食食材費を御負担いただいているところであります。給食費の助成については、文部科学省が実施しました平成29年度の学校給食費の無償化等の実施状況調査やオホーツク管内の給食費の助成状況等を参考に、引き続き教育委員会と調査研究を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いしたいと思います。以上、答弁させていただきました。よろしくお願いしたいと思います。
再質問 2番 大江道男
国民健康保険税の均等割の減免制度について、まず、再質問をさせていただきます。平成30年度当初課税時点で、美幌町の国保加入者のうち、18歳未満の人口は510人であるという御答弁をいただきました。また、そのうち7割、5割、2割の軽減の人数についてもお示しをいただきました。そこで、お伺いをいたしますが、今、全国的には、均等割を10割減免というところが幾つも出てきておりますし、あるいは、5割は軽減しようという町も出てきております。これは、首尾一貫していると私は思います。国に対して、担税能力のない子供たちに均等割で課税するということについては、全国どの知事あるいは市長、町村長に限らず、全員一致しておかしいという声を上げておりまして、その免除というか、減免制度について、見合うだけの国費の援助を求めているというのが共通項であります。これは、私も当然だと思います。ただ、国保の加入者は、そういう情報はほとんど入手していない。そして、どういうふうに考えているかというと、それぞれの市町村の運営方針がやはり十分ではないのでないのかということで、市町村に対して、うらみの目つきが注がれているということで、町長もやがて退任されますが、そういう後ろから残念な目線で見られていたのだということをぜひ御理解いただきたいと思います。なかなか、公式な反論というのはできないのだと思うので、そういう状況も踏まえて、私は試算をしてみました。子供の均等割は、医療割と後期高齢者支援分の二つ合わせると年額3万1,500円だと承知しておりますが、この人数に対して、減免なく課税されるものと、7割軽減、5割軽減、2割軽減、これらを合わせますと、軽減を願っている人たちの金額は、10割減免とすると、1,277万6,000円か7,000円となるのではないかと思うのですが、最初に、その金額の確認だけはさせていただきたいと思います。いかがでしょうか。
答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)
18歳未満の方の均等割の課税分については、先ほどの答弁書にも書いておりますけれども、人数で510名いらっしゃいます。その中で、課税額としては1,606万5,000円ほどございます。そのうちに、既に法定の軽減を受けている額が約328万9,000円で、課税額としては1,606万5,000円から軽減額の328万8,600円を引いた1,277万6,400円が実際の課税額という形になってございます。
再質問 2番 大江道男
そこで、お伺いをいたします。多くの減免を実施しているところは、保険税に影響しないようにしたいということで、一般会計から負担をしている、繰り入れをしているというのが実態です。私は、もう一つ別な角度もあるかなということで、これもぜひ担当者に確認をしながら進めたいと思うのですが、美幌町は従来から年度末に3億円程度の国保の基金の残高を持っています。この活用をすべきだと。それは、保険税の引き下げのために、従来は主として提案をしてまいりましたが、平成31年度末の見込みで言えば1億9,852万4,000円程度、平成30年度末でもほとんど同じで1億9,834万3,000円程度ということで、約2億円近い基金残高をお持ちだと思うのですが、これも数字の上のことなので、担当者に御確認をさせていただきたいと思います。
答弁 環境生活主幹 渡辺靖行
平成30年度に基金を繰り入れしないこととして、基金の残高は1億9,837万6,643円となります。
再質問 2番 大江道男
何万円か単位の違いがあるようですが、1億9,800万円台にどうやらあるということであります。それで、これをどうするということでいいますと、基金の保有の計算式が以前から示されていて、地域の医療費の3年を見越して、そのパーセンテージでということなのですが、美幌町は、いずれにしても上回っています。したがって、先ほど7割、5割、2割軽減を仮に国保の基金で賄うとしたら、6.5%までいかない、そういう金額になるなというように思っています。いずれにしても、オギャーと生まれた赤ちゃんからも、あるいは、高校に在学中のお子さんにも均等割はかかるのです。今まで市町村が国保の事業主体だったので、ない袖は振れないということで税に負担をかぶせざるを得なかったということはわかるのですが、極めて原始的な人の頭に均等課税をするというやり方は、全く妥当なものではないというふうに思いますし、都道府県も市町村も、押しなべて、これは何とかしなければならないという思いを持っている、そういう点では町長と質問者は全く同じ立場だなと思っております。限られた財源という概念をちょっとおいておいて、これは、本来高齢者が加入し、当然に一人頭の医療費は2倍、あるいは、それ以上も高い患者さんを抱えている国民健康保険税で、しかも失業者、定年退職者だとか、あるいは、働いてはいるけれども、非正規雇用の方々が大部分ということで、今日では、農業者、漁業者、中小企業家も国保には入らないという非常に特殊な収入構造を持った国保の運営主体だった町長として、やはり、要求する側には根拠はあり、しかもそれを予算増に応えていない政府に対して、私は思うところがあるのでないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
これは、国民皆保険という立場に立つと、やはり重要なシステムだと私は思っております。そんな中、私は、1回目のときに、被保険者の多い世帯は被保険者の少ない世帯より明らかに受益が大きく、それに見合う保険税の御負担をお願いする仕組みについては、一定の合理性があるものという答弁をさせていただきました。しかしながら、今おっしゃるように負担能力のないオギャーと生まれた方についても3万1,500円ですか、2万4,500円と7,000円がかかるわけです。これ自体どうなのかということで、国会の中でも随分とこれは論議がされているようであります。また、全国町村会の立場においても、これについては改善すべしというようなことを求めているのですけれども、なかなか安倍総理も具体的なところになると引き続き論議していきたいというような程度で終わっているということでありますので、我々が今これをどうこうしようということになると、先ほど総務部長が答えましたように、1,700万円もの大変な負担が生じます。この負担は誰がするのですかということになると、税負担をしていただいている国民健康保険に加入している方が負担していかなければいけなくなると思いますので、やはり、国において、これについてはしっかりと、全く負担能力のない方についても支払わなければいけないということであります。それについては、議員と同じ考え方であります。
再質問 2番 大江道男
私は、貧富の格差の拡大をさせないための都道府県と市町村のスタンスに違いがあるのではないかという思いもしています。都道府県によっては、市町村の国民健康保険に対して、都道府県がお金を出すということをしていますが、事、北海道で言えば、ほとんどがしていないのです。北海道には貧富の格差を是正しなければならないという考え方はないかという思いをしています。国保の運営主体が市町村から都道府県に移管になった。これは、大いにそういう意味で貧富の格差を是正するために北海道として必要な手だても考えなさいと。国に対して財源要求もしますけれども、あわせて、同じ自治体の中でも都道府県はなかなか情報が入らないのですが、進んでいるところもあるように思いますが、事、北海道についていえば、全くと言っていいぐらいの動きしか見えないということも含めて、いかがでしょうか。一つは自治体として、一定の自腹は覚悟しなければならないが、それは1割にも満たないという部分が国保の均等割、オギャーと生まれた子供から高校生ぐらいまでは、やはり免除制度をつくらざるを得ないということで、みずから橋を落として、後退はできないとした上で、北海道に対して、あるいは、国に対して、後戻りはできないということで要求する、迫ることを、ぜひ引き継ぎの段階でもお話しいただきたいというふうに思うのですが、この点では最後にいたします。思いのたけを聞かせてください。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
この国保税について、我々はさまざまな点で改善していただきたいという思いを実は伝えております。その一つが、この均等割もそうですし、あるいは、資産割もほとんどが今は居住用財産で、要するに住むだけに使っているものに対して課税していくというのがどうなのかという問題もあります。資産割に至っては、35%ということですので、これもかなり大きな金額になってくるのではないかと思っております。この資産割については、町独自で国保税を算定する際、入れる入れないはそれぞれの自治体の自由でありますが、この均等割については、担税力のない子供からも徴収するということで、これについては、町村会でもまとまって一固まりとして、あるいは、市長会とか都道府県会でもこれは言っていると思いますけれども、町村会の中でいろいろ論議されて、そういう形を今とっておりますので、私も、機会があれば、もちろんそういう発言をしていきたいし、引き継ぎもしっかりとしていきたいと思っております。
再質問 2番 大江道男
この点では最後にいたしますが、国保加入者も多くの美幌町民も、そもそも国保の制度そのもの、収入のあり方、支出のあり方についてはほとんど知らないです。ただ、負担の限度を超えて請求されているという懐の部分については、大変だという声はありますが、何が何だかよくわからないということです。時間が全くない状況なので、以前にもお示ししましたが、国保というのは、本当に大変な制度なのだということを広報に載せてほしいと思います。例えば、65歳から74歳の加入者の比率が、ここで言えば4割ぐらいで、協会けんぽでは、割合で言えば6%です。組合健保では3%と、桁が全然違うのです。高齢者なので複数の病気を持っている、医療費は絶対かかるのだ、収入が物すごく低いのだというようなことがわからない。それで、美幌町長を初めとして、全国の町村長や市長や知事が一致してこういう要請をしているということをぜひわかるようにしてほしいのです。特に、ことしは一斉地方選挙と国政が12年に一遍、重なっているのです。美幌町の問題は、実は国政に物すごく大きな問題があることを自治体の側から大いに発信してもらいたいということをこの点の最後に申し上げて、広報などへの掲載もぜひ御検討いただければということだけ申し上げて、2点目に移ります。「国連家族農業の10年」についてであります。第1回の御答弁が出ました。この点では最初に町長にお尋ねしたいと思っているのですが、美幌町の人口のこれまでの減少、それから、これからの人口減少の推計が出されておりまして、北見市などよりは美幌町の人口の減り方が大きいということが国立社会保障・人口問題研究所の推計で出てきているという状況ですが、画期的に変える可能性を持った国連の決議だなということで実は受けとめています。日本政府が、盛んに、農家が努力しないから家族農業は脱落するのだということを言ってきましたが、それが全くの方向違いであるということを国連が認めた上で、各国は、今、98%、99%の構成員を持つ農業の生産者が家族農業で、それが大事なのだということで力を入れ始めたというのは、私は美幌町の人口減少に大きく影響する、多分最大の問題になる可能性を持っていると思います。町長は、4期目は立候補されないということですが、思い出していただきたいのです。3期目の立候補の会場で応援された農業者が、この間の人口減少は、残念だけど農業人口の減少がすぽんと当てはまる、美幌町の人口減少はここなのだということを言われました。私は本当にそうだと思います。だって、農業が基幹産業だからです。基幹産業の人口がどんどん減れば、その周辺の産業も含めて衰退するのは当たり前です。人口減少に本当に歯どめをかけるとすれば、産業的には基幹に全力を挙げるということではないかというふうに思うのですが、土谷町長は、TPPの時代、あるいは、その前後では、よくスローガンとして、美幌町の山も畑も逃げていかないと。逃げていくのは誘致した企業が採算が合わないというふうになったら、美幌町なんか関係なく逃げていくのだと。まちおこしは、山や畑を大事にした美幌町にしたいということで、大したものだというふうに思っておりましたが、多分、今、健康を若干損なわれて退任されるに当たっても、この考え方に違いはないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
考え方については、ほとんど変わっていないと思います。むしろ、その意を強くしているというような思いであります。それで、美幌町の人口が減少しているということで、一昨年、2万人を切ったということであります。2万人を切ったということは、インパクトが強かったと私は思っておりますけれども、今まさに、農業を初め、自衛隊関係についても、ここ30年で半減になっているということで、非常に大きい要素であると思っています。また、農業経営も非常に大きいのではないかと思っております。平成29年度の集計ですけれども、就業者が男性、女性、合わせて957人ということでありますから、一時から見ると相当落ちているのではないかと思っております。私は、気持ち的には、基幹産業は農業だということをずっと言い続けておりますので、そういった意味で、3期目当初と全く変わっていないと感じております。
再質問 2番 大江道男
ことしから10年間が、国連が呼びかけて、各国政府に対して家族農業の10年としようという提案ですが、これに先立って、2014年に実は単年度の措置ですけれども、家族農業年にしようということで提起があって、私はこの場所でそのことを取り上げたことがございます。そのときも、TPPがあたかも大手を振っている時代でしたが、まるっきり方向性が違うという思いで取り上げた覚えがございます。そこで、よく日本はアメリカやデンマークなどとは広さが全然違うということで、ヨーロッパのような日本の農業を目指すべきだということが盛んに言われました。そこで、御紹介しますが、国際家族農業年が2014年5月に提案されて、その3年後になるかと思うのですが、EUががらっと変わりました。EUの議会が、家族農業はヨーロッパで最も普及している農業モデルであり、極めて重要である、このように決めたのはその3年後の4月27日です。決議を採択してこう言っています。EU27カ国において、これは2013年の時点ですけれども、わずか3.1%の大農場が52.2%の農地を支配していることを指摘して、この傾向は家族農業を主な特徴とする欧州の持続可能で多機能な農業モデルと相入れないと宣言して、小規模零細な農家に対しても補助金を出す、それから、急傾斜地で農業をやれば、当然、補助金を出すというようなことに切りかえてきているのです。これは、北海道農業でも全く同じだと思うのです。その中で調べてみますと、これはフランスのデータが紹介されているのですが、フランスでは40歳までの跡継ぎ、農業後継者に対して補助金が出ている。日本では、65歳以上の農民の構成が、3人のうち2人、66歳以上です。ところが、フランスでは、半分が54歳までの跡継ぎで占められているということが、40年間の努力の中で、家族農業こそフランスでは大事だということで、自国の政策として続けられて、これがヨーロッパに広がりつつあるということです。私は、美幌の家族農業を大転換させて、これこそが地方が生き残る非常に大事な転換点だということで、ずっと同じ主張をされてきた町長が、町長職にいるかいないかにかかわらず、やはり叫び続けてほしいと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
今、フランスの例も出されましたし、それから、EUの話も出ましたけれども、私はこの美幌町の農業を見渡しますと、今、本当に貧困の度合いがどうなのかというところは、なかなか難しくて、言いにくいところはあります。これについては、多分、畑作4品で今食べていけているのではないかという思いをしております。それが私の今のところの答えでありますので、引き続き、私が退任しようとしまいと、この町の基幹産業は農業でありますので、農業で頑張ってほしいなという気持ちであります。
再質問 2番 大江道男
2月1日から日本とヨーロッパの間のEPA協定が発効しまして、テレビで流れているのは、ワインが安くなって、チーズが安くなって助かるのだと。これは、生産者にとってみれば、頭に来る話です。だって、スイスの農家の懐に入る92.5%は、税金が入っているのです。ドイツの農家の懐に入るお金の77.7%は税金が入っているのです。フランスの農家の懐にあるのは、自分が生産したのではなくて、国が税金を6割以上入れているのです。それでも、農業が成り立たないというときに、日本の政府のやっていることはどうか。そういう点で、私は、TPP、ヨーロッパとの間のEPA、これから始まるTAG、農産物は将来関税ゼロにしようと。何、ふざけたことを言っているのだと。1月4日の日本農業新聞によると、JAの組合長は、それでいいと言っているのは全国でたった1人です。96%はこんな政策は困ると。96%です。これは歴史的にないですよ。やはり、農業を基幹産業とする町の町長であり、指導者層は、ぜひそのことを訴えてほしいと思うのです。全く裸同士の争いで安いものが入ってきているわけでは全然ないのです。食料の増産がどんなに大事なのかということを、私はぜひ言っていただきたいと思うし、率直に申し上げますが、機械の販売店が美幌に集中しているのです。管内の農業の中心だからだと思うのです。農業においては、中心市は北見市ではなくて美幌なのだと思うのです。こういうところを統治してきた首長として、おかしいという発言をぜひしていただきたいと思います。これは、国ももちろんそうですけれども、現北海道知事は、いまだにこのことがわからないで、今度は、国政に転出しようとしています。おかしいと思うのですが、その辺は別にして、いかがでしょう。美幌町だから大事な役目を果たせる、特に家族農業の今後の10年間で大いにこの中身を町民にも知らせるし、農家にも知らせるし、特に、一票で地方も国も変わってくる選挙制度を通して民主主義が成り立っているので、その機会にぜひ必要な行動をとっていただければ、あるいは、その農業を基幹産業とする町の広報に、かつてTPPのときのように、のぼりも立てるし、家族農業を守ろうと、このまちの浮沈は家族農業なのだという旗を大いになびかせてほしいと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
農業所得の推移が出ているわけですけれども、平成28年度でいうと、19億3,420万円です。1戸当たりの農家所得は540万3,000円ということです。平成20年度においては、432万5,000円ということです。農業従事者は957名ということでありました。これが平成29年度の集計です。そして、今の農業所得の推移を見ますと、農家戸数が358戸で、作付面積が9,218ヘクタールということです。今、いろいろなお話がありましたけれども、私も同じ気持ちでおります。当時と変わらないということを先ほど答弁させていただきましたけれども、今も変わらずそういう気持ちでいるということであります。実は、私どもの主幹が農政事務所にお尋ねしたことがあります。その内容は、家族農業経営について、地域農業の担い手として重要と考えており、幅広く支援しているところでありますということでありますけれども、これが農水省の答えでありますが、昨年5月には、家族農業の10年の事務局を務めている国連の食糧農業機関、FAOにおいて、キックオフイベントが予定されており、農水省としても関係省庁と連携して適切に対応していきたいという言葉を前置きにして、TPPの発効とこの国連決議は矛盾するものではないのかという質問を出しております。農水省は、家族農業経営について、今後ともその健全な発展を願っていくことが重要であると考えており、その際、経営規模の大小、法人・家族の別にかかわらず、地域農業の担い手となる農業者であれば、幅広く支援をしているという答弁をいただいております。大江議員に反問権を行使したいのですけれども、議長、よろしいでしょうか。(発言する者あり)内容は、先ほどの質問もそうだったのですけれども、今の質問も、私どもがなかなかさわれない部分について、国、道のシステムの中で私どもはいろいろな施策をやってきているわけですけれども、大江議員はその辺についてどのようにお考えになっているのか、逆にお聞かせをいただきたいと思っております。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
先ほどは大変失礼しました。家族農業については、北海道では、第3回北海道農業・農村振興審議会において、中間の点検、検証に関する意見を聴取された中で、委員の一人から家族農業を守るとの意見が出されておりまして、北海道では、平成31年3月までの審議会のその意見を踏まえて、中間点検の結果案を作成し、下旬までに中間点検結果の公表、決定がされる予定とお聞きしているということであります。それで、JAの全中代表者のコメントも、持続可能な農業のためには、企業経営や大規模農業と同様に家族農業や小規模農業者の存在も不可欠ですとされているということであります。大江議員とこれまで意見が大体一致しておりますので、私が先ほど言いました反問権については、今回は取り下げていただきたいと思っております。以上であります。
答弁 経済部長 矢萩浩(経済部長は2019年6月まで)
ただいまの国、道との連携の関係でございますが、さまざまな文献等がございますけれども、地方6団体においても、そういったことの検討が始められるとの情報等もあります。そういったことを踏まえながら、また、先ほど町長も申し上げましたけれども、全中サイドの動きもございますので、こういったところの情報を逐次把握しながら、おくれのないようなことで、地域と連携しながら取り進めていくのが肝要だと考えている状況でございます。よろしくお願いします。
再質問 2番 大江道男
中身は承りました。美幌町は、独立した地方自治体ということで、北海道や全国では、別に核があって、そこを大事にすればいいという思いの指導者がおられる可能性も十分あるのですが、美幌町は基幹が農業、あるいは林業も含めてということなので、そこを第一に置いて主張する、行動すると。町長は、ちょっと健康を害されておるので、気持ちだけでも美幌のリーダーだということで、ぜひ残りの期間、頑張っていただければということを祈念申し上げて、次に移りたいと思います。学校給食への助成の検討はされ始めたということです。そこで、教育委員会に主にかかわっていたのですが、私は、子育て支援という点では、非常に大事な町政上の課題ということで、町長にも振ったところで答弁もございました。教育委員会に若干お伺いいたしますが、学校給食に係る経費については、国及び関係する自治体で持つようにというユネスコの勧告が出されて大分久しいというふうに思うのですが、教育委員会自身の中でこれを議論し、意見の集約を見たということはあるのでしょうか。
答弁 教育部長 田村圭一(教育部長は2021年3月まで)
給食費の無償化について、教育委員会での検討という御質問だと思います。過去にも大江議員より給食費の無償化の質問を受けているところでございまして、教育委員会としましても実施を研究しなければならないということで、過去にも答弁しておりますし、今、認識をしているところでございますが、助成するに当たりましても、やはり将来にわたって持続可能な施策とする必要がありますので、その辺は町長部局と十分な協議が必要ではないかと考えているところでございます。現在、管内の状況も含めまして情報収集をしている段階でございますが、具体的な検討には至っていないという状況でございますので、よろしくお願いいたします。
再質問 2番 大江道男
時間の関係で最後にいたしますが、町長部局にももちろんかかわっていますが、最初の答弁で、子育て支援では、医療費助成を優先的に取り組むというスタンスをお示しになりまして、現在、学校給食については検討中だということです。それで、美幌町の10年前の子供の出生率は1.52で、昨年、平成30年は1.20ということで、着実に落ちてきている、こういう状況なのです。子育てする現場で、いや困ったなと、何とか学校に入ったら給食なども含めてぜひ町の負担をお願いしたいという思いと、この出生率というのは、子育て支援という点では、総合的にはつながっていると思います。それで、常々思っているのですが、その思いは、市町村と都道府県と国では全然違うなということです。医療費助成については、北海道はいまだに旧態依然たる水準です。国はペナルティーまで課していた。これだけの差があるということで、ぜひ、住民に最も身近な単位の自治体として、御検討を将来にわたって早急にお願いしたいということだけ申し上げたいと思います。時間の関係で、意見表明に終わりましたけれども、よろしくお願いします。